douce vie

現代アートを中心に、色々と考えた事とかを日々綴っています。主に関西の展覧会の感想なども書いております。

大阪・アート・カレイドスコープ2008 その2

2008-04-01 | 美術
船場エリアでは、作品の展示場所が近代建築。
近代建築好きとしては心ときめく。

船場ビルディングはあったのは、
屋上テラスに丸くカットされた鏡がいくつも置かれた行武治美の作品。
鏡の上を歩けます、というので歩いてみた。
晴れていたらもっと良かったかもな。
この船場ビルディングは中庭があるちょっと変わった作りで、
素敵にレトロだった。

他にも芝川ビルや伏見ビルも良い感じに古びていて、
見ていて楽しかった。
綿業会館の柵に取り付けられた大坪麻衣子の「記憶の連鎖」という銅版画は、
細い線が「記憶」のように儚げで良かった。

今回、全部の会場を回ってみて、歩き過ぎてすっかり疲れたんだけど、
作品を展示するということはなかなか難しいものなのだな、というのが感想。
「作品」として見るにはやはりホワイトキューブの方が見応えがある気がする。
特異な場所に展示すると、建物とか場所に力があるので、作品がかすみがち。
あえて、場所に作品を溶け込ませているものもあるのかもしれないけれど、
やっぱりその「場所」である必然性を示すためにも
もうちょっと作品に力があった方が良い気がする。

ただ、結果的に私はかなり大阪の歴史に思いを馳せたので、
イベントのコンセプトにはちゃんと合っていたのかも知れない。


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