goo blog サービス終了のお知らせ 

日刊ドットコムマスター★

ドットコムマスターに合格するためのブログです。

第22回 第1部 第4問

2013-07-16 10:42:59 | 第1章

下の表はIPの上位にあたるプロトコルと下位にあたるプロトコルを示したものである。①~⑤のプロトコルは、それぞれ表中のa~cのどこに当てはまるか。1つずつ選びなさい。

2214

①. Ethernet
②. FTP
③. HTTP
④. TCP
⑤. UDP

コムたろう「う~この問題よくみるよね。」


ドット先生「OSI基本参照モデルだね、かなりの頻度で問題が出るね。」


コムたろう「なんか覚えやすい方法はないの?」


ドット先生「アプセトネデブ!」


コムたろう「え!?」


ドット先生「アプセトネデブ、アプセトネデブこの呪文を毎朝唱えるんだよ。」


コムたろう「なんか、うさんくさい・・・。」


ドット先生「じゃあ、語尾につけてしゃべるというのは?アプセトネデブ。」


コムたろう「無理ー。」


ドット先生「むすめふさほせみたいなものじゃないか、覚えてよ。」


コムたろう「そっちの方がわからないよ。」


ドット先生「まあ、私とコムたろうくんが話をできるのは、お互いに日本語を使っているからだよね。」


コムたろう「うん、たまにわからない日本語もあるけどね。」


ドット先生「それから共通認識があるからだよね。」


コムたろう「まあ、そうだよね、赤は赤、青は青ってお互いにわかるもんね。」


ドット先生「そういうお約束をコンピュータではプロトコルっていうんだ。」


コムたろう「プロトコル?」


ドット先生「インターネットで、お互いに通信するのもたくさんプロトコルが必要になるんだよ。」


コムたろう「じゃあ、これ全部プロトコルなの?」


ドット先生「うん。実はそうなんだ。」


ドット先生「例えば、LANケーブルの形が決まってなかったら、パソコンにささらないでしょ。」


コムたろう「そりゃそうだね。」


ドット先生「だから物理層では、コネクタの形状とかピンの数とかを決めているわけ。」


コムたろう「なるほど。」


ドット先生「2層目のデータリンク層はパソコンとルータ、あるいはパソコンとパソコンをつないだときにどうやってデータを渡すのかというお約束が決められているんだ。Ethernetなんかがこれにあたるよ。」

コムたろう「ふむふむ。」


ドット先生「第3層はネットワーク層。いよいよインターネットだね、どういう経路で接続するか、接続の確立、エラー検出などの手順がまとめられています。」

コムたろう「これで、データの送受信ができるんだね。」


ドット先生「うん、だけどパソコンの中にはいろんなソフトがあるよね、どのソフトに渡すデータなのか、そのデータはどういう風に渡すのか決めるのが第4層トランスポート層なんだ。」

コムたろう「ここにTCP/UDPってあるね。」


ドット先生「TCPは正確に届けるのが目的だから、データが壊れていたらもう一度送るように指示するんだけど、その分到着が遅いんだ。」

コムたろう「メールとか画像ファイルを送るのによさそうだね。」


ドット先生「逆にUDPはとにかく早く届けるのが目的だから、ちょっとデータが破損しててもそれを削るだけで何もしないんだ。」

コムたろう「動画の配信とかIP電話に使っているやつだっけ。」


ドット先生「変な時間差があるよりも、映像が少し乱れたり音声が少し途切れるくらいならそっちの方が気にしないからね。」

ドット先生「さて、第5層のセッション層だけど・・・パソコンの中のデータのやり取りって1種類だけじゃなくて、だいたい同時に複数のデータをやり取りしているでしょ?」

コムたろう「そうだね~。」


ドット先生「それを、混乱しないように仕分けしているところだね。」


コムたろう「交通整理みたいだね。」


ドット先生「次、第6層プレゼンテーション層だけどこれはOSの違いによる方言を修正するところなんだ。」


コムたろう「方言?」


ドット先生「日本語を表示するときにエンコードが合わないと文字化けするでしょ?」


コムたろう「あ~、そうだね。」


ドット先生「あれ、OSによって使う文字コードが違うからなんだ。」


コムたろう「そっかー。」


ドット先生「うん、他にも微妙な違いがいっぱいあるから、そこを汎用化しているいわば翻訳層ってところなんだよ。」

コムたろう「なるほどね!」


ドット先生「他にも、データの暗号化とか圧縮なんかもやっているよ。」


コムたろう「いろいろ大変そうだね。」


ドット先生「さて、最後のアプリケーション層だけど、これは僕らが直接触れる、ブラウザやメールソフトのことだね、0と1でしか見えないデータを僕らがわかる文章に変更して表示してくれるところだよ。」

コムたろう「はあ、やっとココまでたどり着いたね。」


ドット先生「各層の意味合いはこれでわかったとかな?


コムたろう「は~い!あ、でもこのHTTPとかFTPって表を見ると3層にまたがってるよ?」


ドット先生「実は複数の処理をまとめてしてしまうプロトコルもあるんだ、なのでこれらは7~5層にまたがって書かれてるんだよ。」

コムたろう「ふ~ん、そうなんだ~。」


ドット先生「合言葉は、アプセトネデブ!忘れずにね!」


コムたろう「うっ!」




※アプリケーション/プレゼンテーション/セッション/トランスポート/ネットワーク/データリンク/ブツリ の頭文字を繋げて「アプセトネデブ。」



【 第22回 第1部 第4問 解答&解説 】
[解答]①-c,②-a,③-a,④-b,⑤-b.
[解説]
①. Ethernetはデータリンク層で動作するプロトコルである。
②. FTPはセッション層より上位層で動作するプロトコルである
③. HTTPはセッション層より上位層で動作するプロトコルである。
④. TCPはトランスポート層で動作するプロトコルである。
⑤. UDPはトランスポート層で動作するプロトコルである。