獲得された絶望感(盲人ウエカジ公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と・・・~

日本ライトハウス情報文化センターのサービス部長の岡田さんが亡くなったことを知った。

2020-07-03 15:59:12 | 網膜色素変性症と私
酒酔い

今日は昼ごろから雨。雨なので役所も空いているとおもい、午後から市役所へ。わたしのマイナンバーカードの電子認証パスワードの有効期限がまもなく切れるとのことで、その更新。マイなポイントの登録もあり、人が多いかなとおもったけど、それほどでもなく20分ほどまって更新ができた。

待っている、前の人の会話を聞く。役所の人との会話。その人もどうもマイナンバーカードのパスワードの再設定のよう。

職員が、その若い男性に、ひとつひとつ聞いていく。4ケタの暗証番号はおは覚えていますか?

その質問に、若い男性は、そうですね と答える。

そのあとも、英数字のパスワードは覚えていますかの質問にも、同じく若い男性は、

そうですね。

このそうですねは、彼にとっては、覚えていますという意味らしい。

なんか違和感があるけども、最近の若者ことばなのかな。そう感じるわたしはいつもまにか中年の昭和生まれのおじさんになっているのね。

その会話を聞きながら、7月26にち日曜日に有料生配信でおこなわれるハロプロ研修生のなつの公開実力診断テストのチケット購入。アイフォんで昨日クレジットで購入しようとするもうまく購入できず、今日やってみたらちゃんとクレジット払いで3500円支払えてチケット購入完了。よかった。うまくカード番号とかが入力できてなかたのかな。

しばらくして、わたしの番がきて、若い男性と同じようにきかれる。4ケタの数字はおぼえていますか?

おぼえています。

ここからがわたしと職員のやりとり。若い男性よりも、わたしのほうが、職員からするとややこしいだろうな。

まず、職員は4ケタの暗証番号をおしえてくださいという。だけどわたしは口頭ではおしえない。網膜色素変性症な私デスペア。ほぼ全盲な視覚障害者。わたしが数字をにゅりょくできないので、職員がかわりに入力してくれるよう。

でも、なるべく自分でできることはやりたいわたし。キーボードがあれば、それで入力できますと私。

すると、職員はテンキーだけのキーボードを私の目の前におく。さわってみる。電卓などは数字の5のところに指でさわってわかるようにポッチがついているのが多いけど、テンキーにはなかった。

それでも、5のボタンをおおしえてもらって、無事入力できた。さらに4ケタの暗証番号をにゅりょくし。そして今度は英数字混在の3つ目のパスワードを入力。

英数字でも、ちゃんとしたキーボードがあれば、タッチイピングができるので、私ひとりでも入力できる。

でも、キーボードがなく、英単語は、タッチパネル画面でにゅりょくしないといけない。こうなると視覚障害者はお手上げ。

こんなこともあろうと、あらかじめ、eyephoneのメモにパスワードを打ち込んできた。それを見せる私。

そのメモのあたまには、

声に出さないでください。読み上げないでください

と書いて、次の行にパスワードを書いている私。そのメモ画面を職員にみせて、打ち込んでもらう。

すると、職員は、声をあげて、そのメモのパスワードを読み上げはじめた。

読み上げないでください!

と私。やっぱりちゃんと声で伝えないといけないね、メモ画面をしかり読んでくれるものとおもったけど、職員はパスワードのほうが気になって、そちらにしか気がいってなかった。

こういうちょっとしたすれちがいは視覚障害者あるある。よかれとおもってしてくれたことがそうではない。

そのご、時間があったので、郵便局へ。ハロプロのコンサート中止にともなうチケット代金払い戻し。郵便局に郵便小為替みたいな紙をもっていって、それで換金してもらう。窓口までいくには、他の客にぶつかる可能性があったので、職員が手引きしてくれた。帰りもわざわざ出口まで手引きしてくれた。

その後ガストへ。日替わりランチ。チキンソテーとコロッケのランチ。視覚障害者なので、日替わりスープやおみずをすぐにもってきてくれた。ただ、チキンは切ってくださいといっておいたのに、切れてなかった。それに気づいた店員さん、私のテーブルに置置くまえに、下げて、切ってからもってきてくれた。


なんやかんやで、やっぱり視覚障害者は手がやけるね。手間がかかる。ありがたい。感謝の心をもたなきゃ。

私が目が見えなくなって、いろいろ補助機器、拡大読書っき、白杖などをはじめて買ったのが、大阪の肥後橋にある日本ライトハウス情報文化センター。ありがたいね。

そのライトハウスのITの専門家でもある岡田アマネさん。たしか京都大学を卒業して、そして視覚障害者支援するためライトハウスに就職。目の見える岡田さん、でもその視点は常に視覚障害者。このアプリは視覚障害者でもつかえるか。このスマホはどうか。展示毎日という視覚障害者のためのしんぶんにもコラムを連載している。最新機器のレビューとかとってもためになるね。

そんな岡田さんが、亡くなったとしる。

昨日、通勤途中、朝、酒酔い運転の車にひかれてなくあんったとのこと。ミニバイクにのっていた岡田さん。

たしか、数年前にも、ミニバイクをのっていて転倒して大怪我をしていた岡田さん。そのこともあり充分注意をしていただろうけども、酒酔い運転の車には注意しようがない。

ご冥福をお祈りいたします。享年56歳。

ガストで、ランチのあとにソフトクリームをたべる私。そして、あいふぉんにキーボードを無線接続してこのブログを書いている。まだ外の雨はやまないよう。悲しいね。

こんな雨のひでも、岡田さんなら、こんあめんどくさい視覚障害者に対しても、こまった顔をせず、ユーモアを含んだ口調で対応してくれるだろうね。
コメント
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