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喘息治療日記

~Enjoy ! 少食健康生活 ~

パルミコート(吸入ステロイド)で大量の生理

2007-05-19 23:51:28 | 喘息
あんなさんからの貴重なコメントです。宮川先生のHPにあんなさんと同じ症例の患者さんをみつけました。 
やはり、パルミコートで大量の生理になってたと見ていいようですね。
マチはフルタイドを使ってまして、パルミコートは経験ありません。子宮筋腫で生理はひどく多かったので、もしパルミコートを使ってたら、さらにひどい貧血で起き上がれなかったかもしれません。
あんなさん、本当に ありがとうございました。 ブログを読んでる皆様もご自分のこと、注意して観察してみてくださいね。

こんにちは。マチさん。あんなです。
お返事ありがとうございました。
生理の事ですが、私はパルミコート一日800吸っていました。
12月に400から増えたのですが1月から生理がおかしくなりました。月2回ある時もあり九日から十日続くのです。
量は普段とあまり変わらないと思うのですが、最後の方はだらだらと少量が続くと言った感じです。
2月は12日間も続きました。1月は2回、2月は一回、3月も一回、4月二回。
更年期でもあるので、確認のため、パルミコートを止めました。
その代わりに出たのがクラリスです。今、痰と咳が酷いの。
黄砂が来てからと言うもの痰と咳が酷く、ピークフローも落ち込んでいたのにパルミコートを止めたとたん、さらにピークフローが落ち込んでしまって・・・ちょっと怖いんですよね。最高値400、基準値、385。今200から280。治療前に戻ってしまいました。歩くのも息が切れてしまいます。
クラリスが効いて、痰が切れるともう少し上がって来ると思うんですが。今、生理中でこれが普段の通り、五日か六日で終わって、その後もなく、次の受診日がくれば吸入ステロイドが怪しいという事になるんですね。
マチさん、ドクターに問い合わせて頂いてありがとうございます。
私の主治医はそんな話は聞いた事ないと言っていました。





吸入ステロイド薬によって月経異常が見られることがまれにあります。吸入ステロイド薬がどのように作用して月経異常を起すかと言うことについてはわかりませんが、全身性のステロイド薬で月経異常があるこということを考えると、吸入したステロイド薬が全身に循環して起こっているとも考えられます。
吸入ステロイド薬で月経異常(ほとんどが月経過多になります)を来たした患者さんの多くはパルミコート(ブデソニド)で、キュバール(べクロメタゾン)でもありました。しかし、「フルタイドに変更したら月経異常が消失した」という患者さんがほとんどで私のところでは月経異常があればフルタイドディスカス(フルチカゾン)を使うようにしています。

現在、49歳の女性の患者さんは重症の喘息で25年間毎日吸入ステロイド薬を使用しています。当初は重症発作が頻発し何年間も注射や内服のステロイドを大量に投与していました。
そのときはほぼ毎日出血するほどの月経異常がありました。やがて、スペーサーを使ってべコタイドを高用量使用するようになって症状が改善し、全身性ステロイド薬を使うことも少なくなりました。しかし、ひどくはないのですが出血がダラダラ続くという感じでした。
パルミコートが発売されましたのでべコタイド(べクロメタゾン)をパルミコート(1200μg/日)に変更したところ大量の出血がありました。
パルミコートを半量(600μg/日)にしたところ出血は半分ほどになりましたが続きましたので、
フルタイドディスカスに変更したところ出血はピタリと止まりました。
念のため患者さんに許可を得てキュバールに変更したところ、やはり、少し出血するようになりました。
そして、フルタイドディスカスに変更したら出血は全くなくなりました。この患者さんは重症のアレルギー性鼻炎を合併していて、パルミコートを使用しているときは鼻症状が非常に改善したそうで、キュバールでもかなり改善していたそうですが、フルタイドではいつものように鼻症状がひどい状態になりました。

考えようによっては全身に循環するのはパルミコートが最も多く、フルタイドが最も少ないということになりますが、この患者さんだけの事実ですから、これがすべての患者さんに当てはまるかどうかは不明です。ただ、こういう患者さんがいたということで記載しました。
他の患者さんでもパルミコートで月経異常があったためフルタイドディスカスに変更したら出血は消失しました。いずれも、吸入ステロイド薬使用中に全身性ステロイド薬は使用していません。


月経異常はパルミコート(ブデソニド)は強度、キュバール(べクロメタゾン)は軽度、フルタイド(フルチカゾン)はなしという結果になっており、吸入ステロイド薬で月経異常があればフルタイドを使ってみるのもひとつの解決方法ではないかと思います。(2007.3.5)宮川先生のホームページから抜粋させていただきました


宮川医院先生のホームページです







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