C.E.C DA53 その1

2023-12-12 00:30:08 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんばんは。

 

現在使っているDACです。

高額なものではありません。どちらかというと安物の部類に入ります。

 

春先から夏ごろの事でしょうか。

アンプの入れ替えをすべく、インターネットで色々と調べていました。

 

或る時、リサイクルショップのECサイトで「C.E.C AMP53」という一風変わった面構えのアンプを見つけました。

フロントパネルが70年代の日本の実写アニメに出て来るロボットの顔のようなデザインをしています。

 

オーディオデザイン的には、全く評価できるものではありませんが、アクの強いその特徴的な造形に何故か強く引き付けられました。

仕様を見て見ますと、プライマーPRE30と同じく内部は完全バランス仕様で、当然のことながらバランス接続端子が付いています。

 

自分が求めているアンプの仕様に近い内容です。

いつもの悪い癖で、謳い文句に直ぐ惑わされます。

 

ところでウェブ上の製品紹介ページには、このアンプに見合うようなDACがあると書かれています。

それがDA53です。

 

Digital Link3もNEO iDSDも手放し、次なるDACを探していたところです。

AMP53に強く興味を持ちましたが、取り敢えずアンプは置いておいて、DA53がどんなものか、Webで探してみることにしました。

 

DA53nという、後続機が直ぐに見つかりました。

デザインはありきたりの、極無難なものに変更されています。

 

仕様は詳しくわかりませんでしたが、背面にキャノン端子が付いていますから、最低限の条件はクリアです。

出音は全く不明ですが、何となく想像がつくようなところもあります。

 

まずは試しにこれでも良いかなと思っていますと、渡りに船とはこのことでしょうか。

毎日のように訪れていた中古オーディオのECサイトに、あのDA53が出ているのです。

 

値段も手ごろです。

直ぐにカートの中に放り込みました。

 

値段が値段だから失敗しても構いません。

安ければ決断も早いというのは、性根がケチなためなのでしょう。

 

それでその後、AMP53はどうしたのかと言いますと、ある理由から購入を取りやめています。

ですけれど、DA53を買うきっかけとなったAMP53についても、そのうち記事にしたいと思います。

 

さて、DA53です。

 面構えは親分であるAMP53に繋がるような、アクの強さ、垢抜けなさがあります。

自信を持って言えますけれど、DA53の見た目、デザインは良くありません。

これで購買意欲が失せた人もいるのではないでしょうか。

 

さて、少し仔細に触れて見ます。

ヘアライン仕上げのアルミ製フロントパネルには、細長いオーバル状の彫を造り、その中に端子や表示ランプ、操作ツマミをまとめて配置しています。

 

パネルは隅切りがされておらず、ささくれ立つほどではありませんが、縁(エッジ)が立っています。

柔らかいアルミ製ですから、このエッジを少しぶつけただけで直ぐに小さな凹みが出来ました。

買ってすぐのこと、設置時に付けてしまったので、妙に嫌な気分になりました。

 

機器のサイズに対して不相応に大きく、前に飛び出た2つの操作ツマミは、少し中央に寄り過ぎていて、視覚上のバランスは良くないとはっきり感じます。

このツマミには、サンドブラストされたように表面にざらつきがあり、指でつまんだ時に滑りにくいようになっております。

軽い力で回すことが出来ますから、その大きさも相まって使いやすいように感じるのですが.、実はこれが却って操作上の仇になっています.。

 

ツマミの話を続けますと、向かって左側はヘッドフォンの出力レベル変更用のものです。

これはまず使うことはありませんから、ツマミをちょん切って捨ててしまいたいぐらいです。

そうすれば少しは見た目のバランスが取れるでしょう。

 

右側は入力セレクターとなっています。

ツマミを押すと、まず入力選択のモードに入り、その状態でツマミを回すと選択枝が切りまわります。さらに押すとその項目内容が確定し、下の方に並ぶデジタルフィルター類の項目選択に移っていきます。

 

これが少しやりずらいです。

上で軽く回せると書きましたが、少し動かしただけでも、すぐ選択したものが切り替わってしまうのです。

 

押し直して確定させたと思ったら、押し込んだ時に微妙な回転が加わって違うものを選んでしまい、何度も操作を繰り返すことになります。

特に入力セレクター(TOS、USB、COAX、AESの4つから選びます)がコロコロ変わってイライラします。

 

この誤操作がイライラするものですから、終いには選択肢を選んだら、そのまま放っておくにしました。

暫くLEDランプがチカチカしていますが、10秒ほどで勝手に選択状態がキャンセルされます。

 

入力セレクターの下にデジタルフィルターなどの選択もあり、一連の操作で流れ作業的に選択を確定することが出来ますが、製品としての出来が悪いため、これは諦めています。

 

縦横に小さく並んだLEDのランプは、肌に出来た小さなツブのデキモノのようで、良く見ると少し気持ち悪い感じもします。

 

真ん中に小さなツマミは、電源ボタンです。

IFiの製品に比べて、大きく押しやすいからこれは評価しておきます。

もっともこの程度の作り込みは当たり前のことではあります。

 

セレクターの事ばかり書いてしまいましたが、肝心の音質について書いておきます。

 

「CEC独自のLEF回路を搭載」とウェブページで謳われています。

AMP53にも同様の回路が組み込まれているようです。能書きも良く理解できませんが、このLEFなる回路も音質に対するどの程度の効果があるかもよく分かりません。

 

見た目の感じや、ウェブ上の解説から想像して、解像度優先の繊細(とは言っても値段なりの)音なのだろうとは、勝手に想像していました。

 

実際に音を聴いてみると、悪くはないのですが、美音という方向とは少し違います。

力強さが少しある、ちょっと乾いたような、少しギスギスしたような音がします。

 

が、嫌な感じではありません。

寝起きが悪いのか、少し経つと音が伸びて来てしなやかさが出ます。

 

高音が強いという感じでもなく、中音が飛び出るでもなく、かといって低音が響くという感じでもありません。少し捉えどころがない感じです。

 

全体に”理詰めで機械的に音を処理してみました”、みたいなところを感じます。

なんででしょう。

 

製品化するに当たっては勿論、実際の音を聴いて出音を決めているのでしょうけれど、少し評価しずらい音ですから、”製品化したら結果としてそうなった”と勝手にそう思ってしまっています。

要は音の方向が少し見えずらい、そういうことなのです。

 

このDACは、小さめの音量よりも、大き目の方が音に張りが出て、さらに良く感じられます。

ボリュームを絞り勝ちにして聴く自分には少し難点です。

ソースによっては、多少ノイズが多い・大きく感じるのは、音にざらつきがあるためでしょうか。

 

音場は広く感じます。

ただそれは横方向に拡がるのではなく、縦方向に拡がるようなものに感じます。

 

音が前に出ると同時に奥行きも出来、さらに響きが強くなります。

ホールトーンのようなものが付加されます。

 

残響が少し強くなるため、多少音像がぼやけますが、音が前に出て来る関係でボーカルも不満は余りありません。

 

音の響きがあるというのは、リバーブを求めている自分には好都合です。

そして、その出音の印象から、このDACはクラシック向きだと感じました。

 

幾つかクラシックの音源を流してみましたが、やはり良い感じです。

しかしながら、そうそうクラシックミュージックを聴くこともありません。

 

良く聴く曲はポップス系が大半です。

ピアノソロやインストルメンタルが中心ですから、カテゴリーとしてはクラシックとは遠からずという感じではありますが、実際の音作りはまるで異なっています。

 

馴染みのピアノソロ(クラシック系ではなくポップス系)を聴くと、音の滑らかさが少し足りず、響きに主音が埋没しがちで良い感じに聴こえません。

 

そこで、IFiのZEN ONEをDDCとして噛ませてみることにしました。

以前、NEO iDSDと組み合わせて、良い結果が得られたためです。

 

 

聴いてみると、音に少し滑らかさが出て、繋がりも良くなり、全体にバランスが取れた感じです。

NEO iDSDと組み合わせたときは、低音がしっかりして音の重心も低くなり、それなりに聴きごたえもありました。

 

DA53との組み合わせでは、格別低音が出るようになったとも思えませんが、不満も無いですし、まあこれで良いかと思えるようになりました。

 

 

今日はこれで失礼します。

DA53については少し書き足りない部分もありますから、近いうちにまた別の投稿をしようと思います。

 

ではごきげんよう、さようなら。

 

 


iFi audio NEO iDSDは今いずこ

2023-12-10 20:37:30 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんばんは。

 

振り返るのは嫌でしたが、踏ん切りをつけるため、昨日、DDCなどの機材の整理について、記事にしてみました。

ついでの事ですから、関連する機材について、続けて投稿しようと思います。

 

今回は、タイトルの通り、iFi audio NEO iDSD;ヘッドフォンアンプ兼DACです。

 

当家環境下において、同じメーカーのZEN ONEと覇を争った同機器は、結局のところ、音質の好みの傾向という点において、下位モデルのZEN ONEに打ち勝つことが出来ず、いずこともなく去って行きました。

 

勿論、手放した先はある程度は分かっていますけれど、そんなのもう知らん・どうでも良い、そんな気分です。

で、タイトルの通りの表現です。

 

ZEN ONEを残し、NEO iDSDを手放す。

普通は逆ではないかと思います。

NEO iDSDの上位機種ですから、音質は上なのでしょうし、機能も上です。

 

確かに美音でした。

綺麗な音ではあります。ただそれだけでした。

 

でも何かが物足りない。

決定的なのは、力強さに欠けていたことでした。

何だか音が細い感じがします。頼りなさげです。

 

平面的な綺麗な音だけでは、ただ鳴っているだけという自分が一番嫌なセッティングになってしまいます。

バランス接続で出力していましたから、ライン出力のレベルも高いはずですけれど、どうにも力に欠けた平たい音でした。

 

ZEN ONEの方が音に雑味もあり、音も太く(繊細ではない)、帯域も狭いんでしょう。

ですけれど、こちらの方が自分には合っていました。

製品カテゴリーの違いか、位置付けが違いか分かりませんが、同じ会社の製品でも音の違いを感じます。

 

以前にも書きましたが、ZEN ONEは音が少し力強い感じです。

恐らく価格からしても、ポップス・ロックなどに合うよう、仕立ててあるのでしょう。

ひょっとしたらZEN ONEの方が後発ですから、音の方向もNEO iDSDとは変わっているのかもしれません。

 

MQA(倒産してしまった)も元々導入予定もありませんでしたし、HPAとしても使うこともありません。

ということで、最早NEO iDSDの居場所はありません。

 

当時の最新のファームウェアにアップデートされており、幾つかのデジタルフィルターも使えました。

多少なりともその違いは感じられましたが、その効果に特段引き付けるようなものはなく、機材を残す理由とするまでには至りませんでした。

 

NEO iDSDは、iPower Eliteとのバンドルセットを中古品店で買いました。

iPower Eliteも、iPoweriiとの違いが今一つ分かりませんでしたから、一緒に手放してしまいました。

ノイズもiPoweriiより宜しくないということを、どこかのサイトで見掛けましたから、サッサと手放しました。

 

NEO iDSDの注意点・気になる点は、前面の(多分)有機EL表示パネルが柔で直ぐに傷が付くこと、長時間使い続けると焼き付けを起こし易かったり、表示が薄くなってしまうことです。

 

実際に、パネル表示が薄くなり、字が欠けてしまっていた中古品を見掛けました。

製品仕様上の大問題ですね、これは。

 

後、傷つきやすいというのは、自分もやってしまったことで、うかつではありましたが、パネルに付いていたゴミを取り去ろうと、少し爪を立てしまったところ、あっという間に目立つ傷が付いてしまったことから実感として持っています。

NEO iDSDには、デジタルカメラの液晶モニターのように保護フィルムをずっと貼っておくべきでしょう。

 

もう一つ、電源スイッチが小さくて押しずらいこと。

押しずらいのに、少しの間押し続けていないと電源が入りません。

 

筐体はそれほど重いものではありません。

強く押せば、機材が後ろに動いてしまいます。気にはなりました。

 

調べれば、NEO iDSDの後継機であるNEO iDSD2が早くも発売されているようです。

https://ifi-audio.jp/neo/neo_idsd2.html

上で指摘した、電源スイッチは大きく押しやすいものに変更されています。

 

パネルもカラー表示されるようです。

寿命や焼き付け易いところは、改善されているのでしょうか。

 

最新の機能の付加とともに、ライン、ヘッドフォン出力ともパワーアップが謳われています。

矢張りそうでしたが…。

 

背面を見るとクロック入力が出来るようになっています。

このクラスでは珍しいが、今更自分には関係のないこと...。

 

さて、NEO iDSD。

実は、RMEのADi-2 DAC FSとどちらを買うか迷っていたのです。

その当時、まだコロナ禍で、巣籠生活・趣味を応援するためと謳って、代理店が随分安く売っていました。

12万ちょいだった思います。

 

円安や半導体不足の影響もあるのでしょうが、今は、安くても18万円ぐらいです。

それに比して、NEO iDSDは、早廃番。中古価格も低値安定。

 

ADi-2を買っておけば良かったのかなぁ、と思います。

結構発熱があるという、Web上のその一言で見送ってしまいました。

 

ドイツの音に馴染めていたかどうかは分かりませんけれど、継続して保有していたんじゃないか、そんな気がします。

つくづく自分の買い物下手を痛感します。

 

NEO iDSD2ですか。

音の傾向は変わらないでしょう。あの筐体は見るのも嫌です。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。

 

電源を落とすときに現れるメッセージです。"See You!(またね)"とありますが、再会はもうありません

本当にサヨウナラ。

 


GUSTARD U18 DDC / C16

2023-12-09 21:29:08 | 専門競技/芸能活動

Uさん、こんばんは。

 

或る時、アクセス解析を見て見ますと、「DDCとクロックジェネレーターその効果」に関する頁へのアクセスが顕著に伸びているのに気が付きました。

とは言っても、大した件数ではありませんが。

 

念のため、GOOGLEで検査をしていますと、いつの間にか最初の頁に表示されるようになりました。

想定外に上位の方に表示されます。

きっと、蠅(google.bot)のせいでしょう。

 

頁の内容は、きちんとデータを揃えて検証したような代物ではありません。

単なる感想です。

大したものではないのに、ここまで表沙汰?になると、却って困ったことではあります。

 

そこで今回は、当該記事に関連した内容でブログを更新しようと思います。

まぁ、深く考えもせずに戯言をアップロードした尻拭いをするようなものです。

 

さて、其ページで扱いましたGustardのDDCとクロックジェネレータです。

※上がDDC U18,下がC16 クロックジェネレータです

 

当環境下では今一つ力を発揮できないため、両機の去就をどうするか迷っていたところですが、結局のところ両方とも処分しています。

 

U18はそれなりの値段となりましたが、C16は購入時の3分の1以下で手放しました。

これはきつかったです。

が、決めた以上箱に詰めて送り出しました。

 

放出したのは、随分前です。

購入時の記憶も薄れていますが、1年弱は手元にあったようです。

 

ただし、取り付けたり収納したりを繰り返しましたから、実働時間はかなり短いのです。

にも拘らず、安値で手放したため、随分嫌な思いをしました

 

いつものように、また衝動買いして失敗か、という感じです。

貴重な資金の垂れ流しは、実に罰当たり・神に対する冒涜です。

こういうこと無駄遣いをするから、いつまで経っても良いシステムが構築できません。

 

さて、話を機器のことに戻します。

DDCの導入は音質向上というよりも、音質低下の要因の除去、つまり上流(特にPCから)のノイズの断つことを目的にしていました。

が、セッティングや配線を変えたところ、それらしきノイズも感じなくなったため、DDCは要らなくなってしまったのです。

 

考えれば、元々悩むほどのノイズもなかったのかもしれません。少し頭でっかち過ぎました。

むしろ下流のノイズ(PRE30のホワイトノイズ)の方が問題だったのです。

 

次は、C16についてです。

U18にはクロック入力があります。

そこで、ノイズ対策についでにクロックジェネレータも入れて、音質向上も図ってやろうという野暮な考えが頭にもたげたのです。

 

DACやDDCを色々調べていた当時、クロックジェネレータなるものを知り、この機器に多少の関心を持ってました。

DDCを先に買い、おあつらえ向きの状況が出来しました。

そこで物は試しだ、ということで、安易に手を出したのです。

 

DDC U18には専用のクロックジェネレータC18が用意されています。

ただ18万円近くもします。ジェネレータだけにそこまでの経費は掛けられません。

 

当時の構成機器のどれよりも高くなってしまいバランスが取れません。

ということで、下位のC16を手に入れたというわけです。

大きさ・形状は完全にU18のそれにに符合しており、組み合わせとしては上々でした。

 

*     *     *

結局のところ、DDC、クロックジェネレータの効果が出なかったのは、根幹となる機器のセッティングが煮詰まっていなかったためだと思います。

ただ機器、スピーカーを置いてケーブルで繋いだだけですから。

 

ルームアコースティックとか、どこの世界の話だというレベルです。

音も原因も判らず、いつもどこか今一つだなと感じていました。

 

こういう状況では、DDCやクロックジェネレータで音質改善することは出来ません。

それは常道・正道に反しています。

 

だから格別の効果も得られず、ハテな、どうすべきかと立ち止まってしまったのです。

微小な音質効果が得られない状況だったから、DDCやクロックジェネレータの影響は埋もれてしまっていたのです。

 

それなりの機器を用意して、機器間の調整をし、キッチリと各種のセッチングを詰め、きちんとした音を出す。

そこにクロックジェネレータなどを追加すれば、更なる良い影響が出るものと思われます。

 

ズボラな自分ですから、そこまでは追い求めていませんでした。

目指している音の方向は3方向在りますし、過去も今もどっちつかずの出音です。

 

その時点では音質追及に限界を感じていたこともあって、余計な機器は不要だ、場所も取るし、アウトレットも余計必要(電力も余計かかる)!ということで、換金性の高いうち(程度の良いうち)に手放したのです。

が、神罰が下って資金回収の不如意という結果となりました。

 

今は、その痛手も癒えて、余り当時の事を振り返ることもありません。

けれど放出直後は、こんな早く手放して損をするなら、もっと安いaune xc1にするか、回収率の高い見込みのTEACのCG-10Mにしておかったとウジウジ後悔したものです。

 

さて、今後この手のモノについてどうするかについてです。

少なくともクロックジェネレータはもう導入することは無いと思います。

 

クロックを必要とする、使うようになるほどのシステムを組むということは、更なる階段(お金を使う)を登らなければならないからです。

それには疲れました。

 

DDCの方は、実は手持ちの機器でその機能を活用しています。

こちらの方は、音質に対する効果が何となく認められたためにそうしています。

 

今後の更新で触れたいと思います。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。


カメラを増台する気持ちは取りあえず失せました

2023-10-11 00:14:19 | 写真撮影/撮影機材

Uさん、こんばんは。

 

やみがたく、どうしようもないほど断ちがたい衝動に煽られて、とあるカメラを確かめに行きました。

昨晩の投稿の後、SONYのα7シリーズの好出物があることを知ったのです。

 

気持ちが揺れ動き始めた、まさにこの時、神のお告げのように新着情報です。

当該機はオンラインで決済することも出来ましたが、まずは現物を見るべきだと、ここまでは踏みとどまりました。

 

そのカメラは、まだお店にありました。

はやる気を抑えて、じっくり外見を見ます。

外観は問題ないようです。

 

動作確認をしたいのですが、という申し出をして、ケースから出してもらいます。

適当なレンズを取り付けて、いざ試し撮り(空シャッター)の構え。

 

あれ、おかしいな。

思ったのとフォールディングフィールが違います。

 

まぁいいかと、取り敢えず何回かシャッターを切って、実機の検証をします。

何処にも問題はありません。

動作ものっそりした感じは無く、キビキビ・サクサク動きます。

 

でも何かが違います。

カメラを持っているとどうにも違和感が。

要するに、自分の手の感覚とは合わないといった風です。

 

自分の手は大きい方ではありません。

が、カメラをつかむと、何故か小指が余ります。

 

何処にも引っ掛けられません。

小指を納めようと掌全体で包むようにグリップを握ると、これはこれでまた別の違和感が。

 

NEX-7はもっと小型の筐体でしたから、勿論、指は余っていました。

しかし、グリップ下部が斜めになっており、これを使って指を曲げるようにボディに寄せることで、旨い具合にボディ全体を支えることが出来ましたし、特に違和感もありません。

 

α7シリーズの場合は、グリップが太めで筐体にも厚みがあります。

安定感を出すためか、グリップの下部の角はあまり取れていないようです。

 

このためか、自分の場合は小指がどうしても余ってしまって気になります。

この辺りは、エクステンドグリップを使えば何とかなりそうです。

 

が、カメラを握っているとどうしても違和感が。

名古屋で感じたG9iiの時と同じです。少し萎えます。

 

そしてシャッターフィールが。

自分の好みとは違いました。

 

著しくショックも無く、安っぽい音では決してありません。

硬質で、少し重厚な音質です。

 

どちらかというと、機能重視な感じです。

シャッターフィールを念頭に置いて作り込んだというより、結果としてそうなったような印象です。

 

悪くはありませんが、予想していたものとは違います。

当然、NEX-7の軽やかな感じとは異なります。

もっと精緻な機構を感じさせますが、求めているものとは違います。

 

ファインダーは特に問題も無く、見やすかったです。

液晶モニターも自分にとっては十分な精細感です。

 

α7シリーズは、色んな型番のものを一通り店頭で手にしてみて思いましたが、自分の撮影道具・機材にするのは少し方向が違うのだと感じました。

間違いなく良い写真が取れると思います。希望の絵が出て来る可能性は高いですね。

 

ここしばらく、カメラを選ぶときはまず官能性能を第一として来ました。

この選択基準で失敗したこともありました。

写りが良くないとか何処か別のところの不満です。

 

それでも、兎に角、使う機材はいつでも手に取りたくなるようなものでなくては。

写欲を起こさせるようなものでなくては。

そうでなければ、そもそも撮影すら行うことになりません。

 

思い切って買ってしまえばね、結果はついてくるのでしょうけれど。

今回は見送りです。

 

怒涛の如く押し寄せていた買い物衝動も、何処かにスーッと消えています。

気持ちが軽くなって、なんだか前に進めるような気がしてきます。

 

今迄この衝動に耐えられずに、何度も失敗を繰り返して来ました。

自分の場合、何も手にしないのが吉なのです、と自分に言い聞かせています。

 

不満を解消するためになすべきことは、何かを買うことでなく、何も買わないことだということを、改めて自分に言い聞かせています。

それでも懲りずにまた、いつか新たなカメラを手にしているのでしょう。

これが辛いところです。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。


12から2へ 残り2台となったレンズ交換式デジタルカメラ

2023-10-09 22:30:12 | 写真撮影/撮影機材

Uさん、こんばんは。

 

昨秋12台持っていたレンズ交換式デジタルカメラ(デジタル一眼レフカメラ、ミラーレスカメラ)は、その後順次手放していった結果、残り2台となりました。

 

今、手元にあるのは、

(RICOH)PENTAX 645DとPanasonic DMC-GX7mk2 だけです。

 

 

GX7Mk2は専ら旅カメラ、何処かに出掛けた時の記録カメラと化しています。

チルト式の液晶ファインダーの使い勝手が良く、動画カメラとしても使います。

 

恐らくこちらは残すことになるでしょう。

但し、普段使いのマイティカメラとしては少し弱い、頼りない気もします。

 

(マイクロフォーサーズ)レンズはそれほど多くは持っていません。

5本程度です。でも、自分はこれで十分です。

 

645Dは、使い道、目途が今一つ明確ではありません。

ただ、ラージフォーマットが使いたいという欲求から手に入れています。

 

何を撮影するかいう意味での目標は、全くの希薄でした。

強いて言えば風景撮影となりますけれど、出てくる絵は確かにその場の雰囲気を十分に捉えている良いものなのですが、αNEX-7の柔らかで精緻な画質との競合には苦しみました。

 

これは主敵のNEX-7を放出するということで、解決させたように思えたのです。

が、NEX-7で撮影した画像を見返して、やはりこれは良いものだと思うようになり...。

 

645Dは、普段使いのカメラとしては大仰すぎてこれまた難儀です。

高感度(拡張してもISO1600まで)は使えませんし、手振れ補正も内蔵されていません。

 

比較的軽くて明るい単焦点レンズで撮影していますが、それでも限界はあります。

室内撮影は苦しい場面が出てきます。

 

いっそ、ラージフォーマットを止めるかと、ちょいとオークションでの落札相場を見て見ますと、思ったより安い値段で流れていました。

自分のものは、かなり状態の良い個体ですから、この値段ではちょっと手放せないなと、考え直しました。

 

メーカーの修理対応は終わっていますから、リスク含みの物件ということで落札相場が低いのでしょう。

 

使い道が限定されているカメラと、使い勝手に制約があるカメラ。

 

この先どうするかです。

 

少し調べたところでは、6割近い人が最早カメラを持っていないとの事。

自分も早くカメラの呪縛から解放されてそのように自由になりたいところです。

 

だから、このまま放出を続けてカメラを0にするか、暫く、この2台体制を維持して様子を見るかが妥当なところです。

 

写真撮影という趣味を見直すという点で言えば、2台体制ののち、最終的には手持ちのカメラを全て無くしてしまうことが明らかに正しい選択肢です。

 

勿論、その結論は十分にかつ常に意識はしています。

ただ、なかなかそこに踏み出せずにいます。

 

それが幸せになる道だとわかっています。

今迄、機材を買うことで、不安や不満を解消することを目指して来ましたが、その目論見はすべて失敗です。

 

失敗の原因の全ては機材を増やしたからです。

機材を手放すことになるたびに、何故買ってしまったのかと後悔します。

 

買わないことが正解なのです。どうせ大して使わないうちに手放すんですから。

我慢すべきなのに耐えられなかったのです。

 

十分それが分かっていても繰り返していまいます。

多分、依存症か何かになっているのかもしれません。

 

オーディオのほうは落ち着いていますが、カメラの方が騒ぎ出し始めました。

何となくですが、折角ここまで来たというのに、また失敗の道を歩もうとしている気がします。退行してしまいそうな気がします。

 

何かを手にしてしまいそうです。

増台という、嫌な予感がします。

 

自制出来ないというのは、本当に困ったものです。

せめて、使わないレンズを整理しようとも思います。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。