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VIVA! VELO!

2010年09月07日 08時21分13秒 | Fixed Gear
ひさびさのチャリネタです。
というのも、ひょんなことからフレームを格安にてゲット。
モロにピストなフレームでして、いわゆる競輪競争用のフレームです。

競輪で走ることができる自転車はNJS(日本自転車振興会)規格をクリアした
フレームとパーツで構成された自転車に限ります。
よくドロームの会場に見学に来る競輪学校の学生さんたちが
競輪学校を受験する際に乗る自転車も、このNJS規格をクリアしたもの。


現在、日本でNJS規格を持つフレームビルダーの工房は32社(だったと思う)。
で、ボクが今回手に入れたピストフレームは
兵庫県唯一のビルダーであるサイクルワークショップ・クサカの
日下周一氏が手がけるVIVALO(ビバロ)というブランドのもの。
VIVA! VELO!(自転車万歳!)という言葉を掛け合わせた
楽しい造語がブランド名になっているのです。

が、しかし!

VIVALOは現在NJSの登録を抹消されています。
2009年に伊東競輪場でフロントフォークのロウづけが剥離、分解し、
7人を巻き込む落車事故を起こしたため(立て続けに2件の事故があったそう)
それを理由にNJSの登録を抹消されてしまったのです。
VIVALOに乗る競輪選手は全体の1/6とされ、約600人の愛用者がいました。
ビルダーの日下氏には反論したい気持ちもあったようですが
さまざまなことを考慮し、脱退を選んだのだそうです。
どこの世界でも同じようなことがあったりするものですが
NJSの体質というか、なんというか… とにかく
「もう面倒になっちゃった」と脱退する工房も以前からあったとか。
まぁ、あまり競輪の世界に詳しいわけではないので
話半分程度だと思っていただければと思います。

ともあれ、不名誉な過去がありながらも
日下氏の技術とVIVALOのポテンシャルが多くの愛用者を生んだのも事実で
それ自体はまったくもって揺るぎないものとボクは思います。
日下氏はすでにご高齢で、後継者もいないようです。
やがてVIVALOも幻の名車になってしまうのかも知れませんね。


↑パイプはレイノルズ725ヒートトリーテッド。
MTBなどにもよく使われる、硬めのパイプです。
BBはスギノ75。悪くないです。


↑問題とされるフォーククラウン部分。
ラグとパイプの脱落はこの構造において珍しいトラブルじゃないと思う。


↑ヘッドセットはハッタ スワン スーパーデラックス。
こちらももちろんNJS規格です。


↑ロゴデカールはラメ。
個人的にはもっとオトナっぽいのが好きですが…

これからゆっくりと時間をかけながらパーツを集めて
コツコツと組み立てていきたいと思います。
こういうDIYな部分って、シンプルなフィクスドギアの楽しみの1つ。
組んで楽しい、乗って楽しい。
あーあ。それにしてもマズいものに手を出したもんだナァ (--;