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トカゲのメディスン

2017年06月04日 | ・アニマル・メディスン
今回は、アニマル・メディスン トカゲ Lizard の巻です。


写真は、ネットからお借りしました。







動物として


トカゲ   爬虫(はちゅう)綱 有鱗目 トカゲ亜目 スキンク(トカゲ)科
学名:Lacertilia  英名:Lizard 


爬虫類の中で最も種類が多く、
約6,000種から成る。


広義では、トカゲ亜目に属する爬虫類の総称であり、
イグアナ、ヤモリ、カメレオン、カナヘビ、アガマなども含まれる。


骨格、体鱗、舌の構造などの相違により、
イグアナ、ヤモリ、スキンク、オオトカゲの
4群(下目)に分類される。


■イグアナ下目■
イグアナ科、アガマ科、カメレオン科から成る。
背中や尾に鬣状の鱗を持ったり、
喉の皮膚が垂れる種が多い。
肉厚で幅広の舌の先端は、わずかに二股に分かれる。

イグアナ


アガマ


カメレオン




■ヤモリ下目■
トカゲモドキ科、ヒレアシトカゲ科など
7科 約1,600種から成るが、
ヤモリ科が約1,000種で大半を占める。
まぶたは固着し、眼球は透明な鱗で覆われている。
多くが夜行性。

トカゲモドキ


ヒレアシトカゲ




■スキンク下目■
カナヘビ科、ヨロイトカゲ科など
7科 約1,700種から成り、
トカゲの中では、最も種類数が多い。
鱗は整然と並び、滑らかなで肌ざわりで、
目の下部にまぶたがある。
ほとんどが地上性。

カナヘビ


ヨロイトカゲ




■オオトカゲ下目■
ドクトカゲ科、コブトカゲ科など
6科から成る。
四肢や尾が発達し、がっしりとした体躯で、
舌は細長く、先端が二股に分かれており、
ヘビのように出し入れする。

ドクトカゲ


コブトカゲ




南極大陸を除く全大陸に分布。


極地や高山を除き、熱帯地方を中心に、
平地、草原、森林、荒れ地、砂漠、樹上、地中、
人里近くなど、さまざまな環境に適応して生息する。


食性は、種により異なるが、
大半は、昆虫などの食虫性。
大型種は、小哺乳類や鳥の卵を好み、
イグアナなどは、植物を主食とする。
ほか、節足動物、甲殻類、貝類、ミミズ、
魚類、両生類、爬虫類、鳥類、動物の死骸、
植物の葉、花、蜜、果実、種子、海藻等を食べる。


最大種は、コモドオオトカゲ
体長 約3メートル
体重 約70~150キロ



最小種はハイチチビヤモリ、ミクロヒメカメレオン
体長 約3センチ

ハイチチビヤモリ

ミクロヒメカメレオン



変温動物であり、
環境によって体温が影響を受けるので、
日なたと日陰を往来し、体温調節を行っている。


冬期が寒冷な地方に棲む種は、冬眠する。


イグアナ下目の種を中心に、
環境やストレスにより、体色を変えることができる。
カメレオンがその代表であるが、
他の種も体色を微妙に変化させることができる。


両生類と違い、
幼生期から肺呼吸を行う。
 

ほとんどが卵生で、地上に浅い穴を掘って産卵する。
カメレオンの一部やアシナシトカゲ類などは、
卵を胎内で孵化させて子を産む。(卵胎生)


スキンク類の中には、
卵が孵化するまで、メスが卵を守るものがいる。
 

大型種を含め、性質はおとなしく、
逃避を最大の自衛手段とするものがほとんどである。


ヤモリ、スキンク、カナヘビなどは
身の危険を感じると尾を切断する。(自切)
切れた尻尾は生きているかのように動くため、
敵の目がそちらに引き付けられている隙に
逃げ切れる可能性が高くなる。


切った尾はいずれ再生するが、
新しい尾は軟骨からできており、
元の脊椎に替わるわけではないので、
完全な再生とはならない。
このため、自切は一生に1回が限度であり、
複数回行うと再生できないことが多い。


自分で尻尾を切断した場合は、
切断箇所の筋肉が収縮し、出血が抑えられるため、
きれいに切れる。
しかし、外敵などに無理矢理切られた場合は、
尻尾は再生しない。


エリマキトカゲやバシリスクは
後ろ足で立ち上がり、走って逃げる。
エリマキトカゲ

バシリスク



肉食性の強いオオトカゲ類はやや気性が荒く、
強力な顎、鋭い爪、太い尾を武器とし、
胴を膨らませ、シューッという音を発して威嚇する。


毒を持つのは、
メキシコドクトカゲ、アメリカドクトカゲ、コモドオオトカゲの
3種のみである。

メキシコドクトカゲ


アメリカドクトカゲ



トカゲという名前の由来は、
「戸の陰」にいることから「戸陰(とかげ)」
あるいは、速く走って隠れるので
「敏駆(とかけ)」「疾隠(とかくれ)」と言われている。



アニマル・メディスンとして


トカゲが象徴するもの
    ・・・夢、柔軟性、高い適応力、順応性、敏捷性、
      トリックスター、死と再生、聡明さ、カモフラージュ


トカゲは多くの神話や伝承で、
夢と深い関連を持つ生き物とされている。


夢には、自分でも気付いていない
心の奥底にある微小な感情が現れている。
また、夢の中でわれわれは、
現実とは違う未来をいくつも創り出し、
目覚めると、どの未来を現実化するか
無意識に選択している。


トカゲのカードが出た場合、
夢の持つ重要性に着目するよう伝えている。


夢が伝えようとしているメッセージに
もっと注意を払う必要がある。
夢は、覚醒している時には
意識下に隠れている願望や怖れを
明らかにして見せてくれるものである。
トカゲは特に象徴な夢や、繰り返し見る夢について、
日記に書いておくことを勧めている。


また同時に、人生において、
夢を持つことを忘れてはならないと
トカゲは伝えている。
日々の生活に追われ、夢を忘れていないか。
喧騒からしばし離れ、
今とは違う自分を想像してみるのが大事である。


トカゲの最も大きな特徴は、
危険が迫ると、自分で自分の尾を切る能力である。
トカゲは、われわれも時に
霊的に自切する必要があると伝えている。


今置かれている状況から自分を切り離すことで、
重要な気づきが得られたり、
必要なものが手に入るかもしれない。
トカゲは、われわれが霊的に自切を行う時、
必要なサポートを与えてくれる。


トカゲの自切は、
一生で一度しか使えない離れ技である。
このため、自切の際には、
最も賢明な判断と決断力が必要となる。


トカゲのメディスンを持つ人は、
自分自身の直感を信頼し、
直感に従って行動すべきである。
他の人のアドバイスより、
自分の直感が大事であることを
よく理解していなくてはならない。


トカゲのカードが出た場合、
自分の内側をよく調べる必要がある。


自分の本当の気持ちに従って、
あなたは行動しているか。
エゴに支配されて行動しているのではないか。
エゴはしばしば、真実を欺く。
エゴと真実、どちらに従って自分は行動しているか、
深く調べてみるよう、トカゲは伝えている。


トカゲは動物界において、
最もユニークな防御策を持つ生き物であり、
カモフラージュの達人でもある。
トカゲは風景に溶け込み、捕食者を混乱させる。
トカゲはわれわれに、
時に、周りに自分を合わせることが
大切であると伝えている。


トカゲは、適応力と敏捷性を象徴する。
トカゲは不利な状況や、他の動物からの攻撃を
高い柔軟性により、しばしばうまく切り抜ける。


トカゲのメディスンは、
われわれの弱点、強みを明確にし、
人生のあらゆる側面を尊重しながら、
採るべき道を選択し、決断するパワーを
われわれのうちに目覚めさせてくれる。


自切は、再生の象徴である。
トカゲのメディスンを持つ人は、
失ったものを再生するパワーを持つ。


トカゲのカードが出た場合、
古くなった考えや行動パターン、
信念やライフスタイルを手放し、
霊的に自分を再生しなさいと、トカゲは伝えている。


トカゲは鋭い五感を持ち、地面の振動に敏感で、
微細な変化も感知する。
トカゲのメディスンとは、
目覚めている時、眠っている時にかかわらず、
物質的、霊的な動きを感知する力である。


トカゲのメディスンを持つ人は、
繊細な感覚の持ち主であり、
他の人が感知できないものも感知する
サイキックな能力を持っている。


世界中の神話や伝承において、
トカゲは神や神の親戚、神の使者とされている。


トカゲの尾を見つけることは、
貴重な護符を見つけることであり、
緑色のトカゲの尾を右の靴に入れると、
富と幸福が得られると言われている。


エジプトとギリシャの神話では、
トカゲを知恵と幸運の象徴とし、
ヘルメスとセラピス(サラピス)のトーテムでもあった。


エジプトでは、ナイル川が氾濫した時、
トカゲが活発になったことから、
トカゲは豊穣と関係が深い生き物と考えた。


ダオメー(アフリカ西部のベナンの旧称)の伝承では、
トカゲが太陽から火を持ちこんだとしている。


ローマ人は、トカゲは家を守る精霊であると考え、
トカゲが家に棲みつくと、幸運がやってくると歓迎し、
ミルクやパンくずを与えて大切にした。
また、トカゲを希望と生命の象徴とも考え、
墓碑に、しばしばトカゲの絵を描いた。
ローマの美術においても、トカゲは
死と再生の象徴として描かれている。
ローマの政治家・博物学者プリニウスは、
トカゲの護符が盲目の人の視力を回復させると考えた。


中世のキリスト教徒は、
トカゲを再生と復活の象徴と見なした。


ニュージーランドのマオリ族は、
緑色のトカゲは創造神タンガロアの生まれ変わりとしている。


サモアでは、トカゲの姿形をした神がいる。


オーストラリアのある原住民は、
トカゲを殺すと空が落ちてくると信じている。


イタリアでは、妖精はトカゲの姿で現れるという伝承がある。
シチリア島では、トカゲには
天国の神のランプを灯す役目があると信じているため、
トカゲを見つけても決して殺さない。


ドイツでは、トカゲは実は
魔法をかけられた王女だったという民話がある。
また、ドイツのキリスト教のある伝承においては、
トカゲはキリストの血を舐めたので、
トカゲを殺してはならないとしている。


フランスのある地域では、呪術から身を守るため、
トカゲを戸口に生き埋めにする慣習があった。


ユダヤ人の伝承では、
トカゲはサタンと魔女の性交から生まれ、
穢れた生き物とされている。


ゾロアスター教徒はトカゲを
動物界の悪の破壊神アフリマンと考えた。


多くのネイティブ・アメリカンにとって、
トカゲは夢の世界への門番である。
伝承の多くで、トカゲは人間の祖先とされ、
トカゲの脱皮は、再生の普遍的な象徴とされている。


イエス・キリストは、水の上を歩いたと
聖書に記されていることから
水の上を走るバシリスクは「キリストトカゲ」とも呼ばれている。


単独で生きるトカゲは、自己完結しており、
自分自身の面倒を見るのが上手である。
自分を良い状態に保つことは、
困難な状況に陥っても、逃れることを可能にする。
トカゲはわれわれに、
自分の状態を良く保つよう伝えている。



《逆位置》


あなたは内なる葛藤を抱え、
今、悪夢を見ているような状態かもしれない。
葛藤の本質は何か、手がかりを探すため、
悪夢をよく調べてみなさい。

悪夢によって、どんな気持ちであるか。
感情を味わいながら深く呼吸し、
感覚が体から流れ出すのをイメージしなさい。

悪夢が示唆する真実から目を逸らしてはならない。
それは、些細な事に対する恐怖かもしれない。
悪夢から抜け出すためには、
しっかりと対峙する事が大事である。

睡眠や夢を見る時間が足りないのではないか。

眠っている時に見る夢だけではなく、
将来の夢も足りないのではないか。


想像は、新しいアイデアや創造への扉である。
夢の中で、われわれの潜在意識は
日中に経験した出来事のすべての記憶を処理している。

夢が伝えるメッセージは、
内なる葛藤を引き起こす抑圧された感情であったり、
欲望や希望であったり、
新しいアイデアや目標、他次元の意識、
将来の予知や警告であることもある。
夢をもっと大事にしなさい。


現実から目を背けるため、夢を見ているのではないか。

あるいは、夢ばかり見ていないか。

毎日が退屈で、新しい経験をするために
夢を利用していないか。

人生の目標を経験する道具として
夢を利用してはならない。

すべてのレベルの認識は、夢を通してアクセスできる。
人生は、目に見えている通りとは限らない。
夢に見たものをよく調べてみなさい。


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クマのメディスン

2017年05月26日 | ・アニマル・メディスン
今回は、アニマル・メディスン クマ Bear の巻です。


写真は、ネットからお借りしました。








動物として


クマ       食肉目 クマ科
学名:Ursidae;   英名:Bear 


8種から成り、
ジャイアントパンダ亜科、メガネグマ亜科、クマ亜科に分けられる。


■ジャイアントパンダ亜科■

ジャイアントパンダ属 ジャイアントパンダのみで成る。
笹を主食とし、稀に果実や昆虫なども食べる。







■メガネグマ亜科■

メガネグマ属 メガネグマのみで成る。
クマで唯一、南米に生息する。







■クマ亜科■

マレーグマ属、ナマケグマ属、クマ属から成る。


★マレーグマ属

マレーグマのみから成る。
インド、マレーシア、インドネシア、カンボジアなど
アジア南部に生息。
体重は30~65キロで、クマの中で最も小さい。






★ナマケグマ属

ナマケグマのみから成る。 
インド東部、スリランカに生息。
体重は約100~140キロ。
気性が非常に荒く、攻撃的。






★クマ属 

ツキノワグマ、ヒグマ、ホッキョクグマ、アメリカグマから成る。

●ツキノワグマ
ユーラシア大陸東部やアジアに生息。
多くは咽頭部に白い毛で、三日月形の模様がある。
(三日月模様がないものもいる。)




  

●ヒグマ(エゾヒグマ、ハイイログマ、グリズリー、コディアックヒグマなど)
ユーラシア大陸と北アメリカ大陸に生息。
大型の種で、体重が500キロを超えるものもいる。



  
  
●ホッキョクグマ
シロクマとも呼ばれる。
アラスカ、グリーンランド、シベリアなど北極圏に生息。
体重は300~500キロで、クマの中で最も大きい。





●アメリカグマ
アメリカクロクマとも呼ばれる。
アメリカ合衆国、カナダに生息。
体重100~200キロ。
性格はわりとおとなしく
テディベアやクマのプーさんのモデルになっている。





  

サハラ砂漠以南のアフリカとオーストラリアを除き、
南北アメリカ大陸、ユーラシア大陸、北極、
インドネシア、スリランカ、台湾、日本など
主に北半球に分布。


生息場所は、種によって異なるが
主に山岳地帯や森林に生息。
ホッキョクグマは、氷原に生息。


クマの祖先は、
約6,500万前~4,800万年前に生息していた
食肉目の祖先である「ミアキス」で、
約2,000万年前、食肉類から分化したと推定される。
クマの祖先は、植物を含んだ雑食化したことで、
さまざまな環境に対応し、生息域を広げることができた。


アライグマ科に近縁である。


食性は、植物食傾向の強い雑食性。
植物の根や新芽、果実、昆虫、魚類など、何でも食べる。
ホッキョクグマ、ヒグマなどは、動物食傾向が強い。


子グマを連れたメスを除き、主に単独で生活する。


四肢が太くて頑丈。


口吻は長く突出し、尾は短い。


指趾は5本で、それぞれに
出し入れできない鋭いカギ爪を持つ。
カギ爪は、獲物を引き裂いたり、
木登りや穴掘りに優れた形状をしている。


マレーグマ属以外、
足裏は、肉球を除いて体毛で被われている。


足裏を地面につけて移動する。(蹠行性)
後肢で立ち上がることもできる。


視力は弱い種が多いが、
嗅覚は非常に発達しており、
イヌの7~8倍もの嗅覚を持つ。
ヒグマは、屍骸や生ゴミの匂いを
数キロメートル先で感知できる。


動作はゆっくりに見えるが、走るのは速い。
短距離であれば、時速60キロで走ることができる。



木登りが上手。(ツキノワグマ、マレーグマ、メガネグマなど)


泳ぎが上手。(ホッキョクグマ、ヒグマなど)


高緯度地帯に生息するヒグマ、ツキノワグマ、ハイイログマなどは、
秋に栄養をたっぷりと摂り、
冬季になると、樹洞や地中に穴を掘って冬ごもりをする。
(ただし、ホッキョクグマは冬ごもりをしない。)


冬眠中は体温が低下し、呼吸数や心拍数も減少する。
冬ごもり中は外へ出ず、秋に摂った栄養分だけで過ごす。
排泄や排尿もしない。


クマは、後肢で立つことができ、
両手を器用に使うことから、しばしば擬人化され、
神話や伝承に数多く登場する。
特に、太陽、月、星、雷、水と関係が深い存在、
知恵のある存在、豊かさの象徴とされ、
古くから信仰の対象にもされてきた。


ネアンデルタール人の遺跡からは、
クマに対する儀礼や祭祀が行われていた証拠が
たくさん出土している。


クマを人間の祖先として信仰する民族は
世界中に存在する。
クマを直接呼ぶことを忌み、親しみをこめて
スウェーデンでは「おじいさん」
フィンランドでは「森のリンゴ」
日本では「山おやじ」などと呼んでいる。



アニマル・メディスンとして


クマが象徴するもの
   ・・・内省、力、自信、リーダーシップ、行動力、不屈、ヒーリング、孤独、
      休息、グランディング、勇気、忍耐、智慧、夢、直感、死と再生、変容
      

クマのメディスンは、パワーの源である。
クマは、挑戦し続ける勇気と、
揺らぐことのない精神的基盤を象徴する。


クマのカードが出た場合、
自分の信念や真実を示す時であることを意味する。


クマは、自分の人生に限らず、
時に他人の人生においてもリーダーシップを発揮する
強力なスピリットガイドである。
クマは、強大なパワーを持つがゆえ
恐れられることも多いが、
あらゆるものから畏敬される存在である。


クマは力強く立ち上がり、われわれに
恐れず堂々と自分の人生のリーダーシップを取り、
自分の道を歩むよう伝えている。


クマのメディスンを持つ人は、
計画を実行に移す最良のタイミングを
辛抱強く待つ。
自分の判断に大きな自信を持っている。


クマは、単独で生活する。
クマのメディスンを持つ人は、
孤独の中で自分の内なるバランスを取り、
快適さを見い出すことができる。


クマのカードが出た場合、
喧騒や忙しさからしばし離れ、
静かな時間や休息を取るよう伝えている。


クマのメディスンは、内省である。
死が地上を覆う冬になると、
クマは子宮を象徴する洞穴へと入り、
1年で得た経験をゆっくりと消化する。


クマの冬眠は、死と生まれ変わりを象徴する。
クマの冬眠のサイクルから、われわれは
休養を取ることの大切さを理解し、
独りで内省することで
ハイヤーセルフや内なる神性と真に繋がり、
生まれ変わることを学ぶ。


クマはわれわれに
われわれ自身の内にすべての答えがあること、
答えを得るためには、瞑想や内省を通じ、
内なる声とつながることが大事であると教えている。


アイデンティティの中に深く入り込み、
エゴを排除することで、
本来の自分を取り戻すことが可能となる。
同時に、自分も宇宙の一部であることに気づき、
永遠、無限、ワンネスを理解できるようになる。


クマは、冬眠からいつ目覚めるべきか、
本能的に知っている。
クマはわれわれに、
自分の本能を信頼し従う大切さも教えている。


クマは、最も古くから
人々に崇拝されてきた動物のひとつである。


クマは、ギリシャ神話の月の女神アルテミス、
ローマ神話の月の女神ダイアナのトーテムである。


フィンランド、シベリア、日本では、
クマはシャーマンを教える動物のマスターであり、
神聖な存在である。


日本のアイヌ民族は、
クマをカムイ(神)と呼び、山の神と崇めた。


中国においては、漢王朝時代、
クマは崇拝され、国のトーテムであった。


イヌイットにとって、クマはパワーの象徴である。
イヌイットのハンターがクマに殺されると、
クマのスピリットを持つシャーマンに生まれ変わると考えた。
また、厳しい条件下で生きるシロクマを
智慧に溢れる教師と見なした。


シベリアにおいては、
女性のシャーマンの名前は、
クマを意味する言葉であった。


北欧のバイキングにとって、
クマは戦士のスピリットと勇気を象徴する。
バイキングは戦さの時、
クマの毛皮を身に着けて、敵を威嚇した。


ネイティブ・アメリカンは、
クマは薬草の知識に関して、動物の長であり、
病気を治癒するヒーラーと考えた。
ネイティブ・アメリカンがクマを狩ると、
クマに対し謝罪の儀式を捧げ、
シャーマンやメディスン・マンはしばしば
クマの恰好をしていた。


ケルト民族の伝承においては、
万物を産み育てた大いなる母は
クマの女神“Artio”である。


クマは、さまざまな名前の由来になっている。
男性の名前“Arthurは、
「クマ」を意味する“arth”に由来する。
アイルランドとウェールズでは
「Bearの息子」の意味の名前が多い。
地名の「ベルリン」「ベルン」
北欧神話に登場する狂戦士の名「ベルセルク」、
英文学最古の伝承に登場する英雄の名「ベオウルフ」は
クマに由来している。
また、星座のおおぐま座も、クマに由来している。


クマは多くの原住民文化で崇拝され、
大精霊(神)の力は、
クマの肉体を通して行使されると考えられた。
ある伝承において、クマは
収穫、豊饒、成熟を象徴する「西」の守り手としている。


クマは夢と深い関わりを持ち、
冬眠中、大精霊(神)と繋がっていると
考えられている。


クマのメディスンを持つ人は、
夢を通じ、未来を見通す能力を持つ。
クマは、夢が何を意味しているか、
もっと注意を払うよう伝えている。


クマは通常、自分にしか関心を持たないが、
子供を守る時など、非常に凶暴になる。
クマのメディスンを持つ人は、
自分には大きなパワーがあることを自覚し、
物事に対し、自分の反応がどうか、
気をつける必要がある。


クマは他の動物と違い、昼夜を問わず活動する。
クマは太陽とつながりを持ち、強さと力を象徴し、
また、月とつながりを持ち、直感を象徴する。
クマはわれわれに、
自分の内に眠るあらゆるギフトを活用すべきであると
伝えている。



《逆位置》


あなたの内なるおしゃべりがあなたを混乱させ、
真の目標を見失わせているのではないか。
心静かに瞑想しなさい。

他人のアドバイスや答えが欲しいのなら、
自分の気持ちや知識は脇に除けておかなければならない。
しかし、最良のタイミング、最善策を知っているのは
あなた自身である。
自分の権威を取り戻しなさい。

沈黙に喜びを見い出しなさい。

子宮の豊かさに気づきなさい。

母なる大地がわれわれを育むように
自分の夢を大事に育みなさい。

幸せを達成するためには、自分を知らなければならない。
自分自身を知ることとは、
肉体、思考、精神を知ることである。

自分の弱点を克服しなさい。
強みと弱みの両方が進歩には必要であることを知りなさい。


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トンボのメディスン

2017年05月14日 | ・アニマル・メディスン
今回は、アニマル・メディスン トンボ Dragonfly の巻です。


写真は、ネットからお借りしました。







動物として


トンボ    昆虫綱  トンボ目(蜻蛉目(せいれいもく))
学名:Odonata  英名:dragonfly、damselfly
別名:秋津(アキツ、アキヅ)、モスキートホーク


全世界に、約5,000~6,000種類が生息する。


日本では、約200種類が確認されている。


卵→幼虫→成虫という段階を経る
『不完全変態』の昆虫である。
(『完全変態』は、卵→幼虫→さなぎ→成虫)


食性は、肉食性。
蚊、ハエ、チョウ、蛾、他のトンボなどを空中で捕食する。
トンボの顎は大きく、よく発達しており、
獲物を噛み砕いて食べる。

オニヤンマなどは、毒性の強いスズメバチなども捕食する。



中南米に生息するハビロイトトンボは、
造網性のクモに飛びかかって捕食する。



トンボの幼虫は、総称してヤゴと呼ばれる。


ヤゴはエラを持ち、完全な水中生活を送る。


幼虫の期間は、種によってさまざまで、
約1ヶ月で成虫になる種もいれば、
7~8年もかかる種もいる。


トンボが成虫になってからの寿命は、
平均30~50日程度である。
一方、オツネントンボとホソミオツネントンボは長生きで、
成虫になってからの寿命は、約9~10ヶ月である。


卵で越冬するもの、
ヤゴで越冬するもの、
成虫で越冬するものの3種類に分かれる。
日本のトンボの約85%は、
ヤゴの状態で越冬する。


羽化はセミと同様、主に夜間に行われる。


成虫は、大きな複眼を持つ。
複眼は、六角形の個眼が数万個集まって成り立ち、
約270°の広い視界を見ることができる。


トンボは優れた飛行技術を持ち、
空中で静止(ホバリング)することができる。


トンボの翅は特殊で、筋肉が翅に直接ついている。
このため、トンボは前翅と後翅を別々に動かすことができ、
効率よく速く飛ぶことができる。
また、翅を1枚失っても飛ぶことができる。


トンボの翅の断面は、
タカや飛行機の翼のように流線型ではなく、
細かい凹凸がある。
トンボが飛ぶ時、
凹凸の部分に小さな空気の渦が発生し、
その渦が空気をスムーズに後ろへ流すので、
微風の中でも強風の中でも、
トンボは安定して滑空することができる。


触覚は退化し、短くなっている。


ほとんどのオスは縄張りを持ち、
他のオスが縄張りに侵入すると、激しく攻撃する。


日本では、トンボを秋津(アキツ、アキヅ)と呼び、
古くから親しみを持ってきた。
幼生期には水中の害虫を、
成虫期には空中の害虫を捕食するので、
益虫として扱われることが多く、
古事記と日本書紀では、
本州のことを『秋津島(あきつしま)』と記している。


トンボは、その力強い飛翔力や機動力から、
『不退転』の象徴とされ、
『勝ち虫』『勝軍虫』として、武士に人気があった。
戦国時代、兜や鎧、刀のつば、陣羽織や印籠など、
幅広くトンボの装飾が用いられた。


西洋においては、
トンボは不吉な虫とされることが多い。


トンボは迷信から、いくつもの別名を持っている。
夜に屋外で寝ている人の唇を縫い合わせるという迷信から
『悪魔のダーニング・ニードル(縫い針)』、
トンボの翅に触れると切り裂かれるという迷信から
『魔女の針』などと呼ばれている。
また、大量の昆虫を食べることから
『ビー・ブッチャー(蜂殺し)』とも呼ばれている。


トンボはヘビや馬を攻撃するとも言われているが、
実際に人や馬を刺したり、攻撃することはない。


アニマル・メディスンとして


トンボが象徴するもの
   ・・・適応力、喜び、幻想、変身、妖精とのつながり、夢を理解すること、
      軽快さ、幻影を見破る力、真実を見抜く力、ドラゴンとのつながり
      人生の変容のために幻を壊すこと。機動性。


光輝く身体と軽やかな翅を持つトンボは
光、錯覚、幻影と深い関連を持つ。


トンボの身体の色のほとんどは、
虹と同じ原理で創られている。
身体の表面を覆う殻が光を乱反射し屈折させ、
玉虫色の輝きを生み出し、
年をとるにつれ、その色も変化していく。


トンボの色と光を屈折する能力は、
色彩に関わる魔術や神秘主義と結びつけられてきた。
トンボの虹色の翅は、
われわれの日常には存在しないものを象徴し、
トンボが妖精の世界の住人であることを表している。


トンボはわれわれに、
われわれの目に見えているものが
必ずしも真実とは限らないこと、
われわれが現実と思っていることは
ただの錯覚かもしれないこと、
われわれが当たり前に思っている世界が
全てではないことを伝えている。


トンボのカードが出た場合、
あなたは現実ではなく、
幻影を見ている可能性があることを示唆している。
今、自分が置かれている状況や
周りの人の意図を理解していないのではないか。
あなたは欺かれているのではないか。


トンボは、人生は目に見えるとおりではないが、
光と色で満ちたものであり、
われわれも自分自身の光を発し、
輝いていくよう伝えている。


トンボは、四大元素の風の象徴であり、
風は変化を象徴する。
トンボはわれわれに、
より大きな次元についての知識を与え、
霊的に成長できる光の領域へと
われわれを導いてくれる。


トンボはまた、行き詰まっている人、
霊的な成長ができない人、
創造性を発揮できない人に
変化を促すサポートを与えてくれる。


自分に必要な変化や成長が
何かに妨げられていると感じる場合、
トンボは、その限界は
自分が創り上げた幻想なのではないか、
もしそうなら、
自ら打ち砕かなければならないと伝えている。


幻想を操るマスターとして、
トンボはわれわれに、
自分自身を欺いてはならないと警告している。
トンボはわれわれに、
われわれ自身が創った幻想の先にある
真実を見ることが大切であると教えている。


光の中に住むトンボは、知恵や悟りも象徴する。
また、トンボは、
夢を統治するマスターとも考えられている。


トンボは、昆虫の中で
最も適応力の高いもののひとつである。
1億8,000万年もの間、生き残ってきたトンボは、
虫や鳥よりも優れた飛行技術を持ち、
最大時速48キロで飛び、
捻り、回転、上下への移動、瞬時の方向転換、
ホバリング、滑空、後方への飛行など、
いとも簡単にやってのける。


トンボは、自分が決めた道を貫くマスターである。
トンボのトーテムを持つ人は、
トンボが自由自在に空を飛ぶように、
人生において、自分が決めたことを着実に実行する。


また、トンボをトーテムに持つ人は、
人生の暗黒期においても深刻になりすぎず、
常に軽やかに、明るい見方を持ち続ける。
さらに、自分の周りにいる人も
ポジティブであるよう導くことができる。


トンボは、変身や変容を象徴する。
トンボは、さまざまな角度で飛び回り、
意識や考えが凝り固まらないよう、
変化のエネルギーを掻き立てている。


トンボはわれわれに、
自分の潜在能力やギフトをフルに活かすためには、
変化していくことが必要であると伝えている。


トンボのカードが出た場合、
自分に変えるべきところがないか探すよう伝えている。
変化が必要と感じる場合、
トンボのエネルギーを召還することで、
トンボが変身への道を進むサポートをしてくれる。


トンボは、多くの文化において、
縁起のよいものと考えられてきた。
トンボは、日本の絵画にしばしば描かれ、
新しい光や喜びを象徴するものとされている。


また、トンボが漁師の上を飛べば、
豊漁になるという迷信もある。


ネイティブ・アメリカンのいくつかの部族にとっては、
トンボは死人の魂を象徴する。
また、ネイティブ・アメリカンの伝承によると、
トンボは、かつてはドラゴンであった。
ドラゴンは、トンボの翼のような鱗を持ち、
火を吐くことで、夜の闇に光をもたらす存在であった。
ある時、ドラゴンはコヨーテに騙され、
トンボに変身し、元の姿に戻れなくなってしまった。
自分の魔力を証明する挑戦を受けたことで、
ドラゴンはその力を永遠に失ったのであった。


トンボは、長い成長の過程を経て、
玉虫色に輝く身体を手に入れる。
トンボは、成長とともに
自分の真の色が現れることを象徴している。


トンボのカードが出た場合、
自分自身の真のカラーをもっと出すことを
求められている。


トンボは、四大元素の風と水に生息する。
水は感情を表し、風は精神を表すことから、
トンボのトーテムを持つ人は、
感情と精神のバランスを保つことが上手である。


トンボのカードが出た場合、
自分の感情をよく調べてみるよう伝えている。
トンボはわれわれに、
自分の心の深いところにある欲望と、
望んでいる結果に注目するよう伝えている。


あなたの夢は、本当に自分の夢なのか。
他人の夢ではないか。
トンボはわれわれに、
自分自身の夢を追求するよう、
繭から出て、夜明けの朝霧の中で翅を広げ、
風に乗って軽やかに踊り、
自分自身の輝きを発するよう伝えている。


トンボは、われわれの考えていることが
われわれを取り巻く現実を創っていること、
われわれは、錯覚の霧の中から抜け出して、
夢を現実に変えていかなくてはならないことを
伝えている。
変容の道を歩むことが
人生に光と色をもたらすことを
トンボは教えている。



《逆位置》


自分や他の誰かに、自分の力を誇示しようとしていないか。

自分の本当の気持ちや能力を
弱めてしまうような錯覚に陥っているのではないか。
もしそうなら、
あなたの本当の目標を含んでいない「夢物語」に振り回され、
燃え尽きることになるかもしれない。

自分自身の内側をよく見て、
自分自身でいる感覚を取り戻しなさい。

他の誰かの望みを叶えるために、
自分を変えることでもっと幸せになると
誰かに信じ込まされていないか。

他人に押し付けられた錯覚に陥り、
自分の意志を失い、
他人に流されるのは惨めなことである。

本当はそうではないのに、
あなたにとって正義で真実であると自分を偽るのなら、
あなたは他人に自分の力を明け渡している。
自分の力を取り戻しなさい。

自分が全てを創造しているということを
常に心に止めなさい。


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アライグマのメディスン

2017年05月05日 | ・アニマル・メディスン
今回は、アニマル・メディスン アライグマ Raccoon の巻です。


写真は、ネットからお借りしました。







動物として


アライグマ   食肉目 アライグマ科 アライグマ属
学名:Procyon lotor  英名:Raccoon 


英名 raccoon は、「手でこするもの」を意味する
ネイティブアメリカンの言葉“Ah-ra-koon-em”が語源である。


学名の Procyon は「イヌの前」を意味し、
アライグマがイヌの祖先と考えられていたことに由来する。
lotor は「洗うもの」を意味する。


多くの亜種がおり、
アライグマ科には、アライグマ属のほか、
カコミスル属、ハナグマ属、ヤマハナグマ属、キンカジュー属、
オリンゴ属の6属18種が含まれる。

カコミスル


ハナグマ


ヤマハナグマ


キンカジュー


オリンゴ



アライグマは、外見がタヌキにそっくりだが、
タヌキはイヌ科であり、
(タヌキの英名は raccoon dog)
最大の違いは、
アライグマの尻尾には、縞模様がある点である。

タヌキ


アライグマ



また、タヌキが歩く際は、
指先だけを地面につける指行性であるのに対し、
アライグマはクマと同様、
地面にかかとをつける蹠行性(しょこうせい)であり、
アライグマの足跡は、人間の子供の手形のような
5本指がはっきりわかる形である。


原産は、北アメリカ大陸。
カナダ南部から南アメリカ北部にかけて、広く分布。


日本やヨーロッパでも、
ペットとして人間が持ち込んだアライグマが逃げ、
野生化している。


主に、水辺近くの森林や草原地帯に生息。
さまざまな環境に適応し、
湿地、沿岸部、農耕地帯、都市部にも生息している。


体長 40~90センチ
体重 10~20キロ
尾長 20~40センチ


基本的に夜行性だが、
昼に活動することもある。


食性は雑食。
カエル、ザリガニ、魚、貝などを好むが、
果実、木の実、昆虫、小動物、鳥の卵など、何でも食べる。
人里近くで生ゴミを漁ったり、畑を荒らすこともある。


アライグマは、四肢に5本の指を持ち、
前足の指の感覚が特に鋭い。


前足を器用に使い、水中の獲物を捕らえる様子が
物を洗っているように見えることから
アライグマと名付けられているが、
必ずしも洗っているわけではなく、
水がなくても、食べ物を擦り合わせる習性がある。


短距離ではあるが
獲物を抱え、後ろ足で二足歩行することがある。


木登りと泳ぎが得意である。


約1メートルの高さに飛び乗れるジャンプ力を持つ。


優れたバランス感覚を持つ。
尾でバランスを取りながら、
水平に張られた針金の上を歩いたり、
垂直の針金を登ったりできる。


暖かい地域に生息するものは、通年活動するが、
寒い地域に生息するものは、
半冬眠(巣ごもり、冬ごもり)をする。


警戒心が非常に強く、臆病である。
凶暴と言われるが、
アライグマの攻撃は、臆病からくるものであり、
自分から攻撃を仕掛けてくることはほとんどない。


アライグマは、自分で巣穴を掘ることはなく、
岩の窪みや木の洞、他の動物が掘った穴を利用する。
人家の納屋、車庫、屋根裏などに住みつくこともある。


北米においては、毛皮を目的に
狩猟の対象になってきた歴史がある。


日本においては、農作物への被害や、
家屋への侵入、希少動物の捕食などが問題とされ、
害獣として扱われることが多い。



アニマル・メディスンとして


アライグマが象徴するもの
   ・・・独創性、適応力、賢さ、社交性、思いやり、好奇心、変身、変装、器用さ、
      盗み、秘密、保護者、親切、強さ


アライグマは、地球上で
最も独創性に富む動物のひとつである。


アライグマは、高い適応能力を持つ。
森林や沼地だけでなく、都市部にも棲み、
器用な手先を使い、食べ物を得ている。
高い知性と卓越した適応力のおかげで、
アライグマはどこにいても、
自分が必要なものを得ることができる。


アライグマのスピリットの中心にあるのは、
独創性、器用さ、強い決断力である。
また、アライグマの叡智には、
マスクによる変装、変身、好奇心、秘密を含んでいる。


アライグマの特徴である
目の周りの黒い模様は、
しばしば強盗や泥棒の覆面と結びつけられるが、
とても深い意味を持っている。
マスクは、アライグマの持つ
強力な超自然的パワーの象徴である。


われわれはみな、
他人に見えている姿とは違う『ペルソナ』を持っている。
自分自身でさえ気づいていない
ペルソナを持っていることもしばしばである。


さまざまなペルソナを持つことは、
決して悪いことではない。
必要に応じて人格を変えるのは、
服を着替えるのと同じであり、
『役』を演じる楽しみをもたらしたり、
人生における選択の自由を増やしたり、
人生をより豊かなものにしてくれる。


マスクを着用することは、
状況に大きな変化をもたらす。
古くから、さまざまな儀式やヒーリングにおいて、
マスクは用いられてきた。
マスクは、儀式、祝い事、魔術の実践において
欠かせないものであり、
マスクは、新しい次元や世界への扉である。


マスクの裏に隠れることで、
われわれは、他の誰かになったり、
自分の望むものに変身することができる。
マスクの下の秘密が魔法を起こし、
われわれをなりたいものへと変えてくれる。


変装と秘密は、アライグマのメディスンである。
アライグマのカードが出た場合、
われわれに変身するよう伝えている。
変身することは、新しい次元や新しい意識への
エキサイティングな冒険である。


アライグマをトーテムに持つ人は、
人当たりがよく、社交的で、
人を惹きつけるカリスマ的な魅力を持つ。


アライグマは好奇心が旺盛であり、
何かに興味を感じた場合、
徹底的に、時には危険を冒してまで追求する。


アライグマをトーテムに持つ人は、
新しい経験や知識を貪欲に求め、
自分を豊かにする財産として蓄積し、
その後の人生に活用する。


アライグマをトーテムに持つ人は、
問題を解決する能力に優れている。
独創性に富み、問題に直面すると、
他の者には真似できない創意工夫を発揮する。


アライグマは、われわれに
現在直面している問題を解決するためには、
あらゆる方法を検討したり、
新しいアイデアや方法を発見するのが大事と教えている。


時間をかけ、問題の全体像を見るよう努めること。
目に見えていることと、
目には見えないことの両方をよく探ることで、
解決策は見つかるだろうと
アライグマは教えている。


アライグマはどのような状況でも、
自分で自分を助けることができる。
アライグマは、自分の権利を脅かすものとは
勇敢に闘う。
アライグマはわれわれに、
他人に頼らず、自分で自分を救うのが大事であり、
自分の道を見つけたら、
何かあってもその道に留まるよう伝えている。


アライグマをトーテムに持つ人は、
どのような状況においても冷静で、
自分を失うことがない。
しかし、相手から挑発されると、
時に攻撃的になることもある。


アライグマは、優れた触覚を持ち、
手先が非常に器用である。
アライグマはしばしば、
トリックスター(悪戯者)と見なされるが、
フレンドリーで、心優しい保護者であり、
優れたヒーラーでもある。
アライグマは水を活用して感覚を高め、
浄化し、癒しを与えてくれる。


アライグマはまた、怖れ知らずであり、
強い決断力を持ち、
与えられたチャンスは逃さない。


アライグマは、時に泥棒のように、
探しているものを見つけたら、
迷わず取るよう教えている。
アライグマはわれわれに、
アライグマが食糧を貪欲に求めるように、
われわれは、知識を貪欲に求めるよう伝えている。


アライグマのカードが出ることは、
善い前兆である。
アライグマは、今という瞬間の中に生き、
自分独自のやり方で、
毎瞬間、自分の生を祝福している。


ネイティブ・アメリカンは、アライグマを
『黒いマスクをつけた小さなクマ』と呼んだ。


日本のアイヌの伝承には、
アライグマは、クマの家来として創られたというお話があり、
アライグマには、山の神の料理人という
聖なる役割があると考えた。


アライグマは、われわれに
寛大さ、他者への思いやりについて教えている。
アライグマのメディスンは、
子供や高齢者など、弱い者を守る力である。


ネイティブ・アメリカンの一部の部族は、
アライグマを『小さな泥棒』と呼ぶが、
アライグマは動物界のロビン・フッドである。


食糧を探すアライグマの集団を観察すると、
面白い行動を取ることがわかる。
アライグマが集団で
キャンプ場や山小屋の食料を漁る時は、
力のあるオスが見張り役をする。


誰かが食べ物を見つけると、
真っ先に、見張り役に一番いいものが差し出される。
ネイティブ・アメリカンの部族の酋長と同様に、
アライグマは、自分よりも先に
仲間に必要な分を取らせる寛大さを持っている。


アライグマの私欲のない貪欲は、
人間の世界においても、
他の動物の世界においても、非常に稀である。
アライグマはわれわれに
他者に対する慈悲や寛大さは、
いずれ自分に還ってくることを教えている。


アライグマのカードが出た場合、
周りに困っている人がいないか、
あなたの力を必要としている人がいないか、
調べてみるよう伝えている。


しかし、誰かを助ける場合も、
助けられる者が、いずれは自分で自分を守り、
自らを助ける力を持つようになるのが大事であると
アライグマは教えている。


他者を助けたことで、自分が犠牲になったり、
助けた者に依存されるのは
望ましいことではない。
他者に与えてばかりだと、
いずれ自分の井戸が枯れてしまうことになる。


アライグマは、あらゆる場合において、
自分自身を尊重するように
他者を尊重すること、
他者に親切にするのと同様に、
自分にも親切にすることが
真の思いやりに通じることを
われわれに教えている。


《逆位置》


誰かに自分のパワーを与えすぎているのではないか。

自分の態度を改める必要があるのではないか。

弱者になったような気持ちで、
自己憐憫にエネルギーを費やしているのではないか。
もしそうなら、何か他の人のためになるようなことをしなさい。

視点を変えることで、自己憐憫から抜け出し、
自尊心を高めることができるかもしれない。

あるいは、自分自身に対し、
もっと寛大になる必要があるのではないか。

自分のエネルギーが吸い取られていると感じているのではないか。

他者に多くを与えすぎ、
自分自身の必要を軽んじているのではないか。
独りになる時間を持つ必要がある。

人から奪うばかりで、
人に与えない者には注意しなくてはならない。
強欲すぎる者からは離れなくてはならない。

自分自身を助けようとしない者や、
人に分け与えようとしない者、
自立しようとしない者を助ける必要はない。


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クモのメディスン

2017年05月03日 | ・アニマル・メディスン
今回は、アニマル・メディスン クモ Spider の巻です。


写真は、ネットからお借りしました。
苦手な方が多いと思いますので、できるだけ可愛く見える写真を選びました。







動物として


クモ  節足動物門 鋏角亜門 クモ綱 クモ目
学名:Araneae  英名:Spider 


101科 約35,000種から成り、
国内には、約1,200種が生息する。


一般的に、「虫」と呼ばれる生物のひとつであるが、
昆虫とは全く別のグループに属し、
サソリやダニの方が近縁である。


昆虫との主な違いは、
昆虫の足は、3対6本であるのに対し、
クモの足は、4対8本であること、
昆虫の体は、頭部、胸部、腹部の3つの部分から成るが
クモの体は、頭胸部と腹部の2つの部分から成ること、
クモには触角がないことなどである。


砂漠、高山、森林、草原、湿地、海岸など
あらゆる環境に適応し、広く分布。


ほとんどが陸上性で、
水に棲む種は、ミズグモ1種のみである。


陸上性のクモは、
コガネグモなど、網を張る造網性、
ハエトリグモなど、網を張らない徘徊性、
ジグモなど、地中性に分けられる。


食性は、大部分が肉食性。
昆虫類、同じクモ類、軟体動物、小型の脊椎動物を捕食する。


自分と同じくらいの大きさの獲物も捕食する。
中には、自分の数倍の大きさの獲物を
捕食するものもいる。


大型種には、鳥を捕食するものもいる。
日本で最大種のオオジョロウグモは、
ツバメやシジュウカラを捕食することがある。


糸を出して網を張るのが
クモの最大の特徴と考えられているが、
実際は、ほぼ半数の種しか網を張らず、
網を張らない種は、待ち伏せをしたり、
飛びかかって獲物を捕らえる。


網を張らないクモも含め、
全てのクモが「しおり糸」という
糸を引きながら歩き回っている。
しおり糸のおかげで、
誤って落下しても、ぶら下がることができる。


獲物を捕らえると、消化液を獲物の体内に注入し、
液体にして飲み込む。(体外消化)
食べ終わった獲物は、中が空になっている。


代表的な円網においては、
横糸に、獲物を捕らえるための
粘液の着いた糸を張っている。
縦糸には、粘りのない糸を張ってあり、
クモ自身が網を歩く時は
縦糸を伝って歩き回る。


原始的な種などを除き、多くの種は、
子供時代に糸をテントのように張り、
タンポポの種のように風に乗って、
空を飛ぶ習性を持つ。(バルーニング)
この習性により、
クモは世界中に生息地を拡大することとなった。


ほとんどが単独で行動するが、
幼虫が成虫としばらく生活を共にすることも多く、
それらは亜社会性クモと呼ばれている。


また、造網性のクモでは、
大きな集団で共同生活を営むものもおり、
それらは社会性クモ類と呼ばれている。


ほとんどのクモは、毒を持っており、
獲物を咬んで毒液を注入し、麻痺させる。
しかし、人間に対して害を及ぼすほど
危険なものは少なく、
セアカゴケグモやカバキコマチグモなど、
人間に対して危険なもののみが
毒グモと呼ばれている。


毒グモとして有名なタランチュラの毒は
実際は大したことがない。


クモには通常、8個の単眼があるが、
ハエトリグモ科などの徘徊性の種類を除き、
視覚はあまり発達していない。
代わりに、振動覚(振動を探知する感覚)が発達しており、
網にかかった獲物を感知したり、
パートナーを認知する際に役立っている。



アニマル・メディスンとして


クモが象徴するもの
   ・・・創造、バランス、女性性、強さ、優しさ、織る者、紡ぐ者


クモは、創造、女性性、運命を織る者、
過去・未来、肉体・精神、男性性・女性性などの
相反するものの間のバランスを象徴する。


クモは、無限を象徴する『8』の形をした身体を持つ。
クモの8本の足は、
メディスン・ホイールの4つの方角を表し、
4つの変化の風を象徴している。


クモは、強さと優しさを兼ね備えた存在であり、
人生を創造する女性性のエネルギーを象徴する。
クモの巣は、繊細に入り組んだ何百もの模様を持ち、
清らかな朝露を受けとめて光輝く。
クモは、われわれの内にある
創造に関する感性を
力強くやさしく呼び覚ましてくれる。


クモは、古代アルファベットの守護者である。
クモはわれわれに、
クリエイティブな文章を書く方法を教えてくれる。


世界には、『クモのお婆さん』の物語が
数多く存在する。
あるお話では、
クモの巣が世界のすべてのものを結びつけ、
地球の基盤を作ったとしている。
多くの伝承において、クモは
過去と未来、誕生と創造に関係の深い存在とされている。


クモのカードが出た場合、
われわれ自身の魂が描く設計に沿って、
自分の運命、人生を力強く織るよう伝えている。


クモは糸を紡ぎ、自分にしか作れない
世界にひとつの巣を創造する。
クモはわれわれに、
直感にしたがい、創造することの素晴らしさを伝えている。


クモは、われわれ自身が現実を作っていること、
人生の中でわれわれが直面する状況は、
われわれ自らが作っていることを伝えている。


そしてクモは、われわれの選択は、
姿勢と深く関係していること、
姿勢こそが大事であり、
人生において強いパワーを持っていることを
われわれに伝えている。


クモのカードが出た場合、
『織り師』のエネルギーに身を任せることが大事である。
クモは、視点を変えて、
さまざまな角度から柔軟に物を見るよう教えている。


自分が織った巣を外側から見たり、
違う場所から見てみることで、
自分が今いる位置に
自分を導いたものは何だったのか、
どのような選択をしたからなのか、
気づきを得るかもしれないと
クモは伝えている。


自分が織った1本の糸を辿り、
それがどこにつながっているか調べてみなさい。
次に、また別の糸を辿り、
それがどこにつながっているか調べてみなさい。
そうすることで、
人生を分断しているように見える問題の多くが、
実は大したものではないことに気づくかもしれない。
違う見方でものを見ることで、障壁が消えたり、
より統合したものの見方をできるようになるかもしれないと
クモは教えている。


今、落ち込んでいたり、状況を改善したい場合、
自分の姿勢や選択がどうであったか
よく考えてみなさい。
自分の巣、自分の現実を創り出した責任は、
自分にあることを認めることで、
状況は改善し始めるであろうと、クモは伝えている。


切れそうな細い糸の上を歩いているように感じるなら、
クモのエネルギーを召喚しなさい。
クモのメディスンは、
人生において、強い糸の上に戻る手助けをしてくれる。


自分の巣を織る力を持っているということは、
幸せな人生を創る力を持っていることを意味する。
自分が望む人生がどのようなものかを宣言し、
ポジティブな状況を作ろうとする姿勢や
選択をし続けるのが大事であると、
クモはわれわれに伝えている。


クモの巣は、縦横別々に張った撚り線を
美しく結合してできている。
クモの巣は、われわれの人生も
さまざまな糸が絡み合い、複雑に交差して
織り成されていることを伝えている。


クモの巣の構築は
幾何学的な創造とも結びついている。
クモが巣を作る時、
粘りのある糸を空中に放出し、風に乗せる。
風が糸をどこかに付着させると、
クモはそれを最初の橋とし、
その糸を横切るように、
2本目、3本目・・・と糸を張り補強していく。
橋は、すべてのものを結びつける役割を果たし、
われわれの命は、すべての命とつながっていること
われわれの人生は、他者の人生と
相互につながっていることを教えている。


無限大のシンボルの8とのつながりや
普遍的なエネルギーを表す
螺旋と深いつながりを持つクモは、
われわれをより深い統合へと導いてくれる。


クモの巣について深く洞察することで、
われわれは、すべてにつながり、
過去も未来もなく、
今が無限であることを理解できるようになる。


クモは、繊細さや優しさを象徴する。
クモは、自分の命を守る時以外、攻撃的にならない。
クモは、どんな状況においても、
優しく穏やかな強さを持つことが大切であると
われわれに教えている。


クモは、すべてのスピリットアニマルの中で
最も忍耐強い動物である。
クモは慎重に巣を織り、
獲物がかかるのを辛抱強く待つ。
クモは、自分にとって実行する価値のあるものは、
自分にとって正しく実行すべきであると教えている。


われわれは、悟りを急ぐことはできない。
悟りに到達することは
生涯をかけた真の巡礼である。
計画を立て、心をこめて丁寧に進めていくことが
成功につながると、クモはわれわれに教えている。


クモは、光と闇のバランスについて、
われわれに教えている。
われわれは、闇にも特別な美しさがあり、
パワーがあることを忘れがちである。
闇の部分を理解することにより、
光をより深く理解できるようになることを
クモはわれわれに教えている。


古代エジプト人の間では、
クモは母なる女神ネイスの神聖な生き物であった。


ネイティブ・アメリカンにとっては、
クモは創造主であり、
神聖なる女性性の象徴であった。


クモのカードが出た場合、
創造を始めるよう伝えている。
自分が停滞していると感じるなら、
アイデアや夢に新しい命を与える時である。
よく計画し、力強く巣を織り始めなさい。


クモにとって、巣は世界である。
クモのカードが出た場合、
われわれが、自分の世界の中心であること、
われわれが、自分の世界や運命を創造していることを
忘れてはならないと伝えている。


クモの巣の多くは円形の渦巻きで、
中心で結合している。
クモの巣は、曼荼羅のように、
人生の中心にあるテーマや現在の状況について、
瞑想する時に役に立つ。
自分を世界の中心とし、
自分は真の目標に集中しているか、
ネガティブなエネルギーに時間を消費していないか、
考えてみるのが大事である。


クモのトーテムを持つ人は、
相反するエネルギーに対する理解を持つ。
物質的な領域と精神的な領域、
古いものと新しいもの、
陰と陽の間における微妙なバランスを理解している。


クモは繊細な生き物であるが、
驚異的な機動力も持っている。
クモのメディスンを持つ人は、
静止しているかと思うと、
稲妻のような速さで動くことがある。


クモのメディスンを持つ人は
時に、非常に無慈悲になる。
普段はとても優しいが、
他人にひとたび攻撃されると、
相手に致命的な一撃を食らわすことがある。


クモは、ネイティブ・アメリカンの
数多くの伝承に現れる。
シャーマニズムにおいて、クモは発明家である。
クモの8本の足はメディスンホイールを表し、
クモの精霊は、
ネイティブ・アメリカンの歴史の神聖な守護者である。


ケルトの伝承においては、
クモは、ドルイドと強いつながりを持っている。
その自然を信仰する宗教において、クモは
吟遊詩人(バード)、吟唱詩人(オーヴァーテ)、ドルイド(祭司)の
3つの特徴を持つ存在とされている。
バードは、芸術家であり、巣を織るもの、
オーヴァーテは、遠近法を見つけた先見者、
ドルイドは、クモのメディスンの教師である。
クモは、古代アイルランド語の文字である
オガム文字を作ったものとも言われている。


クモとヘビは、象徴学において、多くの共通点を持つ。
クモは創造主であり、死である。
クモは、ライフサイクルの全体、
始まりと終わりを表している。
フロイトによると、クモは女性を体現し、
創造そのものであり、生命や運命を織り成すものである。


クモは、言葉やコミュニケーションとも関連が深い。
クモは、優れたコミュニケーターである。
文章を書く人は、
クモのトーテムを持っていることが多い。


クモはまた、人を引き付ける魔法や力も象徴する。
クモは、獲物を捕える巣を織り、
食事となるものの運命も織っている。
織るということは、コントロールも意味し、
獲物がクモの巣に包まれることは、
クモのコントロールが完成したことを象徴している。


クモの巣にかかった獲物は、
物質的な世界の中で、
自ら創りあげた幻想という巣に捕えられ、
先を見通せなくなり、
身動きが取れなくなった人間を象徴している。


何かにとらわれていると感じるなら、
クモのメディスンを召還しなさい。
クモは巣が破壊されても、すぐに新しく作り直す。
クモは、ネガティブな経験をすぐに消化し、
自分の利益のために、
その経験を生かす方法を知っている。


クモのカードが出た場合、
とにかく、すぐに何かを創造するよう伝えている。
現在の窮状を抜けるために、
新しい選択肢を探しなさいと伝えている。


クモはまた、
何かに絡まって動けなくなる状況に
あなたが近づいているかもしれないと警告している。
クモは自分が人生をどう進んでいるか、
日記にして残すのが役に立つと教えている。


クモの最も重要なメッセージは、
われわれは人生の模様を織り続ける
無限の存在であるということである。
われわれ自身が
われわれの運命を織っていることを忘れてはならないと
クモはわれわれに教えている。


《逆位置》


逆位置のクモは、
女性性のネガティブな側面を表している。

自分自身のことにとらわれすぎていないか。

仲間を見下したり、
自分が他の人よりも優れていると感じている場合、
男性性、あるいは女性性のいずれかの側面を
敬っていないということである。

バランスを取ることが必要である。
男性性のエネルギーの大切さを忘れていないか。
バランスを欠くと、
大事なパートナーを食べてしまうことになるかもしれない。

恋愛関係にない場合は、家族や仕事仲間など、
身近な人に何か嫌なことをしているかもしれない。
ネガティブな批判は、人間関係を壊してしまう。
そしてその批判は何より、
自分自身の嫌いな面であることが多い。

他人を批判することで、
自分のエゴを満たそうとしているなら、
すでにゲームに負けていることを表している。
本当の自分について、
あなたは自分自身の幻想の網にかかっている。

なぜあなたが批判的になってしまうのか、
他人を攻撃しなければならないほど
弱い気持ちになっているのか、よく考えてみなさい。

停滞していて、望む方向に動けないので、
うまくやっている他人に腹が立つのかもしれない。
そのようなネガティブな怒りは
あなたの内面を食いつくし、
あなたを孤独へと追いやることになる。

創造性が欠如しているのではないか。
想像力を使い、自分の巣を織りなさい。

行動を起こしなさい。
他人の業績に喜びを感じ、
そこから新しいアイデアを見つけ出し、
あなた自身の喜びの巣を紡ぎなさい。


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