ペンライト進化…コンサート応援、演出に彩り

2014-01-31 11:23:03 | 日記

無線制御で色分けや点滅
階ごとに色分けされて光るライト(いきものがかりの武道館公演で)
 コンサートの応援グッズ、ペンライトが進化している。
 光は明るく、色はより多彩に。最新型では無線で制御され、統一感ある演出として活用されている。
 昨年9~12月に行われた人気ユニット、いきものがかりのツアーでは、客席全てから色とりどりの光が発せられた。事前に各席に置かれたリストバンド型のライトを観客が腕にはめていたのだ。音楽に合わせて点滅したり色を変えたりする光が自分の腕から放たれる。ファンたちは大興奮だった。
 ライトは、ソニー・ミュージックコミュニケーションズ(SMC)とソニーエンジニアリングが共同開発した「FreFlow(フリフラ)」。光の点灯や色の変化を、主催者側が無線で一括制御できるシステムだ。10系統に分けて指示を送れるため、客席のブロックごとに赤、青、黄色、赤、青、黄色などと、細かい色分けが可能になる。
 SMCの関口博樹執行役員は、「ブロック別に10種類のライトを置いていく作業は、棚田の田植えのようだった」と苦労を振り返る。ソニーエンジニアリングの海老原英和氏は、「ライブの最初は白一色に光らせておき、出し惜しみしながら徐々に色分けの多彩さを見せていった」と話す。
 無線操作は基本的に舞台裏で行われるが、後半にはメンバーがステージで送信機を持ち、魔法のつえのように振りかざしながら、次々に客席の光を変える演出もあった。2012年から使用されているペンライト型は100万色、いきものがかりのライブから使用されたリストバンド型は3万色もの色変化が可能という。
様々な色のペンライト。上部にはアイドルや声優グループのメンバーのシンボルカラー一覧がある(でらなんなん 秋葉原店)
 FreFlowはライブの間だけ観客に貸与するという仕組みで、終演後に回収する。一方で、アイドルのライブで使われる市販のペンライトも進化している。「でらなんなん 秋葉原店」には、100種類ものペンライト類が販売されている。電池式で光がつくペンライトは昔からなじみ深い。だが、ここ10年ほどのアイドルシーンで主流だったのは、ケミカルライトやサイリウムと呼ばれる化学発光式のもの。ペンライトより圧倒的に明るく、1本百数十円で買える安さが魅力だった。
 ファンはアイドルグループのメンバーのシンボルカラーに合わせ、次々にライトを替える必要がある。また、明るいタイプは5分程度で光が消えてしまう。「明るさはどんどん減衰していくので、曲間に新たなサイリウムを発光させる『おいだき』が必要。1回のライブで100本ぐらい簡単に消費してしまう」と同店担当者。
 そのため、最近はペンライト人気が復活。サイリウム並みの明るさで、しかも色を変えられるタイプが登場したからという。値段は数千円するが、使い捨てのサイリウムに比べれば経済的。パステルブルーといった淡い色味や、黒光りするブラックという色もあるのに驚かされる。「メンバーの色に合わせて、新たなライトが発売されることも。逆に、売られているライトの色の中から自分のイメージカラーを選ぶアイドルもいます」と同店担当者は話す。(清川仁)
(2014年1月31日
読売新聞)


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