上達を目指して、日夜勉強されているかと思いますが、精一杯勉強しているつもりなのに、
なかなか強くならないという声をよく聞きます。というより、ほとんどの人が抱えている
ジレンマではないかと想像します。何故勉強と上達は直接リンクしないのか。
私の解釈は、
勉強 = 引き出しを増やすこと
上達 = 引き出しの取捨選択・活用が上手になること
です。知ってること・引き出しが増えても、使い方が適切でなければ強くならないのです・
昔から「定石覚えて2目弱くなり」と言われていますが、勉強もそうです。活用の仕方が
上達には重要なのです。
ではうまく活用するにはどうすればいいか。それは、打碁の検討をすることです。
アマチュアの場合は特に 負け碁の反省 がベストです。反省する時は、どうやったら
勝てたのか・勝つチャンスがあったのか、引き出しをフル回転して何とか知恵をだそうとします。
この作業を繰り返すことで、引き出しの活用が上手になり、上達に繋がっていくのです。
実戦が多くても強くならない人がいるのは何故でしょうか。それは同じ引き出しで同じ順番で碁を打つからです。
上手と打つのがいいのは、引き出しが増えるだけでなく、その引き出しの活用も学ぶことが出来る可能性
が高いからです。