DKのザル碁への独り言

段原浩司です。
県代表を目指すザル碁打ちです。
私の独り言を、我慢して聞いていただければ嬉しいです。

最年少棋士の譜2

2019-01-08 23:02:27 | 独り言

仲邑菫さんが昨年7月に、パンダネット主催の女流アマの大会で優勝した譜です。

仲邑さんの白番です。

実戦図1

この1間トビ、いいですね。碁盤全体を使う打ち方です。

実戦図2

このボウシに感心しました。下辺黒石を、きつく攻めたくなるのが一般的なのですが・・・。

小さく生きてくれれば、中央に白石がきて、全局的によくなるという判断です。

参考図1

LZ(LeelaZero)は、ツメを推奨しています。AIでなくとも、右下白の薄みをカバー

したくなるのが普通です。

実戦図3

1~5の打ち方。とても小学生とは思えない堂々とした打ち方です。私も含めてアマチュアのほとんどは、

3で4と繋いで下辺を白地にして、中央の黒はまだ攻めの楽しみがある、とします。この図が浮かんでも、

選択するかどうかは疑問です。この打ち方は、アマ八段以上のクラスにならないと打てません。

実戦図4

局面は進んで1のボウシ。雰囲気が出てノビノビした手です。

LZは、黒57、左辺の鉄柱が悪い手と判断していました。AIは守りだけの手は評価が低いです。

実戦図5

このノビも碁盤を広く見ています。

参考図2

私なんかだったら、この図を想定して、白の優勢拡大、と勝手読みをします。

参考図3

黒は、上辺は捨てて右上を制止にいきます。確かに白は3子取るだけではでかしていません。

後は、参考図を作っていませんが、白138、打ち込んでのサバキです。134・136の

石を捨て石にすれば、荒らせるとみています。どこまで読めていたかは想像がつきませんが、

ここに石がくる感覚は見事というしかありません。

まとめですが、院生クラスの実力はあるとわかりそうなのですが、この時点では、張栩名人・井山5冠

に先で碁になるかどうかは微妙な感じと私は推測します。もし私の推測が正しければ、この碁が7月、

張栩名人との試験碁が12月なので、半年足らずで1子前後強くなっていることになります。

1子は大げさだと言われるなら、最低限、この間でプロ仕様に垢抜けているのは間違いがありません。

それは恐ろしいくらいの成長スピードです。

入段しても順調に成長していくかどうか、見守っていきましょう。

 


 

 


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