JPドメイン名のレジストリヘの登録に関する以下の制限のうち、正しいものを2つ選びなさい。
a. co.jpドメイン名を登録済みの企業が、別のco.jpドメイン名を登録することはできない。
b. ne.jpドメイン名を登録済みの企業が、別のne.jpドメイン名を登録することはできない。
c. 企業が汎用JPドメイン名を登録するには、事前にco.jpなど組織種別型JPドメイン名を登録しておく必要がある。
d. 日本国内に住所がない場合、汎用JPドメインを登録することはできない。
「ドット先生、ドメインってなんだっけ?」
「IPアドレスは覚えたよね?」
「うん、ネットでいう住所のことだよね。」
「そう、だけど255.255.255.127とかでわかりにくいよね。」
「そうだよね~。」
「なので、わかりやすい名前を付けました。」
「え?」
「たとえばOCNのホームページはhttp://www.ocn.ne.jp/だよね。」
「あ、本当だ数字の羅列じゃなくてOCNになってる。」
「これがIPアドレスだと210.163.219.84なんだよ。」
「試しにhttp://210.163.219.84/ってブラウザのアドレスの所に入れてごらん。最後にエンター忘れずにね。」「OCNのホームページがでた!?」
「すごいね、これ好きな名前を付けても良いの?僕のホームページをcomtarou.ne.jpにした~い。」「いやいや、まずドメイン名とIPアドレスの登録をしなければいけないんだ。全てのドメインはICANNという組織で管理されているんだ。」
「そっか!そこに登録を申し込めば良いんだね。」
「まあ、実際はサーバーのレンタル業者が代行していることが多いんだけど、ドメイン取得にもいろいろ条件があるんだよ。」
「どういうこと?」
「まず、早い者勝ちなので先に登録があった場合は同じものは登録できないよ。」
「同じ名前が複数あったらどこに行けば良いか分からないもんねー。」
「あとね、時々悪い奴がいてね。自分じゃ使わないのに、使われそうな名前で先にドメインを申請して、本当に使いたい人や企業に使わせないとか、法外な金額で売るとかそういう問題も発生しているんだ。」
「むぅぅ、油断ならないねー。」
「ドメイン名紛争と呼ばれたりするので、検索してみると色々事例が出てきたりするよ。」
「他にはどんな条件があるの?」
「あとは『.com』『.org』『.net』は自由に取れるけど、『ac.jp』は18歳以上を対象とした高等教育機関または研究機関、『co.jp』は日本の会社といったしばりがあるんだ。」
「また『ac.jp』、『co.jp』は1組織1ドメインという制限もあるよ。」「誰でも好きなドメインが取得できるわけじゃないんだね。」
「そして、『ne.jp』。」
「これは1サービスに1ドメインなので、一つの会社で複数のサービス展開をしていたら、それぞれに別のドメインが取得できるよ。」
「でもね、このドメインはネットワークサービス提供者しか取得できないから、コムたろう君には取得できないね。」「え~そんな~~~~。」
【 第22回 第1部 第10問 解答&解説 】
[解答]a.d.
[解説]
a.正しい。 co.jpドメインは属性型jpドメインであり、日本で登記している会社組織などが利用できるドメインである。1組織1ドメインのみ割り当てが可能である。
b.誤り。 ne.jpドメインは属性型jpドメインであり、プロバイダ等のネットワークサービス組織が取得可能である。サービスごとに1つのドメインを取得できるので、企業が複数個取得可能である。
c.誤り。 汎用jpドメインと属性型jpドメインはそれぞれ独立しており、汎用jpドメインを取得するために属性型jpドメインの申請が必要なわけではない。
d.正しい。 汎用jpドメインは日本に住所があることが取得の条件である。