思案投げ首

ジャ～スミン、ごめんなさいねぇ、安眠出来なかった？



オカァサンもね、色々考えてはいるんだけどね。



アナタも、これだけこんもり寝てくれていたら、わかりやすいんだけどね。



アリスだってわからなかったんだと思うのよね。



これだけペシャンコになっていると。
ふとんの中に居たジャスミンが、ゴニョゴニョ動いたに違いない。



寝室からアリスの吠える声がしたので行ってみたら、



こうなっていた。



まぁ、いつかはこうなると思ってはいたが……。
そこで私は考えた。



これでどうよ。



……ピョンって。



だめじゃん。

宅配の人が玄関を開ける度に、「ワッ！びっくりしたッ！」と皆さんびっくりされるというのに、



アリスには何の効力もない。
でも、そうか……これではどうだ？



大きな顔をこちら側に向けてみた。



やだ、アリスったら可愛い～♪　おもちゃを咥えて持って来た。
ロン兄ちゃんを「犬」と認識したのだろうか？



ね、アリス～、ロン兄ちゃんは大きな犬ですよ。決してぬいぐるみなんかじゃありませんよ。



ありゃ！



ロン兄ちゃん、カタナシ。
あ～あ、どうしたものか……。


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