廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

蔵出し企画 ー 2002年5月(8日~15日)

2008-06-27 22:22:22 | Weblog
『日本代表...』(8日)

 最近のスポーツニュースはすっかりサッカーのワールドカップ中心になって来たな。 もちろん、開催まで1月を切っているだけに無理も無いが... 今日も日本代表の試合をやっていたが、まだまだ世界トップクラスの壁は厚いのかな。 将来の為にも何とか一次リーグ予選を突破して欲しいものだ。 もっとも、私は基本的にプロ野球ファンで、サッカーにはそれ程関心は無い。 日本代表よりむしろ地元のサンフィレッチェ広島の方が興味がある位だ。 そう言えばまだ一度もサンフィレッチェの試合を観た事が無いな。 その内行ってみるか...

 それにしてもこの”日本代表”を野球界でもやって欲しいものだ。 プロ、アマ関係無く、更に海外で活躍する選手も集めて最強チームを作り、オリンピックやワールドカップ(野球の)を始めとする国際試合で戦うのだ。 私は将来的には野球界(プロ、社会人、学生)も”日本代表”を頂点とする新しい序列に組み替えるべきではないかと思っています。 国際試合で活躍する事が野球人最大の名誉となる事こそが”本来の姿”ではないだろうか。

                                 

『小笠原流?』(9日)

 今日は町内のバッティングセンターに出掛けた。 ここはピッチャーの映像が映ったりしない平凡なシステムだが、1ゲーム30球200円と料金が安いのがありがたい。 とりあえず1ゲーム分コインを買ってスタートだ。 私は元々右利きだが、プロ野球を見る様になってから、選手の真似をして左打ちになった。 今日も左打席に入って打ってみたが、今日は中々調子が良かった。 気分が良いのでもう1ゲーム分コインを買って、今度は右打席に入って見る。 気分はスイッチヒッター... だが、こちらはさっぱりだった。 とほほ。

                     

『二者択一』(10日)

 広島で社会人野球の大会が行われ、その大会に広島カープのファームが参加する事が地元で話題になっている。 元プロの選手が社会人野球に入ったりと、プロ野球と社会人野球(アマチュア)の関係が微妙に変わって来つつある。 私の持論としてはプロと社会人を統合し、日本にも本格的な”マイナー・リーグ”を創るべきだと思っています。 そんな中、ちょっと前の毎日新聞に興味深い記事(コラム)があったので、こちらに紹介します。

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 毎日新聞4月28日付のコラム『西論風発』より。 要約しようかと思いましたが、私の稚拙な文章力によって誤解があってはいけないので、長くなりますが全文転載させて頂きます。

 アテネ五輪野球『ドリームチームは慎重に』

 2年後のアテネ五輪で、野球の日本代表チームを編成する強化本部長に前巨人監督、長嶋茂雄氏が就任した。 「メダル獲得の為にはプロ側の全面協力が必要。その為にも最適」というアマ側からの熱いラブコールに長嶋氏が応えた形だ。
 しかし、これがアマ球界にとって、最適なことなのだろうか。むしろ、現在抱えている問題に火を付け、混乱させる可能性の方が大きい。
 前回のシドニー五輪でメダルを逃しただけに、なんとかしたい、という気持ちは理解出きる。長嶋氏が先頭に立てば、シドニー五輪では選手派遣に冷たかった巨人にも協力が得られやすい。人気盛り上げといった経済効果も、期待出きるかもしれない。
 ところが、そんなプラス面だけを強調して、「大変いいことだ」と手放しでは喜べない現実がある。長嶋氏はプロ、アマを通じての象徴的な存在であることに異論は全くない。しかし、選手の指導、強化といった実務は、長嶋氏にとって苦手な分野だ。メダルを獲得しなければならない「強いチーム」を作る仕事には、不安がつきまとう。
 アマ側の対応は不可思議だ。アマチュア野球連盟の長船麒朗専務理事は「アテネ五輪はドリームチームで臨む」という。それは、明らかにプロ中心のチーム編成を意味する。そうなれば、社会人や大学のアマ選手が五輪に出場出来ないことにもなりかねない。いくらプロも参加出来るオリンピックといっても、本末転倒ではないか。
 とくに、アマ球界の最高峰に位置し、プロ球界を実質的に支えてきた社会人野球界にとって大きな問題だ。長引く不況の影響を受けて、休廃部する企業チームに歯止めがかからない。そんな中、活動を継続出来るチームにとって、オリンピック選手を出すことは、なにものにも代え難い励みになる。
 「ドリームチーム」は、その望みを放棄せざるをえない危険性をはらんでいる。選手の士気にかかわり、社会人球界にとっては、自殺行為にもなりかねない。長嶋氏の強化本部長就任について、「新聞を読んで初めて知った」ともらす関係者も多く、動揺が広がっている。
 この際、社会人野球を統括する日本野球連盟は、加盟各チームに対し、納得の行く説明をする必要がある。幹部だけの人気取りであっては、断じてならない。その上で、長嶋氏に対し、五輪チームの編成は慎重にするよう要請すべきだ。このまま放置すれば、社会人野球の死活問題のもなりかねない。

 編集委員 玉置 通夫さん

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 ...このコラムを読んで私が思ったのは、「本気でメダルを獲り(勝ち)に行くのならプロ主体にしてプロ野球が全面協力するべきだし、社会人野球を守りたいのなら、勝負は度外視してプロは呼ばず、社会人と大学の選手で日本代表チームを編成するべき。」と言う事です。 今のオリンピックの状況から考えれば、アマチュア主体では勝てないと考えるからです...

 前回のシドニーオリンピックで何故日本が負けたのか考えましたが、セ・リーグのチームが主力選手を出さなかったのももちろんありますが、それだけで無く、プロ側がペナントレースを優先した為に、十分な用意をせずにオリンピック本番に入ったのが大きいと私は思っています...

 実際、パ・リーグからは松坂(L)、中村(Bu)などの錚々足る面々が参加したが、ペナントレースがあるので、代表チームへの合流はギリギリになり、全体練習もほとんどやらないまま、”ぶっつけ本番”同然でオリンピックに臨みましたが、実際の試合ではスターティングメンバーのほとんどはそのプロ選手で占められていた... やはり、ペナントレースを中断し、二週間前には選手を代表チームに合流させ、合同練習や調整などをさせるべきだったのかも知れない...

 一方でライバル国は完全なプロ主体で、アメリカも3Aでメジャーリーガーでこそ無いが、多くの3A出身の選手が日本などのリーグで活躍しているのを見ても分かる通り実力はあるし、また、マイナーリーグであるが故にリーグも中断し、十分な準備をして代表チームを仕上げて来た。 日本もこららに対抗するには中途半端では厳しいのではないでしょうか...?

 最後に、このコラムで言われている事には納得出来る事もありますが、多くの社会人野球の大会を主催している毎日新聞には言って欲しく無かったです。 ビジネスの一環として社会人野球大会を主催している側が、「社会人野球が廃れるからオリンピックは社会人主体で。」と言われても素直に聞く気にはなれないと私は思うのですが...

                     

『オールスター”ファン”投票』(11日)

 オールスターゲームのファン投票、このホームページ『カープBOM!』でもトップページにリンクを貼ってあります。 皆様も是非投票して頂けたら嬉しいです。 ところで、そのオールスター戦ファン投票の中間発表が公開されたが、今シーズン好調のタイガースから何と8人が選ばれた。 ...確かにファンの熱心さはすごいけど...

 新聞にタイガース・星野監督のコメントが載っていたが、「確かにありがたいのだが、もうちょっと冷静になって欲しい。」みたいな事が書かれていた。 流石に星野監督は”外から来た人”だけに客観的な見方が出来るのだろう。 井川投手やバルデス投手、今岡選手など、文句無しの人選もありますが、故障で戦列を離れている赤星選手や矢野捕手、それにレギュラーとは言えない藤本選手を選ぶのは...

 オールスターチームと言うのは”リーグの代表”であり、”ファンの選ぶ夢のチーム”なのでは...? 贔屓チームの選手ばかりが良いのなら普段の試合で十分なのでは。 今のセ・リーグみたいに1、2チームの人気が突出している状況では、ちゃんとした”リーグの代表”なんて決められないのかも知れないな...

                            

『続・オールスター投票』(11日)

 10年ほど前、広島ローカルのバラエティ番組の中に、アマチュアのバンドが腕を競い合うコーナーがあった。(当時一世を風靡した『イカすバンド天国のパロディだった) 当初人気があったこのコーナーはある事件を機に突然打ち切りになった。 その事件とは、下手だったがそれを逆手に取り、明らかにウケ狙いで笑いを取ってきたバンドがいて、それが他の実力で上回るバンドを押しのけて優勝した事で、TV局に視聴者から抗議が殺到したらしい...

 さて、昨日も取り上げたオールスター戦のファン投票の事ですが、昨日のスポーツ新聞でタイガースの星野監督は、遊撃手部門で自チームの藤本選手が一位になっている事に対し、「今年は井端(D)だろ。」みたいな発言をしたらしい。 確かに井端選手はドラゴンズ時代の星野監督の教え子だが、それだけでは無く、攻守にわたって抜群の成績でチームを引っ張る”リーグを代表するショート”だ。 だが、彼の事を知っている”野球ファン”がどの位いるのだろうか...

 アメリカ・メジャーリーグに行ったイチロー選手は「こっちのファンは野球を良く知っている。」と言った。 逆を言えば、”日本のファンは野球を良く知らない”とも取れるが、今回の様な事があると否定する気にもなれない。 日本では”球宴ジャック”と快挙みたいに言っているが、メジャーのオールスターでこんな事があれば”由々しき事態”だと受け取られるのでは?

 「自分の贔屓チームの選手をオールスター戦に出場させたい!」と言う思いは日本のファンもアメリカのファンも同じはず。 何でこんなにも違うのだろうか... 今の状況なら、「セ・リーグはファン投票無用、監督推薦で十分。」と言う事になりませんか? 何故なら、仮に今の順位のまま決まったとしても、オールスター戦のスターティングメンバーには半分ほどしか登場しないだろう。 じゃないと”オールスター”に見えないから。 でも、それはファン投票の結果を無視した事にならないでしょうか...?

 ところで、今回のオールスター第二戦は松山で開催される。 だが、ただ「オールスター戦を開催しました。」で終わらずに、「これを機に松山にもプロ球団を誘致しよう!」と言う機運が高まる事を願っています。 現に札幌市の球団誘致に応える球団はあったのだから。 来年以降も(球団の無い)東北や北陸でオールスター第二戦を開催してみるべきでは。 Jリーグの地方クラブの成功を見れば、必ずしも不可能では無いのではないでしょうか? それが、長い目で見れば今の状況を変える力になると思います。

                     

『歴史的な一日』(12日)

 明日、台湾で『ホークス vs ブルーウェイブ戦』が行われる。 現地ではかなりの歓迎を受けているらしい。 日本野球の将来の為にも画期的で素晴らしい事だ。 収益上は大した事は無いらしいが、日本野球の発展の為には目先の収益以上の意味があると思います。 選手の皆さんにも頑張って素晴らしいプロのプレーを見せて欲しいです。

                                 

『新鮮な気分で...』(14日)

 今日はNHK衛生で放送された台北での『ホークス vs ブルーウェイブ戦』を見た。 試合が行われた天母球場は去年の野球W杯でも使われていたと記憶しているが私は初めて見た。 外野席が無い野球場は日本には無かったかな? とにかく珍しいデザインだ。 グラウンドの広さは特別感じないのだが、内外野、それにファールグラウンドにまで貼り巡らされた天然芝に、適度な明るさの照明が映えてとても美しく、目にも優しい色だった。 残念ながら日本でここに匹敵するスタジアムはグリーンスタジアム神戸と甲子園球場くらいではないだろうか...

 試合は前半から中盤は投手戦、終盤は一転して打ち合いになった。 でも台湾の方々には内容盛り沢山の面白い試合になったかも... 見ていると、プレー中はとても静かで鳴り物応援もトランペットの音がちょこっと聞こえる位だが、打球が飛ぶとスタンドから歓声が上がり、バットにボールが当たった時に乾いた音、ボールがキャッチャーミットに吸い込まれた音まで聞こえてとても良い感じだった。 私は去年の末くらいから、球場での応援による大音響が耳障りに感じている。

 そう言えば2年前だったが、ジャイアンツ・桑田投手の提案で『球音を楽しむ日』と称して鳴り物応援を自粛させた事があったが、残念ながらあまり普及していない。 プロ野球界も新規のファン獲得の為に週一日だけでもそんな日を設ける事は出来ないものだろうか...

       

『パシフィック・リーグ』(15日)

 今日の広島は朝から大雨。 「そう言えば台湾でのプロ野球がもう一試合あったけど、大丈夫かな...?」と思っていたが、テレビを見ると残念ながら雨模様だった。 こうしてみると、近い国だったのだと改めて思わされる。 滅多に見れない試合なので、この天気でも試合は決行されたみたいだ。 試合の方は昨日と違って序盤から打撃戦になったが、最後はブルーウェイブが逃げ切って連敗脱出。

 歴史的な試合から一夜明け、図書館で今日の新聞各紙をチェックしたが、現地での評判は上々だったみたいだ。 台湾には日本のプロ野球をチェックしている熱心なファンもいるらしい。 もしかしたら将来はアニメ、ゲームに続く”日本発の文化輸出”へと繋がるのかも知れない...

 この試みは引き続き来年も実施したい意向らしいが、パ・リーグには今後もこう言う企画を続けて”国際化”を進めて欲しいと思っています。 それと、地元ファンの方には申し訳無いが、関東、関西に集中するフランチャイズを分散させ、是非球団の無い地方にも”おらがチーム”を。 『1リーグ制』を唱え、パ・リーグの危機をあおる人達も多いが”国際化”と”地域密着”で独自性を出し、セ・リーグに対抗するのだ。

 将来的には、韓国と台湾のリーグと合流して『アジアリーグ』として、アメリカ・メジャーリーグに対抗し、世界に野球文化を発信するのだ。 現時点での私の構想は、日本のセ・パ両リーグと韓国、台湾の合計4リーグで構成し、それぞれのリーグで優勝争いをしながら、各リーグ間で交流試合を積極的に組んで行く。 そして優勝した4チームでくじ引きをして組み合わせを決めて(7試合)、そして勝ち残った2チームで『アジアシリーズ』を行うのだ。 いつかは韓国と台湾のレベルも追い付いて来て面白くなると思っている。

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 ...以上です。
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