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祟られ村(たたられ村)第二十一話

2008-08-11 01:19:01 | 祟られ村(たたられ村)自作小説
-------前回の続き-------

「そうかそうか、決心をしたようだな。わしもその指輪が見れれば、もう思い残すことはない。では、気を付けて行って来るのだぞ。」

「必ず、探し出してくるわ!」

静恵はそう言い残すと、青いドアを開いて入っていくのであった。

青いドアを入ると、そこは狭い部屋であった。たいまつで照らされているので、様子はよく分かった。
正面には、どこかの部族がかぶるようなお面が置いてあり、そのお面の眼の部分は、ポッカリと穴が空いていた。
静恵は、お面に近づき、色々と触って確かめてみた。

(あらっ、この眼の部分には、何かがはめられそうだわ。)

そう考えながら、ふとポケットに手をやると、村のおばさんから貰ってきた綺麗な石の事を思い出したので、手に出してみた。

(この石は、お守り代わりに貰ってきたものだけど、よく見ると、目玉のようにも見えるわね。試しにお面のくぼみにはめてみようかな? まさかね~。)

静恵は、馬鹿馬鹿しい考えだと思いながらも、石をお面のくぼみにはめてみた。
するとどうだろう、ぴったりとはまってしまい、取れなくなってしまったのだ。

(そうなんだ!この石は、ここにはめる物だったのね!!。でも、何も変わったことは無いわ。だとしたら、もう一つの眼になる物を探してきて、はめてみれば良いのかもしれないわ。)

部屋の左側には、ドアがある。

(よーし、この先に何かがありそうだから、行ってみましょう。)

静恵は、ドアをそーっと開けて、中を確認しながら入っていった。

その部屋は、実に不思議な部屋である。
小さい噴水のような物があると思えば、ほかに色つきの板などもある。
そして、一番目に付いた物は、牢屋であった。

(ここで何が行われていたのかしら?。考えただけでゾッとするわ。)

静恵は牢屋があることに、不思議な感じを覚えたので、まずは安全そうな噴水に近づいてみた。
噴水は静かな音を立て、綺麗な水を滴らせていた。

(あらっ、この数字は何かしら?)

よく見ると、滴る水が、7の数字を揺らしているのだ。

(なにか、謎に関係があるのかしら?)

そう思いながら、噴水の左にある、不思議な板を調べてみた。

(あっ、この小さい板は、押せるようだわ。何かのスイッチかしら?)

静恵は、一つ二つ押してみたが、何も起こらない。

(よく見ると、電話のボタンに似てるわね。あっ、さっき噴水で7の数字が揺らされていたわね。もしかしたら・・・)

小さい板を電話のボタンに置き換え、7にあたる板を押してみた。
すると、板の色と数が変わったではないか!!

(あらっ、茶色の板が4枚になったわ。どういうことかしら?)

静恵は、そのほかにも色々と触ってみたり調べたりしたのだが、それ以上は何も進展しなかった。

そして、ほかの部屋に行けそうなドアがあるのだが、そこはロックされていて、静恵の力では開けることは出来なかった。

(仕方がないわ。やはり牢屋も調べないとならないようね。)

そう考え、牢屋の扉を開けてみた。

(ああ、この中を調べるのは嫌だけど、他に調べようが無さそうだから・・・)

入りたくない気持ちを抑えながら、とうとう牢屋に足を踏み入れてしまった。

すると、その時!!「ウィーン、ウィーン!」
けたたましいサイレンのような音と共に、扉が自動で閉まったのだ!!

(あっ、どうしよう!!扉が開かないわ!!)

そしてふと上を見ると・・・

(キャーッ!!)

なんということだろう!天井が徐々に下がって来るではないか!!
そして、天井には太い針のような物がいくつも取り付けられていたのだ!!

このままでは、静恵は針の餌食になってしまう・・・

(どうすればいいの~!!助けて~!!)

-------次回へ続く-------


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