いま世界はうなだれている(58)メルヘンの背なか
冷蔵庫からよく冷えた頭突きを取り出した氷で割って言いわけなんて大嫌いよーって吞みほす ...
詩育日誌08.12たわむ夏
タテ長の窓に天球儀が吊るされているとつぜん大正の言語が見えなくなるのは馬を追いかけて...
つらなりのほつれ fray of sequence(33)移動遊園地
今日だけの命という確信が抽象画で点描されている、まるで切り取られた現実のように。 対戦車用の武具を後頭部の語彙集からバックで出した。他のメンバーの頭皮が奏でる撥音をジャムにし...
ゆらぐかけらShakenFragments(28)シルエット
植物の骨格でゆらぐかけらが格子の隙間になつかしいを揺らすと蝶々が海越えて来る さびし...
詩育日誌08.09ヤギ虹、サーカス。
この野原は楽園ではないがテーブルには晩ごはんがあるいつのまにかヤギ虹に移動サーカスつ...
つらなりのほつれ fray of sequence(32)夏のボンネット
忘れられない片想い がうるさいから、 早くシナプスの軸索だしてほしい。 トリノへの航...
いま世界はうなだれている(57)雨あがり、キラいじゃない。
雨が止んだからなんかメモろうと自転車したかつて遊園地があった野原で (テーマパークの...
つらなりのほつれ fray of sequence(31)ハチの斑紋、口ずさみ。
斑紋の自己組織化は動かないまま、未来完了になった。 雨具の用意してこなかった。困った...
青いイルカの夢(46)心音、ぷかぷか。
あまりに侘しげな彩度をおびている音があるカキツバタを映す水面には金魚が口語を、ふかふか。記憶ズレするその瞬間の形象とはだれにとっても音声化されえないまま午後のジャスミン茶を飲ん...
つらなりのほつれ fray of sequence(30)水底のトカゲ
雨あがりの底で影たちは沈黙しているが、だれかを見つけたという直感は、鮮明だいくら水をと...