☆京都できらり☆

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種田山頭火の句碑

2008-09-06 23:56:10 | きらり旅<静岡>
8月31日(日)


弁天島海浜公園(べんてんじまかいひんこうえん)を充分満喫し終えた頃、
ふと私はお腹が空いていることに気付きました。

そこで「海の家」でひと休みすることに。

早速、海水浴場のある砂浜から、
前回紹介した監視塔の方に向かい歩いて行きます。

しばらく歩くと前方に石碑(せきひ)があるのを見付けました。

近くに寄って確認してみると。。。


種田山頭火の句碑

それは種田山頭火(たねだ さんとうか)の句碑(くひ)でした。

種田山頭火(1882-1940)は山口県出身で、
酒をこよなく愛し、全国を放浪した俳人です。

私が種田山頭火を初めて知ったのは
今から数十年前にNHKで放送されたドラマ
「種田山頭火」を見た時だったと思います。

種田山頭火を演じられたのは今は亡きフランキー堺さん。
私の記憶に今でも残る印象的なドラマでした。

このドラマがきっかけで種田山頭火の俳句集を
本屋さんに買いに行ったのを覚えています。

種田山頭火は大正14年(1925)に出家(しゅっけ)をし、
放浪生活の様子を淡々と句にして行きます。

私の頭に真っ先に浮かんで来る山頭火の句は、
「分け入っても分け入っても青い山」かな。

さて、この句碑には一体どんな句が詠(よ)まれているのでしょう。

興味津々(きょうみしんしん)です。

それでは句碑を見てみましょう。



「春の海の どこからともなく 漕(こ)いでくる」
と記されています。

この句は昭和11年(1936)4月に山頭火が弁天島に投宿した際に
詠んだ句の一つだそうです。

山頭火はどんな気持ちでこの句を詠んだのだろう。

句碑にもたれ掛かりながら弁天島沖を眺め、
山頭火に思いを馳(は)せる私。

その地でその人物になりきってみるのです。

これも私の旅の楽しみ方の一つ

でも、気をつけないと「変な人」になるのでご用心を!(笑)



句碑の裏側には、この句碑が平成3年(1991)3月に
建立(こんりゅう)されたことが記されていました。

思いがけずこの場所で種田山頭火の句碑に出会い、
「春の海の どこからともなく 漕いでくる」の句を
何度も小さな声で繰り返し詠んでみる私。

すると、私の目にはさっきまでとは違った
弁天島の風景が広がって見えるようでした

山頭火の句碑と出会ったおかげで、
旅がひと味もふた味も違うものになりました。

ひと味、ふた味、味。。。

そうだ、山頭火に夢中になり過ぎて
大事な「海の家」のこと忘れてた!(笑)

これから上の写真の句碑の向こう側に見える「海の家」、
「遊船家」さんに行って、ひと味味わって来ることにします。


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