8月7日、岩手県と北海道で、落雷により
2人が死亡する事故が相次いで発生した。
●岩手県陸前高田市(午後2時過ぎ)
海水浴場に来ていた小学生の兄弟2人と祖父が砂浜で落雷にあい、小学3年生の弟が8日未明に死亡、2人が負傷した。
3人は海水浴場の監視所から出た落雷の危険を知らせるアナウンスを聞いて海からあがり、その直後に砂浜で落雷にあった。
なお、同海水浴場は落雷の危険があったため避難を呼び掛けていたが、遊泳を禁止する直前に落雷が発生した。
事故当時、雷注意報が発令されていた。
●北海道(網走支庁)大空町(午後6時半頃)
道内を車で旅行中の男性が、「道の駅」のベンチで倒れているのが発見され、その後、病院で死亡した。
男性の首などにヤケドの跡があることから、落雷にあったものとみられている。
事故当時、雷注意報が発令されていた。
落雷による人的被害は夏場に多い。
今後のレジャーについては、注意が必要です。
■海岸付近で雷に遭遇したら
雷は海上にも落ちることがあり、注意が必要です。また、海水は電気を通しやすいため、離れたところに落雷しても死傷する可能性があり、前述の通り1987年8月には、1回の落雷で6人が死亡、
6人が重軽傷を負う大事故も発生しています。
今回の場合は、砂浜からの避難が間に合いませんでしたが、雷の接近がわかった段階で、一刻も早く海から上がり、海岸付近から離れましょう。
■雷の基本的な性質と危険性
・ 周囲で一番高いところに落ちやすいので、屋外では可能な限り姿勢を低くして避難・待機します。
ただし、今回は約20m離れた監視所の「監視塔」には落雷しませんでした。
・ 身につけている金属類(メガネ、時計、ネックレス、など)を外しても、危険性は減らせません。
・ ゴムの長靴やレインコートなどの「絶縁物」を身につけていても、危険性は減らせません。
■人が雷の直撃を受けると
雷が人に直撃すると、約80%の人は即死します。
残りの20%は体にヤケドをしたり、鼓膜が破れたりすることがありますが、ほとんどは後遺症も残らずに回復します。
■雷発生の危険性を知る
雷は他の気象災害に比べて局地的・短時間の気象現象ですが、これに対応する十分な観測体制がありません。また、雷発生のメカニズムもあまり解明されていないこともあり、落雷地点の予測が十分にできません。このため、気象庁などが発表する現地の気象情報を十分に確認した上でレジャーを楽しみましょう。
そして、出先の海などに雷注意報が出ている場合は行くことを再検討するなどし、雷に遭遇しないようにすることが、人的被害を防ぐ基本となります。
■現地で雷の接近を知る
●AMラジオ:
「ガリガリ」などの雑音が入ったら約50km、
●雷光:確認できたら約30km、
●雷鳴:「ゴロゴロ」が聞こえたら約10km、
に雷が接近しています。
(注)距離は概ね。全てのケースが該当せず、突然近くに雷が落ちる可能性もあります。
不幸にも事故にあわれましたかたがのご冥福をお祈り申し上げます。
2人が死亡する事故が相次いで発生した。
●岩手県陸前高田市(午後2時過ぎ)
海水浴場に来ていた小学生の兄弟2人と祖父が砂浜で落雷にあい、小学3年生の弟が8日未明に死亡、2人が負傷した。
3人は海水浴場の監視所から出た落雷の危険を知らせるアナウンスを聞いて海からあがり、その直後に砂浜で落雷にあった。
なお、同海水浴場は落雷の危険があったため避難を呼び掛けていたが、遊泳を禁止する直前に落雷が発生した。
事故当時、雷注意報が発令されていた。
●北海道(網走支庁)大空町(午後6時半頃)
道内を車で旅行中の男性が、「道の駅」のベンチで倒れているのが発見され、その後、病院で死亡した。
男性の首などにヤケドの跡があることから、落雷にあったものとみられている。
事故当時、雷注意報が発令されていた。
落雷による人的被害は夏場に多い。
今後のレジャーについては、注意が必要です。
■海岸付近で雷に遭遇したら
雷は海上にも落ちることがあり、注意が必要です。また、海水は電気を通しやすいため、離れたところに落雷しても死傷する可能性があり、前述の通り1987年8月には、1回の落雷で6人が死亡、
6人が重軽傷を負う大事故も発生しています。
今回の場合は、砂浜からの避難が間に合いませんでしたが、雷の接近がわかった段階で、一刻も早く海から上がり、海岸付近から離れましょう。
■雷の基本的な性質と危険性
・ 周囲で一番高いところに落ちやすいので、屋外では可能な限り姿勢を低くして避難・待機します。
ただし、今回は約20m離れた監視所の「監視塔」には落雷しませんでした。
・ 身につけている金属類(メガネ、時計、ネックレス、など)を外しても、危険性は減らせません。
・ ゴムの長靴やレインコートなどの「絶縁物」を身につけていても、危険性は減らせません。
■人が雷の直撃を受けると
雷が人に直撃すると、約80%の人は即死します。
残りの20%は体にヤケドをしたり、鼓膜が破れたりすることがありますが、ほとんどは後遺症も残らずに回復します。
■雷発生の危険性を知る
雷は他の気象災害に比べて局地的・短時間の気象現象ですが、これに対応する十分な観測体制がありません。また、雷発生のメカニズムもあまり解明されていないこともあり、落雷地点の予測が十分にできません。このため、気象庁などが発表する現地の気象情報を十分に確認した上でレジャーを楽しみましょう。
そして、出先の海などに雷注意報が出ている場合は行くことを再検討するなどし、雷に遭遇しないようにすることが、人的被害を防ぐ基本となります。
■現地で雷の接近を知る
●AMラジオ:
「ガリガリ」などの雑音が入ったら約50km、
●雷光:確認できたら約30km、
●雷鳴:「ゴロゴロ」が聞こえたら約10km、
に雷が接近しています。
(注)距離は概ね。全てのケースが該当せず、突然近くに雷が落ちる可能性もあります。
不幸にも事故にあわれましたかたがのご冥福をお祈り申し上げます。