プロ野球の開幕から約1カ月。
ファンの関心はすっかりペナントレースに向けられているだろうが、改めて日本が準決勝で敗れた第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)から見えてきたものを振り返りたい。
今回も国内で行われた日本の試合を視察して感じたことは、メジャーと日本の野球の用品規格やグラウンド環境の違いがもたらす影響だった。
日本が3連覇を逃した要因を象徴する場面は、何度も放映された準決勝のプエルトリコ戦の1-3の八回に敢行した井端弘和選手(中日)と内川聖一選手(ソフトバンク)の重盗失敗だろう。
あのとき、打席には4番の阿部慎之助選手(巨人)を迎えていたことを忘れてはいけない。
そこにこそ、長打力不足という日本の欠点が見えた。
大会前の壮行試合や強化試合で日本代表が放った本塁打は、相川亮二選手(ヤクルト)の1本だけ。
これまでも国際大会で悩まされた長打力不足が、大リーガー不在のチーム事情でさらに深刻な形で露呈していた。
優勝したドミニカ共和国は、昨季メジャーで33本塁打を放ったロビンソン・カノ内野手(ヤンキース)を筆頭に、パワーに優れた選手がそろっていた。
日本も投手力で劣るオランダ戦では6本塁打を集中したが、これは狭い東京ドームでの結果。
メジャーの球場で行われた準決勝で本塁打は望めなかった。
関連ニュース
・「【メジャースカウトの春夏秋冬】ボール、芝、初モノ…WBC敗因を見つめよ 大屋博行」:イザ!
・「鹿島、名古屋下し首位浮上 横浜Mは勝ち点9に ナビスコ杯」:イザ!
・「球場への持ち込み荷物の規制強化へ MLB」:イザ!
・ポイントサイト一覧比較