douce vie

現代アートを中心に、色々と考えた事とかを日々綴っています。主に関西の展覧会の感想なども書いております。

比べてみると

2008-04-08 | 雑記
本日、バレエを見た。
人魚姫の物語を描いた「リトルマーメイド」というオーストラリアのバレエ団の公演。
普段、生でバレエを見る機会がないので、新鮮だった。

海の中での場面の振付けとか工夫してあって面白いなーと思って見ていたのだけど、
バレエを見るのが久しぶりすぎて、これが良いのか普通なのかとかがよくわからない。
普段、絵とか映画とか歌舞伎とか見るときは、自分の中に今までの見てきた経験があるから、
それと比較して、(自分にとって)これは面白いとか面白くないとか判断できる。
だけど、普段接していないものだと、自分の中にデータがないから、
なんとも曖昧な感想になってしまう。

「見る」ことにも経験が必要なんだなー、なんて思ったのでした。

高層ビルのてっぺんで。

2008-04-08 | 美術
クーリエ・ジャポン4月号に森ビル社長の記事があって、これはとても面白かった。

内容としては上海ヒルズのことがメインなんだけど、
興味を惹かれたのは、森社長がル・コルビュジエに惹かれていたというくだり。

六本木ヒルズなどの高層ビルは、
コルビュジエの『バーティカル・ガーデン・シティ』という構想に共感して作られた都市ビジョンだそうで。
それは「建物の高層化を進め、そこに集う人の密度を高めれば、通勤時間を減らし、
公園や市民生活に人間的要素を取り戻すスペースが持てる」という構想。

去年、森美術館で行われたル・コルビュジエ展に行った時、
都市設計というのは人々の人生をも設計することで、
それはなかなか怖いことだな、というようなことを書いた。
コルビュジエの都市計画に関する展示を見ての感想だったのだけれど、
この森美術館、というか六本木ヒルズ自体が、
まさにそのル・コルビュジエの都市計画の構想に端を発したものだったとはね。