鎌倉に、お経を唱えず、葬儀・法要にかかわらないという異色の僧侶がいる。東京大学教養学部を卒業後、僧侶になった小池龍之介さんだ。小池さんが住職を務める「月読寺」(つくよみじ)には、週末になると多くのビジネスパーソンが「悩み相談」に集まる。今回、将来への不安、キャリア、人間関係という代表的な3つの悩みについて、解決法を聞いた――。
何か不安になることがあるときに意識するべきは「今」に集中することです。今おかれている状況や心の状態を客観視するのです。誰かに話を聞いてもらったらスッキリしますよね。同様に、自分で自分の心の声を聞き取ってあげるのです。
そもそも将来がどうなるかなんて誰にもわかりません。「今」と「将来」で、実在しているのは「今」だけ。「将来」に対する不安とは実在せず、脳が勝手につくった妄想にすぎません。
「今」の状態を知る際、まずは自分の脳が「快」もしくは「不快」のどちらと認識しているかを知りましょう。
将来を不安に感じたときに、もちろん脳の状態は「不快」になっています。そこで、自分が持っていた不安は脳が勝手につくった妄想で、現実じゃない、といい聞かせるのです。
そもそも将来がどうなるかなんて誰にもわかりません。「今」と「将来」で、実在しているのは「今」だけ。「将来」に対する不安とは実在せず、脳が勝手につくった妄想にすぎません。
「今」の状態を知る際、まずは自分の脳が「快」もしくは「不快」のどちらと認識しているかを知りましょう。
将来を不安に感じたときに、もちろん脳の状態は「不快」になっています。そこで、自分が持っていた不安は脳が勝手につくった妄想で、現実じゃない、といい聞かせるのです。