馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

詩育22.9.15 月暈

――2022年9月9日の満月。22時30分頃、雲からやっと顔を出した。三脚がなかった。マニュアル撮影にして、シャッタースピードを落とす。手持ちではこれが限界。三脚を探しにいってる間に、月は雲に隠れた。

月を愛でるための
筋力が、たりない。

じめっ、と濡れた記述体でもいいから
さあ出かけるぞ、自分さがしの圏外へ。

成れるものなら、
なんにでも成る。

雲のあいまいをぬって
自転車で走るピエロが

満月、したら?!
を、欲望に押しあげて

よいところだけ伸ばしてみる
つたない生成論にうんざりの

バケツにはった水の面で
月が傘をためらっている

落とすものは、
涙しかないのに。


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