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カメのメディスン

2017年04月29日 | ・アニマル・メディスン
今回は、アニマル・メディスン カメ Turtle の巻です。


写真は、ネットからお借りしました。







動物として


カメ  爬虫綱(双弓類) カメ目

学名:Testudines  英名:Turtle(カメ総称)


カメが地球上に出現したのは2億年以上前で、
中生代から、身体的に大きな変化がないことから、
「生きた化石」と呼ばれている。


極地を除き、
河川、湖沼、池などの淡水域、海、砂漠、草原、森林など、
世界中に幅広く分布。


約220種から成り、数多くの亜種が存在する。


曲頸亜目(きょくけいあもく)と、
潜頸亜目(せんけいあもく)の2亜目に分かれる。


曲頸亜目は原始的な種で、長い首を持つ。
首を水平方向に曲げ、頭部を甲羅に収納する。
ただし、完全に甲羅の中に収納することはできない。


ヘビクビガメ科とヨコクビガメ科の2科のみが属する。

ヘビクビガメ


ヨコクビガメ






潜頸亜目は比較的新しい種で、
首を垂直方向にS字に曲げて、頭部を甲羅に収納する。
ただし、ウミガメ等、頭部を甲羅に収納できない種もいる。

リクガメ科、ウミガメ科、オサガメ科、カミツキガメ科、スッポンモドキ科、
ドロガメ科、カワガメ科、スッポン科、オオアタマガメ科が属する。

リクガメ


ウミガメ


カミツキガメ


スッポンモドキ


オオアタマガメ




最大種はオサガメ
甲長 120~180センチ
体重 280~900キロ






最小種はシモフリヒラセリクガメ
甲長 6~9センチ
体重 95~160グラム






生態によって、水棲種と陸棲種の2種類に分けられる。
日本には、水棲種5種、陸棲種6種が生息する。


ほとんどが昼行性。
日中は陸に上がり、日光浴することが多い。


食性は、種によって異なるが、一般に雑食。
魚類、甲殻類、両生類、爬虫類、哺乳類、昆虫、
植物の葉、果実、キノコなどを食べる。


水棲種も陸棲種も、肺呼吸を行う。
このため、水棲種も
定期的に水面に浮上しなければならない。


変温動物であり、
寒さだけでなく、暑さが厳しい季節にも、
仮眠状態で過ごすものが多い。


一方、熱帯や亜熱帯地方に生息する種のほとんどは、
仮眠を行わない。


仮眠状態にある時は、粘膜呼吸を行う。


最大の特徴の甲羅は、皮膚が角質化したものであり、
子ガメの時は柔らかく、成長とともに硬くなる。
ただし、スッポンの甲羅は
成長しても硬くならない。


甲羅の形は、生息環境に適応した形になっており、
水棲種は、遊泳に適した流線形、
陸棲種は、防御に適したドーム形が多い。


歯を持たないが、顎に硬い嘴(くちばし)を持つ。
甲殻類を噛み砕く肉食のカメは、顎の力が非常に強い。
植物を食べるカメは、繊維質を噛んですりつぶすため、
臼のようなくちばしを持つ。


ほとんどのカメは視覚が発達しており、
色を見分けることかでき、夜目も非常に利く。


水棲種の指の間には水かきがあり、泳ぐのに適している。
完全陸棲種には、水かきはない。


他の爬虫類と同様、脱皮を行う。
水棲種の脱皮は、
ヘビのように身体全体を一度に脱皮するのではなく、
小さい部分ごとの脱皮を行う。

一方、陸棲種の脱皮は、
死んだ皮膚が甲羅の上に積層し、
甲羅の保護に役立っている。


カメは、世界中の神話や民話に
数多く登場する。
特にウミガメは、海と陸を結ぶ象徴であり、
異郷と人界とを結ぶ存在とされてきた。


中国やインドにおいては、
古来からカメを神獣とし、吉兆としてきた。


特に中国では、カメを霊亀と呼び、
宇宙の縮図・象徴とも考え、
亀甲を占いに用いたり、王権の象徴にも用いた。


西アフリカの農耕民族は、
カメは創造神の化身であり、
天と地の象徴とみなしてきた。
17~18世紀に存在した
アフリカのルンダ王国の王宮は、
カメの姿をかたどって造られた。


日本においては、カメは鶴とともに、
長寿とおめでたいものの象徴とされている。



アニマル・メディスンとして


カメが象徴するもの
   ・・・防御、秩序、決断力、創造性、忍耐、堅実、長寿、平和、
      無邪気、力、グランディング


カメは、周りに惑わされず、
自分が取り残されていると心配することなく、
自分のペースで歩き続ける。


カメがわれわれに伝える最大のメッセージは、
「遅くなっても、着実にゴールする」ということである。


ウサギとカメの寓話のように、
より速く、より強く、より大きいことは、
必ずしも、より良いということではない。
また、目標を達成するための最良の方法かといえば、
必ずしもそうとは限らない。


自分の目標を達成するために
集中し、献身的に努力することこそが大事であり、
そうすることで、たとえ遅くなっても
最終的には成功することを
カメはわれわれに教えている。


カメは、すべてを純粋に受け入れ、
今、この瞬間の中に生きている。


カメの最高のギフトは、スピードを落とし、
野辺に咲く花の香りを愉しむことである。
カメはわれれわれに、
速度を落とし、人生をもっと楽しむよう伝えている。


カメのメディスンを持つ人は、
瞬間瞬間に与えられている祝福を味わい、
自分のペースに沿って生きることができる。


着実に行動する事で、確実にゴールに到達できる。
プロセスのひとつひとつを信頼し、
瞬間瞬間にとどまることが大事であると、
カメはわれわれに教えている。


先を急いで、途中の段階を飛ばしたり、
近道をする誘惑に負けてはならない。
カメは卵を砂に埋め、
太陽の熱で卵を孵化させる。
カメはわれれわれに、
アイデアを光の中に出す前に、
時間をかけて育てることが大事であると教えている。


カメのメディスンを持つ人は、
道を見つけ出す高い能力を持つ。
どんな苦しい状況においても、
必ず出口を見つけることができる。


カメは、われわれに
グランディングの大切さを教えている。
大地がわれわれに恵みを与えてくれているのと同様に、
われわれも大地にお返しをしていくことを
心がける必要があると伝えている。


自分に内在する
創造の源泉を尊重しなくてはならない。
人生において、
調和のとれた流れを作り出すためには、
水と大地のエネルギーにつながることが重要である。
大地にサポートを求めることで
大地の豊かさが湧き出すことを
カメはわれわれに教えている。


水は感情を表すことから、
水の中で生きるカメは、
深い洞察力、深い感情を理解し表現する力を象徴する。
地球上の最初の動物のひとつとして、
カメは知恵の象徴でもあり、
宇宙の神秘を深く掘り下げる能力も象徴する。


数多くの神話や宗教において、カメは
『固い決意』や『平和』の象徴である。
宇宙に関する伝承において、カメは
天国を支え、地球を背中に載せて安全に運ぶものとして
描かれている。


カメのメディスンは、
強さと決意が障害を乗り越える鍵であることを伝えている。
何かを始める前、
準備の時間をしっかりと取ることが大事であり、
殻から危険にいきなり飛び込んではならないと、
カメはわれわれに伝えている。


カメのカードが出た場合、
自分の道に対して忠実であるよう、
自分の選択に対し、
信頼を持ち続けるよう伝えている。


多くの人は、カメはひっくり返ると
自分の力では元通りにできないと思っているが、
カメは強い首を使って、
自分自身をひっくり返すことができる。
他人が無理だと思っても、
われわれには、自分を起き上がらせる力があることを
カメはわれわれに教えている。


カメのメディスンを持つ人にとって、
安全な避難所を持つことは非常に重要であり、
安全のため、あるいは心の安らぎのために
いつその中に退避すべきかを知っている。


カメは、居心地の悪い状況に陥ったり、
脅威を感じた時、甲羅の中に避難する。
カメは、われわれに
自分を保護するやり方を教えてくれる。


怒りや嫉妬など、他者のネガティブな感情や
他人の行動に悩まされている場合、
暴力的ではない方法で、自分を守ることが重要であり、
安全な場所に退避することが大事であると伝えている。
また、他人から攻撃された場合は、
時に警告の声を出すことも必要であることを
カメは教えている。


また、瞑想したり、深く考えるためにも、
自分の殻の中で過ごす時間は必要であると
カメはわれわれに教えている。


カメはまた、肉体は魂の家であることを教えている。
カメはわれわれに
われわれを保護している肉体を
もっと大切にするよう伝えている。


海岸は、人間の世界と
妖精の世界の間にある出入口である。
ウミガメは、次元の間にある扉の守り手である。


カメは、世界の多くの文化において、
長寿の象徴であるだけでなく、
非常に多くのものの象徴とされてきた。


ネイティブ・アメリカンにとって、
カメは、母なる大地・地球の最も古い象徴である。


ネイティブ・アメリカンの伝承によると、
世界には最初は水しかなく、
人間が生きられる場所はなかった。
すると、カメが自らを犠牲にし、
人間を背中に乗せ、生きられるようにしてくれた。
世界は偉大なるカメの背に乗っていると考え、
カナダやメキシコを含む北アメリカ大陸を
タートル・アイランドと呼ぶようになり、
カメは地球の霊的な守護者とされるようになった。


またネイティブ・アメリカンは、
聖なる浄化の儀式を行う時、
ドーム型にしつらえた暗闇に入るが、
それをカメの甲羅に入る、
母なる地球の真髄に入るものとし、
霊的な死と再生の時であると考える。


ネイティブ・アメリカンにとって、
カメは女神のエネルギーを人格化した存在でもあり、
命を産み出した永遠の母である。


われわれは大地の子宮から産まれ、
いずれ肉体は母なる土に戻る存在である。
われわれが持つものは
すべて大地が与えてくれたものであり、
われわれは感謝の気持ちを持って
大地に接しなければならない。


われわれは自分たちのためだけでなく、
動物、植物、岩、森、石など、
地球上のすべての存在にとって、
地球が住み良い『家』となるよう
人間は努力しなければならないと考えた。


ネイティブ・アメリカンのイロコイ族は、
自分たちは甲羅を脱いだカメの子孫であると信じ、
地球は偉大なるカメの裏に在るものと信じた。


東洋の宗教において、カメは
天と地のように相反するものの間で
バランスを取る存在と考えた。


また、カメはたくさんの子孫を産むことから、
繁栄とも結びつけられ、
女神アフロディーテにとって
神聖な生きものであると考えられた。


中国においては、カメが世界を支えていると信じ、
宇宙の創世神である盤古(ばんこ)に仕える者とした。
カメはまた、強さ、耐久性、長寿も象徴し、
硬い甲羅を持つことから
無敵の戦士の守護動物とみなした。


中国やアフリカの多くの部族において、
カメはたくさんの卵を産卵することから、
女性性の象徴とされてきた。


ヒンズー教徒にとって、
カメは月を象徴する生き物である。
ヒンズー教の神話では、カメが背中に
世界を支えている象を乗せる話がある。
カメは、創造主プラジャーパティの聖なる生きものであり、
生きものの王“Lord of Creatures”とも呼ばれていた。


日本において、アイヌ民族は、
カメは海の神と深いつながりを持ち、
海の神の使者であると考えた。


対照的に、アステカ文明においては、
カメは強そうな口ぶりをするが、
弱い腹を持つ臆病者の象徴としていた。


ある形而上学において、カメは
鷲や鷹が象徴する
急速に成長する霊的な進化とは対照的に、
ゆっくりと成長する物質的な進化を表している。


生きる化石と呼ばれるカメは、
古代の叡智の研究をする人に
大きなサポートを与えてくれる。
また、われわれが霊的な探求をする時、
われわれを導き、焦りを和らげ、
早まった判断をしないよう、
安定した持続力を与えてくれる。


背中に家を背負ったカメは、家の象徴でもあり、
家族関係を強化する助けもしてくれる。
さらに、弱まってしまったり
悪化してしまった人間関係に
安定をもたらしてくれる。


カメのカードが出た場合、
地球や母なる女神の力とつながる必要がある。
あなたは母なる大地の同盟者であり、
どのような状況下であれ、
母なる大地にサポートを求めることで
豊かさが与えられることをカメは伝えている。



《逆位置》



あなたは今、重すぎる荷物を抱えているのかもしれない。
あなたが重荷に圧倒されている間は、
事態は好転しない。
ネガティブな重荷を下ろし、殻の中で瞑想しなさい。

自分の感情を受け入れ、心の平和を取り戻しなさい。

努力を続けているか。
小さな挫折を許しているのではないか。
もっと勇気をもって行動する必要があるのではないか。

拙速に目標を達成しようとしていないか。

簡単にあきらめてはいないか。

陸に上り、望むものを産み出すのを恐れているのではないか。

母なる地球は、何らかの形で
あなたとつながろうと、あなたに呼びかけている。

あなたが財政的に苦労していたり、食べ物がない時、
近い将来に子供を望んでいるのに妊娠しない時、
カメのメディスンを呼び起こしなさい。

あなたは決して独りではない。
今までも、独りだったことはない。
あなたは大地の子供であり、
創造力の母から、喜びや豊かさを与えられてきた。
大地のエネルギーを使い、自分を助けなさい。
そのエネルギーを他の人と分かち合えるほど
あなたは癒されるだろう。

あなたは犠牲者ではない。
現在の状況ではそのように見えても、
あなたは決して無力ではない。

あなたが感謝していることだけを
紙に書き連ねてみなさい。
心の中にある感謝の気持ちから、
大地が与えてくれる豊かさを探しなさい。


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コウモリのメディスン

2017年04月13日 | ・アニマル・メディスン
今回は、アニマル・メディスン コウモリ Bat の巻です。


写真は、ネットからお借りしました。












動物として


コウモリ  哺乳綱  翼手目(コウモリ目)
学名:Chiroptera  英名:Bat 
別名:天鼠(てんそ)、飛鼠(ひそ)


約1,240種から成る。


哺乳類 約5,000種の中で、
コウモリはネズミ目(齧歯類)に次いで種類が多く、
哺乳類全体の約20%を占めている。


日本には、35種類が生息している。


コウモリ目は、オオコウモリ亜目とコウモリ亜目に大別される。


【オオコウモリ亜目】




オオコウモリ科の1科のみで成る。


オオコウモリ科には、約200種が属し、
コウモリ全体の約18%を占める。


翼を広げると幅1.8メートルに達する大きな種から、
10センチほどの小さな種まで、大きさは様々である。


最大種は、ジャワオオコウモリ
翼開張180センチ
体長40センチ
体重900グラム





熱帯、亜熱帯に分布。


食性は、完全な植物食。
果実、花粉、蜜などを食べる。


夜行性だが、まだ明るいうちから活動を開始する。


大きな目を持ち、視覚がよく発達していることから、
超音波を出さない種がほとんどである。





【コウモリ亜目】




17科から成り、コウモリ全体の80%以上を占める。


極端な寒冷地を除き、世界中に分布。


最小種は、ブタバナコウモリ
翼開張16センチ
体長3センチ
体重2グラム以下





食性は、多くが虫食性だが、
種によっては、花蜜食、魚食、肉食、血液食、雑食など様々である。


夜行性。


目は小さく、ほとんど見えないため、
超音波を頼りに行動する。(エコーロケーション)
超音波を放ち、反射した音を鼻の部分(鼻葉)で受けることで、
狭い洞穴や闇の中でも自由自在に飛ぶことができる。




以降は、コウモリ共通の説明です。


洞窟やトンネルなどに
コロニーと呼ばれる群れを作って生息する。


コウモリの翼は、伸縮性のある膜でできており(飛膜)、
翼の形を自由に変えることができる。





飛膜の中には、細い特殊な筋肉が走っており、
その筋肉のおかげで、
獲物を追って急旋回したり急降下するなど、
高速で精度の高い飛行をすることが可能となっている。


飛膜を広げて滑空する生きものとして、
他にムササビ、モモンガ、ヒヨケザルなどがいるが、
鳥類に匹敵するほどの飛行能力を持つのは、
コウモリのみである。


後ろ足は弱く、鳥のように立つことはできないため、
休息時には、後ろ足で木などにぶら下がる。


飛膜の第1指に爪を持ち、
排泄時など、この爪でぶら下がったり、
爪と後ろ足で這い回ることができる。


他の哺乳動物とは異なり、
膝の関節が逆向き(腹側)に曲がる。
これにより、尾膜は強い風圧にも耐え、
舵やブレーキの役目をすると考えられている。


吸血のイメージがあるが、
血を吸うコウモリは3種しかおらず、
うち2種は、鳥類の血液しか吸わず、
哺乳類の血を吸うのは、中南米に生息するナミチスイコウモリだけである。



しかし、ナミチスイコウモリが吸う血の量は少なく、
獲物を死に至らしめることはない。


冬の過ごし方は種によって様々で、
暖かい地域に集団で移動するものもいれば、
洞窟や岩の割れ目で冬眠するものもいる。


また中には、夏でも気温の低い日には、
1日単位で冬眠するものもいる。


コウモリは、爬虫類のように
環境に適応して生きる変温動物であり、
冬眠する際、外界の気温と同じぐらいに体温を下げるが、
爬虫類と違うのは、
目ざめた時、自分で体温を上昇できる点である。


コウモリの冬眠は、リスやクマの冬眠とは異なる。
リスなどの齧歯類は、冬眠中も定期的に目を覚まし、
貯蔵しておいた食料を食べたり、毛づくろいをしたりする。
クマは冬眠中、穴の中で眠ったままではあるが、
コウモリのように体温が下がることはない。


コウモリは、冬眠に入る前に
体重の約25%の脂肪を貯え、
いったん冬眠に入ると、春まで目を覚ますことはない。
そのため、コウモリが冬眠を妨害され、
途中で目を覚ましてしまうと、
体温を上げるため、貯えた脂肪を無駄に燃焼させることになり、
コウモリにとっては命に係わる問題となる。
冬眠中のコウモリを見つけた場合、
眠りを妨げないよう注意が必要である。


コウモリは、砂漠の植物の受粉を助け、種を分散させるなど、
生態系において、重要な役割を果たすものと考えられている。


特にメキシコにおいては、
テキーラの原料となるリュウゼツランの受粉を媒介するとして、
絶滅危惧種に指定され、保護されているものもいる。


蜜を食べようと、花粉まみれになっているフラワーコウモリ



コウモリは通常、黒っぽい体色をしているが、
ホンジュラスなどに分布するシロヘラコウモリは、
アルビノ種ではなく、唯一の白いコウモリである。
植物の葉でテントを作り、中に集まって過ごしている。



メキシコに生息するオヒキコウモリは、
水平飛行で時速160キロという、動物最速の記録を持つ。



コウモリの糞は『グアノ』と呼ばれ、
燐酸分や窒素分が多く含まれており、
洞穴に暮らす他の生物の貴重な栄養源になっている。


コウモリは鳥獣保護法の対象となっており、
絶滅危惧種に指定されている種も多い。


コウモリは、獣のようでも鳥のようでもある曖昧さから、
『裏切者』の代名詞にされることが多く、
闇に紛れて活動し、血を吸うという不気味さから、
特にヨーロッパにおいてはしばしば、
悪のモチーフにされる。


日本ではかつて、
コウモリが家に住みついたり入ってくると
縁起がいいと考え、
子宝を授けてくれる善い動物として親しんでいた。


日本で最も一般的に見られるアブラコウモリは、
人家周辺で蚊などの害虫を捕食するため、
益獣とみなされている。


キューバの先住民であるタイノ族は、
コウモリは健康、富、家族の団結などをもたらすと信じた。
世界で最も多く飲まれているキューバのラム酒『バカルディ』は、
ロゴマークにコウモリを採用している。





アニマル・メディスンとして


コウモリが象徴するもの
   ・・・再生、生と死、直感、通過儀礼(イニシエーション)、コミュニケーション、
      社交性、コミュニティ、回避、姿隠し、遷移、隠された秘密を見る能力


コウモリはしばしば、死の象徴とみなされるが、
それは単に肉体の死ではなく、
思想や信条、社会における役割、人間関係などの終わりを象徴する。


コウモリはまた、高次の世界から下りてくる直感を
受け取ることができなくなった
われわれの『古い部分』の死と、
再生、すなわち新しいアイデンティティの誕生も象徴する。


シャーマンを志す者は、
『死の儀式』を経なければならないが、
その儀式とは、
自分の内にある恐れと対峙し、
古いアイデンティティを捨てることで
新しく生まれ変わるというものである。


コウモリのメディスンは、
シャーマンの『死の儀式』と同様に、
われわれが成長していく過程において、
不要となった思考パターンや怖れを手放し、
生まれ変わる助けをしてくれる。


コウモリのカードが出た場合、
身体的、精神的、感情的あるいは霊的に
重大な変化がこれから起ころうとしている、
あるいは最近起こったということを表している。
それまでの古い自分の死、
新しい自分の誕生を意味している。


われわれは、未知なるものや闇を怖れがちである。
しかし、目の前に広がる闇と対峙することで、
初めて、再生の光を見つけることが可能となる。


われわれは、成長し続けるために、
新しいアイデアや趣味、今まで感じたことのない感情を
進んで受け容れなければならない。
コウモリはわれわれに、
エゴを手放し、思考や信念を定期的に新しくするよう伝えている。


変化にはしばしば痛みを伴うが、
痛みを受け入れ、変化を愉しむことが大事であり、
そうすることで、宇宙からもサポートが与えられ、
新しいアイデンティティの誕生は
よりスムーズなものになるということを
コウモリは伝えている。


コウモリはわれわれに、
よく内省し、自分を愛し、
自分の敵も自分と同じくらい愛し、
自分の変化を自分で助けることが大事であると
教えている。


体内にソナーを持つコウモリは、
目には見えないもの、
隠されている秘密を知る能力を象徴する。
コウモリはまた、
われわれが、自分自身から隠している秘密さえも
明らかにしてくれる。


コウモリのメディスンを持つ人は、
非常に敏感で、目に見えているものには惑わされず、
真実を見通す能力を持っている。
鋭い直感を持ち、
普通の人は聴くことができない
天使の声のような、特別な音を聴く透聴能力も持つ。


コウモリは、気温が低い時には体温を下げて冬眠し、
気温が上がると、体温を上げて活動を再開する。
コウモリは、強い生命力や再生力、
高い適応力も象徴する。


コウモリはわれわれに、
自分の周囲をよく見て、慎重に判断するよう、
時に自分が周りに合わせたり、
自分のやり方を変えることも大切であると教えている。


コウモリは温和で、社会的な生きものであり、
仲間と過ごすことが好きである。
コウモリは、良い聞き手であり、
他との『衝突』をうまく避ける方法を知っている。


コウモリのメディスンを持つ人は、
高いコミュニケーション能力を持ち、
社交的で、家族と強い絆で結ばれている。
また、何かを育てるのが上手で、
予知夢を見るなど、サイキックな能力も持つ。


ヨーロッパにおいて、
夜に活動するコウモリは、
死や地下世界とつながりを持つと考え、
「夜のガーディアン」と呼んでいた。


コウモリの洞窟にぶら下がるさまは、
子宮内で逆さまに浮かぶ胎児とも結び付けられてきた。
逆さまにぶら下がることは
古い自己を捨て、新しく生まれ変わる象徴であり、
子宮のような洞窟から、闇の広がりとともに飛び立つコウモリは、
子宮の闇を通って生まれる胎児の象徴であり、
生まれ変わりの象徴とされてきた。


コウモリは、生と死、始まりと終わりの両方を表すことから、
シャーマンが、複数の世界の間で活動する能力とも
深い関係を持つとされ、
シャーマンやネイティブ・アメリカンのメディスン・マンにとって、
コウモリは強力なシンボルであった。


一方、ネイティブ・アメリカンのアパッチ族やチェロキー族は、
コウモリは、コヨーテと同様
悪戯者、トリックスターであるとも考えた。


中米において、コウモリは
仏教の輪廻転生と同様に、再生の象徴である。
コウモリは何世紀もの長きに渡り、
アステカやマヤ文明などにおいて、
非常に重要なメディスンであった。


ケルト民族は、コウモリを
霊的なナビゲーターであり、
地下世界とつながる存在であり、
逆さまにぶら下がることから、
転生の象徴であると考えた。


ボスニアや西アフリカにおいて、コウモリは
姿かたちを変えられるシェイプシフターであり、
しばしば、霧や狼に変身すると考えられた。


ヨーロッパの古い物語において、コウモリは
魔法使いや吸血鬼、魔術に関連するものとされ、
善い存在としては描かれてこなかった。
しかし近代において、
コウモリは幸運の象徴になっている。


オーストラリアのアボリジニにとって、
コウモリは人間の魂と同義であり、
死んだコウモリを見つけることは、
誰かが別世界に移動した知らせと考えた。


中国において、コウモリという言葉は
「福が偏り来る」を意味する「偏福」 (piānfú) と音が似ていることから、
幸運の象徴とされている。


英国では、すべてのコウモリは保護の対象であり、
コウモリやその巣に危害を加えると、
重い罰金が科せられる。


コウモリは、
混乱の暗闇からわれわれを安全に導き出し、
意識のより高い領域へと連れて行ってくれるパイロットであり、
ガーディアンである。
また、瞑想を通じ、天界からの直感を受ける時、
頼りになるナビゲーターにもなってくれる。


コウモリのメディスンは、
シャーマンをつくるメディスンである。
コウモリは、年を取ってこわばり、
限界・制限にこだわるようになった精神を啓発し、
より大きな、より賢明な自己へと再生する
偉大なスピリットガイドである。


《逆位置》


障害があるものと錯覚し、
自分を隅に追い詰めていないか。


一歩下がって休み、生命力を回復させる必要がある。


自分が欲しているものは何なのか、
一歩下がって考えてみる必要がある。


スピリットが停滞しており、そのせいで
自分の才能をフルに活用する真の運命を
認めたくないのでないか。


また、スピリットが停滞しているせいで、
創造に対する欲望を止めているのではないか?
もしそうなら、その停滞を死なせ、
自分自身を再生しなくてはならない。


自然に循環する再生のサイクルに
逆らおうとしているのではないか。

それはある意味、逆子の出産と同じで、
あまりにも難儀が続くと、死産につながったり、
自分の死にもつながる危険性がある。

あまり長く迷ったり悩んではいけない。
どうするか決まるまでには、
年を取り過ぎ、チャンスは消え去り、
夢も過ぎ去っていることが多い。

勇気を出し、精神力をフルに使い、
産みの痛みに耐え、新しい段階へと迅速に移動しなさい。


新しい人生への流れに身を委ね、
新しい夜明けを迎えなさい。


今日や明日のことばかりを心配し、
その先にある遠い未来のことは心配しないなら、
道の先を見誤るかもしれない。


あなたは、未来の子孫にとっては祖先であり、
将来の世代の責任を負っているのを忘れてはならない。


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アナグマのメディスン

2017年04月03日 | ・アニマル・メディスン
今回は、アニマル・メディスン アナグマ Badger の巻です。


写真は、ネットからお借りしました。





動物として


アナグマ  イヌ型亜目 クマ下目 イタチ小目
      イタチ上科 イタチ科 アナグマ属
学名:Meles  英名:Badger 
別名:ムジナ、アナホリ、ササグマ、マミ


ヨーロッパアナグマ、アメリカアナグマ、アジアアナグマ、ニホンアナグマ、
ラーテル(ミツアナグマ)など、11種から成る。


多くの亜種が存在するが、
ヨーロッパやロシア西部などに分布するヨーロッパアナグマ、
中国やイランなどに分布するアジアアナグマ、
日本に分布するニホンアナグマに大別されることが多い。

ヨーロッパアナグマ




アジアアナグマ




ニホンアナグマ




アメリカアナグマ




ラーテル(ミツアナグマ)





平均的な体格は、ヨーロッパアナグマが最も大きく、
ニホンアナグマは最も小さい。

ヨーロッパアナグマ
体長 約44~100センチ
体重 約5~18キロ

ニホンアナグマ
体長 約40~50センチ
体重 約4~12キロ


一般的にアナグマとは、ヨーロッパアナグマを指す。


タヌキやハナグマ、ハクビシンに似ているが、
アナグマはイタチ科、
タヌキはイヌ科、
ハナグマはアライグマ科
ハクビシンはジャコウネコ科である。

タヌキ


ハナグマ


ハクビシン




山地から平野部の森林地帯、雑木林、草原など
様々な環境に順応し、幅広く分布。


ニホンアナグマは、
北海道を除き、本州・四国・九州に分布。


寒い地方に生息するアナグマは、
クマのように冬眠する。
暖かい地方に生息するものは、
冬も活動するが、寒い時には寝ていることが多い。


主に夜行性。


食性は雑食。
ミミズや昆虫類、カエル、トカゲ、ヘビ、
モグラやウサギなどの小動物、鳥などに加え、
果実やキノコ、トウモロコシなど農作物も食べる。


短時間であれば、
時速約30キロの速さで走ることができる。


泳ぎが得意。


視力はあまりよくないが、
鋭い聴覚と嗅覚を持つ。


四肢それぞれに5本の指を持ち、
前足の爪はとても長い。


クランと呼ばれる5~6頭の家族単位で生活する。
アナグマは一夫多妻制で、
オスが複数のメスのもとに通いながら暮らす。


水はけのよい斜面にトンネルを掘り、
地下2~3メートルの深さに
横方向に広がる巨大な巣を作る。


セットと呼ばれる巣穴は、
家族何世代にもわたって拡張され続け、
大小様々な大きさの部屋を持ち、
地下で複雑に絡み合う構造になっている。
大きいものでは、長さ50~300メートルにもなり、
出入口も50個を超えることがある。


家族で使う巣の他に、
単独や夫婦で使うため、小規模の巣穴を作ることもあるが、
そのような巣穴を長く使うことはない。


アナグマは非常にきれい好きで、几帳面である。
巣穴の中で糞をすることはほとんどなく、
巣穴の外の決まった場所で糞をする。


巣穴の中には、草やシダなどを持ち込んで敷き詰め、
巣材が湿ると、外に出して天日干しをしたり、
新しいものに交換したりする。


オスは、約1~4平方キロメートルの縄張りを持つ。
肛門腺から出る分泌液や尿などを擦りつけて、
縄張りを主張する。


分泌液を仲間同士で擦りつけることもあるが、
互いの識別やコミュニケーションのためと考えられている。


気性は荒く、非常に用心深い性質であるが、
小さい時から飼うと、人間によく馴れる。


ニホンアナグマはタヌキと同様に、
外敵に襲われそうになった時など、
擬死(死んだふり)をする習性がある。


ヨーロッパでは中世から、
アナグマを犬と闘わせたり、犬をけしかけてアナグマを追わせるなど、
アナグマを使ったブラッド・スポーツが行われてきたが、
1992年にアナグマ保護法が施行され、
許可を得ずにアナグマを殺すことは違法とされている。


イギリスにおいては、
アナグマはおおむね好感を持たれており、
アナグマの保護団体が多数存在する。


開発による生息地破壊や獲物の減少により、
世界各地で生息数が減少している。
ニホンアナグマは、絶滅危惧種に指定されている。



アニマル・メディスンとして


アナグマが象徴するもの
   ・・・攻撃、決断力、熱意、強い意志、集中、自信、独立心、
       積極性、信頼、自己表現、地下世界とのつながり、持続力、
      ヒーリング、植物とのつながり、大胆さ、


アナグマは、常に自分に自信を持ち、
自分にとって重要なことは何かをよく理解している。


アナグマは、人生の明確なビジョンを持ち、
目標を達成するためには、
集中し、粘り強く取り組む強さを持っている。


地下に住むアナグマは、
四大元素の『地』のエレメントと強いつながりを持つ。
アナグマをトーテムに持つ人は、
どんな状況下においても、
グランディングし続けるパワーを持っている。


大地にしっかりと根ざすことは、
自分の人生の目的に繋がることである。
アナグマはわれわれに、
グランディングの重要さを教え、
大地とのつながりを失い、混乱している者に対しては、
グランディングのサポートを与えてくれる。


アナグマは、穴掘り能力に非常に優れ、
地ネズミやモグラを凌ぐスピードで穴を掘ることができる。
アナグマは、地底世界との強いつながりを持っている。


地底世界は、生命や創造の謎、
それらに関する魔術や秘宝が隠されている場所であり、
動物・植物の精霊との強力なつながりを象徴する。
アナグマは、現実世界と精霊の世界との間で
うまくバランスを取る方法をわれわれに教えてくれる。


アナグマはまた、鉱物、根、植物や薬草、
伝承に登場するノームなど、
地下に存在するものとも関連が深く、
パワフルなヒーラーであり、薬草の守り手である。


ネイティブ・アメリカンのプエブロ族はアナグマを
薬草、種子、および植物の謎のすべてに精通する
偉大なメディスンの長と考えた。
アナグマは、長い間人間が忘れている根の知識や
根のもつ神秘的な治癒力をわれわれに教えてくれる。


アナグマはヒーラーでありながら、
時に周りから、攻撃的すぎると思われることがある。
しかし、アナグマはどんな場合においても
忍耐強く治療法を見つけようと努力し、
そのヒーリングは大抵の場合、
非常に大きな効果をもたらす。


しかし、アナグマのやり方はユニーク過ぎるため、
周りからは、正統的でないと思われることがある。
しかし、その独創性こそ、
アナグマがわれわれに与える最大の教えである。


アナグマは、個性や独創性を象徴する。
アナグマはわれわれに、
周りが自分のことをどう思うかを気にせず、
自分の個性を確立する大切さを教えている。


アナグマのトーテムを持つ人は、
優秀なヒーラーであり、
自分独自のやり方を貫くガッツを持っている。


アナグマのカードが出た場合、
暗い穴の中にコソコソ隠れていないで、
自分の個性を堂々と表現するよう、
自分を世界にアピールするよう伝えている。


それはまた、“自分のペースで自分の道を行け”というメッセージでもあり、
アナグマはわれわれに、
何よりも自分自身と自分の能力を信頼し、
他人に惑わされてはならないと伝えている。


地下に潜るアナグマは、
すべてのものや人の表面下に隠されているものを
見通す能力を持っている。
アナグマはわれわれに、
目に見えているものに惑わされず、
その下にある真実に注目するよう教えている。


アナグマは、望むものを得るまで諦めることがない。
アナグマをトーテムに持つ人は、
一度始めたことは最後までやり遂げる強さを持つ。
強固な意志を持つアナグマのスピリットは、
われわれの粘り強さの側面をサポートしてくれる。


アナグマは、独立・自立も象徴する。
アナグマは、体は小さいが、
非常に獰猛で攻撃的であり、恐れ知らずである。
脅かされたり、追い詰められると、
鋭い牙と爪をもって、
極めて勇敢に、死にものぐるいで戦う。


アナグマはわれわれに、
必要な時には攻撃を厭わず、
自分で自分を守るのが大事と教えている。
しかし、その場合、
健全で建設的な攻撃であるよう、
心に留めなければならないことも伝えている。


アナグマは基本的に非社交的であり、孤独を好む。
アナグマは自分自身を信頼しており、
自分自身の中で充足している。


アナグマのトーテムを持つ人は、
いかなる状況においても自分自身を保持し、
権威に屈することがない。
自分の気持ちをストレートに表現することが多く、
結果、周りにどのような影響を及ぼすかを
あまり気にすることがない。
そのため、周りから疎まれることもあり、
他人との関わりにおいて、
時に困難が生じることもある。


しかし、アナグマの強みは、
自分自身をはっきりと表現できることであり、
自分の望みを叶えるために戦う積極性である。


アナグマは小さいが、体も精神も強健である。
ネイティブ・アメリカンは、
アナグマの足跡は幸運のしるしと考えた。
アナグマの足跡を見つけることは、
潜在的な創造力につながり、
あらゆることが可能になるというメッセージと捉えた。


アナグマは前足に強力な爪を持つことから、
ネイティブ・アメリカンのプエブロ族は
アナグマを熊の弟分とみなし、
その強さと頑なな精神を崇めた。


プエブロ族はまた、
アナグマの黒と白の均等な縞模様は『夏』の象徴であり、
夜と昼の中間に在る象徴とみなし、
アナグマは『南』の守護者であり、
部族のシャーマンとつながる偉大なヒーラーと考えた。


ネイティブ・アメリカンの他の部族は、
アナグマが地面を力強く掘り進むさまを、
胎児が子宮から産道を通り抜けるさまと重ね、
出産が近い母親は安産を祈願して、
アナグマの足のお守りを持った。


日本においては概して、
アナグマは凶暴で危険な生きものと考えられた。
また古くから、アナグマは姿形を変える能力と、
同時に2か所に存在する能力があるもの(シェイプシフター)と信じ、
黒魔術に関係するものと信じられた。
その反面、アナグマは
暗黒のエネルギーから守ってくれる
強力な保護者でもあると考えた。
さらに、お稲荷さまと同様に
アナグマは米の精霊であり、米の成長を助け、
豊かな実りをもたらすものとも考えた。


中国においては、
アナグマは遊び好きで、いたずら心に満ちた動物と考えた。
アナグマは『陰陽』における『陰』の生きものであり、
日本同様、変化(へんげ)の超能力を持つと信じた。


アナグマのメディスンを持つ人は
危機に直面すると直ちに行動を起こし、
決してパニックに陥ることはない。
パワフルなメディスン・ウーマンの多くは、
ヒーリングを行う際、アナグマのパワーを召喚した。


アナグマのエネルギーを召喚することで、
ヒーリングがより深く心身に浸透すると考えられた。
レイキヒーラーの動作の多くは、
古代のアナグマのメディスン・マンの動きと通じるものがある。


アナグマのカードが出た場合、
自分の中の癒しの能力を使うべきだと伝えている。
自己を表現する新しいレベルを模索し、
アナグマのように勇気をもって前進する時であると
伝えている。


アナグマのメディスンには、
ヒーリングに加え、予言も含まれている。
地上と地下世界の両方につながるアナグマは、
現在としっかりつながりを保ちながら、
過去と未来の両方を見通す力を持っている。


アナグマの強靭な顎は、表現力の強さも象徴する。
アナグマは「言葉」の神秘・秘儀、
ストーリーテラーの魔力とも関連が深い。
アナグマのメディスンを持つ人にとって、
直接的な対話をするよりも、
ストーリーテラーとして
他との関係を築きやすい場合がある。


アナグマは大変きれい好きで、
寝床の草を頻繁に取り替える。
アナグマのカードが出た場合、
日々の生活において、身の回りをもっと整然とし、
時間を有効活用するよう伝えている。


アナグマはまた、同盟も表している。
アナグマがハチミツを探す時、
鳥を追跡することがあり、
鳥の動きによって蜂の巣が見つかると、
巣を壊し、鳥にもハチミツのおすそわけをする。


アナグマのメディスンは、
自分と異なるものとも協力し合う
同盟関係が大事であることを伝えている。


アナグマのカードが出た場合、
自己表現と自分に対する信頼を育む時であると伝えている。
自分自身や自分の人生について、
新しい物語を始めるときが来たことを伝えている。


アナグマのメディスンとは、戦士のメディスンであり、
癒やし手としてのパワー、
守り手としてのパワーも象徴する
非常に力強いメディスンである。



《逆位置》


あなたは十分に深く物事を掘り下げているか。
表面の下に隠されているものが何か、充分調べたか。

地球や動物の精霊と、より深く繋がる必要がある。
子供の頃に大好きだった物語を思い出してみなさい。
その中には、あなたの現在の人生で起こっていること、
これから起ころうとしていることが
象徴的に描かれていたかもしれない。

いま、十分積極的か。
無気力だったり、あるいは逆に
過度に攻撃的だったりしないか。

目的を達成するには、
あなたは少し消極的すぎると伝えている。
望むものを手に入れるため、
あなたはいつまで待つつもりなのか。

現在の自分の状況を変えたいのなら、
もっと積極的になるよう、
建設的・創造的な方向で
怒りのパワーを使いなさい。

怒りを不健全なやり方で表現していないか。
その場合、怒りは自分の無力さに対する怒りである。
すべての怒りは、自分に向かっていることを忘れてはならない。

例えば、あなたの友人が
あなたの秘密を周りに漏らしてしまい、
あなたがその友人に対して怒りを感じているとしたら、
それは、秘密を他人に話した自分自身に対して
怒りを感じているということである。

怒りを感じているのなら、
その怒りの本質はどこに根ざしているのか、
じっくりと考えてみなさい。

体や心を癒し、リラックスするため、
もっとハーブや根を利用しなさい。

人生において、より積極的な行動を取る必要がある。
痛みを伴わない創造はないことを
常に心に留めておきなさい。


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イルカのメディスン

2017年03月23日 | ・アニマル・メディスン
今回は、アニマル・メディスン イルカ Dolphin の巻です。


写真は、ネットからお借りしました。








動物として


鯨偶蹄目 クジラ類 ハクジラ亜目
学名:Coryphaena hippurus  英名:Dolphin 


生物分類上、イルカとクジラに差はなく、
ハクジラ類で、成体の体長が4メートル以下の種を
イルカと呼んでいるに過ぎない。


ただし、それに当てはまらない種もある。
コマッコウやゴンドウクジラは
体長が4メートル未満であるがクジラとされ、
シロイルカは、イルカと名前についているが、
体長が5メートルに達するため、
クジラに分類されることが多い。

コマッコウ


ゴンドウクジラ


シロイルカ



最小のイルカは コガシラネズミイルカで、体長は約148センチ。
メキシコ北部のカリフォルニア湾だけに生息し、
絶滅の危機に瀕している。



イルカの多くは海の沖合に生息するが、
人間に近い沿岸に生息する種や、
淡水域である川に生息する種、
淡水域と汽水域を行き来する種もいる。


頭頂部に噴気孔を持ち、肺呼吸をする。
ただし、肺呼吸であっても、陸に上がることはできない。
皮膚が乾燥に耐えられないのと、
体重により内臓が圧迫され、臓器不全を起こすためである。


イルカの多くは、
バランスを取るための背びれ、
泳ぐ時の推進力を生み出す尾びれ、
舵の役割をする胸びれの
3つのひれを持つ。


ただし、セミイルカなど
背びれがほとんどない種もいる。



尾びれと背びれには骨がなく、
筋肉のみでできているが、
胸びれには前足の名残として、
5本の指のような骨がある。


身体に水平についた尾びれを
上下に動かして泳ぐのが特徴である。


イルカの眼球は、厚くて固い殻に包まれており、
高い水圧に耐えられる構造になっている。
しかし、視力は水中で0.11、
空気中で0.083と、
人間であれば、眼鏡が必要となる程度の視力しかない。


イルカは、下顎で音を感知する。
穴の耳はあるが、退化している。


前頭部にあるメロン器官から超音波を発し、
その反射音から、
対象物の位置や距離、形、大きさなどを把握する。
(エコーロケーション)


また、地球の磁場を利用し、自分の位置を把握する。


右の脳と左の脳を交互に眠らせる事により、
眠りながら泳ぐことができる。


食性は主に肉食で、魚類や頭足類などを捕食する。
マイルカ科のシャチやオキゴンドウなどは、
他のイルカを食べる事もある。


海水と体液の浸透圧の差によって、
体内の水分を徐々に失っているため、
海中にいても、水分を摂らないと死んでしまう。
イルカは魚類のように、
海水から塩分を濾過して水分を得ることができないため、
食べたものから水分を摂取したり、
脂肪を体内燃焼して発生した代謝水に頼っている。


単独で行動するケースもあるが、
群れで行動することが多い。


イルカの大部分は、
水深100メートル以内で生息するが、
深く潜ることもできる。

ヒレナガゴンドウは、600メートルの深さまで
潜ることができるといわれている。



泳ぐスピードは、時速6~15kmであるが、
イシイルカなどの小型種は
瞬間最高時速55kmで泳ぐことができる。



3種類の音を発し、
仲間とコミュニケーションを取ったり、
エサを捕ったり、感情を表現したりする。

●クリック音
「カリカリ」「ギリギリ」と、連続した短い音。
エコーロケーションで用いられている。

●ホイッスル音
「ピーピー」と、笛のような澄んだ音。
仲間とのコミュニケーションで使うものと考えられている。

バーク音(層状音)
「ギャーギャー」「ギギギ」と、猫の叫び声のような音。
興奮や威嚇の音。様々な周波数が重なっている。


イルカは、体重に占める脳の割合が
ヒトに次いで大きく、
高い知能や学習能力を持っていると考えられている。


性格は、全般的に好奇心旺盛で遊び好き。
船に近寄ったり、追随することもある。
息を吐いて、バブルリングを作ったり、
ボールなどで遊んだりもする。







イルカは非常に愛情深く、
仲間を助けようとするだけでなく、
溺れている人間や、サメに襲われそうになっているダイバーを助けたりもする。


知能が高い分、人間と同様に
ストレスを感じて病気になったり、
ストレス発散のため、異常行動を取ることがある。



アニマル・メディスンとして


イルカが象徴するもの
  ・・・調和、喜び、平和、保護、好奇心、遊び心、復活、内なる強さ、協力、
    無償の愛、癒し、生命、呼吸、バランス、リズム、感情の解放、
    雄弁、魔術、霊的な悟り、自発性、生命力


イルカは、ハーモニーとバランスを象徴する。
イルカは頭で考えるより、本能と直感を信じるが
動物的本能と高い知性とのバランスを
非常に上手に取っている。


イルカはまた、保護と復活も象徴する。
イルカはわれわれに、
ユーモアや喜びを常に忘れず、
人生という海を泳ぎ進むよう伝えている。


イルカのトーテムを持つ人は、
平和的で穏やかであるが、
内面の深いところに強さを秘めている。


イルカは人間を含め、
他の生きものと友好的に生きている。
イルカの優しい性質は、
周りのあらゆるものの中に善を見出し、
自分だけでなく、他のものの一生にも
平和をもたらすよう努めるのが大事と教えている。


古くから、船乗りにとって、
イルカを見ることは良い予兆である。
イルカは、溺れている人間を助け、
ダイバーにサメが近づかないよう、
追い払ったりすることから、
『保護者』として尊ばれてきた。
イルカはわれわれに、
自分自身だけでなく、
困っているものを助けるよう教えている。


イルカは、多くの人を魅了する遊び心を持っている。
イルカはわれわれに、
どんな時もユーモアのセンスを失わないよう伝えている。
イルカは、時には子供がやるように
純粋に自分を喜ばすため、自分が楽しむために
遊ぶ必要があることを伝えている。


野生のイルカは強く、恐れ知らずである。
サメやシャチが脅してきても、
イルカは逃げずに立ち向かう。


イルカは強い道徳的信念と自信を象徴する。
イルカはわれわれに、
自分の真実を隠さず、自分の感情を正直に表し、
自分の足でしっかりと立つよう伝えている。


イルカは、仲間とのコミュニティの中で暮らしている。
大人は傷ついたものを保護して世話し、
コミュニティ全体で、母子を囲んで捕食者から守る。
イルカは、人間には到達が難しいほど高レベルの『無私』と
協働・協力を象徴している。


イルカはわれわれに、
自然のリズムやパターンに沿って生きることで、
森羅万象と真に繋がり、共鳴し、交信できるようになり、
その叡智を共有できるようになると伝えている。


イルカは、人間よりも愛情に深く、
知的と考える人も多い。
イルカはしばしば、神話や伝承の中で
より高次の存在とされている。
ある時は、イルカは霊的なレベルにおいて、
人間よりもはるかに進化した存在とされ、
またある時は、イルカは
異次元から来た異星人とされている。


イルカは、相関関係が深い『呼吸』と『感情の解放』に
深いつながりを持つ。
われわれが霊的に成長するにあたり、
最も重要な要素のひとつは、
自分の喜怒哀楽の感情を充分味わう許可を
自分に与えることである。


悲しみ、痛み、怒り、嘆きなどの感情は
しばしばネガティブなものとされ、
抑圧されたり、無視されることが多いが、
それは誤りである。


感情は、うまく抑圧できたとしても、
決して消えてなくなることはなく、
澱のように堆積した感情はやがて
われわれのエネルギーの流れをブロックし、
喜怒哀楽を感じる感覚自体が麻痺し、
人生の喜びさえ感じることが難しくなる。
さらに、それは
体の変調まで引き起こすこともある。


どんな感情であっても、
感じ切って消化させるのが大事である。
何かを感じることは、すなわち生きることであると
イルカはわれわれに伝えている。


呼吸とは、自分の外との会話である。
深い呼吸を学び、実行することで、
感情を深く味わうことができるようになり、
溜まった感情が消化されることにつながる。
イルカの深く強い呼吸法を真似するのが
大変役に立つであろう。


イルカのカードが出た場合、
肉体的にも精神的にも自分を解放し、
自分の自然な気持ちに従うよう伝えている。


イルカは、変化に富んだ声色や体勢をもって、
仲間とコミュニケーションを取る。
音は、創造そのものであり、
内から湧く声を発することは、
外に対し、自分を宣言することである。
イルカはわれわれに、
もっと自分の声を使い、
周りとコミュニケーションを取るよう伝えている。


イルカは、純粋さと無邪気さ、賢さをバランスよく持っている。
イルカは、われわれに
自分自身のルーツに戻って、
自分自身に忠実になり、
内なる喜びに従うよう教えている。


イルカは、1日のほとんどを遊びに費やし、
その一生を、周囲の環境と完全に調和して
喜びとともに楽しく過ごす。
イルカはわれわれに、
自分と周りの人との違いにばかり注目するのではなく、
どれほど多くの共通点があるかに着目し、
それを喜ぶべきであること、そして
愛が人生において最も重要なものであることを教えている。


イルカをトーテムに持つ人は、
多くのものの間で、
うまくバランスを取りながら生きることができる。
寛大な精神を持ち、
喜んで難しい仕事をこなし、
自分を危険にさらすことなく、
他の人を保護したり指導する。


イルカは、新たな創造や
新たな次元とのつながりを持つ。
イルカのように正しく呼吸することは、
意識の変化をもたらし、
われわれを新しい次元へと導き、
肉体、心、精神を癒してくれる。


イルカは古くから、
『復活』と結びつけて考えられてきた。
初期のキリスト教徒にとって、
イルカは『救済』の象徴であり、
宗教画においてはしばしば、
キリストのもとに
復活するための霊魂を運ぶイルカが描かれている。
また、錨とイルカが共に描かれることは、
キリストへの信仰をしっかり持つことで
魂が救済されることを象徴している。


また、地中海のキリスト教徒にとっては、
イルカは魚の王であり、
天国の王であるキリストも表していた。


古代ギリシアにおいて、イルカは
死者の魂を後世に運ぶものであり、
神の聖なる使いであり、
海の力強い祝福の象徴であった。

古代ギリシャの豊穣の女神デメテルは、
自分のトーテムにイルカを選び、
海の女王としての地位を表明している。

また、当時の世界の中心であった
都市国家デルポイ(Delphi)のアポロン神殿の壁には、
イルカの彫刻が施されている。
そもそもDelphiという名前自体、
イルカと子宮を意味する
“delphinos”に由来している。


イルカは、ミノア文明(エーゲ文明のひとつ)において、
海のパワーの象徴であった。


イルカは、ケルト民族の硬貨にも描かれている。


イルカが頻繁に現れる
沿岸地域に暮らすネイティブ・アメリカンは、
イルカを神の特別な使いであり、
強力な魔力を持つものであり、
生命の聖なる息吹の守護者と考えた。


すべての生きものは、
呼吸しなければ、数分も生きることができない。
われわれは呼吸を通じ、
生命が発するエネルギーのリズムに気づき、
大精霊の発する神聖なエネルギーと
つながることができる。
また、呼吸の速度やリズムを変えることで、
他の生きものともつながることができる。


イルカは生命の神聖な呼吸を護る者であり、
呼吸によって、感情を解放する方法を教えてくれる。
イルカは独自のリズムで息を吸い、
水中で息を保持し、浮上して勢いよく息を吐く。


イルカは私たちに、
重要なのは息を吐くことであると伝えている。
激しく息を吐くことは、強制的な排泄であり、
体全体に深い浄化をもたらす。
われわれは、イルカのやり方を真似ることで、
緊張を取り除き、
完全にリラックスした状態に到達することができる。


宇宙のあらゆる生きものの中に
マナ(生命力)は存在する。
マナは、大精霊の本質である。
イルカはわれわれに
呼吸を通じ、マナを使う方法を教えてくれる。

マナは細胞や器官を活性化させ、
物理的現実の限界と次元を破り、
われわれが現実世界を超越した
夢の時空に入り込むことを可能にする。

イルカは夢の時空で水中都市を発見し、
原始的な音というギフトを手に入れた。
その新しい言語は、偉大な星の国から
蜘蛛によってもたらされた音声言語であった。

イルカは、すべてのコミュニケーションは
パターンとリズムから成ること、
それに加わる新しい要素が音であることを知り、
今日までそのオリジナルな音声言語を用いている。


海の変化に満ちた律動は、
イルカが踊るダンスそのものである。
イルカはわれわれに、
力を抜いて人生の波に乗り、
上がったり下がったりを繰り返しながら
リズムに合わせることの大切さを教えている。


リズムを認識し、適切に呼吸をしながら
遊ぶこと・楽しむことを学ぶことが、
イルカの最大の教えである。


《逆位置》


ストレスの下にいて、
適切に呼吸するのを忘れていないか。

あなたの身体・精神はエネルギーが低下しており、
マナを必要としている。

あなたの細胞と器官は飢え、身体の循環は汚れている。

自分の身体と感情にもっと注意を払いなさい。

リラックスし、マナを身体に取り込む時間を取りなさい。

肺の底に溜まった古い呼吸を解放し、
マナで呼吸器系を満たすことに集中しなさい。

深呼吸し、次に肺が空っぽになるまで息を吐きなさい。
そうすることで、体は完全にリラックスするだろう。

あなたのソナーは機能していないのではないか。
宇宙からは、多くの信号が送られている。
宇宙の意識や信号に繋がるためには
イルカの呼吸法を使いなさい。

自分のリズムを正しい状態に調整しなさい。

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クジラのメディスン

2017年03月15日 | ・アニマル・メディスン
今回は、アニマル・メディスン クジラ Whale の巻です。


写真は、ネットからお借りしました。










動物として


クジラ      鯨偶蹄目 鯨凹歯類
学名:Cetacea  英名:Whale 


ヒゲクジラ亜目とハクジラ亜目に大きく分けられ、
約80種から成る。


近年のDNA解析によると、
クジラはカバに最も近縁である。


生物学者によるとクジラは、何百万年も前に
すでに地球に存在した可能性が高いと見なされている。


全ての活動を水中で行う、完全な水生動物である。
右脳と左脳を交互に休ませることで、
睡眠を取りながら泳ぎ続けることができる。


一定の生息域はなく、
もともと、比較的暖海を中心に生息していたが、
水温の変化や食物等の関係で、
寒冷な極海まで分布するようになったと考えられている。
また、カワイルカなど一部の種は
淡水に適応している。


クジラとイルカは、
分類上において明確な区別はなく、
ハクジラで、成体の体長が4m以下の種を
イルカと呼んでいるにすぎない。


ヒゲクジラ類は大型種が多く、約13種から成る。
口内上顎にヒゲ板を持ち、噴気孔は2つ穴である。
プランクトンや甲殻類、小魚等を主食とし、
大きな口で小魚を海水もろとも吸い込んだ後で、
ヒゲ板で海水を放出し、餌のみを濾過する。
単独または数頭の群れで行動することが多い。

代表的な種は、
シロナガスクジラ、ミンククジラ、ザトウクジラ、
セミクジラ、ナガスクジラ、コククジラなど。


ハクジラ類は、約69種から成る。
鋭い歯を持ち、噴気孔は1つ穴である。
魚類やイカ類を主食とする。
大きな群れで行動することが多い。

代表的な種は、
マッコウクジラ、ツチクジラ、シャチ、ハナゴンドウ、
バンドウイルカ、イッカク、スナメリ、シロイルカ、
アマゾンカワイルカ、イロワケイルカなど。


最大種は、シロナガスクジラ
体長 約20~30メートル
体重 約80~190トン



シロナガスクジラは、
現存する動物だけでなく、
過去に存在したことを確認されている恐竜を含めて、
世界最大の動物である。


最小クラスのクジラは、
イロワケイルカ
体長 約1.5メートル
体重 約40~65キロ


スナメリ
体長 約1.9メートル
体重 約50~60キロ



クジラの体温は魚類とは違い、
水温に左右されることなく一定で、温血である。
厚い皮膚の下に蓄えた脂肪が断熱材となり、
体温保持を可能にしている。
汗腺は水中では役に立たないため、退化している。


クジラの体毛は、口周辺に少し残っている程度で、
犬・猫のひげに似た感覚毛である。
鱗はない。


クジラは陸生哺乳類と同様に、肺呼吸をする。
水面での呼吸に便利な噴気孔を頭頂部に持ち、
噴気孔は開閉が可能である。
呼吸の際、噴気孔から海面高く水しぶきを上げるが、
これは「潮吹き」と呼ばれている。


肺呼吸であっても、陸に上がることはできない。
これは、皮膚が乾燥に耐えられないのと、
体重により内臓が圧迫され、臓器不全を起こすためである。


体に水平に付いた尾びれが強力な推進力を発生する。
泳ぐ速度は、時速3キロ~50キロで、
海洋哺乳類で最速のシャチは、
時速82キロに達するスピードで泳ぐ。


クジラは、深く潜水することができる。
特に、潜水を得意とするマッコウクジラは、
90分間潜ったままでいることができ、
2,000メートルを軽々と潜り、
3,000メートルを超えて潜った記録も残っている。
しかし、ヒゲクジラ類は通常、
100メートルより深くは潜水せず、
潜水時間も、1分~10数分程度である。


クジラ類の耳には耳殻がなく、
直径2ミリ程度の穴が開いているだけである。
溜まっている耳垢の層から、
年齢を推測することができる。


海にいるため、
水を飲む必要がないと思われがちだが、
海水と体液の浸透圧の差により、
体内の水分を徐々に失っているため、
水分を摂らないと死んでしまう。
クジラは魚類のように、
海水から塩分を濾過して水分を得ることができないため、
餌を消化吸収したときに発生する水分に頼っている。
クジラは、水分の消失を極力抑え、
余分な塩分を効率良く排出する
優れた腎機能を持っている。


クジラは声帯を持たないが、
ザトウクジラなどのヒゲクジラ類は、
『クジラの歌』として知られるメロディのような音を発し、
仲間と交信する。


ハクジラ類は、
クリックス(高周波の突発音)、ホイッスル(警笛音)、
バーク(層状音)と呼ばれる信号音を発する。


単一のクリックスは、
獲物の位置や大きさを測ったり、
仲間の位置を確認するエコーロケーションとして、
複数回のクリックスは、
仲間とのコミュニケーションと考えられている。


クジラの知能は非常に発達しており、
人間と同様、学習や計画をしたり、
苦悩もすると考えられている。


かつて、鯨油などの目的で、
シロナガスクジラ、セミクジラは乱獲され、
絶滅危惧種となっている。


アニマル・メディスンとして


クジラが象徴するもの
  ・・・ 太古からの記録の守護者、叡智、ヒーリング、家族、平和、
   コミュニケーション、声、歌、超能力、テレパシー


スピリットアニマルとしてのクジラは、
地球が誕生した時からのすべての記録の保持者であり、
その守り手、番人である。
クジラはまた、古代の奥義や神秘、魔法の守護者であり、
あらゆるに秘密に精通している。


クジラはイルカとともに、
地球において知的な存在であり、
自己を認識し、魂を持っている。


クジラは泳ぐ図書館である。
クジラは、母なる地球の歴史を担い、
おおいぬ座の星シリウスから来た古代人によって
地球に連れて来られたと考えられている。


ネイティブ・アメリカンの伝承によると、
地球でシフトが起こり、レムリア大陸が海中深く沈んだ時、
クジラも一緒に海の中に移動した。
さらにクジラは、タートルアイランド(北アメリカ大陸)が
現在の形に落ち着く時にも立ち会い、
母なる地球の記録と知識を保持してきたとされている。


クジラのトーテムを持つ人は、
音の周波数が古代の叡智を蘇らせることを
DNAの中に組み込まれて理解している。


クジラのトーテムを持つ人は、
物質主義でなく、金銭や名声には興味を示さない。
彼らが望むことは地球を癒し、
霊的な存在として成長することである。


クジラはまた、音のヒーラーである。
純粋な音の振動が体内の毒素を消し、
組織の新陳代謝を促して、
内臓を穏やかに健康に戻すことを理解している。


クジラはわれわれに、内なる声によく耳を澄ませ、
感情が日常生活に与える影響をよく理解し、
自分自身の真実に従って生きるよう伝えている。


クジラのカードが出た場合、
今、自分がどこにいるのか、
現在の状況をもたらす原因となった
自分の行動や感情は何なのかをよく調べ、
緊張や不安を緩和し、
内なる平和を見つける必要があることを伝えている。


クジラのトーテムを持つ人は、真実に通じている。
クジラは、人生においては
目に見えるよりもはるかに多くのことがあることを理解している。
クジラはわれわれに対し、
感情、弱さ、強さを持って、
自分自身の真実を語るようサポートしてくれる。


われわれは、自分がなりたかった自分になっているか?
かつて抱いていた夢をあきらめてはいないか。
クジラは、海の深淵から海面を突き抜け、
力強く高くジャンプする。
クジラは、われわれには無限の可能性があることを伝え、
われわれの潜在能力を呼び覚ます助けをしてくれる。


クジラのカードが出た場合、
われわれが感じている感情的なプレッシャーは何なのか、
精査する必要があることを表している。


われわれは、意識の深い奥底に
本当の気持ちを隠すことがある。
クジラは、感情を素直に表現するよう促し、
あいまいで混乱した感情の波から
われわれを導き出してくれる。


クジラのトーテムを持つ人は、
クジラが深く潜り、巨大な水圧に耐えるのと同様に、
精神的、肉体的なプレッシャーに耐える強さを持っている。
しかし、クジラが呼吸のために
定期的に水面に浮上しなければならないのと同様に、
耐えるのにも限界があることを忘れてはならない。


クジラのカードが出た場合、
自分の創造性を発揮する時が来たということ、
創造的な直感を人生に適用する時が来たことを伝えている。
不要な感情を手放して心機一転し、
創造力が人生に流れ込むよう準備しなくてはならない。


クジラは、われわれの心の深い底にある
創造的直感を目覚めさせてはくれるが、
それから先は、われわれ自身が
自分なりの色や光を加え、
素晴らしい人生へと作り上げていかなくてはならない。


クジラのトーテムを持つ人は、
自分の周りの世界に対する深い認識を持ち、
宇宙意識へのつながりも持つ。
目に見えているものが、
必ずしも真実ではないことを理解し、
異なるものを真実に統合する橋渡しをする。


クジラは、遠く離れた仲間とつながり、
調和する優れたコミュニケーターである。
クジラは、われわれが遠く離れた友人と
心で通じ合うサポートをしてくれる。
クジラはまた、良いコミュニケーションとは、
どの言葉を選ぶかではなく、
霊的なつながりを持つことであると教えている。


クジラはまた、家族とのつながりも深く、
われわれが家族とより深く結びつけるよう、
サポートしてくれる。


クジラのトーテムを持つ人は、
地域のコミュニティとも非常に強く結びついており、
自分達の社会の正義のためには
熱意を持って闘う。


クジラはわれわれに
内に秘めた創造力と想像力を覚醒するため、
自分自身を深く探求するよう教えている。
同時に、自分の想像に溺れないよう、
現実の世界にも目を向ける大切さも教えている。


クジラは通常聞くことができない
天使の声などを聴く能力(透聴)を持ち、
非常に低い周波数と、
非常に高い周波数の両方を聞くことができる。
また、身体的にも非常に進化しており、
テレパシー能力も持っている。


クジラのメディスンは、われわれに
音と周波数を使って感情のバランスをとり、
自らを癒すよう教えている。
シャーマンのドラムが癒しと平和をもたらすように、
クジラに同調して内なる平和を得なさい。


原始的な言語が出現する前、
人は手を使って会話し、ほとんどの時間は沈黙していた。
言語として理解されていたのは、
動物の声のみであった。


クジラのカードが出た場合、
声を出し、歌を歌うよう伝えている。
人間は独特な声を持たない唯一の生きものである。
自分の声を見つけて、
声を出すことで緊張や感情を解放するよう
クジラは伝えている。
われわれは宇宙の旋律であり、
他の生きものは和音である。


クジラの歌は、地球の心臓の音であり、
宇宙の根源の音『オーム』と海の音をつなぎ、
水と地を結びつける。
クジラのトーテムは、
満月、海王星、四大元素の水と地と深いつながりを持つ。


クジラとイルカは、
ケルト民族とネイティブ・アメリカンの神話や伝承に
古くから登場してきた。
クジラの起源に関する物語は、
伝統や文化、時代によってさまざまであるが、
クジラは『異世界』から来た生きものであるとする点で一致している。


クジラのトーテムを持つ人は、
常にエーテルの領域に片耳を合わせ、
アカシックレコードに片目を向けている。
鋭い感受性を持ち、予知夢やテレパシー、
ハンドヒーリングやチャネリングなどに
超能力的な力を発揮する。


クジラは地球のスピーカーであり、
宇宙とのコミュニケーターであり、
他世界のより優れた存在と交信している。
クジラに危害を加えたり殺すことは、
地球と宇宙との交信を切り離し、
地球上のすべてのクジラに大きなストレスを与える。
そのような行為を行う者は、
国全体に大きな恥とカルマをもたらす。


クジラは、われわれの内に在る神の目的を知ること、
われわれが地球に来た本来の目的に沿うことを
サポートしてくれる。
クジラは、われわれ一人ひとりが
生まれた時に与えられたユニークなギフトに
光とエネルギーを与え、
われわれの真の姿、真の魂の使命を知るよう導く。


クジラのトーテムを持つ人は、
コミュニティ内での穏やかなヒーラーであり、
思いやりと理解を持って、病気の人や
母なる自然とのつながりを失った人の嘆きに耳を傾ける。
クジラはわれわれに
母なる自然ととともにシンプルに生きるよう、
呼吸のたび、命に感謝するよう教えている。


現実や夢の中で自由に遊ぶクジラを見ることは、
われわれの心に喜びの光を放ち、
自分自身や他の人に対して愛情深くあるよう、
また遊び心を持つよう意味している。


人生において、クジラのエネルギーを保持することは、
どんな状況下においても、
健康、幸福、より高次の意識をもたらしてくれる。



《逆位置》


あなたは自分のソナーに従っていないのではないか。

あなたは生き残り、成長し、
選んだ運命を歩むのに必要な力に関する
すべての答えを保持していることを
自分で忘れているのではないか。

あなたのハートや頭の中は雑音が多すぎて、
あなたの個人的な記録に到達できないのかもしれない。

静寂が必要であるなら、
ドラムやガラガラ、インディアンの笛、
自然の音がその助けになるだろう。

クジラの声は、潮の子守唄である。
クジラの子守唄を聞きながら
静かに体を揺らし、海に浮かぶのを想像しなさい。

あなたは知ることを望んでいるのではないか。
自分自身の中に、クジラの歌を探しなさい。

クジラの声を聞くと、細胞レベルで太古の記憶とつながる。
リズムに合わせリラックスすると、
自分だけの図書館を開くことができるようになるだろう。

自分の心に近いところを知りたいのなら、
クジラのギフトが役に立つであろう。

偉大なる星の国を見上げ、
シリウスにクジラの歌に対する感謝を送りなさい。

時の流れとともに流れ、自分の答えを集めなさい。
それはあなた個人の知につながる唯一の真実である。


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