douce vie

現代アートを中心に、色々と考えた事とかを日々綴っています。主に関西の展覧会の感想なども書いております。

建築の記憶 ー写真と建築の近現代ー

2008-04-02 | 美術
建築の記憶 ー写真と建築の近現代ー @東京都庭園美術館

近代から現代にかけての建築の写真展。
記録として撮られていた近代の写真から
アーティストの表現の被写体として撮られた現代の写真まで、
幅広く展示してあって、とても見応えがあった。

杉本博司による安藤忠雄の建築物の写真。
畠山直哉による伊藤豊雄のせんだいメディアテークの写真。
鈴木理策による青木淳の青森県立美術館の写真。
記録として始まった写真がたどり着いた、現代のこれらの写真は
写真家と建築家という二人のアーティストの静かな戦いのようだった。

建築というのはやっぱり実際にその場に行って見てこそ、だとは思う。
CASA BRUTUSなどを見ながら、旅に出たくなる事はしょっちゅうだ。
それでも、写真だからこそ、わかる魅力もあるし、
今となっては写真でしか見る事の出来ない建物もある。

アールデコ様式の旧朝香宮邸という展示空間も見どころ。
それぞれの部屋でどんな風に過ごしたんだろう、などと考えたりして。