前編からの続きです。
9.ウイング
原則としてタミヤ製のF103L用ウイングを使用すること。ただし、実車のディティールに準ずる形状を再現したウイング、さらには走行性能向上に大きな影響を及ぼさないディティールアップのための自作パーツや他社製パーツも使用可能。前後のウイングとも3D形状の湾曲の大きいタイプは使用禁止とする。
タミヤ製F103L用ウイングは、ボディ同様絶版品ですが、
店頭在庫はたまに見掛けるようです。タミヤのボディセットを購入すれば
1式付いてきます(ドローム専用インディボディには付属しません)。
ローラT93用(フロントウイングSP.533、リアウイング SP.534)が小型のハイスピードタイプ、
ローラT94用(フロントウイングSP.558、リアウイングSP.559)が大型のハイダウンフォースタイプとなっていますが、
参加者は、それぞれの考え方でセレクトして使っているようです。
また、容易に入手できるF-1用のウイングを加工して装着している方もいます。
ただし、レギュで「実車のディティールに準ずる形状を再現したもの」
「3D形状の湾曲の大きいタイプは使用禁止」とあるように、
あくまでもスケール感に配慮したウイングを付けて下さい。
ちなみにフロントウイングはダラーラボディを使う場合に限って、
シェブロンモデルズ製が形状的に実車に近く、
翼端板を加工するとさらにリアルに仕上がります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/14/37ec016003904d805f0692ee09cab20b.jpg)
純正ウイング。写真はローラT93用
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/96/ad674a1dd5b76e2b89d9a76a4709660a.jpg)
シェブロンモデルズのF103用フロントウイング。
翼端版部分を加工すればインディの雰囲気にマッチします。
シャシーへの取り付けは加工や工夫が必要です。
http://www.chevronmodels.com/
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/27/c9b59c2b7bcda43a013c4544fe7ebafe.jpg)
右端は、F103L用ハイダウンフォースタイプ(未加工)。
次の緑のは小さな羽根部分を取り去って、実車のオーバル用ウイングを再現しようとしたもの(2008年に使用)。
次のものは、リアルさアップを目指して、F103L用ハイスピードタイプの羽根部分を取り去り、
シェブロンモデルズのウイングの羽部分のみを移植したもの(2010年に使用)。
一番左はF103L用ハイスピードタイプ(未加工)です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/14/fad0d40043adf56a775c469969fa9d12.jpg)
シャシーに付ける際には、ポリカ板で更に3mm底上げしています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/85/23b4837b34cf3b6d28f68b0ee3cd84ff.jpg)
右から、#21はF103L用のハイダウンフォースタイプ(未加工)
#16は2段あるフラップの最上段をカットし、サイドダムもカットしたもの(2009年の予備)。
次の#37はフラップを全て取り去り、ポリカ板を貼って平面部分を延長した物
(2009年に使用したものをカラーリング変更し、2010年の予備にしたもの)。
その横の#37はフラップの最上段をカット、実車のように2本足にしたかったので、
足部分も完全に取り除き、TRG製のマウントを取り付けました(2010年に使用)。
一番左はF103L用のハイスピードタイプ(未加工)になります。
10.カラーリング
実車インディカーの雰囲気に準じたものが望ましい。
これもあくまでも主催者からのお願いです。
タミヤ製F103L用ボディは3種類カラーリングの異なるスペアボディが発売されていました。
参加者の中には、実車IRLのカラーリングを再現されている方も多いようです。
市販のデカール等も見掛けませんので、ほぼ手作りになってしまいますが、
皆さん苦労しながらもボディ作りを楽しんでいるようです。
もちろん、フィクショナルのカラーでも、雰囲気が出ていればかっこいいと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/4c/90e96ffab0ec0ea0984fd7decd2dd810.jpg)
実車の資料も探せば結構手に入ります。
参考websiteに詳しい方、ぜひコメントのご協力を!(DEE)
11.アンテナ
黒い塩ビパイプを使用し車外に露出させること。2.4GHzのアンテナが短いものは露出させなくても可。アンテナキャップは使用不可。
ストックカー、スーパートラックと同様ですが、
インディはボディが低いので、2.4GHzの短いものでも露出するかと思います。
かっこいいアンテナの処理を工夫されている方もおられます。
12.タイヤ
市販されているタイヤであれば加工可。グリップ剤のほか、あらゆるケミカル剤の塗布は禁止。タイヤ径はフロント:直径60mm以下、幅25mm以上。リア:直径64mm以下、幅40mm以上であること。
2009年からホイールの指定が無くなり、
ストック、スーパートラックでポピュラーなBSR製キャップドタイヤも使用可能となりました。
しかしながら、従来から行われていたように、スポンジタイヤに
ツーリングカー用のゴムタイヤのトレッド部分を貼りつけた、
いわゆる「ハチマキタイヤ」を自作される方も多いです。
ただし、ドロームのインディマシンは時速80km/h以上でコースを周回しますので、
作製した「ハチマキタイヤ」の精度(真円度)が低いと、
高速域では安定した走行はできないことを注意して下さい。
BSR製タイヤをフロントに使用する場合、ホイールのベアリングがインチ系のため、
ミリ系のF103用アップライトには装着できないと言う問題があります。
エントラントの方は、ホイールを加工してミリ系のベアリングを装着したり、
アップライトをアソシ等のインチ系に変えたりして対応しているようです。
また、最小サイズ(L径のもの)を選んでも、個体によっては、
規定の直径60mm以下をクリアできないものもあるようですので、
超えているようであれば、タイヤセッター等を用いて
削って直径を小さくする必要があります。リアタイヤ(R径のものが径が合います)は、
そのままでは、F103用のハブにつきませんので、
ゼノンから発売されているアダプタが必要になります。
一方で、シャシーはF104が使用可能になりましたが、
F104用のリアタイヤでは幅が40mmに足りません。
「ハチマキタイヤ」を作る際は、F103系のホイールを使用して下さい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/ae/ff6c38069fc46a3b99f014dd29d97669.jpg)
BSRのキャップドタイヤ。2009年、2010年に使用しました。
フロントは直径が大きかったので、削った痕(スジ)が見えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/a5/54c966999ebd42857692a4fa0a62194c.jpg)
BSRのリアタイヤを装着するにはこのゼノン製アダプタが必要です。http://www.xenon.ne.jp/xenon.html
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/f6/078e67185e44aa6367b2e74cfe2390b3.jpg)
RMBros兄さんの優勝マシンのノウハウが公開されたこともあり、
2009年は更にレベルが上がりました。
RMBros兄さんに比べるとダメダメですが、私の中ではベストです。
写真は2008年に実際に使ったもの。
13.その他 AMB社製マイポンダーを装備すること。
ストックカー、スーパートラックと同様です。
以上、参考になる内容はあったでしょうか?
インディ参戦エントラントのみなさん、どしどしお役立ちネタのコメントを!