私の満足、みんなの不満

ジャスミ～ン、今日も良く晴れているね。



気持ちいいね～♪　じゃあ、そろそろ……オヤツ、食べる？



え？な～に？　ジャスミン。

　　　　　　　　　　だまされた…プンスカ


人聞きの悪いこと言わないで。オカァサンの言葉、最後まで聞かなかったのがいけないんでしょ？



「オヤツ食べる？　シャンプーの後で。」って言おうとしたんだからね。



いつもなら、ズボンの裾をたくし上げるだけで警戒されて、なかなか捕まえられないのだが、



暖かくなった今、素足を出したまま部屋をウロウロしてジャスミンを油断させたのが功を奏した。



普段鳴かないジャスミンだが、風呂場で唯一鳴き声を聞くことが出来る。
私もだいぶ慣れて、ジャスミンが鳴こうかジタバタしようが、動じなくなった。



でも、ドライヤーは恐怖のようなので、無罪放免してやっている。
シャンプーの最中は大騒ぎだが、洗われてしまった後は、ひとり黙々と水分を吸い取っておとなしい。

それにひきかえ、アリスはというと、シャンプーは楽だ。
おとなしく洗われて、ドライヤーをかけられてもおとなしい。

ただ！　その後が大変！

【注：音声が入ります】

心のウップンを爆発させている。なにもそんなに怒らなくても……。
挙句に、

ドライヤーで乾かしても気にくわないらしく、ソファカバーで拭こうと転げまわる。
アリス、それはバスタオルじゃありませんよ～。



気が済みましたか～？


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　自分のベッドを、大玉転がしのようにして持ってきた……

毛布をちゅぱちゅぱして気を静めていると、ジャスミンが通りかかり、



この後追いかけっこが始まった。　

ふたりに嫌われながらも、これでふたりともふわふわサラサラ。
明日は、お客サンにいっぱい撫でてもらおうね！


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