廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

蔵出し企画 ー 2002年5月(24日~31日)

2008-06-30 22:22:22 | Weblog
『今日の試合』(24日)

 今日はカープの黒田投手が復活勝利を挙げた。 テレビで見たが、今シーズン一番の出来...と言うか、今シーズンで初めて彼本来のピッチングが出来たのではないだろうか。 彼を軸にカープも巻き返しを図って欲しいものだ。

 そう言えば、ホークスの寺原投手も2勝目を挙げたらしい。 今までの4回の先発登板の内、3回がチームの連敗中...と高校出ルーキーにしては厳しい試合で投げている気がする。 今のところ新人王の有力候補かも。

                                 

『誕生日』(25日)

 今日は私の誕生日だ。 もう3●回目だから嬉しくも無いけど。 ”自分で自分にプレゼント”では無いが、今日はお気に入りの店でケーキを買い、明日は広島市民球場へカープの試合を観に行く事にした。 今、ボストンバッグにメガホンやグローブを詰めている。 明日の試合はジャイアンツ戦で、ピッチャーは多分カープが長谷川で、ジャイアンツが高橋(尚)かな? 若いんだから中4日で投げて欲しいものだ。 天気はまず問題無いだろう...

                     

『球界の盟主』(26日)

 5年ほど前、私は名古屋方面を旅行した。 名古屋を拠点に岐阜や伊勢方面に足を伸ばす旅でした。 2日目、伊勢神宮や戦国時代村を見て夜8時頃にJR名古屋駅に戻り、夕食がまだだったので『味噌カツ』を食べようと駅の地下街に入ったが...閉まってる。 ブティックや宝石屋が閉まっても不思議では無いが、食堂が8時で閉まるなんて予想出来なかったのだ。 駅の周辺を探しても何処も開いてない。 仕方無く、唯一開いていた居酒屋『銀座ラ●オン』で遅い夕食を食べた。 慣れない酒はクラクラするな...

 あの時は確かに驚いたが、この方が余程普通で健康的なのかも知れない。 だって人間は基本的に夜寝て朝起き日中に活動するものなのだから... 夜中まで開いている店や昼夜逆転した生活を送っている人は今でもまだ少数派なのかも知れない。 それにしても、あれから5年...名古屋の街は今でも夜が早いのだろうか...?

 ...昨日、図書館で古い新聞を読み返していたら、気になる記事を見掛けたので、コピーを取ってもらった。 皆さんにも読んで頂きたいが、探すのは面倒でしょうし、私が要約して誤解を与えてもいけないので、今回も記事を転載させて頂きます。

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 5月10日の日本経済新聞スポーツ欄より

 『G戦 消えた満員御礼』

 巨人戦の集客力に陰りが見えてきた。ナゴヤドームで一九九七年のオープン以来続いた満員御礼が今季、途切れるなど「出先」で客足が鈍っている。本拠地東京ドームまでこの現象が波及してはと、巨人は例年にない手厚いファンサービスを始めた。

 遠征先 集客力に陰

 四月二日からの中日ー巨人3連戦。ナゴヤドーム六年目で初めての出来事だった。観客は、3試合とも満員に五百人届かぬ四万人。
 動員数を一人の単位まで米大リーグに対し、日本では看板広告の売り上げに影響するといった営業政策上の観点などから、おおむね千人単位の概算で発表。「チケットは売れている」などとして、実際の入場者よりも多めに発表される傾向がある。
 このため、ナゴヤドームの「四万五百人」も厳密な数字とは考えられないが、ポイントは満員と発表するのがはばかられるまでに客の入りが落ち込んだこと。「空席がありすぎた。巨人戦の前売り券がさばききれないのは記憶にない」(中日・営業担当)
 東京ドームでの巨人主催試合に限れば、オープンした八八年から収容人員いっぱいの五万五千人(九四年までは五万六千人)の発表が続き、立ち見も出ている。
 だが、その神通力も他球団主催試合になると衰えつつある。今季(八日現在)、巨人戦1試合平均で観客を増やしているのは阪神だけで九千五百人増。ヤクルトの二千人減を筆頭に、横浜が千三百人、広島は千七百人も減らしている。
 巨人戦のテレビ視聴率(関東地区、ビデオリサーチ調べ)も、開幕戦こそ二八・二%をマークしたが、その後急落。五月に入り持ち直したものの、四月の平均視聴率は、昨年より0・八ポイント減の十六・六%。二年連続で最低を更新した。
 金券ショップでも巨人戦チケットの価格は下落している。業界大手のロータリーギフトによると「前年より二、三割は下がった。平日の試合では、当日券あります、と張り紙する」。
 こうなると気になるのが、東京ドームの満員御礼がいつまで続くか。実際、三階席の空席が気になる試合もある。特に五月末に開幕するサッカーワールドカップ(W杯)期間中の前売り券の売れ行きを関係者は見守っていたが、「完売した」(読売新聞広報部)。日本代表の試合のある日の公式戦をやめ、試合数も減らすなど、球界全体での取り組みがまずは功を奏した形だ。
 「W杯の影響は受けないだろ」。一日、東京ドームで広島戦を観戦した渡辺恒雄オーナーは上機嫌だった。「でも、阪神に勝ってもらわないとプロ野球は盛り上がらない。巨人が阪神を1、2ゲーム差で追いかける展開が一番いいな。原監督には言えないけれど」(奈良部光則)

 来れ東京ドーム 巨人も対応躍起

 巨人は四月九日から三日間、東京ドーム内野席の先着一万人にユニホーム型のシャツを配った。二十七日には原監督の首振り人形を一万個。人形は今後も上原、阿部、清原、高橋由、松井と製作が決定。矢継ぎ早のプレゼント攻勢が続く。
 二軍では今月二十六日、約三百人の親子を神奈川県川崎市のファーム球場に招いて野球教室を開催する。「選手を身近に感じてもらいたい。野球ファン全体の拡大につながれば」と巨人軍・今井長八郎企画部長。
 原監督は今季から、東京ドームで勝敗にかかわらず試合後に着席式の記者会見をしている。日本球界では初。W杯や大リーグに新聞紙面上のスペースを侵食されていることへの焦燥感が、現場にも及んだのか。

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 ...各球団が入場者数を水増しして発表しているのは私も昔から聞いています。 実際、カープも”水増し分”が無ければ入場者数は100万人を割っていたでしょう。 私も今の状況を危惧し、去年からHP上で色々と広島球場での集客アップの策を考えて来ましたが、どうやら他の球場も厳しいみたいで...

 ところで、ちょっと気になったのは球団の”水増し入場者数”に対して広告主の企業がそれに応じた広告料を素直に払っている事だ。 私が経営者なら、正確な情報を集め、足元を見て値切るのだが... 日本の経営者は優しいのか、はたまた人が良いのか...

 私は思うのだが、巨人戦は他のカードに比べて集客上のハンディがあるのではないでしょうか。 まず全試合がナイターである事。 翌日に仕事や学校があれば夜の10時頃までのナイター観戦はキツイし、多少人気が衰えたと言っても、週末はデーゲームにすれば”満員御礼”になるはずだが...

 それに交通アクセスの問題もある。 地方でもJRは深夜12時前まで走っているが、バス等は深夜の便が悪い。 だからと言って球場近くに駐車場も無いし、ナイターが終わってから帰宅するのは一苦労だ...

 もう一つ、料金の問題もある。 最近は各球団もサービスの強化や値下げ等を始めたが、巨人戦だけ対象外のケースが多いし、それどころか未だに巨人戦特別料金を取っている所もあると聞くのだが...

 ナイターしかやらないのは、明らかにテレビの放送券料の問題だろう。 東京ドーム以外の球場でもナイターだと言う事は、カープなどの5球団も巨人戦のTV放送券料に依存していると言う事だろう。 集客を二の次にしてでも。 タイガースの星野監督が「巨人だけデーゲームが無いのは条件的に不公平だ。」みたいな発言をしていたが、お互いに球団自身が望んでやっているのだから世話は無い...

 時間が逆に進む事は決して無い... 巨人戦が昔の様に極端な”ドル箱カード”に戻る事はもう無いのではないでしょうか。 セ・リーグ各球団も”巨人”との関係を少しずつでも見直して行く時期に来ているのでは。 「セ・リーグに”ジャイアンツ”は必要だが”巨人”は必要無い。」と、私は思っています...

        

『久々のカープ観戦』(27日)

 昨日は久しぶりに広島市民球場でカープの試合を観た。 昼の3時頃に家を出て、まずはスーパーで総菜やスナック菓子を買った。 そしてバイクで広島市内に住む妹の所にバイクを停めて球場まで15分だ。 途中のスーパーでビール2本を買って準備OK。 球場に着くと、既に開門している様だ。 私はいつものライトスタンドへ向かう...

 スタンドに入ると、既にかなりの客が入っていた。 日曜なのでガラガラだと思っていたのだが、ライトスタンドは例外みたい。 席を探していると、広いスペースが開いているので座ろうとすると、何と応援団が席を取っているらしい。 その前に開きがあったので座ったが、応援団の前なので、うるさいのではないかと気が重い...

 グラウンドではジャイアンツがバッティング練習をしていた。 警備員が「打球の行方にご注意下さい!」と叫び、そして「来季からビン、缶の持ち込みを完全禁止します!」と言っていた。 こっちだって好きで持ち込んでいる訳では無い。 第一重いんだから。 もっと売店の飲食物を安くしないと持ち込みは減らないだろう。 それに、どうせなら”スタンド内禁煙”もやって欲しい。 禁止じゃ無いから周囲への遠慮無しに吸いまくって煙たくて仕方が無い。

 外野席の近くでジャイアンツの投手陣が練習していた。 そんな中、スタンドに飛び込んだボールを観客がグラウンドに投げて返し、そこに居た桑田投手がキャッチしていた。 スタンドとグラウンドが近いのは良い。 開門の時間を早めて、カープの練習も見せて欲しいものだ。

 試合開始も近くなった6時前、小学生の団体がやって来たが、席が無いので警備員に頼んで応援団が占拠している席に強引に入れて来た。 子供が詰めて座っているとは言え、1列で10人以上座れた。 その上の応援団が座っている席も合わせれば、大人でも10人以上軽く座れる席を、彼らは3~5人で占拠していたのか...

 平日ならともかく、日曜日の試合に20人以上の団体客を試合開始前に外野自由席に入れてくるこの引率者もふざけているが、立ち見客もいる中で10~15人分の席をわずか3~5人で占拠する応援団の連中もタチが悪い。 今度新しい球場を造るなら、ライトスタンドは全て指定席に出来る様にするべきだろう。 ガラガラの時は好きにさせれば良いが、混んでいる時には何らかの管理が必要だと思えて来る...

 スターティングメンバーが発表された。 先発投手は長谷川か。 予想通りか... 今、先発投手が少ないので、若い彼には中4日登板もこなしてもらいたいところだ。 打順の方だが、二番の福地選手はちょっと以外だった。 走る方はすごいのだが...

 試合の方は、長谷川投手が打たれ、一方打線はジャイアンツの先発・高橋(尚)投手に抑えられて劣勢だったが、中盤からカープが反撃して面白い展開になり、最後はジャイアンツが継投策で逃げ切った。 負けはしたが、中々に盛り上がったのでつまらなそうにしている客も少なかった様だ。 私も試合自体は楽しめたので気分良く帰れた。

                           

『プロ野球ファンだけど...』(28日)

 先程、『ニュースステーション』で”アフガニスタンのサッカーの現在”みたいな特集をやっていた。 国内の状況は厳しく、戦争とかもあって今回のワールドカップ予選にも出られなかったそうだけど、次回ドイツ大会はは是非兆戦して国のみんなに希望を与えて欲しい。 日本もこう言う所にお金を使って欲しいです。

 明日は寺原(ホークス)、松坂(ライオンズ)両投手の対決が実現するらしい。 広島ではテレビで観られないかも知れないが楽しみです。 寺原投手は中4日だし、無理をせず、でも良いピッチングを見せて欲しいなあ...

                           

『全くの偶然だが』(29日)

 先日、広島市民球場で『カープ vs ジャイアンツ戦』を観戦した。 私はライトスタンドに座った事もあって、練習から試合中にかけてジャイアンツの高橋(由)選手が気になっていた。 そう、守備中に打球を股間に受けた先日の事故からの回復具合に注目していたが、打撃の方は問題無いみたいだ。 守備の方でも機敏な動きは見せていたが、狭い市民球場なので、広い守備範囲を活かしたプレーは見られる訳も無い。

 6回、松井選手がバックスクリーンに豪快なホームランを打った。 ライトスタンドから見ると、ボールがバックスクリーンに当たって跳ね返るのが良く見えた。 これが私が直接見た最後の松井選手のホームランになるのだろうか... そう考えると切なくなる。

 広島市民球場から道路一本挟んだお向かいのビルに『ユン●ル黄帝液』の広告が数年前からずっとあるのだが、今年からそれが”イチローバージョン”になっている。 それがイチロー選手の顔のどアップ写真で、球場内の大抵の場所から見えてしまう。

 同じ絵や写真でも、見る人によって様々な意味に取る事が出来るが、私にはまるでイチロー選手が日本の野球を見下ろしている様に見えてしまう...”自虐的”かな。 グラウンドの選手達はどんな風な気持ちで見ているのだろうか...

                           

『群星』(30日)

 昨日の『ホークス vs ライオンズ戦』での寺原(H)と松坂(L)の”甲子園の怪物対決”は面白かったらしい。 残念ながら広島ではテレビ放送してなかったが、深夜のスポーツニュースで堪能し、今日も図書館が開くのが待てなくてコンビニでスポーツ新聞買ってしまった。 松坂投手の故障がまだ回復してなかったみたいで、今日再び二軍で調整になったらしい。 ワールドカップで日程は楽だし、治療に専念して欲しいものだ。

 ワールドカップの間はスポーツの話題もサッカー中心になるが、オールスター明けの後半戦では故障で二軍にいる多くのスター選手達が復帰してパ・リーグを多いに盛り上げて欲しいなと思っている。 やっぱりプレーするのは選手だし、選手が目立ってこそ面白くなるのだと思うから...

                                 

『広島では...』(31日)

 ついにサッカーのワールドカップが始まるのか... 私は基本的にプロ野球のファンだから特別に関心がある訳では無いが、多分日本で開催されるのは私の一生に一度だけだろう。 それを考えると是非とも成功して欲しいものだな... 広島では会場の招致にも選手キャンプの招致にも失敗したので、特に盛り上がりは無い。 招致に成功したとしても私自身は行かないけど... 話題の映画『少林サッカー』でも観に行くかな。 とにかく、韓国と共同開催出来た事は両国の為にも、スポーツ界の為にも良かったなと思っている。

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 ...以上です。
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ハードボイルド時代劇 『筆殺仕立人』 第八話:本

2008-06-29 23:23:23 | Weblog
 今日は広島の街までカープの応援に出掛けた。 しかし広島は昨日からずっと雨模様の天気... 昨日は試合の途中で同点のまま降雨コールドとして引き分けになってしまったし。 今日は試合そのものが中止になるんじゃないかな? 昨日は次の日も試合があるから無理してでもやったが、今日は最終日なので雨が強かったら早めに中止にしてジャイアンツにも東京に帰ってもらうかも知れないし。 しかし昼前の時点で試合中止の発表は無かったので私も雨天中止を睨みながら出発した。 チケットは既に買ってあるので試合開始の可能性が残っている内は行かないとしょうがない。 試合が中止になったらそのまま街に出て映画『靖国』を見る事にしている。

 そして私と”恋敵”の林(呼び捨て...)との真の決着を付ける事にします。 今日の試合に行く事は一ヶ月以上前から決めていたので全くの偶然だが、こうして当日になって試合が雨天中止になる可能性が高いのも何かの巡り合わせだろう。 試合は中止になるか、もしくは昨日みたいに開始後に雨が強くなってノーゲームかコールドゲームになるのでは? そしたら中途半端になった試合の後に私と林との対決の場面を入れればそれなりに格好が付くでしょう。 そんな事を考えながら私は球場に向かう。 雨は少し降っていたが、この程度では試合は中止にならないだろうな。 それでも雨で荷物が濡れるのを防ぐ為、いつもの折り畳みでは無い普通の傘を持って出掛けた...

                    

 いつもの横川駅に到着。 私はいつも通り横川駅近くのスーパーでビールやおつまみなどを買い、そこから歩いて市民球場へ向かう。 先週みたいに電車に乗る事も考えたが、今日はまだ時間が早いし、何より雨なので観客の出足も鈍いだろうと考えてゆっくりと球場に向かう。 いつも通り球場近くの誰も居ない中華庭園で応援用の赤いTシャツに着替え...としていると珍しくカップルが入って来た。 危うく変態かと思われるところだったな。 中華庭園を出て球場に向かうと、球場北の『中央公園ファミリープール』に幟が賑やかに立っていた。 そうか、プール開きがあるのだろう。 もっとも子供ばかりなので私が一人でここに入ったら完全に場違いになるのだが... 

 球場の外野席ゲートに着いた。 雨の影響もあるだろうが意外とあっさり入れてしまった。 昔はジャイアンツ戦はいつも一杯と言うイメージがあったのだが、今はむしろ一年に2試合しか見られない交流戦の方が広島では人気があるのかも知れないな。 それでも昨日は雨の中、2万人入ったらしいけど。 入り口でチケットを見せて入場する。 入口の脇に新聞紙の束が積まれている。 雨の日はいつもこれがあり、要するに敷物にしてくれと言う事らしい。 私も遠慮無く使わせてもらうとしようか。 入口では他にラッキーチャンスカードなどが配られるのだが、今回はこの三連戦の見所を紹介する、Jリーグの試合会場で配布されるマッチデープログラムの野球版みたいな物が配られていた。 恐らく今回は実験的になっているのだろうが、来年の新球場では毎試合三連戦毎に一部製作(交流戦では2試合)して配って欲しいものです。

                    

 私が着いたのは試合開始一時間前位だったが、何か違和感があるなと思えばまたしても雨の影響でスコアボードの大型ビジョンが使えないのだとか。 先週来た時もそうだったけどまたなのか...ボロいなぁ。 一体どこのメーカーの製品なのか名を明かしてもらいたいものだ。 来年の新球場ではこんな”欠陥品”は使わないでもらいたいものです。 グラウンドでは雨の影響でバッティング練習は行われておらずカープ、続いてジャイアンツの守備練習などがさらりと行われていた。 高橋(由)選手の姿も見えるな。 彼の姿を見るのは何年ぶりだろうか。 基本的に私は金を払ってまでFA選手を見るのが嫌なのでジャイアンツ戦や”どこかの球団”との試合には行かない様にしていたのでな。

 そうしている内に両チームの先発メンバーが発表された。 ジャイアンツの先発は二軍での再調整から復帰したばかりの高橋(尚)投手、カープも同じく故障明けで二軍から復帰して来たばかりの高梁(建)投手だ。 奇しくも同性・左腕同士のマッチアップになった訳だ。 ジャイアンツの先発メンバーでは左腕の高橋投手を想定してか、高橋(由)選手と小笠原選手が外されている。 いくら左打ちとは言え、彼らは左投手を苦にするタイプでは無いだけに何か納得出来ないのだが。 代わりに一塁には大道選手、右翼には若手の加治前選手が入った。 カープでは”鯉の狩人”赤松選手が今日も先発か。 恐らくジャイアンツとの相性を考えての起用だろう。 ジャイアンツ戦に強いのは”どこかの球団”でジャイアンツには負けるなと厳しく教育されたから...かも知れませんな。

 試合開始直前、マスコットのスライリーが現れて水鉄砲でのイタズラを始めた。 客席に水鉄砲を打ち込むのはまあ良いとして、ジャイアンツの法被に水鉄砲をぶっ掛けたのはあまり趣味が良くないのでは? 人によっては良い風に取らないかも知れないですし、下手をするとレフトスタンドで両チームのファン同士の喧嘩になったかも知れない。 何しろサッカー場と違ってここには”緩衝地帯”が無いのですから。 今日はたまたま大型ビジョンが壊れていたので遠く離れたジャイアンツファンにはこの様子が見えなかったから良かったのですが。 それとイタズラをしたのが法被だったし。 これがユニフォームだったら侮辱行為としてシャレにならない事になっていたかも。 敵とは言え多少の配慮は必要なのではと思いました。

                    

 試合は始まった。 交流戦での不調の上に首を痛めて二軍で調整して来た高橋投手の調子はなかなか良い様だ。 一方、ジャイアンツの高橋投手もかなり調子が良いみたいで基本的に打たせて取り、ここと言うところでは変化球で三振を奪うなど左投手としてはお手本みたいな投球術だ。 一つだけ関心しないのはこの投球をカープ戦でやっている事で、これだけの投球は”どこかの球団”やドラゴンズ相手にやって欲しいものです。 高橋投手は1点は失ったもののジャイアンツ打線に追加点を許さない。 1-0の投手戦のまま試合は中盤へと入って行く...

 6回表、走者を置いて阿部選手が外野の頭を抜ける打球を放った。 2アウトから長打で2点入るかと思った瞬間、赤松選手が打球に追い付き、背走しながら取ってしまった。 これはすごい、球場中がざわめいて高橋投手も守備位置から帰るまで赤松選手を待って礼を言っていた様に見えた。 今日は前田選手のダイビングキャッチあり、東出選手も一、二塁間の打球に飛び付いアウトにするなど好守備が一杯で締まった見応えのあるいい試合になっている。

 その裏、先程ファインプレーの赤松選手が三塁強襲の内野安打を放つ。 するとそれまでスイスイと投げていた高橋投手の投球が急に乱れ、やたらと牽制球を投げ続けて気が付くとフォアボールを出してしまった。 そこで投手交代が告げられ、高橋投手は結局1点も取られていないのに降板してしまった。 こうして見ると俊足選手の”盗塁の影”が投手を揺さぶって点を取る懐かしいカープの野球が帰って来たと感じた。 元々カープには足が速い選手が多かったはずだが、外から入って来たたった一人の選手によってカープの機動力野球が復活した事になる。 カープは栗原選手のヒットで同点に追い付いたが、ジャイアンツも必死の継投で勝ち越しを許さず、試合は9回へと入って行った...

                    

 9回表、カープはマウンドに永川投手を送る。 ストッパーの登場に普通なら球場が沸き上がってもおかしくないのだが、観客席には「えぇ......」みたいな微妙な空気が流れた。 それはそうでしょう。 カープファンの記憶の中で、永川投手がホームゲームの同点の場面をしっかりと抑えたと言う記憶がほとんど無いからです。 私もこの場面での永川投手の起用には疑問を感じます。 永川投手はリードして迎えた最終回とか、同じ同点の場面でも1点取られれば即サヨナラ負けになるアウェーゲームならしっかりと抑えてくれます。 同じホームゲームの同点の場面でも味方投手が勝ち越し点を取られるピンチを招いてしまったとか言うなら抑えるかも知れません。 要するに彼は”燃える場面”で爆発的な力を発揮する投手であり、良くも悪くも”ストッパー”の資質を備えていると思います。 マーティーはアメリカ流の”クローザー論”で永川投手を見ているのかも知れませんが、クローザーとはどんな場面でも決められたイニングをクールにさらっと片付けて去って行く...と、そんな投手だと私は思うのですが。

                    

 結局、永川投手が先頭打者に与えたフォアボールをきっかけに打ち込まれてしまい、高橋選手の勝ち越しタイムリーヒットと、ラミレス選手の満塁ホームランで一挙に6-1にされてしまった。 観客が家路に着き始める中、レフト側からどよめきが聞こえ、これが復帰登板となる”男の中の男”上原投手がマウンドに向かった。 私が見る限り、直球が伸びているし調子を取り戻しつつあるのではと思います。 私は席から立ち上がって上原投手の投球を見ていた。 上原投手を生で見るのはこれが最後になる可能性が高い。 仮に来季、大リーグに行ったとして春先に今みたいに調子が出ないで向こうのマスコミに叩かれたとしても、自分ほど暑さに強い投手は大リーグにだって滅多にいない、夏になれば調子は上がると信じてプレーすれば良いのでは? 何故なら広島ほど蒸し暑い野球場などアメリカのどこを探したって無いでしょうから...

                    

 試合は6-1でジャイアンツの勝ち。 うーむ、また負けてしまったか。 5月25日のマリーンズ戦の後、ホークス、イーグルス、ジャイアンツと3連敗してしまった。 カープが負けては剣を抜く事も出来ない。 どこが”時代劇”なのだか分からなくなって来ましたが... 悔しいけどとにかく負けは負けだ。 私は解放された内野席を通り抜けて正面ゲートから外に出て、三塁側に向かう。 見るとジャイアンツのチームバスがちょうど出るところだった。 私は腰の携帯ホルダーから電話を取り出していつも通りに報告をする...

「”エリカ様”申し訳ありません、仕立に失敗しました。 これより現場を離脱、撤退します。」

                   

 バスは私のすぐ前を通った。 後の方の窓際の席に上原投手が座っていたので私にもその顔がハッキリと見えた。 バスは私の前を通り抜けた後、すぐに信号待ちで停まってしまった。 ちょっと格好付かなかったな。 バスに気が付いたのか、私の横で子供ファンとかがジャイアンツの選手に声を掛けている。 私はそれを横目で見ながら信号が変わるのを待ち、バスが動き出したのを見てから大きく手を振った。 上原投手も二軍から戻ったばかりで本調子にはなっていないと思うが、それでも日本代表チームの星野監督との電話で短いイニングなら行けますとハッキリ言ったのだとか。 責任感の強い彼の事だから大袈裟では無く本当に命を賭ける程の覚悟で北京に向かうつもりなのだろう。 やはり上原投手は男らしいではないですか、マスコミもその辺はちゃんと理解して報道してもらいたいです。 上原投手にはクローザートリオとしての活躍に加え、ダルビッシュ投手(ファイターズ)や田中投手(イーグルス)ら若い投手をビシビシ鍛える先生役まで大いに期待しています。

「”男の中の男”上原投手、その時は日本を頼みます。」


                   

 ...さて、いつもならここで終わりなのだが、今日はもう一仕事しないといけない。 私はどうしても恋敵の林と最後の決着を着けないといけないのだ。 私はジャイアンツ宿泊先のホテルに行って林への手紙をホテルマンに頼んで渡してもらった。 怪しまれるといけないのでファンレターと言う名目にしておいたが。 多分、林の所に届くと思うのだが...

「おい、林。 お前宛にファンレターが来ているぞ。」

「ファンレターですか?? 結婚してから減って... あれ、封がしていない。」

「え!? これ、”果たし状”と書かれている。」

「...私はカープファンの”駿河守”と申す者です。 ”京子さん”との恋に破れ、貴殿との決着を付ける為にと臨んだこの試合でも敗れてしまい、それに加えて貴殿も試合に出ておらなかった故にこのままでは私の”侍の一分”も立ち申さん。 願わくば今宵19時に中区の新天地公園まで来られたし。 男同士、二人だけで最後の決着を付けたいと思う。」

「おい、これ決闘の申し込みじゃないか、相変わらず時代錯誤の阿呆だな、あいつは。」

「俺は行くぜ。」

「おい、お前正気か? あの男は策略家、罠に決まっている。」

「去年から今まであの男に好き勝手書かれて俺たち夫婦も散々コケにされ、男としてこのまま黙って引き下がる訳には行かないよ。」

「お前一人を危ない目には合わせられない、俺たちが影から見守って変な事をして来たらすぐに警察を呼ぶから任せておけ。」

 結局林と、同じ左腕投手仲間の内海と山口が同行する事になった。      


 18時30分、3人は新天地公園に到着、現場を下調べする。 ここは地下駐車場の上にレンガ敷きの広場がある造りになっている。 公園の奥に駐輪場入口と小さな社がある。

「じゃあ、お前は真ん中の広場で奴を待て、俺らはこの神社の影で見ているから。」

「もし、あの男がナイフでも取り出したら俺が抑えるからお前は携帯で110番しろ。」

                   

 18時45分、”駿河守”は新天地公園にやって来た。 ”駿河守”はTシャツの上に薄手のジャケットを羽織り、右手を懐に隠している。 一方の林も左腕を隠していた。

「随分と早いな。 わざわざ来てくれて礼を言うぞ。」

「私は駿河...いや、単なる無名の”田舎侍”だ。」

「巨人の林昌範だ。」

 二人は新天地公園の中央にある広場で相対する。 お互いに右手、左手を隠したまま間合いを計り、少しずつ近付いてそしてついに二人は懐から隠していた腕を出した。

「ば、ば、バ、バナナ...」

 ”駿河守”の右手に握られていたのはバナナケースだった。

「あんたこそその左腕は何だ。」

 林の左手はタオルでグルグル巻きにされていた。

「当たり前の事を聞くな。 家族と命の次に大切な左手をこんな馬鹿な喧嘩に使えるか!」

 二人は新天地公園のベンチに腰掛けた。 ”駿河守”はバナナケースからバナナを取り出して食べている。

「そう言えば”あの人”もテレビのバラエティー番組でバナナを食べさせられていたな。 女性のアナウンサーも大変ですよね、バラエティ番組タレントみたいな仕事もさせられるし。」

「あんたは今でも...」

「いや、もう退職しちゃったそうだし、諦めます。 最近はテレ東の前田海嘉アナウンサーに夢中でね。」

「ちっ、あんたも懲りない男だな。」

                    

「じゃあ、そろそろ行くぜ。」

「私はカープファン、あんたはジャイアンツの投手。 立場が違うし、こうして会う事は二度とあるまい。」

「じゃあ、幸せにな。 林投手。」

「おっと、振り返るんじゃないぜ。 何度も見るほど男前じゃ無いんでな。」

 ”駿河守”は立ち去った。 凍り付いた林投手のところに姿を隠していた内海投手と山口投手が駆け寄り、繁華街の中に消えた”駿河守”の姿を目で追っていた...

                   

 ”駿河守”は繁華街の人込みの中を歩いている。 ヤケ酒でも飲みに行こうかと思っていたところ、目の前に”エリカ様”が現れた。

「”エリカ様”、広島に残ってられたのですか?」

「駿ちゃんの様子がちょっとおかしかったんでね。」

「男って本当に馬鹿ね、あんな事しなくても素直に謝っとけばいいのに。」

「”エリカ様”、申し訳ありません。 仕立人の掟を破って勝手に戦ってしまいました。」

「何、”掟”って? 駿ちゃんって凝り性なんだね、そんなものまで作ってたんだ。」

「でも...」

「もういいよ、せっかくだし東京に帰る前に何か奢ってあげるよ。 『へんくつや』でお好み焼きでも食べてく?」

「私は『天下一品』のラーメンがいいと思いますけど...」

 二人は人込みの中に消えて行った。





                続く







                 キャスト



京子さん           ???(元・テレビ東京アナウンサー)

元・恋敵の林         林昌範(ジャイアンツ投手)

駿河守/ナレーター     管理人さん



巨人の先発投手       高橋尚成(ジャイアンツ投手)

鯉の先発投手        高橋建(カープ投手)



巨人の新星          坂本勇人(ジャイアンツ内野手)

キムタク            木村拓也(ジャイアンツ内野手)

巨人の大ベテラン       清水隆行(ジャイアンツ外野手)

巨人の苦労人左腕      山口鉄也(ジャイアンツ投手)

ガッツ              小笠原道大(ジャイアンツ内野手)

巨人の左腕エース       内海哲也(ジャイアンツ投手)

慎之助             阿部慎之助(ジャイアンツ捕手)

巨人の主砲           A・ラミレス(ジャイアンツ外野手)

男の中の男・浩治       上原浩治(ジャイアンツ投手)



総一郎さん           天谷総一郎(カープ外野手)

鯉の狩人             赤松真人(カープ外野手)

鯉女房B             倉義和(カープ捕手)

鯉の安打製造機        東出輝裕(カープ内野手)

アレックス            A・オチョア(カープ外野手)

鯉の遊撃手           梵英心(カープ内野手)

サムライ前田          前田智徳(カープ外野手)

鯉の主砲            栗原健太(カープ内野手)

スライリー            ????(カープ公式マスコット)



ジャイアンツファンの皆さん

カープファンの皆さん



巨人の指揮官          原辰徳(ジャイアンツ監督)

マーティー監督          M・ブラウン(カープ監督)



エリカ様              ?????(女優)





                  スタッフ


製作               管理人さん

脚本               管理人さん

演出               管理人さん

音楽               無し

殺陣               管理人さん

美術               管理人さん

資料協力            週間ベースボール

撮影協力            広島市
                  広島市民球場
                  広島カープ球団
                  ジャイアンツ球団
                  広島平和記念公園
                  横川胡子神社

監督               管理人さん





 この物語は一部フィクションであり、実在する人物、団体、地域とは関係無い...ところが含まれております。

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蔵出し企画 ー 2002年5月(16日~23日)

2008-06-28 23:23:23 | Weblog
『名前の由来』(16日)

 今日は日記のネタが無いな... カープの試合も無いし、パ・リーグもお休みだ。 せっかく(珍しく毎日続いている)日記を休むのも面白く無いので、今日はこのホームページの名前の由来を書いてみます。

 広島で放送されている、よくある地元ローカルのカープ応援番組に『カープDON!』と言うのがあります。 もうお分かりの様に、このホームページのタイトル『カープBOM!』とはそのパロディで創った一字違いの名前です。 興味が有る方は、以下のHPへ...

注:6年後の現在、『カープDON!』は『カープDOOOOON!』と改名して『鬼嫁運動記者倶楽部』と言うローカルスポーツ番組の中に組み込まれておりますので...(http://www.home-tv.co.jp/oniyome/index.html

 じゃあ、”Mark-Ⅱ”とは何なのかと言うと、私は元々”goo”でこのホームページ『カープBOM!』を運営していて、色々あってこの”nikkan”の方に移って来たのですが、ただ元通りの『カープBOM!』とするよりも”二代目、系譜を継ぐもの”と言う意味で”Mark-Ⅱ”と付けました。

 何故『カープBOM2』じゃ無くて『カープBOM Mark-Ⅱ』なのかと言いますと、これは私の好きなアニメ番組『重戦機エルガイム』(17年前の作品ですが...)の二代目主人公メカの名前から取ったものです。 どんなアニメだったのか、興味の有る方は以下の動画をご覧下さい。 私もこのアニメの主人公の様に夢を追い駆けて行きたいと言う願いを込めてこの名前を付けました。 そして今後とも頑張って行きたいと思っています...



『オールスターゲーム投票(パ・リーグ編)』(17日)

 ちょっと用事があって広島市内に行き、途中で広島市民球場に寄ると、社会人野球広島大会をやっていた。 道理でカープの今回のロードが長い訳だ。 ちなみに、カープの二軍もこの大会に出場したが、残念ながら初戦敗退だとか...

 さて、球場に置いてあった投票用紙で今年のオールスターゲームの投票を行った。 私はカープファンだが、パ・リーグも好きなので、まずはパ・リーグから...

先発投手 松坂(L)
中継ぎ投手 吉田(修・H)
抑え投手 豊田(L)

捕手 城島(H)

一塁手 小笠原(F)
二塁手 井口(H)
三塁手 中村(紀・Bu)
遊撃手 松井(稼・L)

外野手 ローズ(Bu)、谷(Bw)、和田(L)

DH カブレラ(L)

 セ・リーグは明日書きます。

          

『オールスターゲーム投票(セ・リーグ編)』(18日)

 昨日、パ・リーグ代表の投票を書いたので、今日はもちろん”私のセ・リーグ代表”を書かせて頂きます。 ご存知の通り、私はカープファンですが、投票をカープの選手で固めるのは趣味では無いので、あまり多くは選んでいません。

先発投手 藤井(S)
中継ぎ投手 木塚(B)
抑え投手 小山田(C)

捕手 古田(S)

一塁手 ぺタジーニ(S)
二塁手 今岡(T)
三塁手 新井(C)
遊撃手 井端(D)

外野手 高橋(由・G)、真中(S)、桧山(T)

 カープファンの身贔屓で成長株の二人を選んでいます。 いつも選んでいた金本選手は今年ちょっと不振なので、あえて外しました。

 昨日はサッカーワールドカップの日本代表が発表された。 私はプロ野球ファンで、サッカーにはそれ程興味が無いのだが、それでも誰が選ばれるのか気になってしまった。 前にも書いたが、やっぱり”日本代表”って良い響きだ。 いつかは野球にも...

                                 

『旅人たち』(19日)

 今日はテレビで放送された盛岡での『カープ vs スワローズ戦』を見た。 昨日の秋田での試合は中止になっていたので、今日はどうかなと思っていたが、無事にできて良かった。 それにしても、今年は雨天中止が多い。 10月頃の過密日程が不安になるかな。

 ところで、試合を見ていると、外野の芝生席で旗を振り、トランペットや太鼓などの演奏をしている応援団がいた。 あの人たちは何処から来たのだろうか... ここは両チームの地元からは離れているので、先日の台湾の試合みたいに”静かな試合”を楽しんでもらいたかったけど... 国内では無理なのかねえ...

                           

『受け継ぎたいもの』(20日)

 昨日は町のホビーショップに行き、プラモデルを見て来た。 かつて私はアニメファンであり、”ガンプラ少年”でもあった。 ...最近のアニメ系プラモデルは出来が良くてリアルだ。 私の頃ははっきり言って”おもちゃ”だったからな... 私は思わず一個買ってしまった。 今は作れないが、いつかは”プラモ道”に戻る日が来るかも知れないから... シリーズ第一作からもう20年以上。 ”親子二代のガンダムファン”もいるらしいとか...

 ところで、プロ野球ファンの方に「広島カープの良い所は何ですか?」と尋ねたらどんな答えが返って来るだろうか... 多分、「自前で選手を育てている事。」とか、「地方の広島で頑張っている事。」みたいな答えが返って来ると予想しますが、私はそれに「球団創立から50年、ずっと”広島(東洋)カープ”であり続けた事。」を付け加えると思います...

 広島市民球場の前には優勝記念碑が建っていて、過去5回のリーグ優勝と2度の日本一が記録されている。 また”カープ球団史”みたいな本には、ファンからの募金で存続の危機を乗り切った事も、初優勝の事も、最近の事まで書かれている。 それにファンだって親子二代どころか三代以上続くファンもいる。 応援する選手や着ているユニフォームのデザインは違っても... 当たり前の事でしょうか? 残念ながら日本のプロ野球ではそれが”当たり前の事”になっていないと思います...

 昨オフ、福岡ダイエーホークスの身売り騒動が勃発し、現状維持と言う形で一応の決着を見た。 一方で中内オーナーは将来、地元企業連合体に株を売っての”市民球団化”に含みを残した。 それに対するファンの声を見ると、「市民球団では資金面が心配...」と言うのが結構多かった。 確かに、”市民球団”広島カープの経営は楽では無い。 ...でも、球団が”企業の持ち物”である事の弊害もまた多いと思います...

 仮にホークスが他の企業に売られ、球団自体は熱心なファンの多い福岡に残り『福岡●●ホークス』として再スタートし、そして今年優勝したらどうなるでしょう...? 恐らく新聞には『福岡●●ホークス初優勝!』と書かれるでしょう。 福岡に移って来た頃の苦難も、ファンが歓喜した初優勝もリセットされて... 何故なら、”企業の持ち物であり、広告塔”である以上、”他の企業の持ち物であり、広告塔”であった時代の歴史は消されるか無視されるからです...

 今年好調のタイガースですが、低迷していた時には「強くなる為には身売りしか無い!」なんて言っていた過激なファンもいましたが、でも『阪神タイガース』が『佐川●便タイガース』や『サン●リータイガース』になっても今まで通り応援できるでしょうか? 第一、『六甲おろし』が歌えなくなりますし、それで優勝してもやっぱり”初優勝”なんて言われると思います。

 親会社と言えば、横浜ベイスターズのスポンサーは今年からTBSに変わった。 でも、『横浜ベイスターズ』と言う名前も、横浜市と言う本拠地も、ユニフォームのデザインも何も変わらずに継承された。 もちろん、今後リーグ優勝しても”初優勝”などと言われる事などありえない。 何故なら、横浜ベイスターズは独立採算性の市民球団だからです...

 私は親会社のリストラ策で球団が身売りされる事はここ数年の大企業の倒産劇を見ていると防げないものだと考える様になりました。 不況で有ろうと無かろうと、時代の流れに乗った企業が繁栄し、取り残された企業が淘汰される事は当然で、事実プロ野球球団の親会社の変遷も映画会社⇒鉄道会社⇒サービス業...と、時代の流れと一致している。

 私は多少の痛みは伴ってもホークスは独立採算性の市民球団・『福岡ホークス』への移行を目指すべきだし、ファイターズも本気で札幌に移転するなら、そう言う方向性を目指すべきだと思います。 ...地域に根ざした市民球団を作り、それを地域全体で守り、次の世代へと受け継いで行ければ... 日本のプロ野球は今以上の繁栄をすると私は信じています。

       

『桧舞台』(21日)

 先週の木曜日(5月16日)の『ジャイアンツ vs スワローズ戦』でちょっとした事故があった。 スワローズ・岩村選手のライトライナーがスライディングキャッチを試みたジャイアンツ・高橋(由)選手の股間に当たり、病院に運ばれたのだ。 報道によると内出血を起こしていたらしく、同性の私にも想像出来ない痛みだったのだろう。 既に試合には復帰しているので大事には至らなかったが、私としては後遺症が心配だ...え、生殖機能の事ではありません。 心の傷です...

 高橋選手はルーキー時代に”天才”と言われた打撃だけじゃ無く、守備の面でも強肩と打球に飛びこんで行くスピード感のあるプレーでファンを楽しませていたが、本拠地の東京ドームを始め4つの球場が人工芝。 その為か彼の”スピード感溢れる守備”も陰を潜めていたが、今シーズンは東京ドームの人工芝のクッション性が良くなった為か、打球に飛びこんで行くプレーが復活して来た印象があったのだが、今回の事故で打球への恐怖感が身体に染み付き、(守備面で)平凡な外野手になってしまうのでは...と危惧している。

 今回の事故での高橋選手のコメントは「捕球体制に入った時、ボールが揺れて来て、消えた。」だった。 これから想像すると、屋根の色とボールが重なったか、照明が眼に入ったかだと思うが、前から一部で言われていたボールを見失いやすいと言う東京ドームの構造的な欠陥ではないでしょうか...

 私は東京ドームに行った事は無いが、聞いた話ではフィールドの広さは広島市民球場や神宮球場と大差無いらしいし、それに加えて人工芝とボールが見えにくい白い屋根、とプロの優れた外野手がその能力をフルに発揮するのは向いていない球場なのだろう。 そして、日本で最も多くテレビ中継されるのがこの球場での試合なのだから...

 一方で、同じテレビからはメジャーリーグのイチロー選手や新庄選手らが広い天然芝フィールドを駆け回ってのスーパープレーが頻繁に流れてくるのでは、日本のプロ野球が”迫力不足”と言われるのも仕方が無いのだろう...同じ日本人がやっているのに。 読売も、巨人戦中継の人気を本当に回復したいのなら、思い切って東京ドームを捨てるべきだろう...

 今日、NHKの『プロジェクトX』で東京ドーム建設の苦労話みたいなのをやっていた。 苦難の末に日本初のエアードームを作り上げた方々には敬意を表さずにはいられないが、時代はプロ野球に新しい”舞台”を求めているのだ...

                    

『長者は去って』(22日)

 昨日は図書館で新聞のバックナンバーを読んでいたのだが、その中に先週末発表された去年度の長者番付が載っていた。 今年のスポーツ部門は”プロ化”で収入が大幅にアップしたマラソンの高橋尚子選手の話題が中心になっていて、プロ野球選手に関する情報がほとんど無かった。 一行だけ「常連だったイチロー選手(シアトル・マリナーズ)はアメリカに移籍した為、抜けました。」みたいな記事があった。

 税金はアメリカの方に納めるのか... 当然と言えば当然だが。 向こうは累進課税制では無いので、税金の方はかなり少なくなったのではないだろうか。 そう言えば、チームメイトの佐々木投手は年棒10億円でマリナーズとの契約を延長したとか... 日本の球団では一選手の10億円も払っていては持たないだろう。 給料は高い、税金は安い...で、日本は金銭面ではアメリカ大リーグに到底太刀打ち出来ないのだな... 向こうで活躍出来る自信がある選手はみんなメジャーに行ってしまうと危惧してしまう。 これからはアメリカとは違う方向で魅力的な日本球界にならないといけないな...

                   

『野球人』(23日)

 今年のセ・リーグはタイガースの快進撃で始まったが、5月に入ってその勢いも少々衰え、猛追して来たジャイアンツに首位の座を奪われた。 ジャイアンツは今回の直接対決でも勝ち越し、首位の座を守ったのだが、渡辺オーナーは「首位に立つのが早過ぎた。 独走するとテレビの視聴率に影響が出る。 独走するなとは言えないが。」みたいな発言をしたらしい。 グラウンドで頑張っている選手の気持ちを考えると...

 ジャイアンツのオーナーと言う立場で発言する以上、”読売新聞の社長”では無く、”野球界の人間”として発言して欲しいものだが。 せっかく勝っても「テレビの視聴率が落ちるから...」では、やる気が無くなると思うのだが... 渡辺氏は大相撲の横綱審議委員も務めているが、「大相撲のテレビ視聴率が落ちるから横綱が強過ぎるのは良くない。」なんて言わないはずだが... プロ野球はテレビの都合通りには進まないのだ。

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蔵出し企画 ー 2002年5月(8日~15日)

2008-06-27 22:22:22 | Weblog
『日本代表...』(8日)

 最近のスポーツニュースはすっかりサッカーのワールドカップ中心になって来たな。 もちろん、開催まで1月を切っているだけに無理も無いが... 今日も日本代表の試合をやっていたが、まだまだ世界トップクラスの壁は厚いのかな。 将来の為にも何とか一次リーグ予選を突破して欲しいものだ。 もっとも、私は基本的にプロ野球ファンで、サッカーにはそれ程関心は無い。 日本代表よりむしろ地元のサンフィレッチェ広島の方が興味がある位だ。 そう言えばまだ一度もサンフィレッチェの試合を観た事が無いな。 その内行ってみるか...

 それにしてもこの”日本代表”を野球界でもやって欲しいものだ。 プロ、アマ関係無く、更に海外で活躍する選手も集めて最強チームを作り、オリンピックやワールドカップ(野球の)を始めとする国際試合で戦うのだ。 私は将来的には野球界(プロ、社会人、学生)も”日本代表”を頂点とする新しい序列に組み替えるべきではないかと思っています。 国際試合で活躍する事が野球人最大の名誉となる事こそが”本来の姿”ではないだろうか。

                                 

『小笠原流?』(9日)

 今日は町内のバッティングセンターに出掛けた。 ここはピッチャーの映像が映ったりしない平凡なシステムだが、1ゲーム30球200円と料金が安いのがありがたい。 とりあえず1ゲーム分コインを買ってスタートだ。 私は元々右利きだが、プロ野球を見る様になってから、選手の真似をして左打ちになった。 今日も左打席に入って打ってみたが、今日は中々調子が良かった。 気分が良いのでもう1ゲーム分コインを買って、今度は右打席に入って見る。 気分はスイッチヒッター... だが、こちらはさっぱりだった。 とほほ。

                     

『二者択一』(10日)

 広島で社会人野球の大会が行われ、その大会に広島カープのファームが参加する事が地元で話題になっている。 元プロの選手が社会人野球に入ったりと、プロ野球と社会人野球(アマチュア)の関係が微妙に変わって来つつある。 私の持論としてはプロと社会人を統合し、日本にも本格的な”マイナー・リーグ”を創るべきだと思っています。 そんな中、ちょっと前の毎日新聞に興味深い記事(コラム)があったので、こちらに紹介します。

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 毎日新聞4月28日付のコラム『西論風発』より。 要約しようかと思いましたが、私の稚拙な文章力によって誤解があってはいけないので、長くなりますが全文転載させて頂きます。

 アテネ五輪野球『ドリームチームは慎重に』

 2年後のアテネ五輪で、野球の日本代表チームを編成する強化本部長に前巨人監督、長嶋茂雄氏が就任した。 「メダル獲得の為にはプロ側の全面協力が必要。その為にも最適」というアマ側からの熱いラブコールに長嶋氏が応えた形だ。
 しかし、これがアマ球界にとって、最適なことなのだろうか。むしろ、現在抱えている問題に火を付け、混乱させる可能性の方が大きい。
 前回のシドニー五輪でメダルを逃しただけに、なんとかしたい、という気持ちは理解出きる。長嶋氏が先頭に立てば、シドニー五輪では選手派遣に冷たかった巨人にも協力が得られやすい。人気盛り上げといった経済効果も、期待出きるかもしれない。
 ところが、そんなプラス面だけを強調して、「大変いいことだ」と手放しでは喜べない現実がある。長嶋氏はプロ、アマを通じての象徴的な存在であることに異論は全くない。しかし、選手の指導、強化といった実務は、長嶋氏にとって苦手な分野だ。メダルを獲得しなければならない「強いチーム」を作る仕事には、不安がつきまとう。
 アマ側の対応は不可思議だ。アマチュア野球連盟の長船麒朗専務理事は「アテネ五輪はドリームチームで臨む」という。それは、明らかにプロ中心のチーム編成を意味する。そうなれば、社会人や大学のアマ選手が五輪に出場出来ないことにもなりかねない。いくらプロも参加出来るオリンピックといっても、本末転倒ではないか。
 とくに、アマ球界の最高峰に位置し、プロ球界を実質的に支えてきた社会人野球界にとって大きな問題だ。長引く不況の影響を受けて、休廃部する企業チームに歯止めがかからない。そんな中、活動を継続出来るチームにとって、オリンピック選手を出すことは、なにものにも代え難い励みになる。
 「ドリームチーム」は、その望みを放棄せざるをえない危険性をはらんでいる。選手の士気にかかわり、社会人球界にとっては、自殺行為にもなりかねない。長嶋氏の強化本部長就任について、「新聞を読んで初めて知った」ともらす関係者も多く、動揺が広がっている。
 この際、社会人野球を統括する日本野球連盟は、加盟各チームに対し、納得の行く説明をする必要がある。幹部だけの人気取りであっては、断じてならない。その上で、長嶋氏に対し、五輪チームの編成は慎重にするよう要請すべきだ。このまま放置すれば、社会人野球の死活問題のもなりかねない。

 編集委員 玉置 通夫さん

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 ...このコラムを読んで私が思ったのは、「本気でメダルを獲り(勝ち)に行くのならプロ主体にしてプロ野球が全面協力するべきだし、社会人野球を守りたいのなら、勝負は度外視してプロは呼ばず、社会人と大学の選手で日本代表チームを編成するべき。」と言う事です。 今のオリンピックの状況から考えれば、アマチュア主体では勝てないと考えるからです...

 前回のシドニーオリンピックで何故日本が負けたのか考えましたが、セ・リーグのチームが主力選手を出さなかったのももちろんありますが、それだけで無く、プロ側がペナントレースを優先した為に、十分な用意をせずにオリンピック本番に入ったのが大きいと私は思っています...

 実際、パ・リーグからは松坂(L)、中村(Bu)などの錚々足る面々が参加したが、ペナントレースがあるので、代表チームへの合流はギリギリになり、全体練習もほとんどやらないまま、”ぶっつけ本番”同然でオリンピックに臨みましたが、実際の試合ではスターティングメンバーのほとんどはそのプロ選手で占められていた... やはり、ペナントレースを中断し、二週間前には選手を代表チームに合流させ、合同練習や調整などをさせるべきだったのかも知れない...

 一方でライバル国は完全なプロ主体で、アメリカも3Aでメジャーリーガーでこそ無いが、多くの3A出身の選手が日本などのリーグで活躍しているのを見ても分かる通り実力はあるし、また、マイナーリーグであるが故にリーグも中断し、十分な準備をして代表チームを仕上げて来た。 日本もこららに対抗するには中途半端では厳しいのではないでしょうか...?

 最後に、このコラムで言われている事には納得出来る事もありますが、多くの社会人野球の大会を主催している毎日新聞には言って欲しく無かったです。 ビジネスの一環として社会人野球大会を主催している側が、「社会人野球が廃れるからオリンピックは社会人主体で。」と言われても素直に聞く気にはなれないと私は思うのですが...

                     

『オールスター”ファン”投票』(11日)

 オールスターゲームのファン投票、このホームページ『カープBOM!』でもトップページにリンクを貼ってあります。 皆様も是非投票して頂けたら嬉しいです。 ところで、そのオールスター戦ファン投票の中間発表が公開されたが、今シーズン好調のタイガースから何と8人が選ばれた。 ...確かにファンの熱心さはすごいけど...

 新聞にタイガース・星野監督のコメントが載っていたが、「確かにありがたいのだが、もうちょっと冷静になって欲しい。」みたいな事が書かれていた。 流石に星野監督は”外から来た人”だけに客観的な見方が出来るのだろう。 井川投手やバルデス投手、今岡選手など、文句無しの人選もありますが、故障で戦列を離れている赤星選手や矢野捕手、それにレギュラーとは言えない藤本選手を選ぶのは...

 オールスターチームと言うのは”リーグの代表”であり、”ファンの選ぶ夢のチーム”なのでは...? 贔屓チームの選手ばかりが良いのなら普段の試合で十分なのでは。 今のセ・リーグみたいに1、2チームの人気が突出している状況では、ちゃんとした”リーグの代表”なんて決められないのかも知れないな...

                            

『続・オールスター投票』(11日)

 10年ほど前、広島ローカルのバラエティ番組の中に、アマチュアのバンドが腕を競い合うコーナーがあった。(当時一世を風靡した『イカすバンド天国のパロディだった) 当初人気があったこのコーナーはある事件を機に突然打ち切りになった。 その事件とは、下手だったがそれを逆手に取り、明らかにウケ狙いで笑いを取ってきたバンドがいて、それが他の実力で上回るバンドを押しのけて優勝した事で、TV局に視聴者から抗議が殺到したらしい...

 さて、昨日も取り上げたオールスター戦のファン投票の事ですが、昨日のスポーツ新聞でタイガースの星野監督は、遊撃手部門で自チームの藤本選手が一位になっている事に対し、「今年は井端(D)だろ。」みたいな発言をしたらしい。 確かに井端選手はドラゴンズ時代の星野監督の教え子だが、それだけでは無く、攻守にわたって抜群の成績でチームを引っ張る”リーグを代表するショート”だ。 だが、彼の事を知っている”野球ファン”がどの位いるのだろうか...

 アメリカ・メジャーリーグに行ったイチロー選手は「こっちのファンは野球を良く知っている。」と言った。 逆を言えば、”日本のファンは野球を良く知らない”とも取れるが、今回の様な事があると否定する気にもなれない。 日本では”球宴ジャック”と快挙みたいに言っているが、メジャーのオールスターでこんな事があれば”由々しき事態”だと受け取られるのでは?

 「自分の贔屓チームの選手をオールスター戦に出場させたい!」と言う思いは日本のファンもアメリカのファンも同じはず。 何でこんなにも違うのだろうか... 今の状況なら、「セ・リーグはファン投票無用、監督推薦で十分。」と言う事になりませんか? 何故なら、仮に今の順位のまま決まったとしても、オールスター戦のスターティングメンバーには半分ほどしか登場しないだろう。 じゃないと”オールスター”に見えないから。 でも、それはファン投票の結果を無視した事にならないでしょうか...?

 ところで、今回のオールスター第二戦は松山で開催される。 だが、ただ「オールスター戦を開催しました。」で終わらずに、「これを機に松山にもプロ球団を誘致しよう!」と言う機運が高まる事を願っています。 現に札幌市の球団誘致に応える球団はあったのだから。 来年以降も(球団の無い)東北や北陸でオールスター第二戦を開催してみるべきでは。 Jリーグの地方クラブの成功を見れば、必ずしも不可能では無いのではないでしょうか? それが、長い目で見れば今の状況を変える力になると思います。

                     

『歴史的な一日』(12日)

 明日、台湾で『ホークス vs ブルーウェイブ戦』が行われる。 現地ではかなりの歓迎を受けているらしい。 日本野球の将来の為にも画期的で素晴らしい事だ。 収益上は大した事は無いらしいが、日本野球の発展の為には目先の収益以上の意味があると思います。 選手の皆さんにも頑張って素晴らしいプロのプレーを見せて欲しいです。

                                 

『新鮮な気分で...』(14日)

 今日はNHK衛生で放送された台北での『ホークス vs ブルーウェイブ戦』を見た。 試合が行われた天母球場は去年の野球W杯でも使われていたと記憶しているが私は初めて見た。 外野席が無い野球場は日本には無かったかな? とにかく珍しいデザインだ。 グラウンドの広さは特別感じないのだが、内外野、それにファールグラウンドにまで貼り巡らされた天然芝に、適度な明るさの照明が映えてとても美しく、目にも優しい色だった。 残念ながら日本でここに匹敵するスタジアムはグリーンスタジアム神戸と甲子園球場くらいではないだろうか...

 試合は前半から中盤は投手戦、終盤は一転して打ち合いになった。 でも台湾の方々には内容盛り沢山の面白い試合になったかも... 見ていると、プレー中はとても静かで鳴り物応援もトランペットの音がちょこっと聞こえる位だが、打球が飛ぶとスタンドから歓声が上がり、バットにボールが当たった時に乾いた音、ボールがキャッチャーミットに吸い込まれた音まで聞こえてとても良い感じだった。 私は去年の末くらいから、球場での応援による大音響が耳障りに感じている。

 そう言えば2年前だったが、ジャイアンツ・桑田投手の提案で『球音を楽しむ日』と称して鳴り物応援を自粛させた事があったが、残念ながらあまり普及していない。 プロ野球界も新規のファン獲得の為に週一日だけでもそんな日を設ける事は出来ないものだろうか...

       

『パシフィック・リーグ』(15日)

 今日の広島は朝から大雨。 「そう言えば台湾でのプロ野球がもう一試合あったけど、大丈夫かな...?」と思っていたが、テレビを見ると残念ながら雨模様だった。 こうしてみると、近い国だったのだと改めて思わされる。 滅多に見れない試合なので、この天気でも試合は決行されたみたいだ。 試合の方は昨日と違って序盤から打撃戦になったが、最後はブルーウェイブが逃げ切って連敗脱出。

 歴史的な試合から一夜明け、図書館で今日の新聞各紙をチェックしたが、現地での評判は上々だったみたいだ。 台湾には日本のプロ野球をチェックしている熱心なファンもいるらしい。 もしかしたら将来はアニメ、ゲームに続く”日本発の文化輸出”へと繋がるのかも知れない...

 この試みは引き続き来年も実施したい意向らしいが、パ・リーグには今後もこう言う企画を続けて”国際化”を進めて欲しいと思っています。 それと、地元ファンの方には申し訳無いが、関東、関西に集中するフランチャイズを分散させ、是非球団の無い地方にも”おらがチーム”を。 『1リーグ制』を唱え、パ・リーグの危機をあおる人達も多いが”国際化”と”地域密着”で独自性を出し、セ・リーグに対抗するのだ。

 将来的には、韓国と台湾のリーグと合流して『アジアリーグ』として、アメリカ・メジャーリーグに対抗し、世界に野球文化を発信するのだ。 現時点での私の構想は、日本のセ・パ両リーグと韓国、台湾の合計4リーグで構成し、それぞれのリーグで優勝争いをしながら、各リーグ間で交流試合を積極的に組んで行く。 そして優勝した4チームでくじ引きをして組み合わせを決めて(7試合)、そして勝ち残った2チームで『アジアシリーズ』を行うのだ。 いつかは韓国と台湾のレベルも追い付いて来て面白くなると思っている。

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ハードボイルド時代劇 『筆殺仕立人』 第八話:序

2008-06-26 22:22:22 | Weblog
面白き 事も無き世を 面白く

格差、格差の野球界

熱き戦い仕立て上げ

闇の世界の仕立人

今宵も広島を駆ける...

                 

 一年前... 私は『ワールド・ビジネス・サテライト』(テレビ東京系・BSジャパン)を何気なく見ていて一人の女性アナウンサー”京子さん”に心を奪われた。 私はパソコンと携帯のテレビ東京サイトに行って彼女の情報を探したり、待ち受けダウンロードサービスを利用して携帯の待ち受け画面を彼女の写真にしたりした。 そんな時、写真週刊誌が彼女に恋人が居ると報じた。 その男はジャイアンツの投手だった。 私はその男・林(呼び捨て...)から彼女を奪おうと昨シーズンの間、謀略の限りを尽くしたのだが今年に入って二人が結婚したと発表があり、そして彼女は林のサポートに徹する為にテレビ局を辞めてしまい、私は彼女を失った上にテレビで見る事すら出来なくなってしまったのだ...


 6月の末... 梅雨入りした広島地域だが、相変わらず梅雨入り宣言後に雨はあまり降っていない。 今まで雨天中止が少なく、天気に恵まれて来たカープだが、先週の試合も直前まで雨が降るなど天気の影響を受ける様になって来た。 球団事務所か営業部の照る照る坊主のご利益もついに尽きようとしているのだろうか。 市民球場最後のシーズンだけに最後まで天気に恵まれて欲しいものですが、新球場は雨に強い造りにして観客を守って欲しいですけどね。 週末の天気予報が気になるが、ジャイアンツとの戦いに備えて”エリカ様”も再び広島入りした。

「今日は蒸し暑いね。」

「今週は雨が降る様で降らない中途半端な天気ですからね、湿気が多いですよ。」

「平和公園には相変わらず修学旅行生の姿がありますけど、雨が降ったら大変ですよね。 旅行のプランを考える時に当日の天気は予想できませんからね。」

「そうだね、特に傘が邪魔になるよね。」

「本当ですね。 私が昔、東京に旅行した時に天気予報が向こうはずっと雨だって言うから普通の傘を持って行ったら全然降らなくて。 長い傘はコインロッカーにも入らなくて雨も降らないのに傘を持ち歩いて格好悪かったですよ。」

「今週の試合も雨に祟られそうですよ、でも私は地元だからいいけど旅行で広島に来て野球を見るのを楽しみにしていた人には気の毒ですね。」

                  

グッドウィル廃業 「日雇い」規制強化へ 禁止範囲焦点に(産経新聞) - goo ニュース

 私が二十代の頃、親や親類、職場の先輩とかにちゃんとした”人生設計”を立てなさいとよく言われたものですが、私と違って学校を卒業した時には既にバブル崩壊後の不況の中にあって正社員になれず今、日雇いで食い繋いでいる人達に”人生設計”なんて言葉はとても言えないですよ。 私だって真面目に考えた事は無かったですけど、例えば結婚して子供が出来て...家を何十年かのローンで買って子供を大学まで行かせればいくら掛かるとか、日雇い派遣生活でその日その日を生きるのに精一杯の人には考える事すら出来ませんよ。 秋葉原での事件をきっかけに日雇い派遣が問題になっていますけど、日雇い派遣だって”需要”があるからこそ規制緩和で増えたのですからね。 その大元の部分をどうにかして変えないと、記事にある通り形を変えて今の雇用状況は残りますよ。

 私は”会社”と言う言葉を避けて極力”企業”という言葉を使っていますけど、若者を使い捨てにして明日をも知れない身分にしておきながら少子高齢化だの人口減少だのと嘆いている企業や無能な経営者には腹が立ちますよ。 反社会的という言葉がありますが、今の会社とは”社会”を逆さまにした言葉じゃないかと思いますよ。 社会の為に貢献すると言う志も忘れ、ただ自分達の利益の為だけに活動しているかの様に思えて...

「グッドウィル、潰れたんだね。 一年前くらいまではテレビでCMを一杯流していたのにそれがもう世の中から消えて無くなるなんて...」

「昔のライブドアしかり、NOVAしかり急成長してテレビでCMをバンバン流した”会社”って何故かみんなこうなりましたね。」

「もちろん偶然では無いんでしょうけど。」

「駿ちゃん、タレント事務所もガードマンの会社もみんな人を”派遣”している事になるんだよね?」

「ええ、そうです。 ”プロの労働者を派遣”する事自体は何もおかしい事はありませんよ。」

「何故かテレビも新聞も言わないけど、私は派遣を上手く使えば少子化対策にも役立つと思いますよ。」

「だって代わりの人が居なくて同僚のみんなに迷惑が掛かるから男性の育児休暇がなかなか取れないんでしょう。 だったら育児休暇を取っている間、忙しい時期だけでも派遣の人を助っ人として入れれば済むし、その位の負担をしたってバチは当たらないと思いますけどね。」

「どうしてこんなにおかしな世の中になったんだろうね。」

「誰かがこの悪循環を断ち切らないといけないと思いますよ。」

 平和公園を出て、私は”エリカ様”を広島駅近くの宿泊先のホテル前まで送った後、いつも通り自分は一旦JRにに乗ってとりあえず家に引き上げた。

                  

「駿ちゃん、仕立だよ! いつもの場所に来てちょうだい。」

 携帯に”エリカ様”から連絡が入った。 私は早速広島市内の『横川胡子神社』へと向かった。 今回も”エリカ様”はいつも通り神社の縁石にお金と試合のチケットを並べた...

「これが頼み料です。」

「今回の頼み人は市民球場最後の年にプレーオフ進出を願う多くのカープファン。」

「やる相手はジャイアンツ、監督の原、四番打者のラミレス、外野手の高橋、清水、内野手の小笠原、捕手の阿部。」

「じゃあ、頼むよ。」

「はいっ! ”エリカ様”。」

「ところで、天気予報は試合の日は大雨だって言ってるよ。」

「そうですね、中止になるかも知れませんよね。 その時は素直にチケットを払い戻してせっかくだから映画でも見て帰りますよ。」

「映画...か。」

「どうかされました? ”エリカ様”。」

「いや、何でもないよ。 こっちの話。」

                   

 私は『横川胡子神社』を出て市民球場に向かう。 予想はしていたけど今回のターゲットに林の名前は無かった。 ...当たり前か、”エリカ様”ほどのお方があんな”小物”を相手になさるはずが無いですし。 でもやっぱり私は林と対決して失った恋の本当の決着を付けたい。 私闘を禁じる仕立人の掟に背き、私はそれでも林と戦います。 ”エリカ様”、申し訳ありません...

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 ...異常です。
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蔵出し企画 ー 2002年5月(1日~7日)

2008-06-25 22:22:22 | Weblog
『もう一度投げたかった』(1日)

 昨日の『すぽると』では白血病から生還したブルーウェイブ・岩下投手の特集だった。 見ていて思う事はただ「一軍の選手として帰って来れて良かった。」か... 去年はバファローズの盛田投手がやはり脳腫瘍から生還し、バファローズの優勝に貢献、オールスター戦出場も果たした。 また、亡くなられたホークスの藤井投手もいたな。 そして、カープファンの私はやはり亡くなられた津田投手の事を思い出す...

 毎日身体を酷使しているプロ野球選手は、こう言った難病にかかる事も多いのか...? ところで、元カープの津田投手と、藤井投手(H)、盛田投手(Bu)、岩下投手(Bw)との違いは何か...? それは津田投手以外はそのチームの一員のまま闘病生活を送った事だ。 亡くなられた藤井投手も、最後まで身分は”ホークス投手”のままだった。

 以前津田投手の妻の手記『最後のストライク』がドラマ化され、私も見たのだが、やはりカープ球団が自分を解雇した事を新聞で知り、津田投手がショックを受けて泣いていた場面があったが、見ていて切なくなるものがある。 でも、もう時間は元には戻らない。 カープ球団には、今以上に選手を大切にするチームであって欲しいです...

 出来れば、ファンが津田投手の事をいつも思い出せる様、新しい球場を造ったら施設の何処かに名前を付けるとか、石碑か何かを建てるとかしてくれるとありがたいです。

                               

『注目の数字』(2日)

 スポーツ新聞に先週、東京ドームで行われた『巨人 vs 横浜戦』のテレビ視聴率が発表された。 そう、この試合はNHKが初めて中継する東京ドームでのジャイアンツのホームゲームだったが、平均視聴率は18パーセントで、今年の日本テレビによる中継の平均を上回った。 NHKは「ゲストとして長嶋茂雄氏を呼んだのが大きい。」みたいな事を言っていたが、理由はそれだけではないだろう...

 今年は”タイガース復活フィーバー”でプロ野球が盛り上がっているみたいな風にマスコミは言っていたが、そのタイガースが絡まない試合では、巨人戦中継のテレビ視聴率は去年と大して変わりは無いらしい。 もちろん、10パーセント台後半は悪い数字では無いが、数年前までは20パーセント台であるのが当たり前だった所から考えればやはり”不振”なのだろう... 世の中は変わっている。 プロ野球も時代に合った新しい形に変わるべき時が来ているのだろう...

                                    

『連休後半スタート』(3日)

 広島市民球場では今日からゴールデンウィーク三連戦が始まった。 タイガースとの対戦だが、広島はカープができる前はタイガースファンが多かった関係か、今でもタイガースのファンが多い。 もっとも集客が期待できる祝日のデーゲームだけに、三日とも晴れて欲しかったが、残念ながら今日は昼過ぎから雨が降って来た。 テレビで見ている限り、スタンドは大入り満員だが、この状況では雨宿りも出来ずにビショビショになったろうな... もしくは途中で帰ったか。 こう言う事があると、また”屋根があったら”と言う連中がうるさいのだろうか... そう言えば、広島の新球場建設構想について新しい動きがあったっけ。 これは明日取り上げます。

                         

『広島新球場建設問題に思う』(4日)

 広島の新球場建設問題について久しぶりに動きがあった。 連休明けにも何らかの決定がなされるみたいだ。 現状ではカープ球団と複数の民間企業による”レトロ調オープン球場を核としたボールパーク建設構想”が資金面で有利になっているが、地元財界では”屋根付き球場待望論”も根強く、まだまだ先行き不明です。 詳細は以下の新聞記事にイラスト付きで書かれています。 良かったらどうぞ...
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn02050203.html

 さて、この問題は広島市の旧貨物ヤード跡地の利用法なので、その観点から言えば私の意見は「野球場にするのなら、利用者であるカープ球団の意向を重視すべきで、財界が資金も出さないのに口を挟むのはおかしい。」と思う。 第一、彼ら(地元財界)がどれ程プロ野球やスポーツビジネスを知っていると言うのだろうか...

 そもそも私はカープ球団が今の位置(広島平和公園の隣)から動く事自体に反対です。 今の位置にあるからこそ、平和の大切さや、安心してスポーツを楽しめる事の素晴らしさを訴えられるのだし、それに集客の面でも今の位置から動くのは危険だ。 市内の中心部だからこそ「ちょっと行ってみるか...」と思えるので、平均一万人近くの集客ができるのだ。 あんな街外れに移転してしまえば、客層を大幅に変えないとやっていけないと私は考える...

 仮に問題の旧貨物ヤード跡地に造るなら、屋根なんかにこだわるより、「駐車場をどうやって確保するか?」を考えるべきでしょう。 JRやバス等の運賃は決して安くは無く、しかも夜間の便がひどく悪い。 これでは家族連れなどが気軽に来れる訳が無い。 無論、根拠はあります。 Jリーグのサンフィレッチェ広島の本拠地・広島ビッグアーチには約2000台分の駐車場があるが、車からは家族連れが次々と降りて来ていた。 野球でもそれができないものだろうか...

 広島の人口から考えれば、リピーターの獲得以外に成功する手段は無いのでは。 その為には、まず駐車場を確保して家族連れで気軽に来れる様にしなくては。 広島は車社会で、歩いて10分のコンビニすら車で行く事も珍しく無いのに、電車やバスを乗り継ぎ、更に広島駅から15分も歩いて来るでしょうか? 自分の身に置き換えて考えれば分かるはずですが... 屋根が必要なのは年に10日弱、駐車場が必要なのはホーム70試合全てです。

 それと、女性客の開拓も必要でしょうか。 実際に球場で観戦していると、女性客の姿が目立つ様になって来た。 これからは女性客の新規獲得を真面目に考えないと... それで提案ですが、カープ球団内に”女性だけのプロジェクトチーム”を作り、サービスの向上や新球場設計へのアイデア提供をしてもらったら良いと思います。 私も含め、男性には分からない(気が付かない)事が多いのだから...

 とにかく、「広島にもドーム球場を。」みたいな大都市間の意地の張り合いや、「公共事業で景気対策を。」みたいなどうでも良い事で降り回されていては話にならない。 地域の”文化”であり”宝”であるカープを何とかして守らなくては。 野球人気が健在である内にこそ手を打たないといけないと私は思っています。

                              

『開拓者精神』(5日)

 昨日は朝から雨で、カープはこの日予定されていたタイガース戦を流した。 連敗中のチームにとっては”恵みの雨”か... 良い機会だから先発投手陣を再編し、力のある投手を先発から中継ぎに編入して中継ぎ陣を強化すべきでしょう。 打線は調子付いて来たので、乱打戦を確実にものにして行くべきでは...

 一方、大入り満員の試合が中止では営業部門は頭が痛いだろう。 それは事実ですが、一部の客が入る試合と、巨人戦のテレビ放映権料で収益上の帳尻を合わせるのはあまり良いやり方ではないでしょう。 平日のナイターならともかく、条件的にあまり変わらない普段の日曜デーゲームが、昨日の半分程度しか客が集まらない理由を探してみるべきでは...

 さて、私はカープの試合が休みなので、NHKの『土曜スタジオパーク』を見た。 この日は「今、プロ野球が面白い。」と称して内容はタイガースの特集だった。 要するにNHKまでもがトラフィーバーに便乗してBSやハイビジョンの普及を図ろうと言う事か... やれやれ、同じ”マスコミ業界”とは言え、これでは商売本位の民放と”同じ穴のムジナ”ではないか...

 今でこそNHK・BSのメジャーリーグ中継が一般にも知られる様になったが、別に”イチローブーム”に便乗して始めた訳では無い。 実際には野茂投手がアメリカに行くよりもっと昔、日本の野球ファンの一部しか注目していなかった時代から『BSメジャーリーグ中継』は行われていた。 だからNHKには「ゼロから今のメジャーリーグブームを育てた」自負があるのでは? それならばNHKは巨人&阪神と言う”既存の人気球団”に頼らず、新しいプロ野球を育てるべきなのでは...

 メジャーリーグの人気が定着する一方、日本のプロ野球の危機が叫ばれている。 こんな時だからこそ”国営放送”であるNHKは、メジャーリーグ中継を始めた頃の”開拓精神”を思い出すべきなのでは? 私は「NHKは日本野球を育てる為、これからはパ・リーグの試合中継に力を入れるべきだ! 巨人戦ならば放って置いても民放が中継するでしょうから...」と考えてます。

 セ・リーグやメジャーリーグにスター選手を引き抜かれ、弱体化したかと思ったパ・リーグだが、最近はライオンズの松坂投手を始めとする個性豊かな若い選手達が台頭し、新時代の幕開けを感じさせている。 更にはファイターズの札幌移転の動きもある。 私は、スポンサーの意向に左右されないNHKは、今こそパ・リーグの頑張っているチームや選手を盛り上げ、育てて行くべきだと思います。

                                 

『無理やり日記更新』(6日)

 今日は休日だったので、日帰りで近場の三次まで行って来た。 広島に帰ると雨が降っている。 不意に思い立った私は広島駅からある場所へ向かう...

                           

『気分は取材記者』(7日)

 昨日の休日は日帰りで三次まで行って来た。 そして帰り道、あえて広島駅で下車した私は新球場が建設されると言われている旧貨物ヤード跡地に向かった。 今までにも何度かJR電車の車窓から見て来たが、直接足を踏み入れた事は一度も無かったので、一度言って見ようと思っていた訳です。 既に夜になり、雨も降っているが、まあ問題無いでしょう...

 広島駅の南口を出て、駅前を横切る大洲通りを東に向かう。 夜と言ってもまだ8時だが、駅前付近の町は飲み屋とパチンコ屋位しか明かりが点いておらず、お世辞にも良い雰囲気とは言えない。 広島は郊外部で山を切り崩し、海を埋め立てての大規模開発には熱心だったが、”街の顔”とも言うべき広島駅前は放ったらかしだった。 10年前に再開発&整備を始めたらバブルがはじけて途中で止めたし...

 古臭い印象の残る駅前の大通りを15分程も歩いただろうか... 何やら道路工事をしているらしい。 通りから太い道が分岐する格好で新しい道を造っていて、たどって行くと問題の旧貨物ヤード跡地に到達した。 まあ、思っていたよりは近かったかな... 街の明かりが遠く見えると言う事は、それなりの広さはあるのだろう。 それでも球場と、隣接する付帯施設を造るだけで一杯になる程度だが...

 通りから道を引いていると言う事は、駐車場を造ると言う事だろうか...? 確かに、駅からそれ程遠くは無いが、それでも駐車場が無いと客層は限られてしまうからな。 ここに造ると言うなら駐車場は必須でしょう。 それと暗くて詳しくは分からないが、周囲は住宅地が多い。 もし球場を造った場合、ナイターでの鳴り物応援は自粛させざるを得ないでしょう。 それ事態は特に悪い事では無いが...

 帰りはもう一つの道、JRの線路に沿って広島駅に向かうルートを取った。 私的にはこちらの方が分かり易い。 時間も10分掛からずに駅に着けた。 ...ただ、街灯が少ない上に、こちらには夜に開いている店などが無いので暗いし、人も車も少なくてちょっと雰囲気が悪い。 とてもじゃ無いが夜、女性が一人で歩ける道では無いと思う。 カープがこの地に移った場合、”球場への参道”を先に整備しないと、ナイターでの集客に影響が出そうだ...

 最後に、ちょっと話は反れますが、先週末に市民球場で行われたカープ vs タイガース戦をテレビで見ていて思った事をちょっと言わせて下さい。 外野だけで無く、内野にも立ち見客が目立ったが、ギュウギュウ詰めのスタンドに不自然な空席が目に付いた。 ネット裏のオレンジ色の座席... 広島市民球場では年間指定席(シーズンパス)の色である。

 他の球場の事は知らないが、広島ではネット裏の座席は普通には買えない。 個人でシーズンパスを買うファンも居るかも知れないが、大半は企業に買わせているのだろう。 私は外野席が好きなので関係無いが、基本的にはネット裏が一番良い席らしい。 先日の様に、大勢のファンが立ち見している中、幾つもの”一番良い席”が使われないのは見ていて寂しい。 もう個人はともかく、企業にチケットを売りつけるのは止めた方が良いのでは? ”スポンサー様”にはチケット優先購入権でも十分なのではないでしょうか... シーズンパス自体を廃止する必要は無いのですが。

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 ...以上です。
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蔵出し企画 ー 2002年4月(21日~30日)

2008-06-24 22:22:22 | Weblog
『市民球場ビアガーデン作戦』(21日)

 今日もいつもの図書館で新聞を読む。 昨日付の地元紙・中国新聞によると、広島市民球場の内野二階席に新サービスが登場したとか。 5人で行けば、同じ料金で5人前の特大ピザと、選手のサイン色紙5枚が付いてくるらしい。 リピーターを掴めるかと考えると疑問だが、面白いのではないかと思う。 色々と何でも試してみて、その経験を新球場の設計に反映させて欲しいものです...


の後、町のスーパーへ行った。 店内をふらふらしていて見つけたのは、中山美穂さんのCMでお馴染みの『温玉、燻玉』(紀文食品)だった。 私は早速買ってみた。 味見して美味しかったら、今度野球観戦のお供にしようかな...

 更に店内をフラフラしていると、ビールの試飲に出会った。 私も何となく立ち寄って飲んでみた。 売り子さん(派遣のコンパニオンらしい)と話していて乗せられ、結局ビールを衝動買いしてしまった。 発泡酒しか買わない主義だったのだが... でも、これはちょっと面白いかも。

 前から野球場のビールは高いと思っていたが、一般の居酒屋とかと比べて高い理由の大半は”場所代”だと思うのだが、それを無くす、もしくは減らす方法を考えてみた。 それはビール会社に株を売り、球団のスポンサーに加わってもらう事だ。 何故なら”スポンサー様”から”ショバ代”を取る訳には行かないからだ...

 そして、試合がある日には球場に社員やコンパニオン等を派遣してアンテナショップを開設するのだ。 ここで自社製品を売り込んだり、新製品を宣伝したりするのだ。 更に、他の会社とタイアップして、ビールに合う食べ物を売っても面白い。 そう、外部業者への”丸投げ”を止め、活気のある売店を作ってみてはどうだろうか...

 また、広島駅に行けば色々と凝った駅弁が売られているが、これらの弁当業者と組み、パ・リーグの球場みたいに選手のキャラクター弁当を作れないだろうか? 『金本弁当』とか『新井弁当』とかあったら楽しいと思うのだが。 新球場よりも、まず今の球場に賑わいを取り戻さなくては...

             

『オールスターファン投票』(22日)

 プロ野球が開幕して一月も経ってないのに、もうオールスター戦のファン投票が始まったらしい。 早いなあ... 今年のプロ野球は今の所明暗が分かれている所も多いので、正直迷ってます。 一月位様子を見て決めたいと考えてます。

 例えば、我がカープの金本選手ですが、開幕からの大スランプで、現状ではいくらカープファンの私でも投票がためらわれてます。 他に迷っているのは、両リーグの中継ぎに文句無しの大活躍をしている選手が見当たらないので、ちょっと決めかねています。 

 もっと迷っているのが抑えで、パ・リーグでは豊田(L)、小林(雅・M)が双璧で、今後の活躍次第では大久保(Bw)も候補に入ってます。 セ・リーグはどのチームのストッパーも安定した活躍をしているだけに難しいです。 どうしても決まらなかったら、カープファンとして小山田投手に入れますが... あと1ヶ月、真面目に考えるか。

                              

『マッチメイク』(23日)

 今日の広島は朝から雨模様の天気だった。 カープの試合も中止だろうと思っていたが、7時過ぎに図書館から帰ってテレビを見ると、何と試合やっている。 確かに大雨って程では無いが平日の、しかもこんな天気にやっても客の入りも期待出来ないと思うが、日曜日も雨で流れたし、明日、明後日の天気予報も良くないので、仕方が無いのか... TV画面で見ただけでもグラウンドの状態は悪い。 両チームの選手共、怪我をしない様に祈りたい気分だ。

 話は変わるが、あるアンチ巨人系のHPで気になる記事を見掛けた。 4月12日、スワローズは広島でカープと対戦したが、スワローズは前の日、東京ドームで延長12回の熱戦の末に負けたばかりで、移動日無しで広島。 一方のジャイアンツはお休み。 スワローズは足が万全では無い古田捕手を休ませなくてはならず、結果的に4連敗した。 要するにジャイアンツに有利(楽)な日程が組まれていると言いたい様だ...

 アンチ巨人系HPだから話半分で聞かないといけないが、言われてみれば納得してしまう部分もある。 私の思い過ごしだとは思うが、カープファンから見れば、今年はジャイアンツ戦がなかなか無いな...と思って日程表を調べたら、先週広島でのジャイアンツ戦は開幕6カード目だった。 前評判の高かったカープが6カード目、去年優勝のスワローズが5カード目か...

 偶然だとは思うが、強豪チームとの対戦カードが後回しになっていると、ジャイアンツのスタートダッシュ成功の為か?などと勘ぐる人も居るのでは... 審判がジャイアンツ寄りだと言われる問題と同じく、つまらない事を考える余地の無い様にしてもらいたいものだ。 審判はともかく、日程なら何とでも調整できたはずだから...

 今日の広島ではカープ vs タイガース戦(広島・巨人戦から差し替え)と、衛星放送でホークス vs ライオンズ戦(福岡)が観られた。 今日の杉内投手(H) vs 松坂投手(L)のライバル対決の実現は偶然の産物かな? ザッピングしながら観ていたが、ついつい気になってホークス戦を観る時間の方が長くなる。 両球団の”思惑通り”だとしても、この対決は今後何度も見られそうで嬉しくなるな...

                        

『お荷物?』(24日)

 今日(24日)の毎日新聞に「カープのピンチ」と題した小さなコラムが載った。 プロ野球が開幕したものの、カープとマリーンズの観客動員が低迷している。 マリーンズの場合はチームが低迷している為、今後チームと共に上昇傾向に移るかも知れないが、カープの場合はチームも上位で優勝争いをしているのに、これでは... 広島と言う街自体が冷めているのではないか? 交流試合に反対するより先にやる事があるはず。 広島のファンも、もっと球場へ行きましょう... みたいな内容だったが、本当に耳の痛い話だ。

 カープ自身の集客努力も必要だが、広島市や広島県、それに地元企業などの支援も必要なのではないだろうか。 都市としての魅力を考えると”文化”は非常に重要だ。 広島市も中四国の中心都市だと自負するのなら、カープやサンフィレッチェと言う”地域のチーム”を何としても守らなくては未来は無いと思うが...

 この事に関しては近々もう一度取り上げます。

                       

『言葉の重さ』(25日)

 1600年の秋、豊臣秀吉死後の覇権を巡って”決戦”が行われた。 世に言う『関ヶ原の合戦』です。 この戦いに勝利した徳川家康は日本の実質上の支配者となり、江戸に幕府を開き、300年間に及ぶ徳川時代の礎を築いた。

 ...約400年後の2002年の春、東京・神宮の杜でセ・リーグ3位のジャイアンツと4位のスワローズによる”神宮決戦”が行われ、接戦の末にジャイアンツが勝利し、カープを抜いて2位に浮上した。

 ...とまあ、のっけから馬鹿な事を書いてしまったが、昨日の『すぽると』を見ていると、そんな皮肉の一つも言いたくなった。 シーズンが開幕して1月も経ってないこの時期で、しかも3位と4位の対戦に”決戦”と呼ぶ程の意味があるのだろうか... うるさ型のセンセイ達に”日本語の乱れ”を指摘されそうだ。

 一方、広島と福岡ではセ・パ両リーグの”首位攻防戦”が行われていた...と、言いたい所だが、まだ”首位攻防”などと言うのは早過ぎる気もするが... それにしてもタイガース、強くなったものだ。 巨人戦の後で力が抜けているかと思っていたが、どうしてどうして本気でぶつかって来る気迫を感じる。 市民球場のカープファンも、押し寄せて来たタイガースファンに押されている気がする。 もっと球場に足を運んで欲しいものだ...

                      

『電車にて...』(26日)

 さっき呉への小旅行から帰って来た所です。 JRの車内を見たが、やっぱりカープのチケット販売の宙吊り広告はある。 みどりの窓口でチケットを買えるのだから、宣伝しても不思議では無いけど... あれ、内野指定席B(二階席)が無い。 もしかして... 帰りに市民球場に寄ってみるか。(明日に続く)

                             

『宣伝付きの日記』(27日)

 昨日、呉に行って来たのだが、JRの車中でカープ戦チケット販売の広告を見つけ、気になって帰りは広島駅で下車した。 広島駅から広電(広島電鉄・路面電車)に乗って市民球場へ向かう。 球場に着いて周囲を一周してみた。 残念ながら内野の二階席は2500円のままらしい。 何とかここを安くして外野席に集中している客を分散させて欲しいのだが...

 それよりも気になったのは、球場の周囲がシーズンオフとほとんど何も変わらない程地味だった事だ。 開幕時にあった大きな宣伝幕も撤去されて、知らない人にはここがカープの本拠地だとさえ気づかないかも知れない。 せっかく街の中心部にあるのだから、もっと派手に宣伝して盛り上げるべきだと思うのですが...

 ついでに市内中心部を散策したのだが、残念ながら”カープ(野球)の匂い”を感じられる物は少ない。 しかし、もう夜9時過ぎなのに若者やサラリーマン達で、人手はかなり多かった。 彼らには何らかの”足”があるのだろう。 それを考えると”球場に来ないファン”だけでなく、”PRが足りない球団”にも問題はないだろうか... もう一つ、市民球場の前を一日何度も通る広電の車内にカープ戦の広告が無いのは残念だ。 シーズン中は大勢の客を提供しているのだから、宣伝くらいしてもバチは当たらないのでは...

 最後に、ちょっと広告を...

 関西のタイガースファンの皆様、5月の連休は広島でタイガースを応援しませんか! 甲子園球場では見られないビジター用のユニフォームが見られます。 カープの試合以外にも、広島フラワーフェスティバル(5月3~5日)、岩国アメリカ軍基地一般開放(5月5日)と言うイベントがありますし、広島平和公園や安芸の宮島もあります。 如何なものでしょう。 お礼参りではありませんが、6月には私も関西に参ります。 ...と、こんな物かな。

                             

『歴史的TV中継』(28日)

 昨日の夜、久しぶりにテレビの巨人戦中継を見た。 そう、昨日は史上初(?)のNHKによる巨人戦中継だったからだ。 普段はジャイアンツ贔屓の実況と、試合自体に関係無いクイズを入れたりして、対カープ戦でさえ見る気がしないからだ。 ナベツネ殿は「最後まで中継しないのが悪い!」と言っているが、オールスターチーム並の突出した戦力と、見るに耐えない放送が視聴率低下の理由だと分からない様では救いが無いな...

 さて、NHK巨人戦中継の感想は... まあ、日本テレビのよりはマシと言う位か。 それにしても長嶋さんは良く喋るなあ... 実況のアナウンサーと、解説者の大野さんが居て、長嶋さんはゲストと言う事になっているのだが、何か長嶋さんのワンマンショーみたいだった。 それと、俳優の唐沢寿明さんを呼んで来て大河ドラマのCMをすると言う”民放まがい”な真似は止めて欲しかった...

 結論を言えば、NHKは巨人戦を放送するよりも、民放が放送してくれないパ・リーグの試合を中継し、プロ野球全体の人気を底上げして欲しいものだ。 それと、前にも書きましたがサンデースポーツみたいな本格的スポーツニュースを毎日やってくれないものでしょうか? ”本物のスポーツニュース”が見たい視聴者は多いはずですから...

 ところで、私はこの試合とBSのファイターズ戦を含めて東京ドームの試合を見たのは3度目ですが、新人工芝・フィールドターフで野球は変わったのでしょうか? 確かに、球足の速い”人工芝ヒット”は無いけど、私の注目していた外野守備、メジャーばりのスピード感があるプレーは今の所見られない。 やはり、人工は人工、天然芝には到底及ばないらしい...

                            

『昨日夜のテレビ番組』(29日)

 昨日のホークス・寺原投手のプロ初勝利には正直驚いた。 プロデビューとなった前回の登板の時は、それ程すごいと言う投球内容では無く、三振も一つだった。 それでも、高校を出たばかりでこれだけ投げられれば上出来だと私は思っていたが、昨日の夜のニュースで勝ったと聞き、スポーツニュースをハシゴして見たのだが、プロで何年かやって来た投手みたいだった。 この一週間ちょっとの間に何が...

 今日になって新聞を読んだり、ネットで見たり、図書館が休みなのでコンビニでスポーツ新聞を買って調べたが、寺原投手は身体作りの為の食事とか摂生、トレーニングなどを既にやっているらしい。 それに、今回の試合で決め球として使っていたチェンジアップも、前回登板時には使えなかったのを試合で使えるまでにした来たとは... 只者では無いのかも知れないな。

 昨日と言えば、スワローズの高津投手の通産200セーブにも驚いた。 今までコツコツと頑張って来た成果なのだろう... 本当にすごい記録です。 ところで、そのスワローズ・若松監督が「名球界入りの条件に200セーブも加えるべきだ。」と訴えていたはずだが、あれはどうなったのだろうか? 確かに、何でも時代に合わせるのは”ロマンが無くなる”のかも知れないが、200セーブは200勝に匹敵するだけの価値があると思うのだが...

 話は変わるが、昨日の晩、スポーツニュースの後でやっていた『EZ!TV』の中で、巨大温泉旅館の再建に取り組む女将さんの奮闘記をやっていて、思わず見入ってしまった。 時代の流れに合わせ、”団体客&宴会”(企業の社員旅行)に依存する巨大旅館を”小人数&リピーター”(家族とか友達同士)中心に切り替えようとするのだが、何十年も続くそれまでのやり方を変えられないベテラン従業員との反目など、簡単では無いらしい...

 プロ野球にとっても、人事では無いと思うのだが... 今まで上手く行っていたやり方が通用しないからこそ、現在の観客減やテレビ視聴率低下に至ったのでしょうから... もちろん、プロ野球球団は巨大温泉旅館以上に図体が大きく、しかも関係する業界も多いから、改革にはそれ相応の苦労がありそうだ...

                     

『カープが負けると..』(30日)

 昨日は深夜のスポーツニュースをあえて見なかった。 ”勝敗は兵家の常”だからカープが負けた事は仕方が無い。 工藤投手(G)の出来も良かったし... ただ、ジャイアンツとタイガースが共に勝つと言う”マスコミにとって都合の良い展開”の日のスポーツニュースは精神衛生上、見ない方が身の為かも...

 ただ、今日の『すぽると』の次回予告を見ると、明日は白血病から生還したブルーウェイブの岩下投手の特集らしいから、例えカープが負けていても見てみるか...

 ところで、一つ気になるのは、最近よくピッチャーに打球が当たると言う事だ。 昨日もカープ・長谷川投手の足に打球が当たったが、続投した所を見ると軽傷だったのか...? でも、一昨日のドラゴンズ・朝倉投手は試合開始わずか4球目が足に当たって降板に追い込まれたし、先週見たファイターズの試合ではミラバル投手(F)が打球が当たって降板したはず。 センター返しは打撃の基本とは言え、たった一月の間に似た様な場面が多過ぎる気もする。 私の気のせいかな...

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蔵出し企画 ー 2002年4月(11日~20日)

2008-06-23 22:22:22 | Weblog
『札幌に球団を...』(11日)

 昨日のパ・リーグ運営会議で、ファイターズの札幌移転が話し合われたが、結局ライオンズの反対で物別れに終わったみたいだ。 でも、多くの人が言っている様に、人口180万人以上(広島の倍近い...)を誇る札幌に球団が無いのはおかしいのだから、やっぱりちゃんとしたフランチャイズ球団を置くべきでは。

 ところで、チームの移転で揉めているが、球団を新設する事は出来ないのだろうか? 社会人野球も存続の危機にあるし、思いきってエキスパンション(拡張)してみるのも手ではないだろうか... これだけ野球が盛んな国なんだから、24チーム位あっても不思議ではないのだから...

                           

『お酒は20歳から』(12日)

 スポーツ新聞によると、ホークスの新人・寺原投手がオープン戦の関東遠征の際、先輩投手達と東京で飲み歩いていたのを写真週刊誌に撮られ、今週発売の雑誌に掲載されたそうで、未成年の飲酒と言う事になり、球団から注意されたそうだ。

 ...こう言うのを”有名税”と言うのだろうな。 だって、今の日本では18歳での飲酒なんて珍しく無いし、寺原投手自身も酒を飲んだ経験は既にあったはず。 もちろん、罪の意識も無いでしょう。 たまたま、有名になったので騒がれてしまうだけで...

 私の場合は、始めてお酒を飲んだのは確か15歳くらいの時で、でも、あまり好きな方では無く、すると親や親類のオッちゃん達は「男が酒くらい飲めなくてどうする。」と、まだ高校生だった私に言った位で...

 30過ぎた今はちょっとは酒を楽しめる様になった。 少年の日、苦くて嫌いだったビールも今では何とか飲める様になり、野球場に行ったら気分を盛り上げる為にちょこっと飲んでいる。 今では野球場が”私のビアガーデン”かな...

                                 

『TV観戦...』(13日)

 今日の昼過ぎ、地元ローカル放送の『カープ vs スワローズ戦』中継を見た。 今日もスワローズのキャッチャーは小野捕手だ。 やはり古田捕手のフル出場は無理なのか... 一方のカープも西山捕手はお休みで木村(一)捕手が出ている。 正捕手が大ベテランのチームは控え捕手の力量も重要らしい...

 ...試合の方は、カープ選手のホームランが飛び交うワンサイドゲームになった。 カープ選手のホームランの度にガックリしている小野捕手が印象的だった。 これも”良い経験”になるのだろうか...? 明日もデーゲームだし、多分小野捕手が出てくるだろう。 頑張ろうね。 カープファンとしては複雑だが。

 夜、TVでは『ジャイアンツ vs ドラゴンズ戦』を放送している。 私はストレスが溜まる(?)ので、巨人戦は観ない主義だが、今日は特別な感傷を持って観てしまった。 そう、ジャイアンツ・松井選手が今日の試合でフリーエージェントの権利を取得するのだ。 とうとうこの日が来たのか...

 松井選手は日本球界に残るのか?それともメジャーリーグへ移籍するのか? 彼は今のところ明言を避けている... 引き留めは厳しいかも知れないな。 「天然芝の球場を造って欲しい。」と言えば『ハイテク人工芝』を導入し、”プロ野球の危機”を叫びながら、ロクな改革もせず「タイガースが強くてプロ野球が盛り上がっている。」などと言っている様では... 後は、松井選手の”ファンへの想い”次第かな...

                          

『ドリーマーズ』(14日)

 昨日、NHKで放送された『にんげんドキュメント』でブルーウェイブの”契約金ゼロ円選手”を取り上げていた。 今年で導入2年目になる契約金ゼロ円選手だが、今回の番組で取り上げられた面々も多士済々だ。 元中学校の先生とか、廃部になった実業団チームの選手、アメリカの独立リーグ出身など、彼らの多彩な経歴に驚いてしまった...

 2年前、契約金ゼロ円選手が導入された時、私は最初、単に人件費をケチっているのかと思っていたのだが、この番組を見て本当の意義を知った。 契約金と言う”リスク”をあえて取り除き、それまでのシステムではプロ野球に入れなかった人達にチャンスを与えた訳だ...

 毎年、秋になるとどの球団も一般人対象の入団テストを行うが、これによって入団したと言う話をほとんど聞かなかった。 私は「プロのテストで合格する様な選手なら、とっくにスカウトが見つけているはずだから...」なんて思っていたが、確かにその時点では高い契約金を払うに値しなかった選手でも、もし入団したら、後に1億円プレーヤーにまで成長したかも知れない素材だったのかも知れなかったのだ。

 そう言う意味で、隠れた人材を探す為にも”契約金ゼロ円選手”は大きな意義があるのかも知れない。 考えてみても、今までの”野球エリート”の集合体であるだけよりも、本当の意味での”雑草魂”を持った非エリートも含めた多くの”夢追い人”の集まる野球界だったら、多くの野球ファンが夢を重ねられるのではないだろうか...

 ...もっとも、夢ばかり語っても居られない。 現にこの番組でも、「契約金ゼロ円選手は、契約金を多くもらっている選手よりも、解雇され易い。 一年で結果を出さないといけない。」みたいな事を言っていたが、野球に専念できる環境で無く、”プロの身体”が出来ていない選手にとって、一年で結果を出すのは容易では無い...

 私も前から言ってますが、現在の『支配下選手70人枠』を廃止して、無制限に選手を集めて行く事は出来ないだろうか? そして、ファームチームの数も増やし、一軍チームの傘下と言う形にするのだ。 もちろん、一軍自体は”狭き門”にすれば、一軍チームも本当の競争意識が働いてレベルアップできるのではないでしょうか。 その為には”ファームの独立採算化”が不可欠ですけど...

 広島カープも、現在のファーム本拠地・由宇町(山口県)では、交通アクセスも問題から、採算が取れる程の集客は厳しいし、また”広島カープの二軍”では、本当の意味で地元に溶け込む事は出来ないし、球団グッズ販売なども出来ないだろう... 私の持論だが、思いきって倉敷市(岡山県)に移り、チーム名も変えて岡山の地元チームとしてはどうだろうか?

 私の構想では、一軍チームの傘下に複数の(地元密着、独立採算性の)ファームチームを抱え、そこから排出する優れた選手によって、競争意識を高め、レベルアップし、また、プロ野球のファンを増やしていく事を理想としている。

 もっとも、そこまで行くのは簡単では無い。 それなら、とりあえずこんな手はどうでしょうか? カープが傘下チームとして以前、都市対抗で活躍した『松山フェニックス』の様な地域クラブチームを造る...と言うのは。

 例えば、松江市にカープ、松江市、島根県、地元住民、地元企業の出資で社会人クラブチーム『松江レイカーズ』(宍道湖から取った名前です)を設立して、ここで選手の育成をするのだ。 ”70人選手枠”があるから、ドラフトで指名されないと、プロでのプレーは出来ないですが、その代わり都市対抗などの社会人の大会に出れますし、プロとの交流試合で鍛えれば良いのでは? 社会人野球の危機を救う為にもプロ球界の協力が必要なのでは...

                               

『またまたTV観戦』(15日)

 昨日の昼、テレビでカープ対スワローズの試合を観た。 時間の都合が良い日があったら、また球場で観てみたいものだ。 ...さて、今日は日曜日のデーゲームなので客の入りは比較的良い。 相変わらず外野スタンドは賑わっているが、ライト側には立ち見の客も居るみたいだ。 ...2時間以上も立ち見するなんて苦痛ではないでしょうか?

 一方で内野スタンドは一塁側も空席が多い。 思い切った値下げをして外野席に人が集中する状況を打開するべきではないでしょうか? 貴重な休日を裂いて来たのに、2時間も立ち見させられて、彼らはまた懲りずに球場へ足を運ぶのだろうか...

 午後3時... まだ6回にも関わらずテレビ中継は終了した。 正直言って不満は残るが、最初から最後まで観たい人は球場に行くなり、スカパーやCATVに加入するなりするべきだろう... 誰も彼もが野球ファンな訳が無いのだから...

                                

『ダブルスタンダード』(16日)

 今日、ホークス期待のルーキー・寺原投手が東京ドームでのファイターズ戦でプロ初(先発)登板し、NHK衛星放送でやっていたので私も観ました。 結果は6回途中で3失点。 現在ファイターズがリードしているので、このまま行けば敗戦投手になるな...とは言え、高校出のルーキーの初登板としてはなかなかの結果かな? 今後は、二軍の試合に登板しながら身体作りをするのだろうが、とにかく今後が楽しみな選手だな...

 さて、寺原投手と言えば、前に先輩選手と東京で酒を飲んでいた所を写真週刊誌に撮られた事件があり、私も先日この日記で取り上げましたが、もうちょっと書かせて下さい。 現在は新入学&就職の季節だが、新人の歓迎会では酒が付き物になっている。 現に私もそうだったし、今回の記事を書いた記者本人もそうなのでは... だから私も”有名税”と言う言葉を使った訳です。

 私の住む町を横切る国道2号線(宮島街道)沿いに大きなカラオケボックスがある。 見ると「生ビール半額キャンペーン期間中!」と広告が出ている。 ここは若い子の溜まり場みたいになっているが、ちゃんと年齢をチェックしてから飲ませているのだろうか? 外から見る限りだが、「未成年にはお酒を出せません。」とは書いていない...

 それと、この店には駐車場があり、客の大半は車で来店しているが、飲酒運転の問題は無いのだろうか? 広島にはこの店以外にも”駐車場のある酒場”は珍しく無い。 何のチェックも無しに酒を飲ませ、事故が起これば全部ドライバーの責任ですか? 少なくとも私には納得出来ない...

 今回の寺原投手の事件も、”酒に甘い日本社会”に何の警笛も鳴らす事も無く、すぐに忘れ去られるだろう。 先日、飲酒運転の罰則が少し強化されたが、交通事故や飲酒強要によるアルコール中毒などの悲劇が無くなり、みんなが”楽しい酒”が飲める様な世の中にな様、政治化や役人、一般の人も真面目に考えて欲しいものだ...

                              

『コーラで晩酌?』(17日)

 2週間前から始まったペプシコーラのオマケのイチローフィギュアを私も集めている。 現在、バッティングフォーム(ホーム)6種類の内、②を除く5種類、バッティングフォーム(オルタネイト)の①~③までの3種類。 それとマリナーズ・ミニヘルメットを何故か市民球場で観戦中に拾って持っている。 まだまだコレクションは完璧じゃ無いな。 大阪で買って来たひな壇型のショーケース(?)を使って飾っている。

 このフィギュアは、ペプシコーラのオマケなので、必然的に何本もコーラを飲まないといけない。 現在は毎晩夕食にコーラ飲んでいる。 さすがにもう飽きてきた... 後何本コーラ飲めば良いのやら。 気分転換の為、今日はシリアス路線(?)はお休み...かな。

                              

『第三の”公”』(18日)

 4月12日、金曜日。 この日カープは地元でスワローズと試合した。 テレビ中継をしたのはNHK(総合)で、21時以降も中継は延長された。 そして、21時15分頃に試合は終了し、ヒーローインタビューと試合のハイライトが流れる中、画面隅に「今夜放送予定だった『お美弥』は19日、20時から放送いたします。」と、テロップが流れた。 このドラマを毎週見ていた私の母は不満だった様で...

 地元を除き、民放がジャイアンツの試合しか中継してくれない中、パ・リーグを始めとする多彩なカードを放送してくれ、しかもCM無しで試合終了まで中継してくれるNHK(総合&BS)は私にとってありがたい存在だ。 しかし、前にも書いたがやっぱり20時51分で放送終了し、他の番組への影響を防いだ方が良いのではないだろうか...

 私は思うのだが、これからの日本スポーツ界の発展の為にNHKの存在は重要ではないだろうか? そう言うと、小泉首相じゃないが「民間に出来る事は民間で。」が信条の私には矛盾があるが、それでも商業主義に走り過ぎの今の民放は当てにならない。 プロ野球はジャイアンツ戦しか放送しないし、サッカーも日本代表の試合は放送するがJリーグの試合は放送しないのだから...

 だからこそNHKがジャイアンツ以外のプロ野球、Jリーグ、また各アマチュアスポーツを大会を主催したり、全国テレビ中継したりして積極的に育成してはどうだろうか? もっとも、スポーツ以外の番組もあるし、そんなに放送する時間枠は無いが... それなら、もう一つ創ってはどうだろうか? ...何をですか? 局です。 NHK総合、教育に続く第三の局、『NHKスポーツ』です。

 現在、史上空前の不況&空洞化に悩まされている日本だが、”スポーツ文化”は漫画やアニメ、ゲーム同様、まだまだ日本が国際競争力を持つ分野ではないだろうか? それならば、これらを”国策”として育成してみてはどうかなと私は思っています。 もっとも、本来なら民間が担うべきなのではありますが...

                             

『後日談...』(19日)

 暴力事件で謹慎していたカープ・ロペス選手の謹慎が明け、ファームに合流したらしい。 これからしばらく様子を見て一軍に復帰させるかどうか決めるそうなのだが... 何とか早期に復帰させてもらいたいものだ。 このまま戦力外&退団なんて事になったら、こちらも後味の悪い思いをする事になるし。 今回の事件の原因は首脳陣がロペス選手に前田選手の怪我の具合を説明したなかった事みたいだし、ロペス選手のチームへの功績を考えたら、こんな形で退団させるのは悲し過ぎるから。

 前にこの日記で「前田選手はチームが地位を保証してくれるのに甘えず、自力でレギュラー&クリーンアップの地位を奪い返すべきだ。」みたいな事を書いたが、現在彼はカープの5番打者に恥じない活躍をしている。 足はまだ痛いはずなのに... 私もただ脱帽するばかりです。

 私は今から広島造幣局の『花の回り道』に行って八重桜を見てきます。 例に漏れずここの桜の開花も(例年より)早く、先日の大雨でかなり散ってしまったな...

                             

『やっぱり駐車場が...』(20日)

 昨日、広島造幣局のイベント『花の回り道』へ行って来た。 今年はここの八重桜も例年より開花が早く、満開の時期とイベント期間がずれてしまった様で、葉桜が多かったのが残念だった。 それでも結構楽しめたが... それよりももっと残念だったのは、駐車場が無いと分かっているはず(造幣局なんだから観光地や商業施設では無いので)なのに車で来て、周囲の無関係な店や病院などに無断駐車した馬鹿の為に苦情が殺到して来年のイベント開催が危ぶまれている事だ...

 人の迷惑を考えない不心得者は確かに悪いのだが、交通の便が悪い広島ではやっぱり車が頼りだ。 離れていても良いから臨時駐車場を造る事は出来なかったのだろうか...? 駐車場と言えば、広島カープも観客動員に苦労している原因の半分は”車で行けない事”だろう。 広島市中心部には駐車場が少なく、しかも料金が高い。 バスの最終便が早いので、ナイターの途中で帰る羽目になりがちだ。

 私が知っている限り、広島で駐車場を確保せずに安定した客を集めている施設は少ない。 例え離れていても良いから広い駐車場を確保して、そこからバスの臨時便でも出してもらえれば、ナイターの集客アップに繋がると思うのだが...

 地方の市民球団である広島カープの成功は、現在地元球団が無い地方(北海道、東北、北陸、四国)に”おらがチーム”を造る為のモデルケースにもなり得ると、私は思ってます。 日本プロ野球界の為にも観客を集め、親会社がいなくてもやって行ける事を証明して欲しいものです...

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ハードボイルド時代劇 『筆殺仕立人』 第七話:本

2008-06-22 23:23:23 | Weblog
 今日は広島の街までカープの応援に出掛けた。 昨夜夜更かしして起きられずに家を出るのが遅れたのだが、試合開始は14時で余裕があるし、どうも雨が降りそうな空模様でかなり客足が落ちると予想されるので少々遅く行っても余裕で座れるだろう。 実際、去年も同じイーグルス戦に行ってやはり天気も雨が降ったり止んだりの散々なもので、日曜日だったけど1万人ちょっとしか入らずにガラガラのスタンドで傘を差して応援した記憶がある。 私はいつも通り横川駅でJRを下車、駅近くのスーパーでビールや生ハムなどを買った。 これで準備OKと言う事で早速球場へ向かおうとしたのだが、そんな矢先に雨がパラパラと降り出して来た。 球場に着く前から濡れるのは面白く無いので仕方が無く広電の路面電車に乗って球場を目指した...

                   

 球場に着くと雨は小降りになった。 いつもより球場入りは遅れたが、今日は雨が降っているのでお目当ての試合前練習をグラウンドでやらないからギリギリで入っても問題無いだろう。 そして私はいつものライト側ゲートへと向かった。 すると頭上から音声が聞こえ、先発メンバーの発表が始まった。 ...しまった、先発メンバー発表までに球場入りする事にしていたのにすっかり忘れてしまっていた。 私がゲートをくぐって球場入りしたのはカープの先発メンバー発表の途中だった。 しかしいつもの選手の顔写真がスコアボードに表示されない。 そう言えば先程、正面入口のところに張り紙がしてあって、今日の雨でスコアボードの大型ビジョンが使えなくなっています、ご了承下さいと書かれていたな。 雨ぐらいで使えなくなるとはボロいなぁ... どこのメーカーのだろうか? 新球場もこの業者の製品を使っているとか...

 スコアボードに並んだ両チームの先発メンバーを見て、期待通りの展開と当て外れの展開があった事に気が付いた。 イーグルスは5番・三塁としてフェルナンデス選手を起用している。 私は先日からカープはフェルナンデス選手の守備位置に向かってセーフティバントを執拗に仕掛ければ守備に難がある上に慣れない市民球場のグラウンドでエラー連発、カープ戦に滅法強いフェルナンデス選手は”カープの回し者”になると書いてノムさんに彼を先発から外させる狙いだった。 戦国時代の策士の常套手段として、厄介な敵を自分達に通じていると嘘をばら撒いて敵に敵を始末させる計略があり、私もそれをやったのだが残念ながらノムさんにはそんな手は通用しなかった様だ。

                   

 しかし、フェルナンデス選手をベンチに引っ込める事には失敗したが、彼が三塁で先発する以上、守備位置の三塁に転がせばエラー連発でカープに点が入る。 私には”絶対遵守の力”なんてありませんが、計略をもってフェルナンデス選手を”カープの回し者”にする事は出来ると言う訳です。 それを意識したのかどうかは分かりませんが、発表されたカープの先発メンバーを見ると一番・東出選手、二番・赤松選手、三番・天谷選手と俊足選手を上位に並べ、下位打線にも遊撃手として小窪選手が入っています。 彼らがどんどん三塁に向かってバントすれば...面白い事になりそうです。 カープの先発はエース格のルイス投手だし、足技で稼いだ3点で勝算はあるでしょう...

                   

 ...それにしても今日は客が多いな。 去年と条件は同じだから一万人ちょっと入るかどうかと思っていたら内野席や普段客が居ない二階席まで一杯のすごい状況だ。 お陰で私も危うく立ち見になるところだった。 何でこんなに入っているのだ? もしかしたら新聞などで”マー君”ことイーグルスの田中投手がリリーフ登板するかも知れないと書かれていたからだろうか。 しかし私はそれはやらないと思いますけどね。 昨日の試合が行われていればマー君が出て来ると確信していたけど、昨日が雨天中止で明日に延期された以上、ローテーションを守れば田中投手は明日先発するはずですし。

 それとレフトスタンドにもかなりの数のイーグルスファンが来ているな。 レフトスタンドを黒く埋め尽くしていた先日のホークスやマリーンズのファンに比べると人数は少ないが、仙台から広島までの遠さや交通アクセスの問題を考えるとよくここまでと言いたくなる。 この人達は地元のJリーグクラブ『ベガルタ仙台』や『モンテデュオ山形』には興味があるのだろうか? 前から書いていますが、来るべき球界再編から地元プロ野球チームを守る為の”裏技”として地元チームを応援する野球ファンが同じ地元のJリーグクラブのサポーターも兼ねるのは効果的だと思います。 球界再編を目論む連中は、残った既存の球団が潰された球団のファンを”山分け”出来ると傲慢にも考えていると思いますが、地方球団を潰せばそのファンはごっそりサッカーに奪われると思えば手は出せませんし、それでも球界縮小再編を強行するのなら一度日本を”サッカーの国”にしてからサッカー協会の支援の下で企業支配を廃した理想のプロ野球を作り直せば良いのですから...

                    

 そして試合は始まった。 初回は両投手ともに無失点で乗り切ったが、イーグルスは2回に出塁したフェルナンデス選手を置いて横川選手がホームランで2点先制した。 まさかホームランとは考えていなかったが、ルイス投手は先日引いた風邪が完治していなかったのか、それとも雨上がりの猛烈な蒸し暑さが慣れないアメリカ出身の彼にはきついのかどうも調子が悪いらしい。 3回には警戒しているフェルナンデス選手のタイムリーヒットで追加点を取られる... だから三塁に向けてバント攻めを仕掛けてフェルナンデス選手が打撃に集中出来ない様にするべきだと言っているのに...

 一方のイーグルス先発・岩隈投手は絶好調なのか、カープ打線から三振の山を築き上げて行く。 ルイス投手が先頭打者としてヒットで出塁したイニングでは、続く東出選手、赤松選手、天谷選手の俊足トリオを三者連続三振! 岩隈投手はこんなにバッサバッサと三振を取るタイプでは...ふと気が付いたのだが、岩隈投手は慣れない市民球場の土のグラウンドに打球を転がさせない様、極力三振を狙っているのではないだろうか? 私の”奸計”を打球が転がるとまずい、それなら三振させてやると真っ向勝負、力で退けるのは分かりやすい方法だが、それを本当にやってしまう岩隈投手の力量は大したものです。 しかしこんなペース配分無視の力投は最後まで続かない、終盤にひっくり返せるはず...

                    

 カープは5回に1点を返して迎えた7回裏、球場が急に騒がしくなったと思ったらイーグルスが2番手に田中投手を出して来た。 田中投手は山崎選手の打順に入って”四番”になった。 たった2点の差なのに四番打者を引っ込めるとは、田中投手への信頼もあるけどやはりフェルナンデス選手の三塁守備には不安を持っていたのだと思う。 投球練習を終えた田中投手が外野席をチラっと見ている気がしたので私もとっさにグラブをしてその右手を上げて振ってみた。 田中投手が軽くグラブを上げて応えた様に見えたがもちろん私の気のせいだろう。 第一、私の視力は0.7位だし...

 大型ビジョンの故障で球速が全く分からないが、田中投手は速球と得意のスライダーを駆使して交流戦絶好調の東出選手や、代打でコールされて球場が湧いた前田選手から次々と三振を奪って行く。 守備位置は代わったがやはりフェルナンデス選手のところに打球は行かせないつもりなのかも知れない。 そして9回表、その田中投手に打順が回る。 代打が出るかと思ったが続投で、走者を置いたチャンスの場面で”四番打者・マー君”が打席に立つ。 田中投手は結構粘ったがついに三振し、本気で悔しがっている様に見えた。 ”アイドル”の田中投手に当ててはいけないし、かと言って打たれてもいけない...と投げる梅津投手も大変だったろうな。

                    

 結局試合はそのまま田中投手が最後まで投げて3-1でカープは負けてしまった。 残念ではありますけどそれだけ岩隈投手や田中投手の投球が良かったとも言えますし、今回は相手を称えるしか無いでしょう。 今回、実際に球場で見て岩隈投手も田中投手も恐らくはオリンピックの代表チームに呼ばれると思いました。 星野監督の事だから岩隈投手にはアテネ大会での”リベンジ”に燃える事を期待してオランダ代表との試合に先発させるかも知れないですね。 そして田中投手は一度先発として投げさせてその後はリリーフ待機して重要な場面、例えば決勝トーナメントでの延長戦などで投げさせるつもりなのかも。 その意味では今日のプロ入り初めてのリリーフ登板にも意味があったのかも知れません。 イーグルスにとって大事な8月に二人が抜けるのは痛いですが、もし選ばれた時には日本野球の為に活躍して欲しいと思っています。

「岩隈投手、田中投手、その時は日本を頼みます。」

                    

 さて、いつも通り球場正面に出て勝った相手チームのお見送りをしようと人込みを掻き分けて開放された内野席を通って正面ゲートへと向かう。 三塁側ベンチ前では岩隈投手と田中投手が記者達に囲まれてインタビューと写真撮影をしているらしい。 ちょっと見ていて彼らが出て行ったのを確認してから私も電車通りに出た。 三塁側を見ると今日はイーグルスのチームバスが見える。 しばらく待っているとバスは私の前に現れた。 私はバスを見ながらポケットから携帯を取り出し、”エリカ様”にご報告した...

「”エリカ様”申し訳ありません、仕立に失敗しました。 これより現場を離脱、撤退します。」

                   

 ”ノムさん”とは一昨年から3年連続で対戦し、いずれも敗れてしまった。 今回はフェルナンデス選手の守備力に目を付けた”秘策”で今度こそ勝てると思ったのですが... 先日もノムさんはマリーンズのバレンタイン監督やジャイアンツの伊原コーチと舌戦を繰り広げておられましたが、あの人は挑んで来る敵が現れると余計に闘志が湧いて来て燃えるのかも知れませんね。 私も同じ時代を共有して敵として戦えた事を誇りに思いますが、私は”往生際が悪い”性分ですし、出来る事なら来年も戦って今度こそ勝ちたいですけどね、こればかりは私の力ではどうする訳にも...





                続く







                 キャスト



駿河守/ナレーター     管理人さん



犬鷲の先発投手       岩隈久志(イーグルス投手)

鯉の先発投手         C・ルイス(カープ投手)



マー君              田中将大(イーグルス投手)

犬鷲の斬り込み隊長      渡辺直人(イーグルス内野手)

憲史               川口憲史(イーグルス外野手)

犬鷲の鯉料理人        J・フェルナンデス(イーグルス内野手)

必殺仕事人           高須洋介(イーグルス内野手)

犬鷲の主砲            山崎武士(イーグルス内野手)



鯉の斬り込み隊長       天谷総一郎(カープ外野手)

新・必殺仕事人         小窪哲也(カープ内野手)

鯉の狩人             赤松真人(カープ外野手)

鯉女房A             石原慶幸(カープ捕手)

鯉の二塁手           東出輝裕(カープ内野手)

赤ゴジラ             嶋重宣(カープ外野手)

サムライ前田          前田智徳(カープ外野手)

鯉の主砲            栗原健太(カープ内野手)

スライリー            ????(カープ公式マスコット)



イーグルスファンの皆さん

カープファンの皆さん



ノムさん              野村克也(イーグルス監督・友情出演)

マーティー監督          M・ブラウン(カープ監督)



エリカ様              ?????(女優)





                  スタッフ


製作               管理人さん

脚本               管理人さん

演出               管理人さん

音楽               無し

殺陣               管理人さん

美術               管理人さん

資料協力            週間ベースボール

撮影協力            広島市
                  広島市民球場
                  広島カープ球団
                  ゴールデンイーグルス球団
                  縮景園
                  横川胡子神社

監督               管理人さん





 この物語は一部フィクションであり、実在する人物、団体、地域とは関係無い...ところが含まれております。


 ...異常です。
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蔵出し企画 ー 2002年4月(1日~10日)

2008-06-21 23:23:23 | Weblog
『開幕しました』(1日)

 待ちに待ったプロ野球がついに開幕した。 私も広島市民球場の開幕戦に出掛けた。 朝の10時頃に家を出て、バイクを市内在住の妹の所に置いて徒歩で球場まで... 

 着いてみると思ったより客が多い。 正面入り口付近にはマスコミがやたらに多い。 いつもの地元TV局の中継車に加え、今日は東京からTBSの中継車が2台来ている。 そうか...今年からTBSがベイスターズのスポンサーになったんだっけ。

 私はいつもの様にライトスタンドに並んだのだが、もう一杯で当日券を求める列は大分先まで伸びている。 並んでいると、スポーツ新聞6紙によるプロ野球開幕記念の号外が配られた。 これは嬉しい。 開幕気分が盛り上がって来た。

 11時半に開門。 私が入れたのは12時頃だった。 もう客席は一杯だ。 私は何とかバックスクリーン近くの席に着けた。 もう最上段の通路では立ち見客が一杯だ。 しかし、内野の二階席はガラガラ。 前から思っているのだが、内野二階席の両翼を内野自由席料金に出来ないものだろうか... こうすれば家族連れ等のグループがこちらに流れそうなのに...

 13時15分、ついに開幕セレモニーが始まった。 私自身は初めての経験だ。 選手がマウンド付近に整列し、バックスクリーン上に陣取ったオーケストラ(アマチュアらしい)が演奏をして『君が代』斉唱が始まった。 私は”日本国国民”だが”天皇家の臣民”では無いので『君が代』は好きでは無いが、国歌である内は”試合参加”の為にもあえて歌った。

 試合はカープ・佐々岡とベイスターズ・三浦の両エース投手の投げ合いで息詰まる投手戦になった。 何かと言われていた”新ストライクゾーン”も使われている様だ。 結局、8回裏にカープ・新井選手のタイムリーヒットで勝った。 どちらが勝ってもおかしくない接戦だった...

 球場を出て、地下街に入るとすれ違う人の目線が気になる。 トイレで顔を見るともう真っ赤...しまった。 強い日差しで日焼けしたらしい。 デーゲーム観戦には帽子が必需品だった様で... 風呂に入ったら沁みるだろうな。

 これから、約半年間の長いシーズンが始まるのだな... 6月には注目のサッカーワールドカップもある。 果たして、今年はどんなプロ野球シーズンになるのやら...

                            

『映画の日』(2日)

 昨日は月初めの『シネマ・デー』で映画が1000円だった。(4月1日のエイプリル・フールでもあるが...) 私は出先の広島市内でこの事に気付いたので、夕方から話題(?)の映画『ミスター・ルーキー』を観た。 広島はカープの地元だからか、集客は期待されてないらしく横幅3メートル程の小さい劇場での公開だった。 後ろの席だと横の壁が視界に入って狭く感じる(私は密かに”寄り目シアター”と揶揄しているが)ので、一番前の座席に着いた。 さて、カープファンの私が観ても面白いかな...

 ...この映画を観ていて、私は子供時代に『小学●年生』で読んだ野球漫画を思い出した。 確か、小学生がジャイアンツの投手になり、小学生とプロ野球選手の”二重生活”をしながらチームは優勝を目指す話だったと思うが、やはりプロ野球選手になってみたいと言う夢は野球好きなら一度は持ってしまうのかも知れないな...

 さて、映画の内容に関する感想は、まだ上映中でもあるし、いずれこのホームページの映画のコーナーで取り上げたいと思ってます。 ただ、一つ気になったのは劇中に登場する架空のチーム『東京ガリバーズ』だ。 既に、この映画の試写を観たスポーツライターの玉木正行氏のコラムで、読売ジャイアンツが自分達が負ける筋書きのこの映画に名称の使用を拒否した事を批判していたので、知ってはいたが、実際に見ると...やっぱり変だった。

 何せ、帽子(ヘルメット)のマークが”YG”から”G”に変えている以外は、ユニフォームから何からみんな同じで、選手役でジャイアンツOBでもある駒田徳広氏も出ていて、誰が見てもジャイアンツだと分かるだけに、ちゃんと実名で出て欲しかった。 他のチームは『巨人の星』など、多くの漫画や映画に実名で登場して協力して来たのだから...

 この映画を観て、ジャイアンツのファンはどう思ったのだろうか... 私でも広島カープ1チームだけが『広島カーズ』で出ていたら言い気分はしないだろうし...

                             

『フラッシュバック』(3日)

 今日の新聞によると、選抜高校野球で昨日、福岡工大城東高校(福岡・以後城東と表記)が名徳義塾高校(高知)に破れたそうだ。 城東は前の試合で、ネット裏に陣取った関係者が相手投手の攻略法を書いてベンチに指示を送っていたと言う”不正行為”が露見し、出場辞退は免れたものの、試合に集中できる状態では無かった様だ。 そう言えば、勝った側の名徳義塾も昔、勝利至上主義の悲劇に見舞われた事があったのでは...

 十数年前の甲子園大会で、名徳義塾は高校球界屈指の強打者・松井秀喜(現ジャイアンツ)を擁して勝ち上がって来た星陵高校(石川)と対戦したが、名徳義塾は松井選手を5打席全て敬遠し、試合には勝ったものの、「高校生らしく無い!」とマスコミで騒がれ、次の試合には惨敗した。 今回の一件とは事情こそ違うが、勝利至上主義の悲劇と言う点では似ている。

 歴史は繰り返される... 良く言われる言葉だが、高校野球界に”勝利至上主義”がはびこっている以上、こんな事は続くのかも知れない。 他にも、同じ投手を連投させてしまう問題にしても、依然として解決の目処は立たないし...

 広島市の中心部にある地下街・シャレオの中に、今回の選抜大会にも出場している広陵学園の広告看板がある。 左側に制服姿の男女、真ん中に校舎&校庭の空中写真、そして右側には空から見た野球専用のグラウンドがあって、その上には「クラブ活動が充実しています。」みたいな文句が書いてある。

 少子化、それに不況の今、学校(特に私立)は生徒集めに苦労しているのだろう... 広陵高校だって、生徒を集める為に男子校から男女共学に変えた位だ。 そんな中で、クラブ活動の広告効果を期待する所は多いのでは? 特に全国にTV中継されて注目を集める甲子園大会を利用しようとする部分もあるのでは...

 それにしても、高校野球に人気の理由は何だろうか? 色々あるだろうが、その一つは、ほとんどの高校生にチャンスが与えられていて、身近に感じられる事では? 現に、町の小さな高校野球部が甲子園に出る事もあるし。 しかし、この状況は安泰とは言えない。 聞いた話では、出場したくても9人のメンバーすら集まらない学校もあると言うし、少子化の中、いずれは高校野球から”身近さ”が失われるのかも知れない...

 社会人野球では実業団チームだけでなく、地域のクラブチームの参加を認めて存続を図っている。 将来は高校野球も”地域のクラブチーム”の参加を認めてはどうだろうか? 町の野球好きな高校生を集めた”●●町高校野球クラブ”として... 更に朝鮮高級学校や他の外国人学校の参加も認めて国際化もし、実質上の”アンダー18野球大会”として衣替えするのだ。 少なくとも、今ほどの”勝利至上主義”は入り込めないと私は思っている。

                            

『コーラのビンに入った日本茶は...?』(4日)

 今日の新聞記事によると、倉敷チボリ公園の去年の入場者数が減少したらしい。 言うまでも無く、大阪に出来たユニバーサル・スタジオ・ジャパンに県外の客(特に関西から)が流れたのが大きな要因だろう。 でも、それだけでは無く、リピーター獲得が上手く行っていないのもあるだろうし、そして、気軽に海外旅行に行ける今、外国を再現したテーマパークと言うコンセプト自体が問題なのかも知れない。

 その新聞のスポーツ欄に載っていた写真を見ていて気が付いたが、全ての選手の後ろ襟と帽子の後ろに”!”みたいなマークが付いている。 良く見ると、これはNPB(日本プロ野球)のマークだったな... 何か見覚えがあると思ったら、これはメジャーリーグがやっているのと同じだった...

 野球は元々アメリカから入って来たスポーツだし、アメリカの模倣も全て悪いとは言えないのだが、気のせいか今シーズンはそれが目立つ様に思える。 ちなみに、カープの新ビジター用ユニフォームもメジャーリーグ風のデザインだし。 ただ、目先の人気にこだわって表面だけの物真似をするのは止めて欲しいし、本当に取り入れるべき部分をちゃんと見極めて欲しいと私は思っている。

 先日、セ・リーグのオーナー会議でパ・リーグ側から提案されていた交流試合案を拒否すると決定がなされた。 アメリカでは選手会のストライキでファン離れが起こった時に、この交流試合で新しい対戦カードを創って人気の回復を目指した。 ユニフォームやTV中継の画面をメジャーリーグに似せるのでは無く、ファンの心を掴もうとする考え方こそ取り入れて欲しいのだ。

 日本テレビのプロ野球中継のタイトルが『劇空間プロ野球』から、何とかボールパーク(?)に変わったのには驚いた。 ファンは『劇空間プロ野球』がイヤだったのでは無く、ジャイアンツだけが一方的に強い事や、ジャイアンツ一方に肩入れする実況のやり方がキライだっただけだ。 以前、その名もズバリ『劇空間プロ野球』と言うプレイステーション2の野球ゲームがあったが、私もあの雰囲気自体は嫌いじゃ無かったのだが...

 私も含め、今でも「メジャーリーグも良いけど、やっぱり日本のプロ野球が好き!」と思っている人はいるはず。 良い意味での”日本野球らしさ”は守るべきだと思ってます。 日本プロ野球はメジャーリーグのイミテーションでは無いのだから...

                           

『タイガース好調に思う』(5日)

 タイガースが絶好調だ。 開幕からの連勝はどこまで続くのやら。 来週は我らがカープが甲子園に乗り込んでタイガースとの三連戦を行う。 高校野球選抜大会があって、散々待たされた本拠地開幕戦だけに異様な雰囲気だろう。 ”アウェー”と言う言葉はこんな時の為にあるのかも知れないな。 楽しみにしておくか。

 新聞によるとタイガース好調のお陰で、関西ではいくつかの”経済効果”がでているらしいな... 親会社の阪神電鉄の株が上がっているらしいし。 阪神タイガースの好調で阪神電鉄の株が上がる... 何か違和感があるな。 野球と地域との関わりを考えている私には、何かスッキリしない物を感じてしまう...

 前にも書いたが、例えタイガースが優勝しても、路上で生活している人が屋根の下に住める訳では無く、綱渡りの苦しい経営をしている中小の企業や商店の人が楽になる訳では無い。 政治家や経済人の方は「阪神が優勝したら景気が良くなる。」なんて馬鹿な事は言わずに、みんなが本当に野球を楽しめる様な世の中になる為に”本業”を頑張って欲しい。

                            

『知らなかった...』(6日)

 今日のカープは快勝だった。 その中でも、カープ・前田(智)選手の復活ホームランは印象に残った。 まさか二年ぶりだったなんて私も知らなかった。 開幕戦で観た時は、全然迫力が無いスイングで「大丈夫なんだろうか?」と思ったが、どうやら少しずつ良くなって来ているみたいで... 私も、もし一つだけ魔法が使えるのなら、前田選手の足を完全な状態に戻したいと思ってしまう位だし...

 それにしても、開幕から一週間経ち、今日の試合では各チームのエースが登板し、素晴らしいピッチングを見せてくれている。 スポーツニュースで観ただけだが、今日の藤井(S) vs 井川(T)の投げ合いなんて思わず熱くなったし... これからも楽しませてくれそうだ。

                           

『●●選手の野球場』(7日)

 先日、広島の地元紙・中国新聞に「尾道に甲子園球場をモデルにした新球場が完成。」と言うニュースが載っていた。 写真で見ると、内外野のスタンドが”本家”より小ぶりな事や、外野が芝生席になっている等の違いはあるが、雰囲気は似ている。 この秋には、ここでカープ対ベイスターズの試合が開催されるらしい。 でも、何か不満を感じる...

 ...私が感じた違和感の正体は、この球場のデザインには何の個性も感じない... 言ってみれば”規格通り”に造られた野球場だと言う事だ。 まあ、今のご時世に野球専用のグラウンドが造れる事自体マシなのか... でも、私はTVのメジャーリーグ中継で見た個性的な”ボールパーク”や、去年行った『グリーンスタジアム神戸』の(内野にも芝が貼られ、ブルペンがファールグラウンド内にある)個性的なデザインを思えばやはり寂しくなる...

 今週の『週間現代』にスポーツライターの今宮清純氏と財政担当大臣の竹中平蔵氏の対談記事が載っていて、その中で「スワローズの古田選手が、将来は自分でボールパークを設計したいと言っていた。 現実に有名ゴルファーが設計したゴルフコースはあるのだし、実際にプレーした人が設計した球場があっても面白い。」とあったが、私も大いに納得させられた。 これからの球場は実際にグラウンドでプレーした人や、実際にスタンドで観戦した人が設計に参加すべきだと考えてます。

 現在、広島と横浜でプロ野球用の新球場建設の計画がある。 広島では元カープ監督の三村氏をアメリカに派遣して調査したらしいが、新球場のデザインに彼のアイデアは反映されるのだろうか? どうせ造るなら、”日本の何処にも無かった個性的な野球場”をデザインして欲しい。 それと、甲子園球場や東京駅駅舎(丸の内)の様な、古くなっても味がある建物に出来たらなおも良い。

                           

『外様...』(8日)

 持っていた『青春18切符』の期限が10日に迫っていた為、週末が旅行三昧になってしまい、皆さんへの書きこみの返信が大幅に遅れています。 すいません... さて、私は旅行先の大阪で衝撃的なニュースを聞いた。 もうご存知の方も多いでしょうが、カープ・ロペス選手の前田選手への暴行事件です。

 旅先で詳しい情報も無く、帰宅してから調べた限りでは、6日のドラゴンズ戦で、ロペス選手がヒットを打ったが、二塁ランナーの前田選手が全力で走らなかった為、得点できず、打点によるインセンティブ(出来高)契約を球団と結んでいるロペス選手が不満を持ち、ベンチで前田選手に暴行を働いたと聞いたが...

 確かに、いくら腹が立っても暴力はいけないし、チームワークを乱して士気を下げてしまった事は厳罰に値すると私も思います。(現在、登録抹消され、球団から謹慎10日を言い渡されたそうです) でも、私はスポーツ新聞などにあった「自分勝手だ。」みたいな一方的な言い方には納得できない。 ...へそ曲がりな私は日本人&カープファンとしての”常識”を取り払い、逆の視点でこの事件を見てみます。

 ...去年の秋、カープ球団とロペス、ディアス両選手との契約交渉はモメに揉め、このまま退団も噂された。 シーズン中の好成績を材料に、代理人を通じて高額の契約を要求した両選手に対し、球団は今よりも好条件を提示する球団は無いと足元を見て、かなり抑えた条件で契約させた。 その中に”打点によるインセンティブ契約”があったのだろう...

 これ自体は仕方が無いだろう。 無い袖は振れないし、球団と代理人と言う”プロ”同士がお互いの出張をぶつけ合い、そして妥協した結果だから... 昔、当時マリーンズの小宮山投手が日本人選手初のインセンティブ契約を結んだ際に、わざと登板させない等のトラブルを危惧する声があったが、今の所何も無い。 でも将来、代理人交渉が本格化し、シビアに金銭を要求する様になれば、日本人選手でも今回の様なトラブルが起こる可能性は否定できない...

 もう一つは打順の問題です。 球団はロペス選手の二年間における”カープの5番打者”としての成績に不満があったのでしょうか? 私はカープファンで、前田選手ももちろん好きですが、彼はこの二年間、わずかしか試合に出ていません。 いくら”カープの至宝”とは言え、無競争で実績を残した選手に取って代わっていいのでしょうか?

 給料だって、それ程減らされておらず今でも年棒一億円台の後半だったはず。 辛い故障を克服して来た前田選手には酷ですけど、「ロペス、ディアス両選手から実力でクリーンアップの座を奪い返す!」みたいな言葉が聞けなかったのは残念です。 ”レギュラーとしての責任を果たす”事が最優先なのかも知れませんが...

 一方のロペス選手らは、”渋い査定”こそ日本人選手と同じだが、それに加えて”不安定な地位”と”過酷なインセンティブ契約”の三拍子揃っている。 何で同じチームでこんなにも違うのでしょうか? これで本当にチームワークが発揮されるのでしょうか? 理解できないのは私が部外者だからかな... 私には外国人選手達が”企業に使い捨てにされるパート労働者”とダブって見えてしまう...

                                

『旅先で思った事』(9日)

 週末の三日間、大阪から下関までJRで旅して来た。 中国地方を東西に横断した事になるのか... 車窓から見ていて思うのは、田舎ではJRの重要性が高いと言う事です。 ローカル線はともかく、本線なら便数もそれなりに多いし... 何とか田舎の駅に駐車場を造って車社会と上手く結び付けられれば...

 車窓から広島新球場予定地の旧貨物ヤード跡地を見たが、やっぱりここに造った方がJRが利用できて良いのかな... どんなに素晴らしい野球場も客が来なければ意味が無いし。 開幕したばかりなのに今一つ客の入りが少ない市民球場の事を思うと、私の考えも揺らいで来る...

 それにしても気になったのは、広島県内の駅や車内でカープの試合開催のPRをほとんど見かけなかった事だ。 確かJRみどりの窓口でチケットが買えるはず。 少なくとも岩国~三原までは”商圏”になるはずなんだけど...

 カープが優勝してもスポンサー企業の株が上がる訳では無いし、公共性の高い存在なんだから、もっと広い業界から支援を求めてはどうだろうか... もちろん、”支援”とはお金以外の事も含みますが...

                                

『中国新聞のスポーツ欄で...』(10日)

 昨日はカープがタイガースに敗れた事もあって、さすがの広島でもタイガースに関する記事が多くなった。 そんな中、カープ・金本選手のコメント「これだけ多くの人が騒いでくれて、阪神の選手が羨ましく感じる。」を聞いて悲しくなる。 何せ開幕したばかりなのに、市民球場ではもう観客1万人を切る試合が出ている始末だし... もっと球場に来て下さい、と言うのは簡単だが、やはり球団側も観客増の為に何らかの手を打たなくては...

 それと、タイガースはキャンプ地を今までの安芸(高知県)一本から前半は沖縄、後半は安芸。 秋季キャンプは倉敷(岡山県)に変更する予定らしいな。 南国だと思っていたが、高知の冬は以外に寒かったのか... 知らなかった。 それにしてもタイガースはここに来て強気の戦略に出てきたのかな...?

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 ...以上です。
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