以下の図の構成および設定で、合計4 台のPC を同時にインターネットに接続しようとしたができなかった。
この問題を解決する方法として、下の選択肢から適切なものを1 つ選びなさい。
a. PC1 のIP アドレスの設定を「自動取得」から「192.168.0.1」に変更する。
b. ブロードバンドルータの割り当てIP アドレス範囲の設定を「192.168.0.2~192.168.0.4」から「192.168.0.2~192.168.0.10」に変更する。
c. ブロードバンドルータのUPnP 機能を有効にする。
d. ブロードバンドルータのサブネットマスクを「255.255.255.0」から「255.255.255.128」に変更する。
e. ブロードバンドルータを再起動する。
「ややこしそうな問題だなぁ~。」
「そう感じるかもしれないが実は極めてシンプルな問題なんだ。」
「よし。やってみよう!」
「その意気だ!」
「PC側の設定は自動になってるからとりあえず置いといて。」
「まずはブロードバンドルーターの設定を見るぞ~。DHCPは自動でルーターがIPアドレスを払い出す機能だよね?」「そのとおり!」
「ってことはその機能が有効であればルーターが自動で図の PC1~PC4 の4台へ割り振ってくれるって事だよね。」
「いいぞ!」
「UPnPって何?」
「ネットワークにつなぐだけで複雑な操作や設定作業を自動でやってくれる機能って感じだな。」
「そっか、でもこれは無効になってるから今はおいとくね!」
「じゃあ、次はLAN側のIPアドレス、そして割り当てIPアドレスを見てみようか。」
「LAN側IPアドレスはルーター自身のアドレスの事だね。これはとりあえずプライベートIPアドレスが1つ設定されてるからLAN内のPCからアクセスできてOK、と。」
「よしよし。」
「割り当てIPアドレスはDHCP機能でルーターが配布することができるIPアドレスだけど、これはどうかな?」「あれれっ、割り当てIPアドレスが 192.168.0.2~192.168.0.4 だと3つしかないぞっ!!大変だ!!!」
「接続したい端末は4台あるのにアドレスが3つしかないんじゃ足りないよ!」
「これが原因だったのかー。」「つまり、割り当てIPアドレスの範囲を広げてあげれば良いんだよ。」
「4台つなぐからって4つきっかりにしなくても良いからね。」「あとでプリンターを追加したりとかも視野に入れてるんだね!」
「てことで、正解は・・・ b だね!」
【 第20回 第2部 第17問 解答&解説 】
[解答]b.
[解説]
a.誤り。PC1 のアドレスとブロードバンドルータのLAN 側のアドレスが重複してしまう。
b.正しい。192.168.0.2~192.168.0.4 の範囲では、有効なアドレスが3 つしかないため、4 台のPC に割り当て
できない。そのため、192.168.0.2~192.168.0.10 にアドレスの範囲を広げることが対策となる。
c.誤り。UPnP 機能はインスタントメッセンジャーやネットワークゲームなどを使用する場合の設定を自動的に
行えるようにするものである。
d.誤り。サブネットマスクを変更したとしてもPC に割り当てるアドレスが足りないため、対策にならない。
e.誤り。ブロードバンドルータを再起動してもPC に割り当てるIP アドレスの個数が増えるわけではないので
対策にならない。