Herman Melvilleの詩(1)

2016年04月28日 | Herman Merville



クローバー  ハーマン・メルヴィル

6月の夜明け 喜びの風また風が吹きつける
そちこちで快活な野原が身支度を整える
あなたを薔薇色に染めてゆく 夜明けのひかり
どんどん赤くなる ツグミの胸




ハーマン・メルヴィル(1819-1891)は『白鯨』でよく知られた作家。20世紀の重要な作家は、たいてい『白鯨』(1851)の影響を受けている。その2年後の作品、『ハートルビー』(1853)なども、ブランショ、デリダ、ドゥルーズ、アガンベンあたりが最初だと思うが、注目されている。ところが、メルヴィルは、晩年、ニューヨークへ戻ると、詩ばかり書いた。これはメルヴィルの死後出版された詩集『Weeds and Wildings Chiefly: With a Rose or Two』に収められた短い詩。

メルヴィルについては、拙ブログでいくつか触れているので、そちらも参照いただけると幸いです。

Cioranを読む(107) Hegel et nous(16) 1932

猿蓑:「鳶の羽も」の巻(30)





参考:HERMAN MELVILLE Selected Poems PENGUIN CLASSICS 2006



Selected Poems (Melville, Herman) (Penguin Classics)
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Penguin Classics