さいたま市の女性専用ヒーリングサロン ☆Dwarfgardenドワーフガーデン☆

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イタチのメディスン

2017年03月08日 | ・アニマル・メディスン
今回は、アニマル・メディスン イタチ Weasel の巻です。


写真は、ネットからお借りしました。











動物として


イタチ     ネコ目(食肉目) イヌ亜目  クマ下目  イタチ科 イタチ属
学名:Mustela  英名:Weasel 


25属70種ほどから成る。


オコジョ、イイズナ、ミンク、フェレット、ラーテル、クズリも
イタチ科に含まれる。

イイズナ


ラーテル


クズリ



オーストラリア大陸、南極大陸、マダガスカル島など一部の島を除き、
ユーラシア大陸、アフリカ大陸、南北アメリカ大陸、日本など
世界に幅広く分布。


日本には、外来種のアメリカミンクを含め、
5種8亜種が生息する。


森林、草地、畑、砂丘、高山、沿岸、ツンドラ地帯に生息する。
餌があれば人里近くでも生息する。


多くが体重2キロ以下で、
ネコ目の中で最も小柄な種である。


イイズナは、その中でも最小の種であり、
アメリカイイズナは、30~70グラム
ニホンイイズナも、25~250グラムしかない。

アメリカイイズナの子供


ニホンイイズナ



イタチ類の特徴として、
オスに比べてメスが極端に小さく、
メスは、オスの半分~3分の1の大きさである。


壁の穴や木の切り株などに、草や葉を使って巣を作る。
狩った獲物の巣穴を利用する事もある。


食性は、主に動物食。
ネズミなどの小動物、両生類、爬虫類、鳥類、魚、昆虫、
甲殻類などを食べる。
野菜や果物など農作物を食べることもある。


非常に気が強くて凶暴であり、
自分よりも大きなニワトリやウサギなども
単独で襲い捕食する。


非常に敏捷で、
垂直の壁でもたやすく登ることができる。


水泳も得意。


一般的に夜行性と思われているが、
生息環境に大きく影響され、
昼間に行動するものもいる。


非常に鋭い嗅覚を持つ。


イタチは広い縄張りを持ち、
肛門腺からの分泌物をこすりつけて、縄張りを主張する。


イタチの代謝は非常に高いため、
小柄ながら大食漢であり、
体重の半分近い量の食事を毎日摂る必要がある。
このため、見た目は小さくて可愛いが、
イタチは凶暴な殺し屋であり、
ジャガーと同様、獲物の後頭部に噛みつき、
頭蓋骨や脊髄に穴を開けて仕留める。


イタチはまた、必要以上に獲物を捕ることがあるが、
食べきれなかった分は貯蔵する。
特に寒い地域に棲むイタチは、
巣穴の入口近くに小さな穴を掘り、冷蔵庫を作る。
荒れた天候の時など、
冷蔵庫に蓄えたものを食べて飢えをしのぐ。


イタチは獲物を追い込んだ時など、
不規則に飛び跳ねたり、体をねじらせたり、
独特な『戦闘のダンス』を踊って、相手を挑発・混乱させる。
イタチのダンスを見ただけで、
恐怖のあまり死んでしまうウサギもいる。
また、狩りとは関係なく、
単なる遊びでダンスをする時もある。


イタチは空を飛ぶことも恐れない。
襲った鳥によって運ばれることもある。



イタチは危険が迫ると、スカンクと同様、
肛門腺から分泌する悪臭を放つ油性の液を
相手の顔めがけて吹きかける。


日本では古来から、イタチは妖怪視され、
イタチに出会うと縁起が悪いと嫌う風習があった。
江戸時代には、
イタチの群れは火災を引き起こすとされ、
イタチの鳴き声は、
不吉なことが起こる前触れと考えられていた。


ヨーロッパにおいても古代から、
イイズナに関して、類似の俗信がある。
ボヘミア(チェコ)においては、
イイズナの姿をちらっと見ただけで目がつぶれるといい、
アイルランドでは、イイズナ出くわすことは不吉とされる。
逆にドイツにおいては、
屋根の上にいるイイズナを見ることは吉兆とされる。



アニマル・メディスンとして


イタチが象徴するもの
   ・・・敏捷性、戦士のスピリット、荒々しさ、大胆、働き者、鋭い直観、隠密、
    賢さ、勇気、柔軟さ、好奇心、遊び心、孤独、創意工夫、静観、物静か


イタチのメディスンは、隠密である。
イタチは音を立てず、目にも留まらない速さで動き回り、
周りに気付かれることなく、隠密の行動を取れる。


イタチは、その小さな体からは想像もできないほど
強大なエネルギーや行動力、
そして創意工夫をするパワーを持っている。
しかしながら、イタチのメディスンはしばしば、
持つのが難しいメディスンと捉えられている。


イタチの持つ優れたギフトは、
言葉の裏に隠された本当の意味を聞き取る耳と、
目に見えている現象の裏にある真実を見抜く目である。


ネイティブ・アメリカンの部族の首長やその家族は
イタチの毛皮を身につけていたが、
そのことには、以下の大きな意味がある。

ネイティブ・アメリカンの伝承によると、
戦の時、首長は敵の力を探るために
イタチを敵陣営に忍び込ませ、敵の情報を収集した。

イタチの観察眼は鋭く、どんな時も必ず
敵の数、強み、弱点を正確に把握し、
首長に報告することができた。

ある時、イタチは涙ながらに
ネイティブ・アメリカンに重大なことを伝えた。
その内容とは

アメリカ大陸に白人が船でやってきて、
ネイティブ・アメリカンの生き方を
全て否定するということ -

白人は、父なる空から雷を盗んで武器に仕込み、
人間の兄弟姉妹たる動物に少しの敬意も払わず、
雷の武器によって殺戮を始めるということ -

ネイティブ・アメリカンに対しても、
雷の武器を向けてくるということ -

白人の数はあまりにも多く、
霊魂以外のあらゆるものは白人に奪い取られるであろう -

ということであった。

これは、イタチがいかに類いまれなる洞察力や
未来を見通す直観を持つ生きものであるか、
いかにネイティブ・アメリカンにとって
重要な存在であったかを表している。


イタチのメディスンを持つ人は、
非常に鋭い観察眼を持つ。
他の人との競争において、
状況を冷静に見通すことができるため、
ビジネス上の強力なパートナーとなる。


イタチは非常に小さいため、
その能力をしばしば過小評価されるが、
体のサイズを遥かに超える能力を持っている。


イタチのメディスンと知恵は、
外見や大きさに惑わされ、
他の人や状況を過小評価してはいけないということと、
表面でなく、深層を見ることが大事であるということを
われわれに教えている。
イタチを騙し、出し抜こうとすれば、
逆にイタチの賢さに出し抜かれる結果になるであろう。


イタチはわれわれに、
問題を抱え、注目すべき人やものをよく観察し、
静かで控えめなやり方でサポートするよう伝えている。


イタチは、追跡の達人である。
優れた嗅覚を活用し、獲物を確実に追い詰めていく。
イタチの長くて細い体は、
ネズミの巣のような狭い場所にも入り込み、
通り抜けることを可能にしている。


イタチのメディスンは、
われわれが身動きが取れない状態にいる時、
そこから脱出するのを助け、
他のものには到達できない新たな領域へと
突き進む手助けをしてくれる。


イタチは優雅で孤独を好み、物静かな動物である。
イタチのメディスンを持つ人は、
単独行動を取ることが多いが、
他の人は気づいていない多くのことに
よく気がついている。


またイタチは、誰かと一緒にいる時も、
見えないものを見、聞こえないものを聞くことができる。
イタチはわれわれに対し、
静かに観察することの重要性を教え、
見に見える状況の背後に
何が隠されているのかを探るよう伝えている。


イタチのメディスンは、秘密を探し出すことである。
その際は何より、自分の直感を信頼するのが重要となる。
秘密を知ることにより、
より一層孤独になるかもしれないが、
孤独であることも、イタチのメディスンの一要素である。


イタチは通常、獲物の首に噛みつくと、
相手が死ぬまで放さない。
イタチのトーテムを持つ人は、
自分を脅かしたり、攻撃しようとする人を
容赦なく激しく攻撃する傾向があり、
特に言葉による攻撃では、
相手に深い傷を負わせ、長い苦しみを与えることもある。


イタチはチャンスをうまく捉え、
盗めるものは何でも盗み、安全な場所に隠しておく。
イタチはわれわれに、
創意工夫を凝らし、自分だけの安全な避難所を作って、
将来に備えて蓄えるよう伝えている。


イタチはわれわれに
逃げる際の避難場所は用意してあるか、
視野を狭くし、全体像を見えなくするような
固定的な考え方で自分自身を縛っていないか、
観察することが、逆に行動の妨げになっていないか、
確認するよう伝えている。


イタチは、われわれのパワフルな同盟者であり、
われわれが自分自身について
まだ気づいていない側面を発見する手助けをしてくれる。
人生の謎に対する答えは、
深層に埋もれているのが常である。
もしも、人生の一部を理解するのが困難と感じるのなら、
イタチを召喚しながら瞑想し、
イタチのアドバイスに従って行動しなさい。


イタチのメディスンや能力を嫌う人もいるが、
イタチのメディスンは、
決して悪いメディスンではない。
あらゆる生きものはそれぞれの力を持って、
母なる地球を癒すために存在しているのである。


《逆位置》


注意しなさい。
誰かが陰謀を企てているかもしれない。

誰かが秘密の戦術を使い、
イタチをあなたの周りに送り込んでいるかもしれない。
ドアに鍵をかけ、慎ましくしていなさい。

あなたは自分自身に嘘をついていないか。
あなたにとって真実ではないとわかっていながら、
それを認めようとしていないのではないか。

自分自身と他人に対する正直さが最も重要である。
勇気をもって、正直でありなさい。

自分の気持ちに疑いがあるのなら、それを認めなくてはならない。

イタチは直立し、研ぎ澄ませた感覚を持って、
すべての行動、感情、状況を観察する。
自分がどう感じているのか、
周りでに何が起こっているのかわからない時、
猜疑心はあなたの進歩の妨げとなる。

頭の中から鈍さを振るい落とし、
「隠れた理由」を追求しなさい。

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白鳥のメディスン

2017年02月27日 | ・アニマル・メディスン
今回は、アニマル・メディスン 白鳥 Swan の巻です。


写真は、ネットからお借りしました。









動物として


ハクチョウ   カモ目カモ科ハクチョウ属
学名:Cygnus  英名:Swan 


7種から成る。


カモ類の中で最も体格が大きく、長い首が特徴である。


種によって、分布する地域が異なる。



●ユーラシア大陸に分布

オオハクチョウ
(コハクチョウと比べて体格が大きく、嘴の黄色い部分も大きい。鼻孔にかかる部分までが黄色。)


コハクチョウ
(オオハクチョウと比べて小柄で、嘴の黄色い部分もやや小さい。黄色いのは鼻孔の手前まで。)


コブハクチョウ




●北アメリカ大陸に分布

アメリカハクチョウ(コハクチョウの亜種)


ナキハクチョウ




●南アメリカ大陸に分布

クロエリハクチョウ




●オーストラリア、ニュージーランドに分布

コクチョウ



北半球のハクチョウは、群れで渡りを行い、
湖や江湾で越冬する。
春から秋にかけて、ユーラシア大陸北部、オホーツク海沿岸、
北アメリカなどで繁殖し、
冬になると、温暖な日本、中国、韓国などへ渡る。


コクチョウはオーストラリア固有種で、
クロエリハクチョウは南米(アルゼンチン、チリ)固有種である。
この2種のみ、南半球で繁殖、生息している。
 

空を飛ぶ鳥の中では、最大級の大きさである。
オオハクチョウは以下の通り。

全長 約150センチ
翼長 約250センチ
体重 約8~12キロ


食性は、草食性の強い雑食。
水草、草の実、地下茎、昆虫などを食べる。


ハクチョウ類は、胸骨中に長く巻いた気管を持ち、
声を共鳴させることで
ラッパのような大きな声を発する。


その声の特徴から、以下の英名を持つ。
オオハクチョウ Whooper(大声)Swan
コハクチョウ  Whistling(口笛)Swan
ナキハクチョウ Trumpeter(トランペット)Swan


コブハクチョウは、気管の構造が普通の鳥と同じであり、
ほとんど声を出さないことから、
Mute(無声) Swanと呼ばれる。


コブハクチョウやクロエリハクチョウは、雛を背中に乗せて運ぶ。





時速 約60~100kmで飛ぶ。


縄張り意識が強く、気性は荒い。
繁殖期は特に気が荒くなり、
縄張りに踏み込むものには攻撃を仕掛け、
大人の腕を折ることもある。


ナキハクチョウは、一時絶滅の危機に瀕したが、
1970年頃から生息数が回復している。


ハクチョウはその美しさから、
神話や戯曲などにたびたび登場し
世界で広く愛されている。


スコットランドでは、3羽の白鳥が一緒に飛ぶと、
国に災いが訪れるという迷信がある。


イギリスでは古くからの法令・条例により、
野生の白鳥は王室の財産と定義され、女王の私有物である。



アニマル・メディスンとして


ハクチョウが象徴するもの
   ・・・優雅さ、内なる美しさ、直感、恋愛、愛情、バランス、人間関係、


ハクチョウのトーテムは、
自己の覚醒、バランス、優雅さ、内なる美しさ、
無邪気さ、自尊心、未来を見通す力、霊的な理解、
直感、神託を象徴する。


ハクチョウは、最も古くから存在する
非常にパワフルなトーテムのひとつであり、
愛、詩、音楽と深い関わりを持つ。

ローマ神話の愛の女神ヴィーナスにとって、
ハクチョウは神聖な存在であった。

ギリシア神話では、ハクチョウは
文芸の女神ミューズと、愛の女神アフロディーテの象徴である。
ゼウスがハクチョウの姿になってレダを誘惑し、
アフロディーテがハクチョウが描かれた戦車を持っていたことから、
ハクチョウには性的な意味合いもある。
また、ハクチョウは死の直前に美しく歌うことから、
音楽の神アポロとも結びつけられ、
アポロはハクチョウに変身する。

アイルランドの吟遊詩人たちは、
白鳥の羽毛で作ったマントを身に着けていた。

アイルランドの民話では、
白鳥に変身した子供たちの美しい歌声を聞くと、
穏やかに眠れるとした。

北欧神話では、オーディンに仕える女神ワルキューリたちは
ハクチョウに変身し、空を飛びながら歌う。

日本では、古事記において、
ヤマトタケルノミコトがハクチョウに変身する白鳥伝説がある。


ケルトの伝承において、
ハクチョウは非常に大きな意味を持つ。
ハクチョウは、永遠の本質である魂を象徴すると同時に、
音楽、愛、純粋さ、癒しの水、太陽の神々に結びつけられ、
神秘的で異世界の鳥とみなされた。
ハクチョウはさらに、水、土、風のエレメントを治め、
ケルト人が異世界へと旅するのを助けると考えた。
ハクチョウは1年のうち、
通常の世界と異世界の間のヴェールが薄くなる
夏至やメーデー、冬の始まりの日などに
ハクチョウの乙女「スワンメイ」に変身すると考えた。
ケルトの詩の女神ブリギッドは、
ハクチョウに結びつけられている。


ソクラテスは、ハクチョウは死ぬ直前に
最も美しい歌『スワンソング』を歌うと描いた。

セルビアの民間伝承では、
ビラのニンフはハクチョウと蛇の形を取っている。

これらすべてのことから、
ハクチョウがいかに古代から強力なトーテムであったかがわかる。


『醜いアヒルの子』の物語は、
アヒルの家族に混ざったハクチョウのヒナが
他のヒナと見かけが違うことから拒否されるが、
最後に美しい姿に成長し、周りを驚かせる物語である。
この物語は、見かけに騙されやすい
われわれの性質を象徴するのと同時に、
真の美しさは内面から現れることを教えている。


ハクチョウは、われわれすべてには
内なる美や優雅さがあり、自分を尊ぶよう教えている。
われわれが自身の真の美を理解することで、
新しい世界や新しいパワーにつながることができる。


ハクチョウの象徴する優雅さとは、
バランスの取れた生き方を意味するだけでなく、
人生のどんな場面に直面しても、
心穏やかに、心安くあることである。
われわれは物質的に存在するだけでなく、
霊的に存在するのであり、
われわれは、人間としての経験を積んだ魂である。


ハクチョウは、あらゆる者の内面の美しさを明らかにする。
ハクチョウのカードが現れた場合、
意識を変革し、直感を磨くよう伝えている。


ハクチョウのメディスンを持つ人は、
未来を予見する能力を持ち、
やがて訪れる癒しや変化を受け容れる力を持っている。
ハクチョウの力を受け容れて、流れに任せて進みなさい。


内なる知と直感に耳を傾けることで、
ハクチョウはわれわれと共に進んでくれる。
ハクチョウの声は、われわれの内なる子供や
私たちの内面の美に触れ、感動し震わせる。


ハクチョウは水面を波立たせることなく、
滑るように優雅に降り立つ。
ハクチョウの自然で力を抜いた美しさは
人生の流れに沿って優しく進み、
流れに逆らわないよう教えている。


ハクチョウは食事の時、他の鳥のように水中には潜らず、
長い首と頭だけでエサを獲る。
水は、女性の直感や感情と関係が深く、
ハクチョウから、われわれは感情に捉われることなく
観察する方法を学ぶことができる。


ハクチョウは、生涯同じ相手と添い遂げる。
ハクチョウは相手選びをする時、
くちばし同士を合わせて水に浸けたり、頭を寄せ合う。
相手が決まると、お互いに献身的なパートナーとなり、
人間も凌ぐ強い絆を持つ。


ハクチョウから、われわれは
自分が選んだものを尊重しつつ人生を歩むことを学ぶ。
自分が決めたものを守り、尊重することで、
自分の誠実さもより確固としたものとなる。


ハクチョウは、非常に速く飛ぶ鳥である。
ハクチョウの羽ばたきはゆっくりだが
ペースを保って着実に進み、
疲れることなく目的地に到達することができる。


ハクチョウのメディスンを持つ人は、
何かを追求している時には
ハクチョウの動き(ゆっくり、着実、辛抱強い)を見習う必要がある。


空を飛ぶハクチョウの大きな翼は、
大精霊(神)の叡智を集め、自らの内に蓄える。
ハクチョウの白い羽毛は、大精霊の
まばゆいばかりの美しさや純粋さを思い起こさせ、
ハクチョウの長くて優雅な首は、
われわれの暮らす世界と異世界の橋渡しをする。


ハクチョウは、われわれに
直感的な能力の発達と意識の変化を伝え、
新しい考え方や、流れに沿って生きる
新しい生き方を見せてくれる。
未来を予知する能力を受け容れなさい。
女性的な直感を尊重し、直感や本能に注意を払いなさい。


ハクチョウをトーテムに持つ人は、
未来を見て、人生に必要な癒しと
変容を受け容れる力を持っている。
人間関係においては、やや変わり者の面を持っている。
若い時に真実の愛を見つけ、生涯を共にすることが多い。
仕事、家庭、遊びの間でバランスをとる方法を知っており、
自分を充電するために、孤独も必要であることを理解している。
仲間といるのを快適に感じつつ、
自分らしさを集団の中で失わない方法も知っている。


ハクチョウをトーテムに持つ人は、
感情豊かで、敏感で、他の者の気持ちによく同調し、
人々を惹きつける力を持つ。


純白のハクチョウは太陽のシンボルであり、
オーストラリアのコクチョウは夜のシンボルである。
ハクチョウの長い首は、世界間の橋渡しをする
神託の鳥であることを示している。


ハクチョウは、子供にとって
優れたトーテムであると同時に、
妖精の領域とつながりを持つ者、
吟遊詩人、神秘主義者、夢を見る者にとっても
優れたトーテムである。
多くのヒーラーは、お香を焚いたり癒しの儀式において
ハクチョウの羽を使う。
ハクチョウの羽を竪琴などの楽器に結ぶことで、
音楽療法はより効果的なものになる。


水鳥で最大のハクチョウは美しいだけでなく、
非常にパワフルな鳥であり、
われわれの内にある力と美に目覚めることで
実現する力と長寿を象徴している。


ハクチョウは宇宙のリズムに身を委ね、
肉体から離れ、夢の中にスリップするよう伝えている。
ハクチョウのメディスンには、
夢の象徴するものを理解すること、
未来を見ること、霊的なものを理解すること、
直感、神託、進化が含まれる。


ハクチョウは、あなたの人間関係の中で
祝福が見つかることを伝えている。
ハクチョウのカードが現れた場合、
ソウルメイトに出会ったか、これから出会うことを意味している。


ハクチョウをトーテムに持つ人は、
非常に家族的で、子供のために喜んで自分を犠牲にする。
真の強さとは、成長と経験を通してのみ
現れることを理解している。



《逆位置》


母なる大地とつながりなさい。

あなたは直感や目に見えないものに注意を払っておらず、
グランディングできていないことを表している。

途中で何かに気を取られ、
話していたことを忘れたりするのなら、
グランディングができていない証拠である。
裸足で歩いたり、ガーデニングをしたり、風呂に入ることで
グランディングしなさい。

あなたが知っていることを認めなければならないという警告である。
気持ちを否定するのを止めなさい。


体にもっと注意を払いなさい。

スピリットの世界では、
見えないものに細心の注意を払う必要がある。
より高次元のマインドに到達するため、
今までと違うやり方にシフトしなければならない。

周囲に注意を払い、足や手、またはその両方で地球に触れなさい。

現実の世界、もしくは現実以外の世界、どちらかにフォーカスしなさい。
夢の世界にいる時は、動きを止め、沈黙に入り込み、
マインドのおしゃべりを止めなさい。
メッセージが意識に入るよう、心をオープンにし、受け容れなさい。

心が何かに捉われ、ぼんやりしてしまう時は、
身体を動かしなさい。
次に何をすべきかリストを作りなさい。
そうすることで、心の混乱は止まるだろう。


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キツネのメディスン

2017年02月19日 | ・アニマル・メディスン
今回は、アニマル・メディスン キツネ FOX の巻です。


写真は、ネットからお借りしました。










動物として


キツネ   ネコ目(食肉目)イヌ科イヌ亜科
学名:Vulpes  英名:Fox 


広義において、キツネは6属から成るが、
大半を占めるのはアカギツネ類であり、
一般的にキツネというと、アカギツネを指す。


アカギツネ類は、
ユーラシア大陸、北米大陸、アフリカ大陸、日本などに分布。


森林、草原、砂漠、ツンドラなど、様々な環境に適応し生息。


南米に生息するキツネは、オオカミやイヌに近い。
代表的なものとして、
カニクイキツネやチコハイイロギツネなど。

カニクイキツネ


チコハイイロギツネ



日本には、アカギツネの亜種である
ホンドギツネとキタキツネが生息している。

ホンドギツネ


キタキツネ



体格は種類によるが、アカギツネは以下の通り。

体長 約50~90センチ
尾長 約25~50センチ
体重 約4~10キロ


夜行性だが、山林では昼間に活動することもある。


群れを形成せず、単独で行動する。


食性は雑食。
野ネズミ、野ウサギなど小型の哺乳類、鳥類、昆虫、
カエル、ミミズ、蛇、果実、動物の死骸などを食べる。
家畜のニワトリやウサギを襲うこともある。

頭が良く、記憶力が優れている。
飢えをしのぐため、獲物を分割して食べる習性があり、
穴を掘って残した分を保管するが、
嗅覚に頼らず、記憶をもとに探し出すことが
実験により明らかになっている。


鋭い嗅覚と聴覚を持つ。
聴覚については特に鋭く、
雪の下に隠れている動物が発する
かすかな物音も聞き取ることができる。


雪の中の動物を狙う際、
高くジャンプし、頭から突っ込んで捕獲するが、
その命中率は非常に高い。


チェコの研究者は2年間、
延べ84匹のアカギツネが600回狩りをする様子を調査し、
跳ぶ方角によって、
狩りの成功率に差があることを突き止めた。

北東方向の成功率:73%
南西方向の成功率:60%
それ以外の成功率:18%

北東もしくは南西の方角に跳んだ時の成功率が
圧倒的に高いことから、
キツネは第六感とも呼ばれる磁気感覚を利用して方角を測り、
音がする角度と照らし合わせて、
距離を正確に把握しているのではないかと考えられている。


時速50kmで走ることができる。
最高速度は、時速70kmを超えることもある。


2mの高さをジャンプすることができる。


泳ぎも得意。


尾のつけ根にある臭腺と、
足中央のしょ球(肉球)の前にある孔から
独特の臭いを出す。
この臭いを樹木などに擦りつけることにより、
縄張りを主張する。


縄張りには複数の巣穴を作り、
何年も使いながら、
複数の入り口を持った大きな巣穴に仕上げる。


巣穴には、
アナグマなどの古巣や廃屋、廃車なども利用する。


世界中の民話や伝承で、
キツネはしばしば精霊や妖怪として登場する。
日本では、人を化かすいたずら好きな動物として
昔話などに数多く登場し、信仰の対象ともなっている。


アイヌ民族は、キタキツネ(チロンヌプ)は
人間に災難などの予兆を伝える神獣とする一方、
人間に化けていたずらを仕掛ける厄介ものともみなした。


妖怪としての妖狐(ようこ)には
毛色によって様々な種類があり、
主なものは以下の通り。

白狐(びゃっこ、はくこ)
人々に幸福をもたらす善狐。
稲荷神の眷属である御先稲荷のほとんどを占める。

黒狐(くろこ、こくこ)、玄狐(げんこ)
北斗七星の化身とされ、平和の象徴。

金狐・銀狐(きんこ・ぎんこ)
金胎両部、陰陽・日月の象徴。


アニマル・メディスンとして


キツネが象徴するもの
  ・・・知恵、賢さ、カモフラージュ、姿くらまし、観察力、狡猾さ、
     忍び寄ること、素早さ、変身、魔術、ユーモア、外交力、
     見えないものを見る能力、忍耐力、愛情深さ、夜


キツネは世界中で、特別な力を持つ動物とみなされてきた。
中国では、人間に化けると信じられた。
エジプトでは、神の恩恵を運ぶ動物と考えた。
ペルーには、キツネの神がいた。
ペルシャでは、生まれ変わりを手助けする動物と考えた。
ネイティブ・アメリカンのチェロキー族やホピ族は、
キツネにはヒーリングの力があると信じた。
アパッチ族は、キツネが人間に火をもたらしたと尊んだ。


キツネは、夜明けと夕暮れに活発に行動する。
夕暮れと夜明けは、
魔界と通常の世界が交差する時間であることから、
キツネはしばしば
超自然的な力と関係があると考えられてきた。


またキツネは、森林と陸地の境目に住むことから、
時空の境界とも関係が深いとみなされ、
妖精の住む領域へのガイドと考えられてきた。


キツネはしばしば、
魔術の暗黒面とも関連づけられている。
多くの文化で、
新しいことを始める時にキツネを見かけるのは、
悪い予兆とされている。


キツネは時空を自在に行き来し、
あちこちで混乱を引き起こしたり、
逆に秩序を回復したりもする
トリックスターとみなされている。


キツネにはたくさんの種がいるが、
「非常に賢い」「極めて狡猾である」という点で共通している。
キツネは、カモフラージュ、姿消し、変身の達人であり、
機知に富み、何ものもその行動を予測することはできない。


キツネのパワーとは、
猟犬よりも速く駆ける能力ではなく、
自分の身に迫る危険を素早く察知する能力である。
危険が迫ると、キツネは周囲の景色に溶け込み、
姿と気配を消すことで身を守る。


キツネは、自分の身を守るためには、
一度周囲から自分を切り離し、
全ての感覚を研ぎ澄ませて、
辺りを注意深く観察するよう教えている。
そうすることで、
未来を拓くことができると
キツネはわれわれに伝えている。


キツネは、猟犬が自分の匂いを辿ることができないよう、
岩壁を横切ったり、川を斜めに横切ったり、
来た道をわざと戻ったり、円を描くように走ったりする。
キツネは、自分を狙う捕食者と
自分が狙う獲物の両方を打ち負かす知恵を持っている。


キツネはわれわれに、好ましくない状況から
そっと気づかれずに抜け出す方法を教えてくれる。


キツネをトーテムに持つ人は非常に賢く、
ウィットに富んでいるが、その知恵を
自分の利益のためだけに使いすぎてはならないということを
心に留める必要がある。


キツネを語るときにはしばしば、
狡猾を表す“cunning”という言葉が使われる。


この“cunning”という単語は、
古英語“kenning”が語源であり、
もともとは「目に見えないものを見る・知る」という意味である。
キツネのパワーとは、単にずる賢いだけでなく、
他のものには見えないものも見通す力である。


性急な判断をせず、外と内の感覚に耳を傾けることで、
見落としていたことに気がつくかもしれない。
身を小さくしてよく観察し、
直感や内なる声を信頼するのが大事である。
キツネは、観察すること、直感を磨くことの大切さを
われわれに教えている。


キツネはオオカミと同様に、
生涯を同じパートナーと過ごし、
子供の面倒も非常によく見る。
力の弱い若者や子育て中のメスのために
獲物を取ってあげたりもする。
愛情深さや思いやり深さは、
キツネのパワーを成す重要な要素である。


キツネをトーテムに持つ人は、
非常に忠実で、周りを愉しませる人である。
精力的で、人当たりが良く外交的であり、
お世辞も上手である。
また、鋭い観察眼を持つ。


われわれはキツネから、
時に姿を隠すことが大事であることを学ぶ。
ぴくりとも動かず、景色に溶け込むことで、
気づかれることなく、
危機を脱するかもしれない。
キツネは、問題に正面からぶつかるのではなく、
賢く回避するのも大事と教えている。


またキツネは、争いを回避するのに、
姿を隠すだけでなく、
ユーモアのセンスも役立つと教えている。


キツネのメディスンは、あらゆる問題に対し、
最も明瞭かつ賢明な解決策を見つけるための
サポートをしてくれる。
解決策が見つからず、途方に暮れている時は、
キツネのスピリットを呼びなさい。


キツネのカードが出た場合、
問題の解決が近いことを表している。
キツネは、問題解決において
偉大なスピリットガイドである。


キツネは、何回にも分けて
少しずつ食べる習慣を持つ。
キツネはわれわれに、
健康のため、一度に食べ過ぎないよう伝えている。



《逆位置》


慎重さが欠けているのではないか。
キツネは、あなたの行動が
周囲に知られていることを伝えている。

少し目立ちすぎているのかもしれない。
目立ちすぎることは、
他人の嫉妬や羨望を集めることになる。
誰かに攻撃されているように感じたら、
注目を避け、隠者のように引っ込みなさい。

人生は遊び場であることを知り、
キツネのように、日々喜びを感じなさい。

ユーモアを忘れていないか。

自分の本当の気持ちを偽っていないか。

自分の賢さを悪用しようとしていないか。

自分が「狩られている」という被害者意識に陥っていないか。

家族や家庭に関心を持ち、外交のスキルを養いなさい。


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馬のメディスン

2017年02月02日 | ・アニマル・メディスン
今回は、アニマル・メディスン 馬 Horse の巻です。


写真は、ネットからお借りしました。









動物として


ウマ   ウマ目(奇蹄目)ウマ科
学名:Equus caballus  英名:Horse 


100以上の品種が存在するが、1種類を除き、
すべて家畜化される過程で、人間により品種改良されたものである。


家畜化されなかった唯一の野生種は
モウコノウマであり、
かつてモンゴル周辺に多数棲息していたが、
1968年頃、乱獲等により絶滅した。


モウコノウマは、
1990年代に始まった再野生化の取り組みにより、
少しずつ数が回復している。
世界各地の動物園で飼育されていた個体を
モンゴルに里帰りさせ、計画的に繁殖させた結果、
現在、動物園では1,000頭以上が飼育され、
モンゴルの保護区では、
100頭以上が再野生化されている。


また、中国やロシアの保護区においても、
再野生化の取り組みがなされている。


モウコノウマ





アメリカのムスタングなど、半野生状態で生息している馬は、
家畜として飼育されていたものが逃げ、繁殖したものである。


ムスタング






ウマの原産地は北米。
5000万年以上前に存在した
体高わずか30センチ程度のヒラコテリウムが
祖先とされている。


ヒラコテリウム



人間との関わりは古く、
旧石器時代(200万年前)には、
すでに関わりがあったと考えられているが、
最初の家畜化は、青銅器時代(紀元前3500年頃)
ウクライナで始まったとされている。


体格により、大きく4種類に分類される。


<重種>
ペルシュロン、ブルトン、ベルジャン(ベルジアン)など

主に農耕や重量物の運搬に用いられる。
中世ヨーロッパでは、
重い甲冑を身につけた騎士の乗馬用にもされていた。

体高 170〜180センチ
体重 800〜1,000キロ

ペルシュロン



<中間種>
セルフランセ、スタンダードブレッド、クォーターホースなど

軽種と重種の中間で、
主に乗馬や競馬、軽馬車を引くのに用いられる。

体高 160〜170センチ
体重 400〜500キロ

セルフランセ



<軽種>
アラブ、サラブレッド、アンダルシアンなど

多くがアラブを母体とし、
主に乗用や乗用の馬車を引くのに用いられる。

体高 120〜150センチ
体重 350〜400キロ

アラブ



<ポニー種>
シェトランドポニー、ミニチュアホース、ファラベラなど

大人になっても体高147センチ以下の馬の総称で、
子供の乗馬用やペットに用いられる。

体高 80〜147センチ
体重 30〜100キロ

シェトランドポニー



日本在来種は、以下の8種であるが、
北海道和種を除き、非常に飼育頭数が少ない。

北海道和種、木曽馬、御崎馬、野間馬、対州馬、
トカラ馬、宮古馬、与那国馬

御崎馬



ウマの最大の特徴は、蹄(ひずめ)であり、
人間に例えると、
ウマは中指だけで立っていることになる。
ウマは中指以外が退化し、
中指の爪が蹄に変化したと考えられている。


目が顔の両側についているため、
350度の広い視野を持つが、
左右で別々のものを見る単眼視であるため、
距離感をつかむのは苦手である。
また、目の中のタペタムという器官によって、
暗いところでもよく見ることができる。


長い鼻腔に、よく発達した嗅細胞を持ち、
嗅覚が非常に鋭い。
臭いによって、性別や個体、自分の子供や飼い主、
牧草や飼料の良し悪しを識別する。


聴覚も発達しており、音に敏感である。
耳のまわりの発達した筋肉のおかげで、
耳を左右別々に180度回転することができ、
音のした方角を素早く認識できる。


食性は、草食性。
よく発達した門歯と臼歯で、食べ物をすりつぶす。
牛などの反芻動物とは異なり、胃は1つしかもたないため、
牛よりも多くの食料を必要とする。


日本では、ウマの好物はニンジンとされているが、
国によっては、リンゴや角砂糖が好物とされており、
硬くて甘味のある食物全般が好物と考えられる。


オスは歯をむき出し、
笑っているような表情を見せることがあるが、
これはフレーメン反応と呼ばれる生理現象で、
鼻腔の内側にあるヤコプソン器官(鋤鼻器)を空気に晒すことで、
メスのフェロモンや臭い物質を
より多く取り入れるものと考えられている。



家畜の中では、犬猫に次いで知能が高い。
人が思うよりも人間の言葉を理解し、
長期記憶については、特に優れている。
世話をしてくれる人、優しくしてくれる人をよく覚え、
数年会わなくても記憶している。
賢さのゆえ、乗り手が下手であれば馬鹿にしたり、
わざと落とそうとしたりすることもある。


社会性が強く、群れで行動する。
群れの中には、優劣にもとづいた順位をつくる。


優れた帰巣本能を持つ。


走る時に背中が湾曲しないため、
古来から、世界中で乗用として用いられてきた。


日本でも、古代から乗用としてウマを飼育し、
特に軍馬としての需要が高かった。
また、ウマは神の乗り物であると考え、
祈願をする際、
神社に馬を奉納する習わしがある。
(神馬(しんめ))


現在でもよく使われる『馬力』とは、
1秒間に75キロの重量を
1メートルの高さに上げる仕事量を1とする単位である。


世界の神話や伝説に数多く登場する。
代表的なものは、
ペガサス(ギリシア・ローマ神話の翼を持つ馬・天馬)
ユニコーン(額に角が生えた馬に似た伝説の生き物・一角獣)
ケルピー(スコットランドの水辺に棲む馬の姿をした妖精)
スレイプニル(北欧神話オーディンの8本足の軍馬)
麒麟(中国神話の霊獣)
ナイトメア(悪夢を象徴する黒い馬)など。



アニマル・メディスンとして


ウマが象徴するもの
   ・・・自由、力、衝動、情熱、欲求、忠誠心、男性性エネルギー、持久力、友情


ウマは、パワー、自由を求める衝動、情熱、欲望、
内なる強さ、生きる原動力、強い感情、
一生涯続く強いやる気、風、忠誠心、
献身、無条件の愛、友情を象徴する。


ウマが象徴するのは、
肉体的なパワーや物理的なパワーだけでなく、
生きる上で必要な精神力や
超自然的なパワーも象徴する。


シャーマンは、ウマの力を借りて空を飛び、
天国に到達することができると考えた。
ウマは、あらゆる障害を克服し、
目標に到達するパワーそのものである。


またウマは、人格の本能的な部分と
本能を抑えた部分のバランスを取る重要性も表す。


ウマはまた、性的な欲望の象徴でもある。
種馬を手なずけることは、
性的欲望、セクシュアリティのコントロールを象徴する。


ウマのメディスンは、
スタミナ、持久力、潜在能力の拡大、友情と協力、
旅行者の守護、危険の警告、障害を克服するための学びを含む。
ウマは、われわれの中にある戦士のスピリットを象徴し、
現実および霊的な旅の道中の安全を与えてくれる。


ウマをトーテムに持つ人は
友好的で冒険を好み、
自由な表現を制限する人やものを決して許さない。
ウマの自由を阻むのは、
自分自身や周りの人にとって
利益になるか否かということだけである。


ウマは、新しい冒険の旅へとわれわれを導く。
ウマはわれわれを覚醒させ、
いつもとは違う方向に向かい、
自由や、自分の内に隠れたパワーを発見するよう
われわれに伝えている。


ウマは、真のパワーとは、
人生という旅全体に通じる「知恵」であるということ、
そして慈愛、思いやり、学びや気づき、
才能や能力を仲間と分かち合うことが
真のパワーへと通じる扉であることを
われわれに教えている。


ケルトの伝承では、
誕生から死、死から再生という生命のサイクルにおいて、
力を持っているのはウマの女神であった。


また、他の伝承においては、
ウマは透視能力を持ち、
魔術師や魔法使いを見分けることができると考えた。


古代のバビロンにおいては、
ウマはZu神であると考えられていた。
古代ギリシャにおいては、
ウマを月と森の女神アルテミスの神聖な生き物として崇拝した。


ギリシャ語でウマを表す“イコス”は
「偉大な光」を意味する。
また、ヘブライ語でウマは「説明する」という意味を持ち、
それは、ウマが人間と同等の知性を持つと
考えられていたことに由来する。


多くのネイティブ・アメリカンの部族にとって、
大きな白馬のビジョンを見ることは、
先祖の土地に連れて行かれるということ、
すなわち死が訪れる前兆とみなされた。
また、白馬は、
天界の神聖な役目を持つ存在であると
普遍的にイメージされるようになった。


ウマのメディスンは、
命のあらゆる段階に際する心構え・覚悟を
われわれに与える。
ウマはわれわれに
肉体とはひと時の乗り物であり、
魂こそが不滅であるという
霊的な真理に気づかせてくれる。


ウマを家畜化することで、
人類は大きな飛躍を遂げることができた。
ウマの家畜化は、
人類の火の発見と同等の大きな事件である。


ウマを生活に取り込む以前の人間は、
地に縛られ、重い荷物を背中に乗せた
遅い生きものであった。
人間はウマの背中に乗ることで、
風のように自由になることができた。
ウマとの特別な関係を通じ、
人間は己に関する概念を改めることとなった。


ウマは、炎のように燃える自由な精神を持つため、
家畜化するのは容易なことではなかった。
ウマを家畜化したことで、
ネイティブ・アメリカンの生活は劇的な変化を遂げ、
狩りはより楽になり、
遠く離れた部族を訪問することも可能になったので、
部族間の結びつきも強まった。
ウマはすぐに、ネイティブ・アメリカンにとって、
神聖で貴重な財産となった。


ネイティブ・アメリカンは
「馬を盗むことは、パワーを盗むことである」と言い、
ウマがネイティブ・アメリカンの文化において、
いかに尊敬すべき役割を果たしてきたかについて、
しばしば言及している。


パワーとは、多様なレベルで行使されるエネルギーである。
パワーはわれわれのしもべであり、
われわれ人間が使い手である。


パワーをネガティブな方法で行使したり、
乱用したり、浪費したり、独占してはならない。
パワーを他の人と分かち合い、発展させていくことで、
人生という旅はスピードアップし、
より楽しいものに変わる。


パワーをエゴのレベルで使うことは、
他人のニーズを完全に無視し、
自分の利益だけのために使うことである。
この誤ったパワーの使い方は、
非常によく見受けられる。
われわれは、パワーを正しく使う方法を学ばなくてはならない。
われわれがパワーについて学ぶ時、
ウマは偉大な教師となってくれる。


ウマのカードが現れた場合、
自分の中に時折、制御しがたい
荒々しいパワーを感じているのではないか。
旅に出る必要性はないか、
自由を探求する必要性はないか、考えてみなさい。


ウマは、コミュニティの制約からわれわれを解放し、
自由を見つけることを可能にしてくれる。
ウマのサポートにより、
われわれは旅を続けることができ、
人生が包含する多様性や、
人生のすべてのパワーを発見することができる。


ウマはわれわれに、
人生のどの道にも同等の価値があることを
忘れてはならないと伝えている。
その点を理解することで、
人類というひとつの家族が持つパワーを
理解することができるようになる。
すべての人間は、運命の翼に飛び乗る前に
エンパワメントへの道を歩かなければならないと
ウマは教えている。


《逆位置》


どこか安定さを欠いているのではないか。
根底にある原因が何か、よく調べる必要がある。

ひとつところに落ち着いて、仕事を完遂できないのは、
生命のサイクルの流れや、
生命のサイクルの中における自分を
完全に受け入れていないからかもしれない。

ウマのスピリットに同調し、
大地と天空のスピリットとつながりなさい。

ウマは縛られているか、小屋に閉じ込められている。
あなたの周りにいる人やあなたがいる場所、
あるいはあなたが背負っている責任によって、
エネルギーの流れが妨げられており、
自由に流れることができなくなっている。

あなたの人生において、
あなたを制限しているものは何か、確認する必要がある。

エゴが邪魔をして、
他人から尊敬されていないことに気づいていなかったかもしれない。
もしくは、あなたは力を乱用している人たちと
闘っているのかもしれない。

人を力で圧倒したり、あるいは人に圧倒された場合、
ウマのメディスンは、
力のバランスを取る方法を教えてくれる。

すべての道が等しく正当性を持つことを認めると、
人類が家族としてひとつに結ばれ、
その真の力と栄光が見えるようになる。

現在の状況から自分を切り離し、
すべての人が運命の風に乗る前には
この道を歩かなければならないことを理解しなさい。


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フクロウのメディスン

2017年01月23日 | ・アニマル・メディスン
今回は、アニマル・メディスン フクロウ Owl の巻です。


写真は、ネットからお借りしました。










動物として


フクロウ   フクロウ目フクロウ科
学名:Strix uralensis  英名:Ural owl 


鳥類全体で3%しかいない
夜間の生態系ピラミッドの頂点に位置する猛禽である。


種としてのフクロウは、
フクロウ科とメンフクロウ科に分かれ、
全部で220種存在する。

メンフクロウ




ミミズクも、フクロウ目に分類される。
ミミズクとフクロウは、生物学上は同じ種であり、
羽角(頭部の耳のように突き出た羽)があるかないかの違いだけである。





ユーラシア大陸の北部と日本に生息する。


種としてのフクロウは、
森林、牧草地、農耕地、湿地、砂漠、ツンドラ地帯など
南極大陸を除いたあらゆる場所に生息する。


渡りをしない留鳥である。


同じ猛禽のワシ・タカ類と同様、
メスの方が大きい。


体長 約50~60センチ
翼長 約110センチ
体重 約500~1,300グラム


フクロウは、体の構造では
同じ猛禽類のワシ・タカなどよりも
カワセミやヒバリなどの鳴禽類に近い。


タカなどの昼行性の猛禽類とは
狩りをする時間帯が重ならないため、
争うことなく、うまく共存できている。


フクロウの目の感度は、人間の約100倍。
フクロウの目は
遠くのものを見る能力には優れているが、
数センチ内の狭い範囲にあるものは
よく見えないといわれている。


他の鳥類とは違い、
フクロウの目は顔の正面についているため、
立体的に物を見ることが可能であり、
対象物までの正確な距離を把握することができる。


フクロウの目は眼窩に固定されているため、
眼球を動かすことができない。


眼球を動かすことができない代わりに、
首を上下左右270度回すことができる。
フクロウにはたくさんの種類がいるが、
首が270度回るという点は共通している。


フクロウ以外の他の鳥類及び哺乳類は
首の骨の数が7個程度であるのに対し、
フクロウは倍の14個程度あり、
この驚異的な首の動きを可能にし、
死角をほぼなくすことができている。







フクロウの顔のくぽみは顔盤と呼ばれ、
小さな音もキャッチする
パラボラアンテナとして機能している。



フクロウの耳穴は左右で大きさが異なり、
位置も上下にずれて、非対称についているため、
音源の位置と距離を立体的に認識することができる。


フクロウの足の指は、前後に2本ずつ付いている。
爪の圧力は猛禽類の中で最も強く、
人間の約8倍に相当する。


フクロウの風切羽の縁にある線毛がはばたきの音を消し、
音を立てずに獲物に飛びかかることを可能にしている。



単独またはつがいで行動する。


夜行性。
昼間は樹洞や木の枝などで休息している。
冬場の獲物が少ない時や荒天が続いた場合は、
昼間でも狩りを行うことがある。


食性は肉食性。
ネズミやリス、モグラなどの小型の哺乳類、
小型の鳥類、カエルなどの両生類、爬虫類、
昆虫などを食べる。
フクロウ類では世界最大のワシミミズクは、
サルやキツネ、鹿も狩りの対象とする。

ワシミミズク



サボテンフクロウは小動物に加え、
果物や種も食べる。

サボテンフクロウ



小さな獲物は丸飲みにし、
羽や毛、骨など消化できないものは、
ペリットにして吐き出す。


フクロウのヒナは温和で仲が良く、
鳴き声によって空腹度の度合いを知らせ、
より空腹のものにエサを譲る傾向がある。
そのため、遅れて生まれたヒナも
先に生まれたヒナと同時に育ち、
仲良くみんなで巣立つことができる。


フクロウの群れは、
パーラメント(議会)という単位で呼ばれる。


ギリシャ神話においてフクロウは、
女神アテナの象徴とされる。
また、女神アテナが知恵の女神であることから、
フクロウも知恵の象徴とされることが多い。


古代中国では、フクロウのヒナは成長すると
母鳥を食べるという言い伝えがあり、
(実際にはそのような習性はない)
「親不孝者」の象徴、あるいは凶兆とされていた。


日本ではフクロウに
「不苦労」「福老」「不苦老」などの字を当て、
縁起の良い鳥としてきた。
また、フクロウは
「森の哲学者」「森の賢者」「森の忍者」とも呼ばれ、
親しみを持たれてきた。



アニマル・メディスンとして


フクロウが象徴するもの
   ・・・直感、透視、知恵、死の伝達者、変化、真実を見抜く力、欺瞞


フクロウのメディスンとは、真実を見る力である。
フクロウは未知なるものや
人生という魔法を深く探求する時に必要な
直感や気づきをわれわれに提供する。


フクロウは、しっかりと物事を見定め、
意思決定をなさなければならない時に助けてくれる
強力なガイドである。


何者も、フクロウを欺くことはできない。
またフクロウは、幻想や秘密を許さない。
フクロウは、われわれに
自分自身に忠実であるよう、
そして常に真実を話すよう教えている。


フクロウは、知恵や直感と深いつながりを持つ。
フクロウをトーテムに持つ人は鋭い直感を持ち、
奥深く隠されている真実を見抜くことができる。


暗闇でも目が見えるフクロウは、
われわれに、欺瞞や錯視のベールを超え、
深層に隠れる物を見通すことが大事と伝えている。
フクロウのパワーは、思い込みや幻想を切り裂き、
真実を見分ける力を与えてくれる。


フクロウのカードが出た場合、
周りのものが発する微細なサインに注目するよう
伝えている。
フクロウは、レーダーには引っかからないくらい小さくても、
大事なことに気づく手助けをしてくれる。


フクロウはまた、
われわれの内に隠されている可能性や能力を
明らかにする手助けもしてくれる。
フクロウは、直感をより強くすることが大事であると
伝えている。


フクロウは、多くの文化において
死の象徴とされている。
しかしほとんどの場合、
肉体的な死ではなく、象徴的な死を表し、
人生において何かが終わるという
変化・変遷を意味している。


フクロウは、物質世界の赤い道から、
霊的な世界の青い道へと飛翔するパワーを持ち、
魂の絶え間ない変容をサポートする。
フクロウのスピリットはまた、
輪廻転生ともつながりを持つ。


フクロウのカードが出た場合、
不要になった古い習慣を手放したり、
関係がなくなった状況から身を引き、
新しいものを人生に取り込むよう促している。
フクロウは、真の幸福を得るためには
内なる影や恐怖と対峙し、
打ち克たなくてはならないと教えている。


フクロウは、四大元素の「風」と強いつながりを持ち、
風は、思考やアイデアとつながりを持つ。
フクロウは、新しく吹き寄せるアイデアをキャッチできるよう、
心を開いていなくてはならないと教えている。


ネイティブアメリカンは、
フクロウを「夜の鷲」と呼び、
沈黙の魔術師、死の予言者と考えた。


ケルト人とエジプト人は、
夜の生き物としてのフクロウを
死者の魂の世界に続く門を守る番人と考え、
死者の魂が道に迷わないよう、
フクロウがその旅に付き添うと考えた。


フクロウは、人生のあらゆる暗闇において、
われわれをナビゲートしてくれる。
フクロウは、われわれの目を明るくし、
預言的な暗示を与え、
目に見えない世界との強いつながりをもたらす。


フクロウのカードが出た場合、
人生の騒音から抜け出し、
静かなる観察者になる必要があると伝えている。


スピードを落とし、落ち着いて周りを見ることで、
自分が豊かさの中に在ることに気づくかもしれない。
あるいは、他の人が見逃していることに
気づくかもしれない。
フクロウは目を開き、心を開き、
物事の本質を観照するよう伝えている。


フクロウは女性性、月、夜を象徴し、
魔法と闇、預言と知恵の鳥である。
フクロウをトーテムに持つ人は、
人の魂の闇を見透かすことができる。
フクロウのメディスンは、
秘密を引き出す力であり、
人が話す時には、
隠された真実を聞こえるようにする。


ギリシャの知恵の女神アテナは、
自分の目には見えない真実を明らかにするフクロウを信頼し、
従者、聖獣、神鳥として、自分の側に置いた。
フクロウは女神アテナが見えない側面を照らし、
真実全体を見通せるようにした。
フクロウは、潜在する問題を知恵と透視能力で解決し、
人々を守護する存在と尊ばれていた。


フクロウは、カモフラージュの達人である。
茶色やベージュの縞模様は、
樹木の枝や葉に同化し、その姿を完璧に隠す。
また、フクロウの羽は音を立てないので、
鋭い爪や嘴で掴む瞬間まで、
獲物に気づかれることがない。


ネイティブ・アメリカンのある部族は、
フクロウを「欺く羽」と呼んで怖れた。
フクロウは、自分の姿を人には見られることなく
全てを見抜く力の象徴である。


フクロウはしばしば
魔術師や魔女のメディスンでもある。
フクロウのメディスンを持つ人は、
魔法や暗黒の術に惹かれるかもしれない。
しかし、いかなる場合も、
黒魔術や、他の人や生きものからエネルギーを奪い去る術を
実践する誘惑に屈してはならない。


フクロウをトーテムに持つ人は、
夜と深い関わりを持つ。
夜間に創造的な活動をするのに適している。
あるいは、夜に夢や瞑想を通じて、
フクロウが何かメッセージを伝えてくるかもしれない。


《逆位置》


自分自身や、自分の周りの状況を注意深く見つめなさい。

真実が何か、見極める必要がある。

自分自身に、あるいは他人に欺かれていないか。

誰かかについて、あるいは何かについて、
自分に嘘をついていないか。

自分について知らないこと、
気づいていないことがあるのではないか。

自分の内なる暗闇と仲良くなりなさい。
暗い深淵を見つめるうち、
いずれ夜明けが訪れて、
闇を明るく照らしてくれるだろう。

魔法や黒魔術があなたにかけられているかもしれない。

あるいは、祈りを捧げたり、
神にお導きを求める代わりに、
あなた自身が魔法や魔術に頼っているのではないか。

自分の持ち物や愛するものに
もっと注意を向けなさい。


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