ん! ジャスミン!
鼻ッ先が、ちょっと白く濡れてやしませんかッ!?
私がコーヒーを沸かしに席を立ち、後ろを振り向いた時、
ああーッ!と大声を出したので慌てて顔を上げたのである……正にこんな感じだった。
私は、慌てて牛乳をジャスミンの舌が届かない位置までグビグビと飲む。
でも、今日の食パンは狙われない。
昨日の買い物の時、なくなっていたピーナツホィップクリームを買って来た。
ジャスミンは、マーガリンでないのでガッカリしたらしい。
でも、お蔭で私はゆっくりと食事が出来る。
ま、テーブルの下では、
相変わらず、アリスが食後のヨーグルトがもらえると待機しているけれど。
そんなゆっくりな朝ごはんを終えると同時に、ピンポ~ン♪と玄関チャイムが鳴った。
あ☆! 来た☆!
それは一昨日の夕方のこと。 気づけば私のスマホにメールが入っていた。
「アサリ、日曜日に受け取れる?」 それは高校時代の友人Kくんからだ。
ひゃあ~、焦った。 メールをもらってから2時間は経っている。
いつも突然嬉しい届け物が来るのだが、それは、そのお伺いメールにすぐに挙手をした人に限定される。
何故なら、その友人Kくんが現地に行って、あるいは交渉してその場で手配を掛けるのだ。
だから返事や行動の早い私は、Kくんの送り先一覧表のリストに辛うじて入れてもらっている…らしい。
恐る恐る……遠慮しながら、「う、受け取れますけど♪」と返信をした。
すると、「今年は三河壊滅だけど渥美半島産が手に入りそう…遅いけどやってみる」と。
いやいや……三河産だか渥美産だか、そういう知識、まるで無知なんですけど。
しばらくして、「1kgだけ、行くと思う。」とメールが入った。
えええーーーッ! また、1kgもッ!
何度言ったらわかるんだろうねぇ。多いよ、多いッ! ……有り難いけど♪
で、ドド~ンと到着したのだ。 大きい~~~ッ☆!
アリス(犬)にも見せてやろうとしたら、アリス、へっぴり腰。
でも、アリスのことは笑えない。 実は私も、アサリが……コワイ。
この大きなアサリは息をしているのだ。今現在、生きていらっしゃる……。
私が手をかけて成仏させるのだ。
いやいやいや、先のことは後で考えよう。とにかく砂を吐いて頂かないと。
手持ちのバットでは小さいので、そうだそうだ☆とアイデアが浮かぶ。
水切りカゴ、ピッタリ☆!
ネットで砂吐きの適量の塩加減を調べ、水を満たす。
ひしめきあったアサリたちは、それまで半開きだった口を閉ざしてしまった。
ん?塩が多すぎたか? それとも水不足で揺られて送られて来て、今やっと安堵したのか?
どれひとつとして同じ模様がない。 どれも素敵! みんなそれぞれの個性があるのだ。
あ…ダメだダメだ。 考えるのはよそう。 ごめんよ、後で美味しく頂くよ。
どうぞそれまで、ゆっくり旅の疲れを癒して下さいな、と新聞紙を掛けて暗くしてやる。
それからしばらくして、我が家のキッチンから悲鳴が鳴り響いたのである。
『ひゃあ~~~! ご、ごめん! 入れちゃうよ、フライパンに! ヒィ~ッ!
フタするよ! ごめんごめんごめんッ! 殻開いた?あ、まだ?!ごめ~~んッ!』
ふぅ~………。 私の場合、活きたアサリの処理は毎回大騒ぎなのだ。
でも、大きな身がぷ~っくり分厚くて、大変美味しゅうございました。
ご馳走様でした☆ お騒がせしました。
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有難うございます♪
アサリ相手に悲鳴あげたり謝ったり、ECOさんかわいい!
アサリは生きてないと食べられないもんね。
私たちが大事な命を、毎日、有難く、美味しく頂いていると実感出来る瞬間です。
あさりちゃん、ありがとー!
どうか、とっくのとうに私の知らない所で静かになって頂きたい!
残りのアサリは、友人に教わって砂を吐いて頂いた後は冷凍にしました。
それでも冷凍庫に入れる時、ごめんよぉ~~!
またカチンコチンになったアサリがガラスの蓋の中でパカッと殻を開けた時、またまたごめんよぉ~!
なんとかならないですかねぇ私の性格。
毎回……いい加減慣れないもんですかねぇ。
食べる時は、美味しいなぁ☆って……いい気なもんですねぇ。
ま、料理の度に感情移入するヒマがあるのがいけないでしょうね。