虹がふる、瞳のなかで雨市が立つ。 その虹は悲しんでいないのだが空想の雨に吸いこまれる...

（熱くなってきた地表がフライパンのように騒がしくて 助けて、の悲鳴が高いぴりッ、ぴり...

ダンスする蛍を見てしわがれ声のDJまたしてもヘイ、ヘイねじれた口から逃げていく（　）だ...

甘い生活。その痕跡として、 帯状に風が光るのはホタルのせいだ。 ホタルは光るのに、ヒトは光らない。しかしオリーブの種を吐き出すときだけは微光するのだが...

このもやもや前科歴あり空欄のまま履歴書じっと見てストローで椰子の実ジュース吸うそねー...

形象が揺れるほど、 想像は沈溺する。 波は前に進んでいるように見えても水はそこに留ま...

また雨滴がきたおおうものなにかあるところへ急ごうそっちへうしろ姿だけ揺れている加速する...

執着がもろい赤エビさんの面倒をよじ登ってくる強がらない弱く生きているほうが強い海に迷...

そこのひと、ちょっと。蛇のような質感で受け答えそんなんじゃ、草もらえない。 （刈り草...

山椒の木に、実がなった。 ２本あるうちの１本だけ、毎年５月から６月にかけて実をつける...