ジャスミンが優しすぎるのか、気弱なのか……。
あ、カラス♪
こちら無邪気なゴハン泥棒前科モノのアリス。
只今更生のための訓練中だった。
ジャスミンのゴハン処への出入り口に柵を立てかけたが、アリス自身の良識を養わなくては！と柵を外して試験をしていた。
それが昨日、うっかり私が目を離しているほんの数分の間に、アリスが舌舐めずりしながら奥から出てきた！
そして私の姿を見ると、慌てて耳をぺたんと折り畳み、へこへこへこと逃げて行く。
ジャスミンは？！というと、タンスの上に行く梯子の上からこちらを窺っていた。
怪しい！ 絶対怪しいッ！ アリスに問い正すが……ワンとも言わない。
試しに器にカリカリを入れてやったら、ジャスミンは梯子から下りてきて即座に食べ始めた。
やっぱり！ また……やられた。
反省した私は又あれこれ考え、そして閃いた☆！
どうよ、これ。
むふふふ！ いいぞいいぞ！ アリスが怖がって逃げ惑う。
そして、肝心のジャスミンは、
まるで平気。
遊べる余裕♪
ジャスミンが平気で、アリスがなぜか嫌がる洗濯バサミの輪っか。
こうしたら、どうお？
これなら、見張りの私がいなくても、アリスは近づけないのではないか？
いやいやいや、いじわると言われても…
ところが、チャイムが鳴ってカリカリが出て来ると、
あ、れれ……。 近づいている！？
でも、そう！ ジャスミン、キミが頑張るんだ！
よほどお腹が空いていたのか、私がそばに居たので安心したのか、チラリとアリスのことを見たが食べ続けた。
はい、ジャスミン、よく頑張ったね☆
そして、おりこうさん、アリス♪
この後アリスも、ちゃんと自分のゴハンをもらいました。
しばらく、この洗濯バサミに頑張ってもらうつもりです。
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