アマチュアが上達するには、
1.読みを鍛える
2.棋理を学ぶ
3.実戦
の3つを同時進行させないと強くなりません。スポーツで言うと、
1.読みを鍛える → 筋肉をつける
2.棋理を学ぶ → 筋肉の使い方を学ぶ
3.実戦 → 試合
に置き換えることが出来、1つでも欠けたら上達にはかなりの時間を要することになります。
今日は、棋理を学ぶ、について書きます。どうすれば棋理を勉強出来るのか。私は下記の2つを推奨します。
①負け碁を検討する。これの目的は自己否定することです。自分の考えが間違っていた、悪かったと
認識しないと、新しい、良い考えを身につける態勢にならないのです。大人になると、自分を正当化
させるのが普通の状態になりますから、碁の本に書いてあることでも、読んだら記憶には残っても身につくこと
にはならないのです。負け碁の検討の時、碁の本にかいてあることを引用出来たら、その時に初めて
身につくことが多いのです。
②日本人同士の碁を観戦する。ネットが普及する前は、棋理を学ぶにはプロの打ち碁を並べるしか
ありませんでした。しかしプロの碁を参考にするにはアマチュアにはハードルが高く、数カ月続けて効果が出るか出ないか
の世界と言えます。今のネット時代は、日本人同士の碁を観戦するのがオススメです。中国・韓国の人は、棋理もへったくれ
もない打ち方をするので、実戦で相手をするには勉強になりますが、観戦して棋理を学ぶには不向きです。日本人同士の碁は、
着手は理解出来なくても、方向性・作戦は理解しやすいのです。上は8段クラスから自分と同じ位の人の碁まで、
どういう目的なのか、そのための着手・石の持っていきかたは?、と考えながらクラス別に観戦することが、棋理を学ぶことにも
なるのです。(ですので、有料になりますが、日本棋院幽玄の間への入会をオススメします)
①・②は両方共必要なことです。これもどちらか欠けたら、効率のよい上達は厳しくなると思います。