昨日の本棚移動において、いくつかの不思議な発見があった。その筆頭は、企業時代の晩年に知り合い、卒業後行方知らずの方の奥様からいただいたお手紙である。卒業後、大学に学び教授となり、定年退職における最終講義時の120頁論文「ドレミの中の黄金比」が謹呈として一緒に届けられていた。丁寧に、思い出の会話などとともに、大学に学んだ経過が簡潔にまとめられ、これからも地域社会に貢献したいと意気軒高の言葉が綴られていた。しかし、奥様のお手紙には、その退官後2か月で心不全となり亡くなってしまったとのことである。5年前の春のことであるが、連絡は取ったようにも思うのだが、どういうわけか失念していたというと全く失礼なことになるのだが、・・・。昨夜から、難解な論文を眺めながら、彼との思い出に浸っている。
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