道 17番 2017年05月23日 | 十四行詩 四十雀天は奥あるところかな その道はいまでも覚えている 十年くらい前 夢に見たなつかしい道 丘の見える少年たちの自転車の道 田の中のアスファルトを奥へ奥へ いつのまにか夕日の古墳である いっしょにいた友だちはいなくなって 一人きり 欅の若葉が風に揺れると 四十雀が高く啼いた 天の奥 奥の光 それは少年の心へ入ってきた現実なんだが 夢の方をいまではよく覚えている どこかで水が光っている あの道は もうない あの光は もうない あのわたしは もういない « 財布 16番 | トップ | 錆びた薔薇 18番 »
コメントを投稿 goo blogにログインしてコメントを投稿すると、コメントに対する返信があった場合に通知が届きます。 ※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます 名前 タイトル URL ※名前とURLを記憶する コメント ※絵文字はJavaScriptが有効な環境でのみご利用いただけます。 ▼ 絵文字を表示 携帯絵文字 リスト1 リスト2 リスト3 リスト4 リスト5 ユーザー作品 ▲ 閉じる コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。 コメント利用規約に同意する 数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。 コメントを投稿する
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます