2年半前の碁で、私の黒番です。
実戦図1
位の低い碁もたまには打ちます。
参考図1
LZ(LeelaZero)は、左上を打つならケイマを提唱します。白から打つ時、この点が一つの急所
なので、確かにそうかなと。敵の急所は我が急所ですね。
実戦図2
それから数手進んで白番。左下黒が打ち込んだ後、普通は白〇のところを受けますが、
LZは右上の打ち込みを優先しています。
何故ここが優先されるかは、AI特有の考えからきていると思います。
それは、生きる手間を省くことが効率のいい打ち方だと考えており、
黒からP-13あたりに打たれることの差を考えると、地の出入りだけでなく、
参考図はR-13の黒石を生きる、あるいはサバく手間を必要とします。
1手余分に効率の悪い手を打たないといけませんよ、と言えるわけです。
AIは、地の大小だけではなくて、生きるまでの手数を重要視していると思います。
AIがよく大場よりも相手の陣地・エリアを先に打つことが多いのは、この考えから
来ていると思います。
AIの考え方についてはあらためて別の機会に。
同じ打ち込みでも下辺の黒は、サバキやすい形であるのと、黒から打っても
大きい地にならないにならないので、右上を優先しています。
まあこの図は、その考え方がどうであれ、打ち込んだほうが良いということがわかる図です。
右上打ち込みが手が抜けないという主張でしょうか
いかに短手数で活きるかが大事なのですか
AIの考え方は初段レベルの自分には難しいです(^^ゞ
素人の私が独断でこじつけているようなものですから、難しくて当然と言えるでしょう。
それでも補足させてもらうと、AIの特徴として、終局まで必ず読んで、着手を決定します。その時に、どういう種類の手が効率悪いかというと、生きるだけ、つながるだけの手は、打ったら負けくらいと判断している感があります。ですので、そうした局面を、終局までに作ることができるかどうかをポイントにしているようです。終局までに、というのがみそで、人間のようにその場面だけで判断していないのも特徴です。つまりその場ですぐ生きろ、でなく、終局までに時間をかけてでも、その場面を作ればいいと考えているようです。