8月24日(日)→
旅の予行練習として山に登ろうと思い立った私は、
愛知県豊橋市の東部にある小高い山を目指しました。
その山の頂上には知る人ぞ知る、あるお方が立っておられるのです。
そのお方は江戸時代からこの場所に立ち(現在の方は2代目)、
東海道を往き来(ゆきき)する旅人を見守って来られました。
JR東海道線や新幹線の車内からも見ることが出来るので
ご存知の方もいるのではないでしょうか。
東京から大阪方面に向かう列車に乗ると、
浜松から豊橋に向かう途中の右手に見える山上に
そのお方の姿を見ることが出来ます。
さあ、これから急な岩場を登ってその方に会いに行きます。
山の頂上に近付くにつれて、ゴツゴツした岩場が増えて来ます。
山道に沿って杭(くい)と鎖(くさり)が繋(つな)がっているので、
時々手を掛けながら登って行きます。
おやおや、急に視界が明るくなって来たぞ。
ということは、頂上まであと少しだ。
ファイトーー!
左側の眼下に豊橋の街並みが広がっています。
方角的には静岡の方向を見ています。
そして顔を前方に向けると。。。
そこには、会いたかったあのお方が立っておられました。
そのお方の名は聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)さま。
岩屋山の頂(いただき)に鎮座する観音さまなので
「岩屋観音(いわやかんのん)」と呼ばれています。
730(天平2)年に歴史の教科書にも登場する僧の行基(ぎょうき)が、
諸国巡行の際に一尺一寸の木像千手観音を岩窟に安置したのが
この岩屋山で「岩屋観音」という名の起源になっているそうです。
この観音さまは数多くの道中記や絵画の題材に取り上げられている有名人、
いや、有名仏(笑)
岩屋山のてっぺんで、ようやく憧れの観音さまに対面することが出来ました
高い所が苦手な私は、胸はドキドキ、脚(あし)はガクガク、
腰は引けまくりでしたけど、気分は最高に気持ち良かったです。
これできっと、秋には京都に行けることでしょう
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