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NTTが人体の表面を使って通信を行う技術を製品化

2008年04月24日 21時33分11秒 | その他
皆さんこんばんは。

 INTERNETWatchによると、NTTとNTTエレクトロニクスが4月23日、人体の表面に微弱な交流電界を通すことで通信可能な通信技術となる「レッドタクトン(RedTacton))」を応用した「Firmo(フィルモ)」評価キットを1セット80万円にて6月末に出荷することを発表した模様です。


Firmo評価キットはFirmoキー5個・Firmoリーダ1個・受信用タッチプレート1式などがセットになっているようです。


 具体的には、送信機となる名刺サイズの「Firmoキー」をかばんやポケットに入れておき、受信機となる「Firmoリーダ」が組み込まれているドアノブに手でさわることで、手を経由して微弱な交流電界を人体の表面に誘起させ、通信を行うことでパスワードを入力する、カードキーをかざす、カメラに顔を向けるなどの事を行わなくてもカギのかかった扉を開錠することが可能になるようです。


 また、人体でなくとも電気を通す導電体・誘電体であれば、動物・水・金属なども利用することが可能になるようです。


 現時点では通信速度が低消費電力で230kbpsとなっており、主に前述したようなオフィスでのセキュリティ用途を想定していますが、今後音声や映像のデータ送受信に利用するために10Mbps以上の高速通信に対応するための研究を進めているそうです。


 個人的には私が探した限りでは、ペースメーカーなどの植え込み型医療機器を利用している方への影響の有無について書かれていない点が気になりました。設置を検討する際に必要な情報だと思うのですが・・・



関連リンク
NTT、人体の表面で通信する技術を製品化(INTERNETWatch)

人の体の表面を伝送路とする新しいヒューマンエリア・ネットワーク技術「レッドタクトン(RedTacton)」を製品化(NTT)

Firmo評価キット 製品の概要(NTT)

各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための指針(総務省)