「あああ!? こらぁ~ッ!」
と声を発して部屋に戻ってみると、
犯にんとおぼしき犬が、固まっていた。
アリス~、耳が罪状を認めていますよ。
私が一歩、前に進むと、
ソソソソ)))))と、ケージに逃げ込んで目を合わさない。
「アリス!」「アリス!!」と何度も呼んで、
やっとこちらを見てくれた。 でも、ケージから出てこない。
さ、アリス、オカァサンと一緒にあっちの部屋を見に行こうか。
しばらくして、渋々出てきた。
ほらアリス、よそ見はしないで。サッサとこっちに来なさい。
ソファがグチャグチャなのは、いつもだからいいんですッ!
ほら、いつもオカァサンの後をくっついてまわっているでしょ。どうして今は来ないんですか?
さぁ、その敷居をまたいで玄関のほうにいらっしゃい。
玄関に出て来るまでこんなに時間がかかったことはない。
そして、玄関でパタリと立ち止まって動こうとしない。
ほら、こっちですよ! アナタが大好きなオカァサンの寝室に、早くいらっしゃい。
さぁ、現場検証してもらいますよッ!
ほらッ! これはどうしたかなッ!? なんでこんなにダンボールの紙が散らばっているのかな?!
おそるおそる覗きに来た。
あわてて目を逸らす犯にん。 しらばくれるつもりだ。
どんなに知らんぷりを決めていても、可笑しくて吹き出してしまうほど、態度がアリアリ。
そして何を思ったのか、
急に「ママ♪ ママ♪」と抱きついて来た。
甘えても知りませんッ! ダメでしょ、おねぇちゃんの爪とぎダンボールの紙を食いちぎっちゃ!
こら! 食べたら、もっとダメですッ!
慌てて抱きかかえてケージに入れる。
そんな騒動を聞きつけて、やじウマ猫が偵察にやって来た。
ん? それとも、ジャスミン(猫)はアリス(犬)のことが心配で見に来たのだろうか?
そんな我が家のひと騒動……。
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