2017年 4月 24日(月)晴れ 14.5℃ 72%RH am7:25
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本がれば教えてください。
今日の絵本
_くまと ばあさまと シャオホン(1~2)
__中国のむかし話 文 那須田稔 絵 井江春代 山本まつ 市川禎男 中尾彰 安泰
__1967 研秀出版株式会社
__御器所教会蔵書
むかし、ある ところに、
シャオホンと いう かわいらしい むすめが、
ばあさまと すんで いました。
ある とし、ばあさまは、はたけに
だいこんの たねを たくさん まきました。
ところが、でてきた だいこんは、
たったの 三ぼんきり。
ばあさまは、がっかり してしまいました。
「しかたがない。この ほそいのは
わたしが たべて、ちゅうぐらいのは
となりの ばあさまに やって、
ふといのを シャオホンに あげようね。」
ばあさまは、そう いって、かわで
だいこんを あらいはじめました。
すると、やまの てっぺんから、
くまが、かけおりて きました。
「おい。その だいこんを よこせ。
よこさないと、シャオホンを
くって しまうぞ。」
ばあさまは びっくりして、
いちばん ほそいのを
なげて やりました。
くまは、それを たべて しまうと
また、どなりました。
「だいこんを よこせ。よこさないと、
シャオホンを くって しまうぞ。」
ばあさまは、こんどは
ちゅうぐらいの だいこんを
ほうりなげました。
くまは、それも ぺろりと
たいらげると、また、どなりました。
「だいこんを よこせ、よこさないと、
シャオホンを くって しまうぞ。」
「これは シャオホンのだから やれん。」
ばあさまは、おろおろと いいました。
そこへ、むこうから、ぞろぞろと
ひとが やってくるのが みえました。
「ようし。それでは こんや、
シャオホンを くいに いくぞ。」
くまは、あわてて そう どなると、
やまへ かけあがって いきました。
ばあさまは、おいおい
なきだしました。
かなしく なりました。
そこへ、はりうりと、えびうりと、
あぶらうりと、いしうすを
かついだ おとこが
ちかづいて きました。
「ばあさま。なにを ないて いる。」
ばあさまは、わけを はなしました。
すると、はりうりは はりを、
ばくちくうりは ばくちくを、
あぶらうりは あぶらを、
エビうりはえびを、
いしうすを かついだ おとこは
いしうすを、ばあさまの まえに
ならべて いいました。
「これで、くまを やっつけて しまえ。」
いえに かえって きた ばあさまは、
はりと、ばくちくと、あぶらと、
えびと、いしうすを ほうりだすと、
おいおい なきだしました。
「シャオホンや。 こんや、くまが
おまえを たべに くるんだよ。」
「だいじょうぶ。おばあさま。
わたしが くまを やつけるわ。」
シャオホンは、げんきよく いいました。
御器所教会 ここをクリックすると、きよらかなパイプオルガンの音とともに、キレイなホームページが開きます。
ぜひご訪問ください
御来訪ありがとうございます。
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今日の絵本
_くまと ばあさまと シャオホン(1~2)
__中国のむかし話 文 那須田稔 絵 井江春代 山本まつ 市川禎男 中尾彰 安泰
__1967 研秀出版株式会社
__御器所教会蔵書
むかし、ある ところに、
シャオホンと いう かわいらしい むすめが、
ばあさまと すんで いました。
ある とし、ばあさまは、はたけに
だいこんの たねを たくさん まきました。
ところが、でてきた だいこんは、
たったの 三ぼんきり。
ばあさまは、がっかり してしまいました。
「しかたがない。この ほそいのは
わたしが たべて、ちゅうぐらいのは
となりの ばあさまに やって、
ふといのを シャオホンに あげようね。」
ばあさまは、そう いって、かわで
だいこんを あらいはじめました。
すると、やまの てっぺんから、
くまが、かけおりて きました。
「おい。その だいこんを よこせ。
よこさないと、シャオホンを
くって しまうぞ。」
ばあさまは びっくりして、
いちばん ほそいのを
なげて やりました。
くまは、それを たべて しまうと
また、どなりました。
「だいこんを よこせ。よこさないと、
シャオホンを くって しまうぞ。」
ばあさまは、こんどは
ちゅうぐらいの だいこんを
ほうりなげました。
くまは、それも ぺろりと
たいらげると、また、どなりました。
「だいこんを よこせ、よこさないと、
シャオホンを くって しまうぞ。」
「これは シャオホンのだから やれん。」
ばあさまは、おろおろと いいました。
そこへ、むこうから、ぞろぞろと
ひとが やってくるのが みえました。
「ようし。それでは こんや、
シャオホンを くいに いくぞ。」
くまは、あわてて そう どなると、
やまへ かけあがって いきました。
ばあさまは、おいおい
なきだしました。
かなしく なりました。
そこへ、はりうりと、えびうりと、
あぶらうりと、いしうすを
かついだ おとこが
ちかづいて きました。
「ばあさま。なにを ないて いる。」
ばあさまは、わけを はなしました。
すると、はりうりは はりを、
ばくちくうりは ばくちくを、
あぶらうりは あぶらを、
エビうりはえびを、
いしうすを かついだ おとこは
いしうすを、ばあさまの まえに
ならべて いいました。
「これで、くまを やっつけて しまえ。」
いえに かえって きた ばあさまは、
はりと、ばくちくと、あぶらと、
えびと、いしうすを ほうりだすと、
おいおい なきだしました。
「シャオホンや。 こんや、くまが
おまえを たべに くるんだよ。」
「だいじょうぶ。おばあさま。
わたしが くまを やつけるわ。」
シャオホンは、げんきよく いいました。
御器所教会 ここをクリックすると、きよらかなパイプオルガンの音とともに、キレイなホームページが開きます。
ぜひご訪問ください
御来訪ありがとうございます。