以下のように設定したInternet Explorer 9 の[閲覧の履歴の削除]画面で、「削除」ボタンを押した後、Webブラウザを再起動した。
この設定により実行できなくなる動作を、下の選択肢から2つ選びなさい。
a.アドレスバーのプルダウンリストから、削除前に閲覧したURLを選択してアクセスする。
b.オフライン状態で、過去閲覧したWebページを表示する。
c.ダウンロードしたファイルを閲覧する。
d.スクリプトを使用したWebサイトのサービスを利用する。
「閲覧の履歴の削除・・・これって過去の情報を消すってことだよね。」
「そうだよ。IEやsafari、Firefoxといったwebブラウザを使用すると、アクセスしたWebページの情報を保持(持ち続ける)するんだけど、それらの情報を削除する作業のことだよ。」
「ふ~ん、具体的にどんな情報が削除されるの?」
「じゃあ、今回の作業でどんなデータが削除されたのか説明しよう。」
「まずは『インターネット一時ファイル』だけど、これは『キャッシュ』とも呼ばれていて、ホームページを閲覧した際にHTMLや画像などのデータを一時的に格納(保存)するファイルのことなんだよ。」「データを保存するとなにか良いことがあるの?」
「こうすると次に同じサイトを閲覧した時に一からまたデータをダウンロードするのではなく、このフォルダに格納されたデータを読み込むんだよ。」
「だからサイトが表示されるまでの時間を短縮したり、通信データ量を削減することが出来るんだ。」
「他にも、ネットに接続していない状態(オフライン)で過去に閲覧したサイトを表示することも出来るんだよ。」「なるほど!そんなに便利な機能だったんだね!」
「このデータを削除するというこで出来なくなることは・・・・?」
「選択肢の中で当てはまりそうなのは・・・『b』だね!」
「よ~し、次は『cookie』の削除だ。」
「これって、食べるクッキー・・・なわけないよね。」
「・・・スペルは同じだけどね」
「気を取り直して・・・『cookie』というのは、サイトのサーバーがね、webブラウザでアクセスしてきた端末に、次に再利用したい情報を一時的に保存させるものなんだよ。」「んん???いまいち何をいっているのかよくわからない・・・。」
「例えば、コムたろう君が一度アクセスしたサイトに、再度アクセスするとIDやPWを入力しなくてもサイトにアクセスすると自動的に入力されていたり、すでにログインしていたりすることがあるよね?」
「そう、あれって不思議なんだよね・・・。」
「あれは一度目にアクセスした時の情報が『cookie』に保存されていて、再度アクセスした時に前回に入力したID・PWをサイトに送信するので自動的に入力やログインがされるということが出来るんだよ。」
「なるほど!」
「ただ、IDやPWなどユーザー個人の情報が『cookie』で自動的にやり取りされることもあるので、信頼できないサイトにはアクセスしない等の注意が必要だよ。」
「は~い!気をつけま~す。」
「さて、このデータを削除するというこで出来なくなることは・・・・?」
「選択肢の中には・・・ないね。」
「じゃあ、次は『履歴』の削除だよ。」
「これはわかる!」
「閲覧したサイトのURLなどの情報を削除するんだよ。」
「そうすると、選択肢の『a』が出来なくなるね!」
「正解!」
「と、いうことは答えは『a』と『b』ってことか~!」
「ついでに『フォームデータ』の削除も説明するけど、これはわかるかい?」
「う~ん・・・。」
「これは一度入力したID・PW、アカウントを保存することだよ。」
「で、次回同じID・PW、アカウントを入力する際に、この『フォームデータ』を参照して次の入力内容を予想、オートコンプリート機能で表示するんだよ。」「あ~、アカウントを入力している時に、続きが表示されるやつだ!」
「それそれ。」
「まぁこんな感じで、この設問は『何の削除をしたのか?』がポイントだよ。」「は~い、覚えておきま~す。」
【 第23回 第2部 第25問 解答&解説 】
[解答]a,b.
[解説]
a.正しい。履歴の削除を実施していることから、アドレスバーのプルダウンリストの内容も削除される。
b.正しい。インターネット一時ファイルが削除されることから、オフライン状態で過去閲覧したページを表示することはできなくなる。
c.誤り。PCにダウンロードしたファイルまでは削除されないので、閲覧が可能である。
d.誤り。閲覧の履歴の削除をじっししても、スクリプトを使用したWebサイトのサービスには影響がでない。