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旅・花..雑多に
*ゲール語の「ファダ」文字は
 A^a^O^o^U^u^E^e^I^i^,で代用
     

岡本かの子&桜

2006-04-15 18:39:09 | 鎌倉
鎌倉文学館には休憩室があり自動販売機がある。
熱いコ-ヒ-を飲みながら壁に目をやると大きなパネル
写真が。大仏には与謝野晶子の歌、桜には岡本かの子の
歌が。「桜ばないのち一ぱいに咲くからに生命(いのち)
をかけてわが眺めたり」。桜のこの時期だからこそかも
知れないが、小気味よい力強さが心に響いた。
岡本かの子(1889-1939)は「さくら」を数多く詠っている。
天才的芸術家といわれる彼女が桜を観て思いを歌に込め
ること138首も。
かの子は与謝野晶子に師事し、和歌を発表する。岡本一平
と結婚、太郎誕生。芸術家同士の個性のぶつかり合いなど
で宗教に救いを求め、仏教に関するエッセイ多数発表、
仏教研究家としても名を成す。鎌倉駅近くの宿に逗留し、
同宿の芥川龍之介と知り合う。1936年彼をモデルにした
「鶴は病みき」で念願の小説家としてデビュ-、小説に専念
したあと49歳で死去。当時は女性が強烈な個性、才能を
精力的に発揮するだけでバッシングも多々受けたのでは
ないかと想像する。驚くほど多くの短歌、エッセイ、
小説を発表している。「青空文庫」で作品公開中




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