DKのザル碁への独り言

段原浩司です。
県代表を目指すザル碁打ちです。
私の独り言を、我慢して聞いていただければ嬉しいです。

最年少棋士の譜 4

2019-02-17 12:40:24 | 独り言

 仲邑菫さんの試験碁、張栩名人との対局で先番6目コミ貰いの手合いです。

この碁は、下記の2図と、ヨセで数目損が1手あっただけで、後はこれという

指摘する手はありません。2図も高いレベルの疑問手で、みなさんに解説する

のが難しい碁でした。

実戦図1

45で押しましたが、LeelaZeroはコウをもっと争えと言っています。

ここでLZでは、白の勝率がアップしました。

とはいえコウ材が難しいので、一流棋士の判断力が必要な局面だと思います。

参考図1

上辺のヒラキでは、2子取りを決めたほうが良かったのでは、という解説

がありました。手抜きは死が残るので、アマでもわかりやすい先手なのですが、

このクラスになると、すぐ形を決めるのは良くない、後でもっと得する可能性

があるかも、と考えてすぐには打たなくなります。

 

この碁は、仲邑菫さんがほとんどの着手を90~95点の手で打ち切ったといえます。

特筆すべきは、95点というのは、仲邑さんにとっての95点ではなく、張栩名人の

着手と比べての点数です。崩れることなく最後までいくのは恐ろしいことです。

若手の頑張りというのは、大体は積み重なると無理になることが多く、ポキっと

折れるのですが、彼女は崩れません。また、ということは張栩名人はほぼ100点の手

を打っているということで、それは本気で負かせにいっているということです。

張栩名人・井山五冠を一時でも本気にさせるというのは、凄い才能といえるでしょう。

余談ですが、高尾9段は、この碁の譜を見て文句なく入段OKだったそうですが、その後に

プロフィールを見て目が点になったそうです。9才・・・。

高尾9段はプロを目指す決心をつけたのは10才の時だったそうですが、その時9段

のプロに3子で負けたそうです。

 

話は変わって、彼女の入段に関して、多少の批判もあるようですが、私の考えは、

ダイヤの原石はダイヤでしか磨かれない、です。それと、この制度を推進したのが、

元ダイヤの原石の小林覚理事(小林先生ごめんなさい)だということです。小林理事

が必要、と言っているわけですから、それ以上に説得力のある話はないと思います。

外野の石ころがあれこれ言ってもうるさいだけで、意味はないと思います。

 

 


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