
『宮廷女官「チャングムの誓い」FESTIVAL in Tokyo Dome』というイベントに行ってきました。
えっ。
って?
実は僕、韓国ドラマ大好きなんです。
びっくりしたでしょ。
今まで、隠してたけど。
僕は割と韓流ブームの最先端を行ってると思います。
韓流抜きの人生なんて抜け殻だと思ってます。
なんてね。
嘘に決まってんじゃん。
単なるバイトです。
バイトなんでずっと客席のほう向いてました。
何も見てません。
イ・ヨンエが奇麗だなんて言われても知りません。
ゲストの森山良子の「さとうきび畑」も、録音だったって言われれば信じてしまいます。
なぜか僕は最前列のど真ん中を任されました。
床にはポコポコと飲み物入りの紙コップが倒れます。
僕、拭きます。
クライマックスで興奮するおばあさんたちが大挙してやって来ます。
彼女たちがフェンスをなぎ倒さないようにがんばります。
イベント進行が素人くさかった。
僕がこのドラマ全然見てないからそう感じただけかもしれないけど。
質問コーナーみたいのでも、合コンの自己紹介的な当たり障りのない内容ばっか。
まあ俺は合コン行かないけどさ。
司会2人もゲストの発言に対して模範解答的反応。
しかも盛り上がる前に次の話題に進んじゃう。
「そこ掘り下げるとこだろ!」ってひとりで突っ込みいれてた。
バイトだから後ろ向きでね。
たまに司会の片一方が気を利かせて、やや深い反応を示しても、もう片一方は黙殺。
やっぱ次の話題に進んじゃう。
構成だってちゃっちい。
出演者が一人か二人ずつ出てきて、司会者に何かトークを振られてしゃべる。
その繰り返し。
そのトークだって、片言の日本語で「お会いできて嬉しいです」とか「日本が一番好きな国です」とかのお決まりのリップサービスを披露する程度。
あと、何人かは歌を歌った。日本の曲のカバーとか。
がんばって日本語しゃべるのもいい事だけどさ。
デ・ジャブですか?
韓流に興味のない僕でさえ同じような場面をテレビや何やらで見た覚えがあるんですけど。
飽きない?
というよりも企画者側の怠慢が見え隠れ。
日本語で挨拶させときゃ持つだろう、歌わせときゃ喜ぶだろう、っていう甘えが。
もったいなくない?
もっと撮影の裏側とか俳優本人のプライベートに迫るとか、できなかったのかなって思っちゃう。
たまに料理とかの特技を披露したりした人もいたけど、微妙。
だって、料理してる間は他のゲストのトークに移って、料理してる場面を見せないんだもん。
意味ないじゃん。
なにしろ1万5000円だよ?
番宣用イベントだったらこんなんでもいいよ。
これをキッカケに『チャングム』見てくださいね、っていうイベント。
でも違うでしょ。
嗚呼。
これが1万5000円もするショーの中身?
いや、ドラマを見た人には楽しめたのかもしれません。
大多数は、出演者本人を生で見れただけで1万5000円の元は取ったという認識かもしれません。
確かに、みんな楽しそうに笑ってます。
嗚呼。
もうちょっとお客はイベントの内容充実を訴えたほうがいいと思います。
中高年女性、完全になめられてる印象を受けました。
高齢化社会です。
どんな業種も高齢者をターゲットにビジネスしてきます。
この際ですから、商品の質にうるさくなってみるのもいいと思います。
最大のマーケットである高齢者層がうるさくなれば、日本の産業は一層洗練されていきます。
絶対に「簡単にもうけが出る」年代になってはいけないと思います。
あ、中高年女性のマナーの悪さって半分は本当ですね。
正直醜いです。
自我の塊。
あえて「半分は本当」と言ったのは、彼女らは非常に世間体を気にするからです。
世間体ってキーワードをちらつかせればおとなしくなるってのが分かりました。
でも、今日僕は割りといろんなお客から同情され、かわいがられました。
人懐っこいというのもこの年代の特徴でしょうか。
若造が何様だって感じですが。
あえて半分くらい嬉しかったと言っておきます。