douce vie

現代アートを中心に、色々と考えた事とかを日々綴っています。主に関西の展覧会の感想なども書いております。

川俣正[通路]展

2008-04-05 | 美術
川俣正[通路]展 @東京都現代美術館

美術館は[通路]だった。
館内外に並べられたベニヤ板で作られた通路を歩いていく。
その途中、壁に展示された今までのプロジェクトの資料を見たり、
設置されたラボでまさに現在進行中のプロジェクトを垣間みる。

あーこんなプロジェクトあったなーと軽く懐かしんだりもしたけれど、
終始とまどっていた。
歩いても歩いても出口が見えない。というか答えが見えない。
美術館というのはいつだって目的地であって、通過点ではなかった。
だから、美術館に着けば、あとはそこを楽しめば良い。
なのに、美術館が通過点=通路だって言われてしまったら、
ここからどこへ行くのかわからない。
一日の限られた時間しかそこで過ごす事の出来ない私は、
「通りすがりのもの」でしかない。
どうコミットしていいのかわからないのだから。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。