ジャスミン（猫）が怪訝そうな顔で私を見ているのも、
アリス（犬）がなんとなく怖がって私を見ているのも、
私が部屋の中で、杖をコッツンコッツン突きながら歩いているからである。
ごめんよぉ～。
昨夜、試しに痛み止めを飲まずに寝たのがいけなかった。やっぱり効いていたんだあの薬。
だからね、朝飲んだ薬が効くまで、出来たらおとなしくしてて欲しいんだけどなぁ。
床に転がっているものを腰を屈めて拾うのって、今の私には大変なんですけど。
そう、どうも痛いのは尾てい骨ではないかも？ 座ってもなんともないし。
腰をひねってもなんともないし、ヒップをフラフープを回すみたいにしてもなんともない。
でも歩くと…痛い。咳をすると…痛い。 やぁ、参った参った。
そんな私を気遣ってくれるどころか、さっきからジャスミン（猫）の姿が見えない。
エッチラオッチラ脚立を上り、タンスの上を見るがいないのだ。居そうなところは全部探した。
あ
もしかして！？
ガラッ！と扉を開ければ、
居た。
突然見つかって、バツが悪そうな猫（ジャスミン）。
びっくりする犬（アリス）。
そう、さっき押し入れの扉を開けたけどね。
一瞬だったと思うけど。
まぁね、その一瞬を楽しみにしているんだよね。
普段めったに行かれない場所は、かなり魅惑的なのはわかるけど。さ、出て来て下さいな。
この押し入れを開けたのにはワケがある。
そうだ
私、腰ベルトをしたらいいんではないか？と考えたのだ。
私には腰痛はないが、昔、ジャグジーバスの水流が強くて背骨を傷めたことがある。
その時に病院で腰ベルトをするように言われたのだ。アレを使おうと引き出しを開けた。
その後しばらくして……たしかあの時ジャスミン（猫）は押し入れから出て来た筈。
またしてもジャスミン（猫）が見当たらない。
まさか？ まさかそんなところにいないよね？と、前や横にあるものをどかして、
腕をねじこんでみたら、モフッと毛の感触が！
暗がりで姿もハッキリしないが、ググッとカメラを差し込んでシャッターを切れば、
隠れている犯にんの顔がきっちり撮れた
敵ながら、そんなところに潜んでいるとは、アッパレ
そして、頑として籠城を決め込んでいる。
かくなる上は、
おびき出すのは超簡単～
ペロペロ舐めさせても、あげないよ～だ。 さ、出ておいで♪
雨が降っても、私のデン部が痛くても、
ジャスミン（猫）アリス（犬）が私を労わるどころか世話が焼けるけど、
いつも楽しい我が家です。
でも……楽しみだったイベントを、次から次にキャンセルせねばならず…悲しい。
早く治そうっと！
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