この碁は、アマ本因坊地区代表決定戦です。相手はアマ名人戦の代表決定戦で勝たせて頂いた、大学囲碁部
の大先輩です。県代表経験は数知れず。勝てるかどうかより、内容的に通用するかどうかが楽しみでした。
この前の勝ちは単なるまぐれなのかどうか。
私の白番です。
実戦図1
参考図1
LZ(LeelaZero)は、上辺の打ち込みが急所と言っています。実戦でも上辺の打ち込みになるのですが、
それまでずっと黒の有力候補手にあげています。
参考図2
黒29と白30は、同じハネでも白が得していると思います。ここから白優勢と感じました。
黒はコミを出せないだろうなと。
参考図2は、白は2のヒキではなくカケツギのほうがいいとのこと。確かに3が要点ですし、
参考図のように7と頑張れるなら、そりゃあこっちのほうがいいです。
実戦図2
実は黒1の手により、白の勝率は6割を越えました。LZも含めて、AIは生きるだけの手に対する評価は厳しい傾向に
あると思っています。2のツケは手拍子でした。
参考図3
2のヒキが良かったです。そうすると、12のコスミで一気に眼が1眼だけになります。
参考図3は、黒に11・15・21と打たれても白がいいと思います。
参考図4
黒はツケて頭をだすべきと示しています。ただし、3・9と要点を打たないといけないとのこと。
実戦図3
1と打ち込んできました。17までは黒でかしていないでしょう。上辺のワリツギを打たれたら貧乏渡りです。
しかし18のツケは悪手のようで、1路か2路左のようです。サバキはツケ、で打ったのですが、LZはサバかない
といけないのは黒、ということなのでしょう。
参考図5
3と打たれたら、逃げないといけなくなりますが、その時に、上辺のハネが戦いに有効になるということ
ですね。ハネ1本で勝率5割復帰です。
参考図6
その後数手すすんだ局面で、左上のオサエが決勝点でした。結果的には、上辺のワリツギが先手になったのが
大きいと思います。この図は、12と打たせても白がいいという内容です。
参考図7
みにくいですが。どこに打っても勝率は7割あるという図です。
結果は、相手のミスもあり、10目半勝ちでした。
勝ちよりも、内容が負けていなかったのが嬉しかったです。
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