天皇、皇后両陛下がハンセン病回復者らと懇談

http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20131026-567-OYT1T00847.html
2013年10月26日（土）20:53
読売新聞

　天皇、皇后両陛下は２６日、特別機で熊本県入りし、合志市の国立療養所菊池恵楓園を訪問、ハンセン病の回復者らと懇談された。

　両陛下は、強制隔離政策の象徴として残されたコンクリート壁や資料の説明を受けた後、１２８８人の遺骨が納められた納骨堂に赴き、それぞれ白菊を供えて深く礼をされた。

　同園の入所者は最多時１７３４人を数えたが、現在は３２８人で、平均年齢は８１・７歳。両陛下は約３０分、入所者１８人と懇談された。陛下は、「ずいぶん大変だったでしょう」「どうぞお元気で」と膝を曲げ、耳元に顔を近づけて声をかけ、握手された。

　皇后さまは時折床に膝をつき、入所者の手に手を添え、菊づくりが趣味と話した男性に「どうぞよい菊を咲かせて下さいね」と語りかけられた。１１月に８８歳の誕生日を迎えるという男性には「お元気でよい日をお迎えになりますように」と笑顔で話された。

トルコ 中国製防空システム検討 ＮＡＴＯ、相互運用に懸念 再考促す

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20131027079.html
2013年10月27日（日）07:56
産経新聞

　【ベルリン＝宮下日出男】北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）の加盟国トルコが初の防空システム導入に向けて中国企業と交渉する方針を示し、米国やＮＡＴＯが懸念を強めている。中国製システムを採用すれば、ＮＡＴＯ内部での運用に影響が出る恐れや、セキュリティーに関する情報が流出する恐れがあるためだ。

　システム導入では米欧の企業も受注を争ったが、トルコ政府は９月下旬、「中国精密機械輸出入総公司」（ＣＰＭＩＥＣ）と共同生産に向けて交渉すると発表した。落札額は３４億ドル（約３３００億円）で、トルコ政府の見積もりや他社の提示額を大幅に下回った。

　ＮＡＴＯでは装備調達は基本的に加盟国の判断に任せられているが、他の同盟国の装備との互換性は重要視される。中国製では相互運用に影響が出かねず、ラスムセン事務総長は２２日、「トルコはＮＡＴＯの立場を理解していると信じている」と再考を促した。

　トルコにはＮＡＴＯが進める欧州ミサイル防衛（ＭＤ）の早期警戒レーダーが設置される予定で、現在は隣国シリアからの攻撃に備え、ＮＡＴＯがパトリオット地対空ミサイルの発射システムを国内に配備中だ。

　ＣＰＭＩＥＣは大量破壊兵器拡散に関して米国の制裁対象になっており、防衛情報の流出などの懸念もある。米国の駐トルコ大使は「深刻な懸念」を表明し、トルコ側と中国製システムを導入した場合の影響の評価作業も始めた。

　トルコは、ＣＰＭＩＥＣとの契約は最終決定ではないとしている。ただ、同社は一部の生産はトルコ国内で行うとしており、防衛産業育成を目指すトルコの目標とも合致する。政府は同社の落札は商業的観点からの判断だと強調している。

　エルドアン首相は「同盟国にはまだロシア製武器を使っている国もある」と述べ、ＮＡＴＯの見解は「（最終判断の）決定的な要素にはならない」としている。

投壺どう遊ぶの？ 正倉院展で人気

http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20131027-OYO1T00286.htm?from=newslist
2013年10月27日
読売新聞

　奈良市の奈良国立博物館で開催中の「第６５回正倉院展」に出展されている古代の遊戯具「投壺とうこ」に来場者の関心が集まっている。奈良時代の貴族らがこの壺つぼに矢を投げ入れて興じたとされるが、今は韓国の伝統の遊びとして残る程度で、日本ではなじみが薄い。「ダーツみたいな感覚？」「どのように点数を競ったの」。想像をかき立てる宝物だ。

　「投壺」は銅製で高さ３１センチ。表面に貴人や獅子、鳥などの文様も刻まれている優美な工芸品だ。同時に出展された「投壺矢」（約７５センチ）とはセットで、２人が交互に矢を投げ、入った数を競ったと伝わる。

　壺本体の穴だけでなく、首の部分にも矢を入れたとみられる円筒形の耳が二つあるのが特徴で、岐阜県可児市の小学５年、高橋美葉さん（１１）は「ダーツみたいで狙うのは難しそうだけど、やってみると楽しそう。昔の人は何度も競争して遊んでいたのかな」と興味津々の様子。奈良県橿原市の地方公務員、竹本啓哉さん（２８）は「どのぐらい離れて投げたのか、どのように点数を付けたのか。当時の人の熱中ぶりに想像が膨らみます」と話していた。

　もとは古代中国での宴席の余興が起源という。日本では、朝鮮半島を経て入ってきたとみられ、平安時代以降に廃れた後、江戸時代になって庶民の間で流行。扇を投げて的に当てる宴会芸「投扇興とうせんきょう」のルーツにもなったが、現在はほとんど行われなくなっている。

　韓国では「トゥホ」と呼ばれる伝統の遊びが、ほぼそのままの形で受け継がれており、大阪韓国文化院（大阪市北区）では見学会などに参加すれば、実際に楽しむこともできる。

　子供の頃に遊んだという同文化院の朴英恵パクヨンヘ院長（４５）は「今回の宝物はトゥホそのもので、韓国と日本の関係の深さを知ることができる。身近な国として交流した当時の様子を感じてほしい」と話している。

　奈良国立博物館西新館前の読売新聞ブースでは、貴族の気分を味わってもらおうと、今回、韓国のトゥホを使った体験コーナーも開設している。

「安倍カラー」愛読者・元家庭教師…ＮＨＫ委員

http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20131025-567-OYT1T01493.html
2013年10月26日（土）08:36
(読売新聞)

　政府は２５日、衆参両院の議院運営委員会理事会で、ＮＨＫ経営委員に小説家の百田ひゃくた尚樹氏ら５人を起用する国会同意人事案を提示した。
安倍首相に近い人物が多く、来年１月２４日に任期満了を迎える松本正之会長（元ＪＲ東海副会長）の交代を見据えた布石とみられている。

　この日の議運委理事会に提示されたのは１２機関２９人で、ＮＨＫ経営委員は百田氏のほか、埼玉大名誉教授の長谷川三千子氏、ＪＲ九州会長の石原進氏、海陽中等教育学校長の中島尚正氏、日本たばこ産業（ＪＴ）顧問の本田勝彦氏だった。

　首相は、百田氏の小説「永遠の０」や「海賊とよばれた男」などを愛読しており、８月には月刊誌の企画で対談した。長谷川氏は百田氏とともに、昨年９月の自民党総裁選で首相を支援した民間有志の会の発起人に名を連ね、本田氏は学生時代、首相の家庭教師を務めた。菅官房長官は２５日の記者会見で、人事案について「（首相）自らも信頼し、評価している方にお願いするのは当然」と述べた。

　ＮＨＫ会長は経営委員会の委員１２人のうち９人以上の賛成で任命される仕組み。今回提示された５人が国会で同意された場合、安倍政権下で任命された委員は１０人となる。首相は国民への影響力が強いＮＨＫの報道内容に関心が高いとされており、今後、首相の意向がカギを握る可能性がある。

　松本会長は続投を希望しているとされるが、政府・与党や財界の一部には慎重論がある。

敵となれ合ってどうする…中国対話姿勢に台湾側

http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20131027-567-OYT1T00387.html
2013年10月27日（日）14:13
(読売新聞)

　【南寧（中国広西チワン族自治区）＝吉田健一、台北＝比嘉清太】中国の習近平シージンピン政権が、中国・台湾双方の企業家や民間人も多数参加するフォーラムの開催を重ね、将来の統一を視野に敏感な政治問題の議論を求める動きを活発化させている。

　ただ、台湾側では、中台の経済・文化交流の進展は歓迎しつつも、性急な対話要求に警戒感も出てきた。

　「政治（問題）は人々が必要とすれば解決できる。必要なのは、両岸（中台）の多数の同意を得ることだ」

　２６日、南寧で開幕した中国共産党と台湾与党・国民党の共同フォーラム「第９回両岸経済貿易文化論壇」。国民党の呉伯雄・名誉主席は開幕式で演説し、「（政治問題の解決は）一歩一歩進めていこう」と述べた。

　呉氏は２５日、共産党序列４位で国政助言機関・人民政治協商会議の兪正声ユージョンション主席と会談。兪氏は「知恵を絞り、両岸の政治上の難題を解決する道を探ろう」と促した。今回の呉氏の発言は、中国側の攻勢をかわす狙いがあるとみられる。

　同論壇は双方の財界人や学識経験者ら３５０人以上が参加し、経済・文化交流について議論する。台湾側の参加者で、中国本土でも事業を展開する食品会社会長・林炳生氏は本紙に対し、「経済・文化交流が一定程度進めば、自然と政治対話の機運が出てくるだろう」と述べ、対話に進むのは時期尚早との考えを示した。独立でも統一でもなく、現状維持を望む台湾の世論を反映する意見といえる。

　一方、中国側は、中台双方の産官学が顔を合わせるフォーラムを政治的に利用しようと狙う。この中でも、２００５年に野党党首として訪中した連戦・国民党主席（当時）と胡錦濤フージンタオ・共産党総書記（同）のトップ会談で開催が合意された同論壇は中核となるものだ。

　台湾側の研究者は、「中国側は、１６年の台湾総統選で政権交代が起きた場合も想定して布石を打っている。国民党が野党に転落してもフォーラムで同党に対して台湾への優遇政策を示すなどすれば、独立色が強い民進党をけん制するカードになるとみている」と話す。

　中国側は、台湾の退役将校を招いたフォーラムを湖北省武漢で開催するなど、軍事面での人脈づくりも進める。しかし、台湾側では、「台湾を守る軍人だった人間がフォーラムで敵となれ合ってどうするのか」（民進党幹部）と批判も出た。中国側が対話を迫る姿勢を露骨に示せば、反発が強まることも予想される。

村田右翼へトドメ弾、則本を楽天を沈めた

● 村田右翼へトドメ弾、則本を楽天を沈めた
　http://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/p-bb-tp0-131027-0012.html
　2013年10月27日（日）08:04
　(日刊スポーツ)
＜コナミ日本シリーズ２０１３：楽天０－２巨人＞◇第１戦◇２６日◇Ｋスタ宮城

　巨人の４番が一振りで楽天に大ダメージを与えた。巨人村田修一内野手（３２）が８回２死、好投する楽天先発則本の１２１球目を右翼席に放り込み、接戦にケリをつけた。広いＫスタ宮城で、右方向に本塁打を放つのは至難の業。無風の条件で打った千金打で、常勝軍団の４番を張る実力を見せつけた。フル回転を期待して、則本を第１戦の先発に抜てきした楽天のショックは甚大。シリーズの主導権をガッチリ握った。

　村田が則本の心を打ち砕いた。８回２死。外角高めの１４９キロ直球を振り抜く。引っ張ったかのような力感あふれる打球が右方向へ。必死に跳んだ岡島のグラブのわずかに上を行く打球が右翼席最前列に飛び込んだ。直前の阿部から三振に斬り、ほえた新人右腕の心の隙間を逃さなかった。

　それまでの３打席は２三振。「（８回は）２死だったので長打が打てる球を積極的に振って行こうと思った。次の１点が欲しいところで打てて良かった」と胸を張った。事前の「スライダーがいい」という印象と違い、フォークで、もてあそばれていた。だが追い込まれる前に勝負する狙いに切り替え、仕留めた。

　右打者にとってＫスタ宮城のライトへの本塁打は“チョモランマ級”だ。昨季まで両翼１０１・５メートルは球界最長。今季からラッキーゾーンができ、約１メートル縮小された。だが右中間の膨らみが大きく、今季、右打者でスタンドインさせたのは右打ちに定評のある楽天嶋、ロッテ清田の２本だけ。就任直後の楽天星野監督は初めて本拠地を視察した時に「ここで１発は無理や。スモールベースボールで行く」と宣言したほどだ。

　だからこそ、村田は首をかしげた。「手応えはもっとあった。意外に飛ばなかった。右方向は、たまたまです」。イメージと飛距離にズレはあったが、価値ある１発には変わらない。

　人生２度目の日本シリーズに挑む男は悠然としていた。決戦前日の２５日、１年前を振り返った。「去年は初めてで本当に緊張した。これが日本シリーズかと。でも今年は落ち着いている。眠れないとかもない。でも（試合中のプレッシャーでの）吐き気はいつも通りしますよ。昨日の夜も（食事で）『オェ…』ってしました」。酒豪で知られる男は、ちゃめっ気たっぷりに答えた。試合前には「地震どう？」と未明の震度４の揺れについて聞かれ「ここですか？」と自分の胸を指した。「ジシン」という言葉を取り違えたのは、自信の大きさを表すかのようだった。

　則本との勝負を制し、今日２７日は満を持して不敗の男、田中との決戦。「１つ勝って勢いがある。いい投手だけど、みんなで打ちたい」。豪打で先勝をもたらした男が、マーくんに土をつける。【広重竜太郎】

　◆Ｋスタ宮城両翼　昨年まで１０１・５メートルと１２球団で一番広く、最も本塁打の出にくい球場だった。今季から両翼は１００・５メートルになったが、マツダスタジアム、神宮の１０１メートルに次いで３番目に広い。また、右翼から左翼へ風が吹くことが多く、右翼へ本塁打は出にくいとされる。

● 亀井、フェンス間際でジャンプ捕球！チームのピンチ救った
　http://news.goo.ne.jp/article/dailysports/sports/20131027016.html
　2013年10月27日（日）06:59
　デイリースポーツ

　「日本シリーズ・第１戦、楽天０-２巨人」（２６日、Ｋ宮城）

　巨人・亀井が超美技でチームを救った。

　２点リードの八回２死一、二塁。松井の左翼への大飛球を、フェンス間際でジャンプし好捕した。長打警戒で、風向きを計算した深めの守備位置が奏功し「しっかり守れた」と笑顔。原監督は「スーパープレー」と称賛した。