詩育22.9.1 ニワトリ、飼いたい。
ニワトリの伝道師がやってきた軽トラの窓からニワトリ見せて なんでも、受け入れよう。 ...
8月の山羊句
エンジンがだだっ広い田んぼの真ん中で突然止まる。8月はそこから始まった。荒野に見捨てられた感じから、密度濃い草むら、流星、木漏れ日、水風呂、鹿。うちわで蚊を追いながら、見た目涼しげ...
つらなりのほつれ fray of sequence(40)市場を、ニワトリ。
際限のない我儘にディーゼル車が停泊している、几帳面な市場をぎっしり積んで。 ニワトリ...
詩育22.8.29 ホタテ貝が、涙。
噴水がおののいて落ちるサンダルも履かず背なかを追いかけたこのポケットにひそませたナイ...
つらなりのほつれ fray of sequence(39)夏のドット②
日記帳の手書き文字はいつのまにか落とし込まれる、すべて平和という悲しい現場に。 青い...
青いイルカの夢(47)曇り空
アイスランドの秋からとびきりの、もの悲しさどうぞ。どうなってるのかここんとこ気にする...
つらなりのほつれ fray of sequence(38)夏のドット①
絵日記の升目に落ちる夏の木漏れ日が鹿の背中で白いドットになる。 夏休みには句読点をや...
詩育日誌22.8.25雨鳴き
畑から鶴嘴がでてきた釣針だった夢はとても痛く刺さったままてみじかでなげやりな行きさき...
つらなりのほつれ fray of sequence(37)パサージュの魂
サイテーの愛でも魂を目覚めさせられる。ベテランの頸骨がぽつぽつと歩きだした。 商店街のアーケードはクジラの骨だよ、とレジ打ち係の同僚がぼやいた。パサージュから外に出るときその...
詩育日誌22.8.23 だれかいる
いくつかの月を追いかけている資本がふらっとだれでもないだれかまで旅に出たくなったよろ...