☆京都できらり☆

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楽しむ道舟のフォトブログです。

岩屋観音堂

2008-08-27 23:52:39 | きらり旅<愛知>

8月24日(日)


岩屋山の頂上で憧(あこが)れの聖観音(しょうかんのん)さまとの
ツーショット写真(?)も撮れたことだし、もう心残りはありません(笑)

日が暮れないうちにそろそろ下山しようと思います。

帰りは登って来た時とは違うルートで下りてみました。

その方が何か新しい発見があって面白そうだから



岩場の道を足もとに注意しながら下りて行きます。

この道、意外と歩きやすいんですよ。

しばらく歩いていると眼下にお堂が見えて来ました。



木々の緑の中に佇(たたず)む小さなお堂。

岩場と木々の緑が織り成す自然の空間に見事に溶け込んでいます。

お堂の横を通り抜けようとしたら、そこにはこんな景色が広がっていました。



岩山が大きく窪(くぼ)んでいて岩屋になっています。

きっとこの岩屋が行基(ぎょうき)さまが諸国巡行の際に
木像の千手観音像を安置したという場所なのでしょう。

いかにもそれに相応(ふさわ)しい景観の岩屋でした。

さて、小さなお堂の正面に回ってみましょう。



このお堂が「岩屋観音堂」です。

御本尊は岩屋千手観世音菩薩さま。

素朴な造りのお堂ですが雰囲気のいい姿をしています。

お堂の入り口の屋根の下を見てみると。。。



「岩屋堂」と書かれた扁額(へんがく)が掛かっていました。

それでは、ちょっと中の様子を覗(のぞ)いてみましょう。



本堂の奥には内陣(ないじん)があって、そこに御本尊さまが安置されています。

靴を脱いで、本堂の中に上らせて頂きました。

内陣は本堂にましてこじんまりとしていましたが、
きれいに掃き清められて美しかったです。

内陣の入り口には「施無畏」(せむい)の扁額(へんがく)が掛かっていました。



施無畏(せむい)というのは、人から不安や恐怖を取り除いて
恐れのない状態にすることです。

ちなみに観音さまは観音経(かんのんきょう)というお経の中で
「施無畏者」(せむいしゃ)と呼ばれています。

そんな理由(わけ)で観音さまが御本尊としてお祀(まつ)りされている寺院では、
この「施無畏」という文字や扁額(へんがく)を好んで使われるようです。

さて、扁額(へんがく)の上をよく見ると天井(てんじょう)に絵が見えます。



花鳥風月(かちょうふうげつ)が美しく描かれた絵が
天井板(てんじょういた)に組み込まれていました。

色もいい状態で残っています。

思わず京都の平岡八幡宮の「花の天井」を思い出してしまいました
(確かこちらは花の絵だけだったと思います)

さて、内陣の向かって右側に目を向けてみると。。。


大黒様と賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)の仲良し2人組が座っていました

賓頭盧さんはよく頭や体を撫(な)でたりしますが、
このお方は赤いニット帽をかぶり結構ガードが固かったので、
とりあえず握手だけさせてもらいました(笑)

岩屋観音堂の内陣から外に出て境内(けいだい)を散策していたら、
このお堂の由緒(ゆいしょ)が書かれた解説板を見つけました。



どうやらここの観音さまは、江戸と繋(つな)がりがあったようです。

人も神仏もご縁というのは不思議なものですね。


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